帝京大学医療技術学部看護学科を検討するなら、板橋キャンパスの環境が授業や実習にどう活かされるかは知りたいところでしょう。医療系学部共通の授業や、隣接する附属病院との関わりを取り上げ、カリキュラムと実習先の特徴を紹介します。
たとえば偏差値や倍率は、各方式の選考内容と合わせて整理します。総合型・公募推薦の基礎能力適性検査や一般選抜の科目選択を取り上げ、一般選抜で系列の看護専門学校を第二志望にできる制度も含め、受験方式を選ぶ際のポイントを説明します。
学費は、初年度の納入金と4年間の負担を分け、教材・パソコンなどの別途費用も含めて紹介します。看護学科独自の「奨学特待生制度」は貸与型である点にも注目し、採用や継続の条件、ちば総合医療センターでの勤務と返還免除の関係を説明します。
国家試験や就職については、合格率・就職先と大学の支援体制を合わせて紹介します。「アドバンスセミナー」での少人数指導や病院研究・面接対策を取り上げ、附属病院と系列外の医療機関への進路、保健師課程を希望する場合の注意点にも触れます。
ただし、授業の進む速さや課題の負担には、気になる口コミもあります。その他の点も含めて、分かりやすく解説していきます。
セクション1|帝京大学 医療技術学部 看護学科の特徴
帝京大学 医療技術学部 看護学科の大きな特徴は、医学部・薬学部・医療技術学部が集まる板橋キャンパスで学べることです。医学部附属病院も隣接しており、医療系学部共通の学びを通して、看護師だけでなく医師や薬剤師など他職種への理解を深められる環境があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校・学科名 | 帝京大学 医療技術学部 看護学科 |
| 学校種別 | 私立大学 |
| キャンパス | 板橋キャンパス |
| 修業年限 | 4年 |
| 2027年度総入学定員 | 130名 |
| 主な資格 | 看護師国家試験受験資格 |
| 選択資格 | 保健師国家試験受験資格(学内選抜・定員制) |
医療系3学部が集まる環境でチーム医療を意識して学べる
板橋キャンパスには医学部・薬学部・医療技術学部が集まり、医療系学部共通科目などを通して、医療人に必要なコミュニケーションや他職種への理解を学びます。さらに、帝京大学医学部附属病院が隣接していることも特徴です。
看護師は、医師や薬剤師をはじめとするさまざまな職種と協力して患者を支える仕事です。そのため、看護学科だけで完結する環境ではなく、他の医療職を目指す学生が身近にいる環境で学べることは、チーム医療を意識した学びを重視する人にとって大きな魅力です。
少人数教育とグループアドバイザー制度を設けている
看護学科では、少人数制の「フレッシュセミナー」「アドバンス・セミナー」を設けています。また、グループアドバイザー制度があり、担当教員から学生一人ひとりが学習や大学生活について助言・指導を受けられる仕組みがあります。
大学では、高校までとは授業の進み方や学習方法も変わります。少人数で学ぶ機会に加えて、担当教員へ相談できる制度が用意されていることは、大学での学びに段階的に慣れていきたい人にとって安心材料になるでしょう。
看護師に加えて保健師を目指す選択肢もある
卒業要件を満たすことで看護師国家試験受験資格を得られます。また、希望者には保健師国家試験受験資格を目指す選択肢もありますが、保健師課程は学内選抜による定員制です。
さらに、所定の科目を修得し、卒業後に保健師免許を取得するなどの条件を満たせば、養護教諭二種免許状や第一種衛生管理者を自己申請できます。看護師を基本にしながら将来の資格の選択肢を広げられる一方、保健師を希望する場合は全員が課程へ進めるわけではない点を理解しておく必要があります。
帝京大学 医療技術学部 看護学科は、医療系の複数学部と附属病院が集まる環境を活かして、他職種への理解やチーム医療を意識しながら学べることが特徴です。少人数教育やグループアドバイザー制度も設けられており、医療系の総合大学ならではの環境と、大学生活を支える仕組みの両方を重視したい人には比較する価値があります。
セクション2|帝京大学 医療技術学部 看護学科の口コミ
講師・授業
授業について口コミを確認すると、専門医や医療現場の経験を持つ教員から学べること、他学科との学びを通してチーム医療を意識できることが評価されています。
まず注目したいのが、附属病院が隣接する環境を授業にも活かしているという口コミです。
「専門疾患系の授業では隣の大学病院から専門医が講義をしにきてくれます。疾患の事だけではなく病院の実際や専門医の経験談なども聞けるのでとても参考になります。」
この口コミからは、疾患について教科書の知識を学ぶだけでなく、専門医の経験を通して実際の医療現場をイメージしながら学べたことが分かります。ほかの口コミでも、医療現場での経験を持つ教員から実践的な話を聞けたことや、医師による講義が多いことが挙げられていました。
実際に、板橋キャンパスには医学部附属病院が隣接しており、医学部・薬学部・医療技術学部が集まっています。こうした医療系総合大学の環境が、看護学科の学生にとっても専門性の高い授業を受ける機会につながっていることが口コミからうかがえます。
看護師は患者の疾患や治療について理解したうえで、状態を観察し、必要な看護につなげることが求められます。そのため、専門医から疾患だけでなく実際の病院での経験まで聞けることは、学んでいる知識と臨床現場を結びつけて考えるうえでメリットになります。
ただし、医師による授業については「進むのが速い」と感じた学生もいました。専門性の高い内容を学べる反面、授業を聞くだけですべてを理解できるとは限らず、復習や自分で調べる学習が必要になる場合もありそうです。もっとも、この欠点は全ての医師の授業に共通するわけではないでしょう。
チーム医療について、次のような口コミがみられます。
「充実している点は、他の学科との交流が多いところです。他の学科との合同授業があるので他の学校に比べてそこはいいと思います。」
実際に、医療系学部共通の学びなどを通して、他職種への理解やコミュニケーションを学ぶ環境が用意されています。
別の口コミでも、1年次にさまざまな学部の学生と授業を受け、学生の段階から他学科やチーム医療について知ることができたという声がありました。また、医療系学部が集まるキャンパスだからこそ、同じように医療職を目指す学生や先輩と出会えたことを評価する意見もあります。
看護師として働き始めれば、医師や薬剤師など異なる専門性を持つ職種との連携が必要になります。学生のうちから看護以外の医療職が何を学び、どのような役割を担うのかを知る機会があることは、将来のチーム医療を考える土台を作るうえで重要です。
一方、他学部との関わりについては「思ったより少ない」と感じた学生もいます。この点で期待が大きすぎると、少し期待外れに思うこともあるようです。
授業の分かりやすさについては、肯定的な口コミがある一方で、教員によって差があると感じた学生もいます。
分からないところを丁寧に教えてもらえたという声がある一方、分かりやすい教員もいれば、教え方や講義の進め方が自分には合わない教員もいたという口コミも見られました。
大学の授業では、専門分野によって担当する教員が変わるため、授業の分かりやすさには学生との相性も影響します。特に帝京大学では、前述したように医師などから専門性の高い内容を学ぶ機会もあるため、すべてを授業時間内だけで理解しようとするのではなく、分からない部分を質問したり復習したりする姿勢も重要になりそうです。
そのため、「授業が分かりやすいか」だけを見るより、理解できなかったときに質問や相談ができる環境まで含めて確認することが大切です。
課題やレポートの負担について触れている口コミもあります。課題をためてしまうと大変だったという声があり、提出期限を守れない場合には科目によって厳しく対応されたと感じた学生もいました。
看護学科では、講義で知識を覚えるだけでなく、演習や実習へ向けた準備も必要になります。そのため、授業そのものの分かりやすさだけでなく、課題を計画的に進められるかも大学生活を送るうえで重要です。
ただし、課題量や負担感は学生によって感じ方が異なります。口コミだけから帝京大学看護学科全体の課題が特別に多いとは判断できませんが、「課題を後回しにすると負担が大きくなる」と感じた学生がいることは、入学後の学習ペースを考えるうえで参考になります。
授業の分かりやすさで意見が割れており、課題が大変という声もみられるため、教員からどの程度サポートを受けられるかが気になるところです。この点については、好意的な評価が多いです。
「先生の面倒見がとても良くわかりやすいです。いいと思いますよ。」
ほかにも、分からないところを細かく教えてもらえた、勉強だけでなく生活面の相談にも親身に対応してもらえたという声が見られます。
実際に、少人数教育とグループアドバイザー制度があります。「フレッシュセミナー」「アドバンス・セミナー」といった少人数で学ぶ機会に加え、グループアドバイザー制度では担当教員が学生の学習や大学生活について助言・指導する仕組みが設けられています。それらの口コミから、このような仕組みが機能していることがうかがえます。
演習・実習
演習・実習について口コミを見ると、学内で看護技術を練習してから実際の医療現場へ進んでいく流れや、演習に使う設備・物品の充実を評価する声が見られます。
まず確認したいのが、学内演習で実習やその後の看護につながる技術を身につけられるかという点です。口コミでは、1年次の演習について次のように評価されています。
「1年生後期から学内演習が始まります。事前学習や演習までに把握しなければならないことは沢山ありますが、今後に重要な看護技術が学べる」
低学年からの演習を通して、その後に重要な看護技術が学べたと評価されています。
実際に、1年次から看護の基礎を学ぶとともに実習が始まり、1・2年次で基礎的な経験を積んだうえで、3年次の本格的な臨地実習、4年次の統合実習へと進みます。
看護技術は、知識として手順を覚えるだけではなく、実際に身体を動かして練習することが欠かせません。早い段階から演習を経験できれば、実習に出る前に基本的な技術を練習し、自分ができる部分と不十分な部分を確認できます。不安を解消して実習に入れるというメリットがあります。
ほかにも、希望者は自己演習ができ、実習前に練習していたという口コミもあります。授業で学んだ技術を自分で確認してから実習に臨めることも分かります。
一方で、引用では演習前の事前学習や把握しておく内容が多いとも語られています。早くから実践につながる技術を学べる分、演習に参加するだけではなく、事前学習や練習を計画的に進める必要がある点は注意しておきたいところです。
看護技術を練習するうえでは、演習設備も重要です。この点については、物品や機材がそろっていることを評価する口コミが多数見られます。
「演習は物品が充実しているためやりやすい環境だと思います。」
ほかの学生からも、実習室にさまざまな器具があり、実際の実習や臨床を意識して練習できたという声がありました。また、演習環境や機材が整っているという評価に加え、看護演習室では3人のグループに対してベッド1台を使えるよう準備されていたという具体的な口コミもあります。
実際に、病院を想定した環境で演習できる設備があり、ICUベッドや生体シミュレーター、呼吸音・心肺蘇生のシミュレーターなどを使って学べます。基本的な看護技術だけでなく、ICUでの看護や在宅看護など、さまざまな場面を想定して練習できる環境が整えられています。
実際の医療現場を想定した設備やシミュレーターを使いながら繰り返し練習できることは、学内で身につけた知識や技術を臨地実習へつなげるうえでメリットです。充実した設備は帝京大学看護学科を比較する際に確認しておきたいポイントといえます。
実習について、次の口コミがあります。
「とても満足です 特に実習は付属の病院だけでなく他のところでも経験を積めます。また、精神看護という部分に入学後に興味を持つことが出来ました」
附属病院だけに実習先が限られず、異なる現場で経験を積むことができ、結果として精神看護という新たな関心分野を見つけられたことが高く評価されています。
実際に、帝京大学医学部附属病院や附属溝口病院だけでなく、虎の門病院など系列外の医療機関も主な実習先となっています。さらに、介護老人福祉施設や訪問看護ステーション、幼稚園なども実習先に含まれており、病院だけでなく地域・在宅・福祉など異なる場で看護を学べる構成です。
実習は1年次から始まり、1・2年次の基礎的な実習を経て、3年次には医療機関や地域の施設などで本格的な臨地実習を行い、4年次には統合実習へ進みます。学年が上がるにつれて経験する内容を広げながら、段階的に実践へ進む仕組みです。
学生にとってのメリットは、大学附属病院という一つの環境だけで看護を捉えず、異なる対象や現場を経験しながら自分の関心を探せることです。口コミのように、実際に学ぶなかで興味のある看護領域が見つかれば、その後の学習や卒業後の進路にもつながります。
実習環境については、帝京大学医学部附属病院が板橋キャンパスに隣接していることの利点を指摘する口コミもあります。実習先の病院がすぐ近くにあり、実習後に大学へ戻って課題に取り組めることを便利だと評価しています。
帝京大学医学部附属病院は、看護学科の主要な実習先の一つです。大学と病院が隣接しているため、附属病院で実習する場合には、キャンパスから離れた実習先へ移動するケースとは異なる利便性があります。
特に看護実習では、現場での経験だけで一日が終わるとは限らず、実習後の振り返りや記録などにも取り組む必要があります。そのため、移動の距離や時間が大きいと、実習そのものとは別の負担が大きくなります。附属病院での実習時に大学へ戻りやすかったという経験は、実習期間中の学習環境を考えるうえでも参考になります。
ただし、帝京大学の実習先は附属病院だけではありません。系列外の病院や地域・在宅の施設などでも実習するため、すべての実習で移動負担が少ないという意味ではない点には注意が必要です。
また、実習中の教員との関わりについては、相談しながら実習を乗り越えたという口コミもあります。実習では患者との関わりや記録など、学内演習とは異なる難しさが出てきます。そのなかで、教員へ相談しながら進められた学生がいたことは、実習時のサポートを見るうえで参考になるでしょう。
国家試験対策
国家試験対策で確認したいのは、対策講座があるかどうかだけでなく、試験直前の知識整理から、一人ひとりの学習状況に応じたフォローまで受けられるかという点です。
「国家試験前には、有名な先生が大学に来てポイントを沢山教えてくれたり、帝京の大学病院からDrが来て授業をしてくれたりと、充実しています。」
国家試験前に、試験で押さえるべきポイントを整理する講義や、附属病院の医師から学ぶ機会があり、対策が充実していたと評価されています。
ほかの口コミでは、数人ずつのグループに教員が付き、模試の結果を踏まえて個別の相談や指導を受けられたという声がありました。
実際に、4年次を対象とした看護師国家試験対策が実施されています。なかでも「アドバンスセミナー」では、少人数のゼミ形式で国家試験に向けた個別指導とグループ指導を実施しています。
さらに、看護師国家試験対策特別講座も設けられており、2023年度には対策期間を8月から12月へ広げ、学生の学修進度に合わせて実施時期や講座内容を調整する改善も行われています。
学生にとっては、国家試験の広い範囲をすべて一人で整理するのではなく、対策講座で重要なポイントを確認しながら、自分の理解度に応じた指導も受けられることがメリットです。
特に4年次は国家試験だけでなく就職活動なども重なるため、大学側に受験準備の仕組みが用意されていることは、学習計画を立てるうえでも重要でしょう。
一方で、4年次に就職や国家試験について相談できる担当教員がよかったものの、その教員が他学年の実習を担当している時期にはサポートが手薄だと感じたという口コミもあります。担当教員から受けられる支援の感じ方については、時期や教員の担当状況によって差があった学生もいたようです。
ただし、これは古い口コミであるため、現在は改善されている可能性があります。
就職支援
就職支援について確認したいのは、単に相談窓口が用意されているかではなく、実際に学生が相談しやすく、進路選びや就職活動に必要なサポートを受けられているかという点です。
就活サポートについては、好評が主流です。
「サポートはとてもしてくれて、助かっています。」
実際に就職活動を進めるなかで、大学から受けたサポートが役立ったと評価されています。ほかの口コミでも、就職について相談できる窓口があり、教員や職員へ相談しやすかったという声や、キャリアサポートセンターで専門的な就職・進学支援を受けられたという経験が語られています。
実際に、大学共通のキャリア支援に加えて、看護学科向けのキャリア支援プログラムが設けられています。2年次のキャリアガイダンスから始まり、3年次には履歴書の書き方、インターンシップの準備、病院研究、就活マナーや面接対策など、実際の就職活動につながる内容へ段階的に進みます。
さらに、全学年を対象として面接や小論文の対策、求人票の読み解き方などの支援も行われています。学生が困ってから相談する窓口だけではなく、低学年から進路を考え、学年が上がるにつれて応募書類や面接などの具体的な準備へ進める仕組みがあることが特徴です。
ほかの口コミでは、住んでいる地域も踏まえて教員から病院を提案してもらえたという経験も語られています。これは個々の学生が受けた支援であり、すべての学生に同じ対応が行われるとは限りませんが、単に求人情報を提示するだけでなく、自分の希望や条件に基づいて教員に相談しながら進路を考えられたことが分かります。
学生にとっては、病院選びから履歴書、面接までをすべて一人で進めるのではなく、大学の支援を利用しながら就職準備を進められることがメリットです。
特に看護学生の場合は、病院ごとの特徴や看護体制なども調べながら応募先を考える必要があるため、病院研究の段階から支援が用意されていることは進路を比較するうえでも役立ちます。
一方、就職支援については、大学側のサポートを評価しながらも、学生自身が動く必要があるとする口コミも見られます。
ある学生は、大学のサポート自体はしっかりしていると評価しつつ、最終的には自分次次だと感じています。また別の口コミでも、就職支援は自主的に動かなければ受けにくいという意見がありました。
これは、現在の支援内容を考えるうえでも重要なポイントです。帝京大学にはキャリアガイダンスや病院研究、履歴書・面接対策など複数の支援がありますが、個別相談や具体的な就職活動では、学生自身が情報を集めたり、相談したりしながら活用していく場面もあります。
そのため、帝京大学の就職支援は「大学がすべて進めてくれる」というより、用意されている支援を学生自身が活用しながら進路を具体化していく環境として捉えるのがよいでしょう。
就職先を考えるうえで帝京大学ならではの特徴となるのが、附属病院とのつながりです。口コミでも、実習と就職の両面から系列病院とのつながりを評価する声があります。
「大学が提携している病院がいくつもあり、実習に行ったり就職したりすることがしやすい」
実習先と就職先の両方に複数の附属病院があり、進路を考えやすかったことが分かります。
実際に、帝京大学医学部附属病院は看護学科の主要な実習先であると同時に、卒業生の主な就職先にも含まれています。附属溝口病院など帝京大学グループの医療機関も実習先となっており、2024年には板橋キャンパスで、附属病院やちば総合医療センターなどによる合同病院説明会も開催されました。
学生にとって大きいのは、附属病院という就職先があることだけではありません。実習で実際の医療や看護に触れたうえで、その病院を自分の就職先として検討できることです。職場の雰囲気や看護の実際のすべて把握できるわけではありませんが、病院名や採用情報だけを見て応募先を決める場合と比べ、学生時代の経験を進路選びの材料にできます。
なお、進路が帝京大学グループに限定されているわけでもありません。国立がん研究センター中央病院や東京大学医学部附属病院をはじめ、系列外の大学病院や公的医療機関への就職実績もあります。
そのため口コミと現在の就職実績をあわせて見ると、帝京大学は、附属病院とのつながりを実習・就職の両面で持ちながら、系列外の医療機関も含めて進路を検討できる環境だといえます。
学生生活
学生生活の口コミで目立つのは、看護学科内では友人をつくる機会がある一方、他学科との日常的な交流については学生によって感じ方が異なることです。
看護学科内の人間関係については、グループワークを通してさまざまな学生と話す機会があり、友人をつくりやすかったという声があります。また、課題などで忙しいなかでも看護学科内の仲間意識が強く、一緒に学生生活を楽しめたと感じた学生もいました。
実際に、1年次の「ライフデザイン演習Ⅰ」などでグループ学習を取り入れています。また、少人数制の「フレッシュセミナー」や、担当教員が学生を支援するグループアドバイザー制度も設けられています。
すべての学生が同じような人間関係を築けるとは限りませんが、授業のなかでも少人数やグループで関わる機会が用意されていることは、口コミにある学生同士のつながりを考えるうえで参考になります。
看護学科では、授業だけでなく演習や実習、国家試験に向けた学習も続きます。同じ看護師を目指す学生同士で情報を共有したり、忙しい時期を支え合ったりできる関係を築けることは、4年間学び続けるうえで一つのメリットになるでしょう。
一方、他学部・他学科との交流については口コミの評価が分かれています。グループワークや大学生活を通して看護学科以外の友人もできたという学生がいる一方、サークルや部活動に参加しなければ、他学科の学生と関わる機会はそれほど多くなかったという声もあります。
医療系の複数学部が同じキャンパスにあることと、普段の学生生活で自然に交流が広がることは同じではありません。
口コミを見る限り、他学科との接点を増やしたい場合は、合同で学ぶ機会だけでなく、サークルや部活動などへ自分から参加することも一つの方法になりそうです。医療系の学生が身近にいる環境をどこまで学生生活の交流につなげられるかは、本人の過ごし方にも左右されると考えたほうがよいでしょう。
学生生活で注意したいのが、看護学科ならではの忙しさです。口コミでは、課題に追われるためサークルに所属する学生が少ないと感じた人もいました。
実際に、低学年から講義と学内演習を重ね、1年次から実習が始まります。その後も3年次の本格的な臨地実習、4年次の統合実習や国家試験対策へと進むため、学年によっては看護の学習に多くの時間を使うことになります。
ただし、サークルへの参加状況や忙しさの感じ方は個人差が大きく、口コミだけから「看護学科ではサークル活動ができない」と判断することはできません。学業を優先しながらサークル活動もしたい場合は、自分の履修や実習予定に合わせて無理のない活動を選ぶことが大切でしょう。
学生生活の口コミを総合すると、帝京大学 医療技術学部 看護学科では、グループで学ぶ機会などを通して、同じ看護師を目指す学生同士のつながりを築けたという声が多いです。一方、他学科との日常的な交流には個人差があり、サークルや部活動など自分から交流の場へ参加することも重要になりそうです。
セクション3|帝京大学 看護学科の偏差値・倍率・入試難易度
帝京大学 医療技術学部 看護学科の2027年度入試は、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、共通テスト利用など複数の方式があります。なかでも総合型選抜と公募制の学校推薦型選抜は、「学習成績の状況」を出願基準として設けておらず、併願も可能です。
2027年度の入試方式と募集人員
| 入試方式 | 募集人員 | 主な選考方法 |
|---|---|---|
| 総合型Ⅰ~Ⅲ期 | 計42名 | 基礎能力適性検査2科目、面接、書類審査 |
| 学校推薦型 | 17名 | 基礎能力適性検査2科目、面接、書類審査 |
| 一般Ⅰ~Ⅲ期 | 計63名 | 3科目、面接、書類審査 |
| 共通テスト利用 | 8名 | 大学入学共通テストなど |
| 合計 | 130名 | ― |
募集人員は、総合型がⅠ期33名・Ⅱ期6名・Ⅲ期3名、一般選抜がⅠ期45名・Ⅱ期13名・Ⅲ期5名です。なお、各試験区分の募集人員は「手続者数の目処」とされています。
総合型・公募推薦は評定基準なし。ただし学力試験がある
2027年度の総合型選抜では、「学習成績の状況」を出願基準として設けておらず、併願も可能です。一方で、英語・国語・数学・物理・化学・生物から条件に従って2科目を選ぶ基礎能力適性検査があり、約10分の面接と書類審査も行われます。
公募制の学校推薦型選抜も「学習成績の状況」による出願基準がなく、併願可能です。こちらも基礎能力適性検査2科目、面接、書類審査があるため、帝京大学の総合型・公募推薦は「学力試験を避けたい人向け」の入試ではありません。
一方、評定による出願基準がないことは、高校での評定だけに左右されず受験方式を検討できるメリットがあります。基礎科目を改めて勉強し、面接も含めて準備できる人にとっては選択肢に入れやすい方式です。
一般選抜は英語必須+選択2科目、面接対策も必要
一般選抜は、英語が必須で、国語・数学・物理・化学・生物から2科目を選択する計3科目・300点です。これに約5分の面接と書類審査が加わります。
選択科目の幅が広いため、自分の得意科目を活かして受験科目を組み立てやすいのはメリットです。ただし、学科試験だけで終わる入試ではないので、3科目の勉強と並行して志望理由などを整理し、面接にも備える必要があります。
また、一般選抜では帝京高等看護学院または帝京山梨看護専門学校のいずれかを第二志望にでき、追加検定料はかかりません。大学を第一志望としながら、帝京系列の看護専門学校まで含めて進学先を検討したい受験生には特徴的な制度です。
2026年度の倍率は総合型9.6倍、一般3.6倍
| 入試区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型 | 1,166人 | 122人 | 9.6倍 | 135/200点 |
| 学校推薦型 | 180人 | 53人 | 3.4倍 | 150/200点 |
| 一般 | 672人 | 189人 | 3.6倍 | 181/300点 |
| 共通テスト利用 | 129人 | 5人 | 25.8倍 | 202/300点 |
| 合計 | 2,147人 | 369人 | 5.8倍 | ― |
特に注意したいのは総合型です。評定による出願基準はありませんが、2026年度は1,166人が受験して合格者は122人、競争率は9.6倍でした。「出願条件を満たしやすいこと」と「合格しやすいこと」は分けて考えたほうがよいでしょう。
共通テスト利用は25.8倍ですが、募集人員8名に対して2026年度の合格者が5名と母数の小さい方式です。25.8倍という数字だけから、ほかの方式より単純に難しいと判断するのは適切ではありません。
偏差値は47.5、共通テスト得点率は65%が目安
河合塾の2027年度入試の方式別ランクでは、帝京大学 医療技術学部 看護学科の一般選抜のボーダー偏差値は47.5、共通テスト利用のボーダー得点率は65%です。
ボーダーラインは、河合塾が合格可能性50%の目安として予想している数値です。したがって、偏差値47.5だけで合否を判断するのではなく、実際の試験科目や倍率と組み合わせて見る必要があります。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
何から勉強すればよいか分からない方や、基礎学力に不安がある方は、看護学校受験専門の完全個別指導も選択肢です。
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ぜひとも合格したい看護学校がある/今年こそ合格したいという方々に向いています。
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セクション4|帝京大学 看護学科の学費はいくら?4年間の費用・奨学金
帝京大学 医療技術学部 看護学科の学校納入金は、初年度が2,187,000円です。2年次以降も授業料や実験実習費、施設拡充費などが必要で、各年次の金額を合計すると、4年間では7,779,000円となります。
まとまった学費が必要になる一方、看護学科には年額625,000円を最大4年間貸与する独自の奨学特待生制度があります。卒業後の勤務先について条件はありますが、進路と条件が合う人にとっては学費負担を軽減できる可能性があります。
4年間の学校納入金は7,779,000円
初年度2,187,000円の内訳は、入学金263,000円、授業料1,158,000円、実験実習費330,000円、施設拡充費436,000円です。3・4年次には図書費も含まれます。
4年間の7,779,000円は、大学が示している各年次の学校納入金を合計した金額です。単純平均すると年間約194万円になりますが、実際には初年度の負担が大きく、毎年同じ金額を支払うわけではありません。
また、この7,779,000円は学校へ納める費用の合計であり、教材費などを含めた大学生活全体の総費用ではありません。教材費やパソコン購入費などが別途必要になる場合があるため、入学前には学校納入金以外の費用も含めて資金計画を立てておきたいところです。
看護学科独自の奨学特待生制度は年額625,000円
帝京大学には、医療技術学部看護学科を対象とした「奨学特待生制度」があります。2026年1月現在、看護学科の一般選抜Ⅰ期を受験し、奨学特待生として入学を認められた人が対象で、募集人数は10名です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人数 | 10名 |
| 貸与額 | 年額625,000円 |
| 貸与期間 | 最大4年間 |
| 最大貸与額 | 2,500,000円 |
| 継続 | 2年次以降は毎年審査 |
| 主な返還免除条件 | 卒業・看護師免許取得後、帝京大学ちば総合医療センターに勤務し、所定の条件を満たす |
最大4年間利用した場合の貸与額は、625,000円×4年間で2,500,000円です。さらに、卒業して看護師免許を取得した後、帝京大学ちば総合医療センターに貸与期間と同じ期間勤務するなど、所定の条件を満たすと返還が免除されます。
この制度の大きなメリットは、帝京大学ちば総合医療センターへの就職を希望している人なら、将来の進路と学費負担の軽減を結び付けられることです。4年間利用した場合は最大250万円となるため、条件が合う学生にとって利用価値の高い制度といえます。
ただし、最初から返済不要となる給付型奨学金ではなく、条件付きで返還が免除される貸与型です。卒業後の勤務先を自由に選びたい人は、返還免除に必要な勤務期間などを確認したうえで利用を検討する必要があります。
なお、当サイトでは、当サイト限定の看護系奨学金リストを公開しています
当サイトでは、小・中・高・大学・短大・専門・大学院の学齢ごとに、最新の奨学金リストを公開しています。また、ひとり親家庭や看護系など、特定のテーマについて特化した奨学金リストも公開しています。
さらに、全国の塾代助成金や給付金などもまとめて紹介しています。
セクション5|帝京大学 看護学科のカリキュラムは?チーム医療・少人数教育の特徴
帝京大学 医療技術学部 看護学科では、1年次の基礎から専門的な看護へと段階的に学びを深めるカリキュラムが組まれています。特徴的なのは、医学部・薬学部・医療技術学部が集まる板橋キャンパスの環境を活かし、他の医療職への理解やコミュニケーションを学べることです。
また、「フレッシュセミナー」などの少人数教育やグループアドバイザー制度も設けられています。看護の知識や技術だけでなく、大学で学ぶための基礎力からチーム医療に必要な力まで段階的に身につけられる点が特徴です。
1年次から看護の基礎とコミュニケーション力を学ぶ
1年次には「フレッシュセミナー」「ライフデザイン演習」「ヒューマンコミュニケーション」などを学びながら、看護の基礎となる科目へ進みます。
「ライフデザイン演習Ⅰ」では、グループ学習に加えて、文献の調べ方やレポート・論文の書き方、倫理的な判断、物事を批判的に考える力などを学びます。高校までとは異なる大学での学習方法を身につけながら専門科目へ進めるため、看護学を学ぶ土台を1年次から整えやすいカリキュラムです。
その後は専門的な看護領域の学習を深め、演習で身につけた知識や技術を実践へつなげていきます。1年次から段階的に実践へ進み、4年間を通して基礎から応用へ学びを積み重ねる構成になっています。
医療系学部が集まる環境をチーム医療の学びに活かせる
板橋キャンパスには医学部・薬学部・医療技術学部があり、医療系学部共通の学びなどを通して、コミュニケーションや他職種への理解を深めます。
実際の医療では、看護師だけで患者を支えるのではなく、医師や薬剤師など多くの専門職との連携が必要です。そのため、学生の段階から他の医療職の役割を理解し、チームで医療に取り組むための考え方を学べることは、医療系の複数学部を持つ帝京大学ならではの特徴といえます。
少人数のセミナーとグループアドバイザー制度がある
少人数制の「フレッシュセミナー」に加え、学年が進んだ後には「アドバンス・セミナー」も設けられています。また、グループアドバイザー制度では、担当教員が学生一人ひとりに助言や指導を行います。
看護学科では、専門科目だけでなく大学での学習方法にも慣れていく必要があります。少人数で学ぶ機会と担当教員から助言を受けられる仕組みが用意されているため、入学後の基礎的な学習から専門性を高める段階まで継続して学びやすい環境といえるでしょう。
セクション6|帝京大学の看護師国家試験合格率は96.6%|全国平均との比較・国試対策
帝京大学 医療技術学部の第115回看護師国家試験の合格率は96.6%でした。全国全体の合格率88.3%を上回っており、さらに板橋キャンパスでは4年次に看護師国家試験対策講義が実施されています。国家試験の合格実績と対策の両方を重視して大学を比較したい人にとって、評価できるポイントです。
第115回看護師国家試験は149人中144人が合格
2026年2月15日に実施された第115回看護師国家試験では、帝京大学 医療技術学部から149人が受験し、144人が合格しています。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 帝京大学 医療技術学部 | 149人 | 144人 | 96.6% |
| 全国全体 | 59,614人 | 52,666人 | 88.3% |
全国全体との差は8.3ポイントです。帝京大学 医療技術学部の受験者149人を基準にすると、88.3%は約132人の合格に相当します。実際には144人が合格しているため、割合だけでなく受験者数を踏まえて見ても、最新回の96.6%は評価できる結果です。
前年度の2025年度実績は、116人が受験して114人が合格し、合格率は98.3%でした。最新回は前年度より1.7ポイント低下していますが、直近2回はいずれも96%を超えています。
単年度の100%などを強調する実績とは異なり、100人を超える受験者がいるなかで高い合格率を記録している点も、学校比較では確認しておきたいポイントです。
4年次には看護師国家試験対策講義を実施
板橋キャンパスでは、医療技術学部4年次を対象に「看護師国家試験対策講義」が実施されています。国家試験を控えた最終学年に、大学のプログラムとして対策講義が設けられていることが特徴です。
最新の国家試験で全国全体を上回る合格率を残していることに加え、4年次の対策講義も確認できます。そのため、国家試験の実績だけでなく、受験に向けた大学の対策体制も含めて学校を選びたい人には魅力があります。
4年次は「少人数ゼミ+国試対策特別講座」で受験を支援
帝京大学の国試対策で特徴的なのが、4年次科目「アドバンスセミナー」での少人数制のゼミ形式による学修サポートです。アドバンスセミナーで就職活動だけでなく、国家試験対策についても個別指導とグループ指導を行っています。
全員にたいして一律の国試対策講義をするだけではなく、少人数のゼミを国試対策にも活用している点がポイントです。個別指導とグループ指導を組み合わせているため、学生それぞれの学修状況を意識しながら受験準備を進める仕組みとして評価できます。
さらに、4年次には「看護師国家試験対策特別講座」を実施しています。2023年度にはこの講座の学修効果を高めるため、対策期間を8月~12月へ広げ、早い時期から計画的に国試学習へ取り組めるよう変更しました。講座を実施する企業とも調整し、実施時期と講座内容を学生の学修進度に合わせる改善を行っています。
単に「国試対策講座があります」という体制ではなく、いつ、どの内容を学ばせると効果的かまで見直している点は注目できます。
国試結果を確認しながら対策自体も改善している
もう一つ評価したいのは、国家試験対策を固定したまま続けるのではなく、合格率の維持・向上を目的に対策方法を見直していることです。
上述の2023年度には特別講座の時期・内容の調整だけでなく、必要に応じて無料模擬試験ができるようになっています。また、2・3年生についても希望者を対象とした低学年模試の取り組みがあり、学生を指導する教員にも国家試験対策に関するセミナーなどの情報提供を続けています。
帝京大学の国試対策は、「4年次の少人数ゼミによる個別・グループ指導」「8~12月に展開する国試対策特別講座」「学修進度に合わせた講座内容の調整」を組み合わせている点に特徴があります。国試対策を一斉講義だけで終わらせず、少人数でのフォローも重視する大学を選びたい人には魅力になるでしょう。
最新の第115回では96.6%と全国全体を8.3ポイント上回っています。合格率だけを見て「国試に強い」と判断するのではなく、具体的な対策を実施し、その方法自体も見直していることまで含めて評価できるのが帝京大学の国家試験対策です。
セクション7|帝京大学看護学科の就職先は?附属病院・大学病院への進路と就職支援
帝京大学 医療技術学部 看護学科では、帝京大学医学部附属病院への就職実績がある一方、国立がん研究センター中央病院や東京大学医学部附属病院など系列外への進路も確認できます。
さらに、板橋キャンパスでは看護学科専用のキャリア支援プログラムが組まれており、2年次から段階的に就職準備を進められることが特徴です。
附属病院だけでなく、系列外の大学病院・公的医療機関にも就職実績
2024年度卒業生の主な進路には、次のような医療機関があります。
| 区分 | 主な就職先 |
|---|---|
| 帝京大学の附属病院 | 帝京大学医学部附属病院 |
| 国立の専門医療機関 | 国立がん研究センター中央病院 |
| 系列外の大学病院 | 東京大学医学部附属病院 |
帝京大学医学部附属病院は看護学科の主な実習先でもあるため、学生時代に実際の医療現場を経験したうえで、就職先の候補として検討できることは附属病院を持つ大学ならではのメリットです。
注目したいのは、進路が帝京大学グループだけに限られていないことです。2024年度には国立がん研究センター中央病院や東京大学医学部附属病院のほか、公的病院や系列外の大学病院などへの就職実績もあります。
そのため、附属病院とのつながりを活かしながら、系列外の医療機関も就職先として検討したい人にとって選択肢を持ちやすい環境と評価できます。入学時点で附属病院への就職に進路を絞っていない人にとっても確認しておきたいポイントです。
2年次から始まる「看護学科専用」のキャリア支援
就職支援で特徴的なのは、大学共通のキャリア支援だけでなく、看護学科専用のキャリア支援プログラムが設定されていることです。
2年次にはキャリアガイダンスがあり、3年次になると履歴書の書き方、インターンシップの準備、病院研究など、実際の就職活動を意識した内容へ進みます。さらに、就活マナー・面接対策講座なども用意されています。
看護学生の就職活動では、一般企業への就職とは異なり、病院ごとの特徴や看護体制などを調べながら応募先を考える必要があります。そのため、病院研究から応募書類、面接まで看護学科向けのスケジュールで準備できることは、就職支援を比較するうえで評価できる点です。
また、全学年を対象に、面接対策、小論文対策、求人票の読み解き方などの支援も行われています。2年次からキャリアを考え、3年次には具体的な病院選びや応募準備へ進めるため、卒業直前になって初めて就職活動を考えるのではなく、段階を踏んで準備しやすい構成になっています。
帝京大学グループの病院をキャンパス内で比較できる
系列病院への就職を考えている人には、帝京大学グループ病院説明会があることも特徴です。
2024年4月には、看護学科3・4年生などを対象として、帝京大学医学部附属病院、帝京大学医学部附属溝口病院、ちば総合医療センター、附属新宿クリニックによる合同病院説明会が板橋キャンパスで開催され、約100人の学生が参加しました。
附属医療機関があるだけでなく、学生がそれぞれの施設について直接情報を得られる機会まで設けられているため、帝京大学グループ内の病院を具体的に比較しながら就職先を考えられることがポイントです。
実習で附属病院を経験し、就職活動ではグループ病院説明会にも参加できるため、系列医療機関を進路候補にしている人には特に相性のよい環境といえます。
一方で、帝京大学の強みは系列内だけで就職が完結していないことにもあります。附属病院との実習・就職のつながりを持ちながら、系列外の大学病院や公的医療機関への進路実績もあることが、帝京大学看護学科の就職面での大きな特徴です。
「附属病院も候補にしたいが、入学時点では就職先を一つに決めたくない」という人にとって、系列内外の実績を見ながら進路を考えられる点は魅力になるでしょう。
セクション8|帝京大学看護学科の実習先は?1年次から附属病院・地域・在宅で段階的に学ぶ
帝京大学 医療技術学部 看護学科では、1年次から実習を始め、3年次の本格的な臨地実習、4年次の統合実習へと段階的に進みます。 実習先には帝京大学医学部附属病院などの附属医療機関だけでなく、虎の門病院、訪問看護ステーション、福祉施設なども含まれます。
大学附属病院とのつながりを持ちながら、系列外や地域・在宅を含む異なる現場を経験できることが、帝京大学の実習の大きな特徴です。
1年次から始まり、3年次の臨地実習・4年次の統合実習へ
帝京大学では、入学後の早い段階から実際の看護現場に触れます。1年次には基礎看護学実習などがあり、1・2年次を通して看護職の活動や対象となる人との関わりを経験します。
3年次になると、医療機関や地域の保健施設などで本格的な臨地実習を行います。患者を実際に受け持ち、その人の状態に応じて看護を考え、実践する過程を学ぶとともに、医師など他職種とのコミュニケーションについても学びます。
4年次には、それまでに経験した専門領域の実習を土台に統合実習へ進みます。1年次から現場を知り、学年が上がるにつれて患者を受け持つ実践的な実習へ進み、最後に学んできた知識や技術を統合する流れです。
そのため、実習が本格化する前に基礎的な経験を積みたい人や、4年間を通して段階的に実践力を身につけたい人には相性のよい実習体制といえます。
附属病院だけでなく、虎の門病院など系列外でも実習
主な実習先は次のような施設があります。
| 実習先 | 特徴 |
|---|---|
| 帝京大学医学部附属病院 | 帝京大学の附属病院 |
| 帝京大学医学部附属溝口病院 | 帝京大学の附属病院 |
| 虎の門病院 | 系列外の医療機関 |
特徴は、附属病院を実習先に持ちながら、実習先を帝京大学グループだけに限定していないことです。
さらに、病院以外にも介護老人福祉施設や訪問看護ステーションなどが実習先に含まれています。病院で治療を受ける患者への看護だけでなく、高齢者福祉や自宅で療養する人を支える看護にも触れられるため、病院と地域・在宅の違いを実際の現場で学ぶ機会があります。
幼稚園も実習先に含まれており、対象となる人の年齢や生活の場が異なる複数の施設で経験を積めることもポイントです。「大学病院で高度な医療に触れる経験」と「地域や生活の場で人を支える経験」の両方を持てる実習環境は、卒業後にどのような看護に携わりたいかを考える材料にもなるでしょう。
附属病院での実習経験を就職先選びにもつなげられる
実習と就職のつながりも帝京大学の特徴です。帝京大学医学部附属病院は主要な実習先であると同時に、卒業生の主な就職先にも含まれています。
そのため、附属病院への就職に関心がある人は、学生のうちに実際の医療現場で学ぶ経験を持ったうえで、就職先の候補として検討できます。実習経験そのものが採用で有利になるという意味ではありませんが、実習を通して病院の医療や看護に触れてから、自分に合う職場かを考えられることには意味があります。
保健師課程では保健所・企業で公衆衛生看護も経験
保健師課程を選択した学生は、4年次に東京都23区の保健所・保健センターや企業などで公衆衛生看護学実習を行います。健康診査、健康相談、健康教育、訪問指導などを通して、病気になった人への看護だけでなく、地域で暮らす人々の健康を守る保健師の仕事を実践的に学びます。
ただし、保健師国家試験受験資格を取得する課程は学内選抜による定員制です。そのため、公衆衛生看護学実習は看護学科全員が行う実習ではありません。看護師に加えて保健師も進路候補にしている人は、課程の選抜条件も含めて確認しておきたいところです。
セクション9|帝京大学看護学科が向いている人・向いていない人とまとめ
帝京大学 医療技術学部 看護学科は、附属病院とのつながりを持ちながら、系列外の病院や地域・在宅まで幅広い現場を経験し、進路も系列内外から検討したい人に向いています。
帝京大学看護学科が向いている人
- 1年次から段階的に実習経験を積みたい人
- 大学附属病院での実習や就職に関心がある人
- 附属病院だけでなく、系列外の病院や地域・在宅でも実習したい人
- 系列内外の大学病院・公的医療機関を就職先として検討したい人
- 看護師国家試験の合格実績を重視する人
- チーム医療を学びたい人
- 看護師だけでなく保健師も選択肢に入れている人
- 大学独自の奨学金を利用したい人
なかでも帝京大学の特徴が表れているのが、附属病院とのつながりと、系列外を含めた選択肢の両方があることです。実習先には帝京大学医学部附属病院・附属溝口病院だけでなく虎の門病院があり、訪問看護ステーションや福祉施設など病院以外の現場も含まれます。
就職先も同様で、帝京大学医学部附属病院への実績がある一方、国立がん研究センター中央病院や東京大学医学部附属病院などへの進路も確認できます。附属病院を実習・就職の候補にしながら、最初から系列だけに進路を限定したくない人には特に相性のよい環境です。
国家試験を重視する人にも注目できます。第115回看護師国家試験では149人が受験して144人が合格し、合格率は96.6%でした。全国全体の88.3%を8.3ポイント上回っています。
さらに4年次には、少人数制の「アドバンスセミナー」で国家試験に向けた個別・グループ指導を行い、国家試験対策講座も実施しています。100人を超える受験者がいる大学でありながら、少人数でのフォローと全体の国試対策を組み合わせている点は、受験支援まで比較して大学を選びたい人にとって魅力です。
就職準備についても、2年次のキャリアガイダンスから始まり、3年次には病院研究、履歴書、インターンシップ準備などへ進みます。帝京大学グループ病院説明会もあるため、実習で現場を知り、就職支援を利用しながら具体的な進路へつなげていきたい人にも向いています。
帝京大学看護学科が向いていない人
- 保健師課程への進学が必ず保証される大学を希望する人
- 4年間の学部教育の中で助産師国家試験受験資格を取得したい人
- 大学独自の給付型の奨学金や特待生制度を利用したい人
保健師については、医療技術学部 看護学科で国家試験受験資格を目指せますが、学内選抜による定員制です。希望者全員が保健師課程へ進めるわけではないため、看護師と保健師の両方を必ず大学在学中に目指したい人は、選抜条件や定員を確認して他大学とも比較する必要があります。
板橋キャンパスの医療技術学部 看護学科では、助産師国家試験受験資格は4年間で取得できません。一方、福岡医療技術学部 看護学科には学内選抜・定員制の助産師課程があります。帝京大学という大学名だけで判断せず、板橋キャンパスで助産師まで目指したい人は注意が必要です。
また、入学金や最大4年間の授業料などが全額免除される帝京大学の「奨学特待生制度」は、医療技術学部 看護学科を対象としていません。したがって、勤務条件のない大学独自の給付型奨学金や学費免除型の特待生制度を重視して学校を選びたい人は、他大学の制度と比較しておきたいポイントです。
まとめ
帝京大学 医療技術学部 看護学科の大きな強みは、附属医療機関を持つ大学の環境を活用しながら、実習先・就職先を系列内だけに限定していないことです。
1年次から段階的に実習を経験し、附属病院に加えて系列外の病院、地域・在宅・福祉の現場でも学べます。卒業後も附属病院だけでなく、系列外の大学病院や公的医療機関への進路実績があります。
さらに、第115回看護師国家試験では96.6%の合格率を記録し、4年次には少人数ゼミと国家試験対策講座による支援も用意されています。
学校を比較するときは、まず帝京大学の公式資料を請求し、最新の学費・入試に加えて、実習先、国家試験対策、保健師課程の選抜条件、就職先などを確認するとよいでしょう。
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▶社会人向けのさくら看護予備校レビューはこちら
参考ページ
参考ページ
- 医療技術学部 看護学科|帝京大学
- 医療技術学部|帝京大学
- 医療技術学部 取得できる資格|帝京大学
- 医療技術学部 入試情報(2027年度)|帝京大学
- 2026年度入試結果|帝京大学(PDF)
- 学費・納入金|帝京大学
- 奨学金制度|帝京大学
- 進路・就職先状況|帝京大学
- 板橋キャンパスのキャリア支援|帝京大学
- 医療系資格・国家試験対策|帝京大学
- 看護職を対象とした本学附属病院による合同説明会を板橋キャンパスにて実施しました|帝京大学
- 第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省
- 帝京大学 進学・就職実績|河合塾Kei-Net大学検索システム
- 帝京大学 医療技術学部の口コミ|みんなの学校情報
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