福岡医療専門学校 看護科のレビュー|元教員が学費・入試・評判・授業・就職・国試を解説

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福岡医療専門学校の看護科は、福岡市早良区にある3年制の看護師養成課程です。患者さんの状態を判断し、他の医療職と協力して看護を行う力を育てます。リンパ浮腫のケアなど、一般的な看護技術に加えて専門的な関心を深められる学びも用意されています。

たとえば学内では、病院や自宅での看護を想定した演習に取り組み、患者さんの状態を観察して必要な援助を考えます。1年次からは臨地実習も始まり、学年が進むと複数の病院や訪問看護の現場へと学びが広がります。

国家試験対策では、独自の問題を使った演習と、理解度に応じた指導を行っています。本番形式の模試で苦手な部分を確かめ、補習や個別指導で理解を補います。担任への相談体制もあり、日々の学習から学生生活の悩みまで、継続して相談できる環境です。

一方で、諸経費を含む学費総額や、実習先への移動負担は確認しておきたいポイントです。入試についても、選抜方式に合った準備が必要になります。授業の進め方や就職活動を始める時期には気になる口コミもあるため、支援の内容とあわせて、学校との相性をみていきましょう。

目次

セクション1|福岡医療専門学校 看護科の基本的な特徴

福岡医療専門学校の看護科は、福岡市早良区にある3年制の看護師養成課程です。

最大の特徴は、看護科を含む6つの医療系学科があり、他職種との合同授業や学科横断セミナーを通じて、幅広い医療の知識を学べることです。さらに、入学前の学習支援や、美容分野を学べる選択コースなど、学生の関心や学習段階に応じた教育制度が用意されています。

看護の専門性を身につけながら、チーム医療への理解を深めたい人にとって、注目したい学校です。

福岡医療専門学校 看護科の基本情報

項目内容
学校名福岡医療専門学校
設置者学校法人福岡医療学院
学科看護科(昼間・3年制)
所在地福岡県福岡市早良区祖原3番1号
アクセス地下鉄空港線「西新駅」から徒歩約4分
入学定員80人(2027年度、美容コース10人を含む)
総定員240人
在籍学生数155人(2026年7月31日公表)
専任教員数12人(同資料)
授業時間原則、月~金曜日の9:00~17:00
卒業時の受験資格看護師国家試験受験資格
卒業時の称号専門士
認定職業実践専門課程(2014年度認定)

地下鉄西新駅から徒歩圏内にあり、福岡市内の公共交通機関を利用して通学しやすい立地です。また、職業実践専門課程の認定を受けており、医療現場と連携した実践的な職業教育を行っています。

6学科による多職種連携教育|看護以外の専門職の視点も学べる

福岡医療専門学校には、看護科のほかに理学療法科、診療放射線科、柔道整復科、鍼灸科、歯科衛生科があります。

看護科では、理学療法科の学生との症例検討、柔道整復科から学ぶ包帯法、鍼灸科から学ぶ経絡アロマトリートメントなど、他学科の専門性を取り入れた授業を実施しています。

理学療法科との症例検討では、同じ患者について異なる職種の立場から考える機会があります。柔道整復科からは患部の固定や包帯法を学び、鍼灸科からは東洋医学の考え方に触れられます。

6学科が同じ学校にあるだけでなく、具体的な合同学習が行われていることが強みです。看護師としての視点に加え、他の医療専門職の役割を理解し、患者を多面的に捉える力を養えます。

学科横断セミナー|追加費用なしで専門分野を広げられる

同校では、通常のカリキュラムとは別に、学科を問わず参加できるセミナーを実施しています。BLS(一次救命処置)、災害時のトリアージ、摂食嚥下訓練、口腔ケア、医療英会話などです。

これらのセミナーは追加費用なしで受講できるため、看護科の授業だけでは扱いきれない分野にも、自分の関心に合わせて学びを広げられます。

例えば、災害医療やリハビリテーション、口腔ケアなどに興味がある学生にとって、専門科目とは異なる角度から医療を学ぶ機会になります。必修授業とは別に、自主的に学びを深められる仕組みがあることは魅力です。

入学前サポート|生物学・国語の基礎から準備できる

福岡医療専門学校では、入学が決まった学生に対する学習支援を行っています。

主に総合型選抜や高校生推薦入試の合格者を対象としており、一般入試合格者にも参加を促しています。合格手続き後には課題テキストが送付され、看護科では生物学と国語を学習します。

入学予定者の登校日には、課題の理解度確認や教員による解説、模擬講義などを実施。入学予定者同士や先輩・教職員との交流の機会も設けています。

看護の専門科目では、人体の仕組みや病気の理解が必要になるため、入学前に生物学の基礎を復習できることには意味があります。高校での学習から専門学校の授業へ移行するための準備ができる点は、学習面に不安がある人にとってもメリットです。

美容コース|看護に加えて美容の知識も学べる

同校には、看護科の学生が選択できる美容コースがあります。

2027年度の看護科入学定員80人のうち、美容コースは10人です。1年次に週1回午後の授業を受け、スキンケアやメイク、ヘアケアなどの美容分野を学びます。

看護師を目指しながら美容にも触れられることは、美容医療に関心がある学生にとって選択肢を広げる仕組みです。通常の看護科に比べて初年度に15万円の追加費用がかかるため、学びたい内容と費用を合わせて検討することが大切です。

また、看護科ではリンパ浮腫治療に関する専門教育も行われています。1年次から段階的に学び、実技・筆記試験に合格すると学校独自の修了証が授与される制度があり、がん看護に関心がある学生にとっても特色ある学習機会となっています。

福岡医療専門学校 看護科の特徴をどう評価する?

福岡医療専門学校の看護科は、6学科による多職種連携教育と、通常の授業以外にも学びを広げられる制度が特徴です。

理学療法科との症例検討など、他学科との合同学習が具体的に行われている点は、チーム医療を重視する学校として評価できます。さらに、追加費用なしの学科横断セミナーや、入学前の基礎学習支援も用意されています。

美容コースやリンパ浮腫治療の学習など、専門的な関心を深める選択肢もあります。

看護の基礎を学びながら、他の医療職の知識にも触れ、自分の関心に合わせて学習の幅を広げたい人にとって、魅力のある教育環境といえるでしょう。

セクション2|福岡医療専門学校 看護科の学費・奨学金

福岡医療専門学校の看護科は、2027年度入学生の初年度費用が170万円、3年間の合計が470万円です。これは入学金・授業料・施設費に加え、教科書や実習用品などの年間諸経費を含めた金額です。

また、美容コースを選択した場合は初年度に15万円が追加され、3年間の合計は485万円となります。

2027年度の学費|3年間の合計は470万円

福岡医療専門学校の看護科では、入学金20万円、授業料が年間80万円、施設費が年間40万円に設定されています。

さらに、教科書や実習衣、実習用具などに充てられる年間諸経費が30万円必要です。

費目初年度2年次3年次3年間合計
入学金20万円――20万円
授業料・施設費120万円120万円120万円360万円
年間諸経費30万円30万円30万円90万円
合計170万円150万円150万円470万円

2027年度入学生の学費。学校が示す費目をもとに計算した合計額です。3年間の学納金は380万円、年間諸経費を含めると470万円となります。

年間諸経費には、教科書、実習衣、実習用具、実習に関する費用などが含まれます。そのため、学納金380万円だけを見て進学費用を判断するのではなく、諸経費を含めた470万円を基本に資金計画を立てることが大切です。

美容コースの学費|初年度に15万円が追加

看護科の美容コースを選択する場合は、通常の看護科の費用に加えて、1年次に15万円の追加費用が必要です。

区分初年度3年間合計
通常の看護科170万円470万円
美容コース185万円485万円

美容コースは、看護科の入学定員80人のうち10人が対象となる選択コースです。看護の学習に加えて美容分野を学びたい人には魅力がありますが、3年間の費用も15万円増えます。

通常課程と美容コースの費用差が明確なため、美容分野の学習にどの程度の価値を感じるかを判断しやすい点はメリットです。進学先を比較するときは、通常課程の470万円と美容コースの485万円を分けて考えましょう。

学費の納付方法|初年度は分割納入も選べる

福岡医療専門学校では、学費の一括納入と分割納入を選べます。

2027年度の看護科では、通常課程の初年度費用170万円を一括で納める方法のほか、入学手続時に110万円、9月下旬に60万円を納める分割方式があります。

初年度170万円を一度に準備する必要がないため、家庭の資金計画に合わせて納付時期を分けられる点はメリットです。

ただし、分割納入でも入学手続時に110万円が必要です。日本学生支援機構の奨学金は入学後に振り込まれるため、入学前のまとまった費用をどう準備するかが重要になります。

福岡医療専門学校で利用できる奨学金・修学支援制度

福岡医療専門学校は、高等教育の修学支援新制度の対象校です。家計や学業などの条件を満たす学生は、授業料・入学金の減免や、返済不要の給付型奨学金を利用できる可能性があります。

また、日本学生支援機構の貸与型奨学金や、福岡県看護師等修学資金も利用候補になります。

制度支援内容返済・主な条件
高等教育の修学支援新制度授業料・入学金の減免、給付型奨学金対象世帯・学業などの条件あり。給付型は原則返済不要
日本学生支援機構・第一種奨学金月額2万~6万円(通学形態により選択額が異なる)無利子貸与。原則返済が必要
日本学生支援機構・第二種奨学金月額2万~12万円有利子貸与。原則返済が必要
福岡県看護師等修学資金月額36,000円貸与型。県内の指定施設で一定期間勤務すると返還免除の可能性あり

福岡県看護師等修学資金|月額36,000円の貸与と返還免除制度

看護科の学生が特に確認したいのが、福岡県看護師等修学資金です。この制度では、月額36,000円の修学資金を借りることができ、条件を満たすと返還が免除されます。

返還免除を受けるには、卒業後に看護師免許を取得し、福岡県内の対象施設で5年間、看護業務に従事することなどが必要です。

対象となる施設には、病床数200床未満の病院や診療所などが含まれます。ただし、福岡県内の医療機関ならどこでも対象になるわけではありません。

月額36,000円を12か月借りた場合は年間43万2,000円となり、3年間では129万6,000円に相当します。これは3年間継続して貸与を受けた場合の計算例であり、全員がこの金額を借りられるわけではありません。

卒業後に福岡県内の対象施設で働くことを考えている人には、返還免除を目指せる有力な支援制度です。一方、勤務先の選択や勤務期間に条件があるため、進路の希望と合っているかを確認する必要があります。

社会人の学び直し|教育訓練給付制度も確認したい

社会人から看護師を目指す場合は、雇用保険の加入歴などに応じて、教育訓練給付制度を利用できる可能性があります。

教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定する講座を受講し、所定の条件を満たした場合に、教育訓練にかかった費用の一部が支給される制度です。

ただし、福岡医療専門学校の看護科が2027年度入学生について対象講座に指定されているか、適用される給付区分は何かによって、利用の可否や支給額は異なります。

社会人は、一般的な奨学金だけでなく、これまでの雇用保険加入歴を活かせる制度があるかを確認することで、進学費用の負担を減らせる可能性があります。

なお、当サイトでは、当サイト限定の看護系奨学金リストを公開しています

セクション3|福岡医療専門学校 看護科の口コミ・評判

講師・授業

現場経験を活かした専門的・実践的な授業

現場で働く医師・看護師が来校し、授業をしてくださいます。

この口コミでは、現役の医師・看護師から実践的な内容を学べることが評価されています。別の口コミでも、授業は比較的しっかり教えてもらえると評価されています。

実際に看護科は、医療機関と連携した実践的な教育を行う「職業実践専門課程」として、文部科学大臣の認定を受けています。現場で働く医療従事者を講師として招くほか、医療機関の意見をカリキュラムに反映する仕組みも設けています。

現場で働く医師や看護師から学べるメリットは、教科書で学んだ知識と、実際の医療現場で求められる判断や対応を結びつけやすいことです。

たとえば、病気の特徴や看護技術を学ぶ際にも、患者の状態によって何に注意する必要があるのか、現場ではどのような対応が求められるのかを具体的に理解する助けになります。

また、医療機関の意見が授業内容に反映されることで、現場で必要とされる知識や技術を学生のうちから意識して学べます。知識を覚えるだけでなく、実習や卒業後の仕事でどう活用するかを考えながら学べる点が、この教育体制の強みといえるでしょう。

学生の自主性を尊重する指導

学生自身の考えを尊重する指導についても好意的な口コミがあります。

ある学生は、教員が必要以上に厳しく接するのではなく、自分の意思を尊重してくれたことで成長できたと評価しています。これは、単に教員が優しいという感想ではなく、自分で考えて行動する機会があったことへの評価と捉えられます。

実際に、看護科では、主体的に学び続ける姿勢や、根拠に基づいて問題を解決する力の育成が重視されています。看護師に必要なのは、教えられた手順を覚えることだけではなく、患者の状態を踏まえて適切な対応を考える力だからです。

たとえば、学生がグループで保育園児向けの健康教育を計画する授業があります。学生自身が教材や説明方法を考え、教員の助言を受けながら発表や練習を重ねる内容です。発表後には、教材の見せ方や質問するタイミングなどについて具体的な指導も行われています。

ここで重要なのは、学生に任せきりにするのではなく、学生が考えたことに対して教員が助言し、改善につなげている点です。自分の考えを試し、うまくいかなかった部分を修正する経験は、看護の現場で必要になる判断力や対応力を育てることにもつながります。

口コミで語られた成長は一人の学生の実感ですが、学校が掲げる教育方針や具体的な授業例とも方向性が重なっています。自分から学ぶ姿勢を大切にしながら、教員の指導を受けて力を伸ばしたい学生にとって、注目したい特徴といえるでしょう。

教員による授業の違いと指導体制への注意点

授業の専門性や学生の自主性を尊重する指導が評価される一方で、授業のわかりやすさには教員による違いがあるという口コミも見られます。

ある学生は、わかりやすい先生が多いと評価しながらも、最終的には自分自身の努力が必要だと指摘しています。また、別の学生からは、教員によって説明のわかりやすさが異なるという意見も寄せられています。

看護科では、人体の仕組みや病気の知識、看護技術など、幅広い専門分野を学びます。授業ごとに扱う内容が異なるため、すべての授業が同じように理解しやすいとは限りません。学生自身の得意・不得意によっても、説明の受け取り方は変わってくるでしょう。

さらに、教員によって授業の進め方が大きく異なり、教員の入れ替わりも多いと感じた学生がいます。

これについては、専門性の高い授業について、学生の理解度や進み具合に応じて授業内容・日程を変更する場合があると記されています。学校側も、学生の理解状況に合わせた授業運営を想定していることがわかります。

学生にとっては、教員によって説明方法が違うことを前提に、わからない部分をそのままにしない姿勢が大切です。授業で理解しきれなかった内容を質問や復習で補えるかが、学習を続けるうえで重要なポイントになるでしょう。

わからない部分を個別に教えてもらえるサポート

授業の進め方には違いがあるものの、サポートについては好意的な評価が多いです。

充実しています!わからないところも丁寧に教えてくれました!とっても優しい先生たちです

この口コミでは、理解できなかった部分を丁寧に説明してもらえたことが、教員への好印象につながっています。別の口コミにも、わからない部分を個別に教えてもらえるという評価があります。

実際に、担任制度による個別の学習指導が行われています。担任は入学時から卒業まで、学習面だけでなく学生生活の悩みにも対応する役割を担っています。

また、試験前後には必要に応じて補習が行われています。授業を受けて終わりにするのではなく、試験への準備や理解不足を補うための支援が用意されていることがわかります。

授業でつまずいたときに、教員へ質問して理解を深められることは、専門知識を積み重ねていく看護学生にとって大きなメリットです。

特に看護の勉強では、基礎的な知識の理解が、その後の病気の学習や看護技術にも関わります。早い段階で疑問を解消できれば、次の授業にも取り組みやすくなるでしょう。

教員による授業の違いを指摘する声はあるものの、質問への丁寧な対応や個別の学習支援を評価する学生もいます。自分から質問し、学校のサポートを積極的に活用することが、学びを充実させるポイントといえそうです。

演習・実習

病院に近い環境で看護技術を練習できる演習設備

演習室が新しくなり、ベッドや患者の人形などがあり、病院さながらで演習できる。

この口コミでは、実際の医療現場を想定した設備で、実践的な演習ができることが好意的に評価されています。別の口コミでも、実習設備が整い、実習用の建物が増えたことで、病院に近い環境で練習できるようになったという声があります。

実際に看護科には、3号館と4号館に看護実習室があり、4号館には在宅看護実習室も設けられています。病院での看護だけでなく、自宅で療養する人への看護も想定して、学内で技術を練習できる環境です。

特に特徴的なのが、ICT・IoTを活用した多職種連携ハイブリッドシミュレーターです。患者の状態や看護が必要になる場面を設定し、その状況に応じて何を観察し、どのような対応をするかを考える演習に取り組みます。

こうした設備のメリットは、病院と自宅という異なる環境での看護を、学内で具体的に学べることです。

病院ではベッドや医療機器が整っている一方、自宅では限られたスペースや身近な生活用品を使って援助する場面があります。両方の環境を想定して練習できるため、同じ看護技術でも、療養する場所によって方法を工夫する必要があることを理解しやすくなります。

また、多職種連携ハイブリッドシミュレーターを活用することで、患者の状態に応じた判断だけでなく、ほかの医療職との連携も意識して学べます。看護師一人で対応する場面だけでなく、他職種と協力する場面まで想定して練習できる点も、この設備の強みです。

ただし、演習に使用する物品には状態や質の違いがあり、良い物品を使える機会が少ないと感じた学生もいます。設備全体を高く評価する声がある一方、個々の物品の使いやすさについては異なる意見もあるため、見学する場合には実際に使う器具や演習室の様子も確かめておくとよいでしょう。

実習中の記録まで細かく指導してもらえる

病院などで行う臨地実習では、教員による細かな指導を評価する口コミがあります。

実習では、教員が記録含め、細かく指導してくれます。

この口コミでは、実習中の対応だけでなく、実習記録についても丁寧に指導してもらえたことが評価されています。別の口コミでも、教員が親身になって指導してくれたことに満足したという声があります。

実際に実習では、学校の教員と実習施設の指導者が連携して学生を指導する体制が整えられています。実習先の指導者には、臨床経験が豊富で、所定の実習指導者講習会を修了した看護師を中心に選ぶ方針が設けられています。

また、実習前には学校教員と実習施設側が学習目標や評価方法を共有し、実習中も学生の学習状況を確認します。実習終了時には、双方が協議して評価を行う仕組みです。学校で学ぶ内容と実習先での指導がつながるように工夫されています。

実習では、患者の状態を観察し、必要な援助を計画・実施したうえで、その結果を振り返る「看護過程」を学びます。実習記録も、観察した事実や自分の判断を整理し、看護の根拠を確かめるための大切な学習です。

この指導体制のメリットは、学校と実習先が学生の学習状況を共有しながら、必要な指導につなげられることです。

学校教員と実習施設の指導者が実習前から学習目標や評価方法を共有しているため、学生が何を身につけるべきかを双方が把握したうえで指導できます。実習中も学習状況を確認することで、学生がどこまで理解できていて、何につまずいているのかを踏まえた助言につながります。

特に口コミで評価されている実習記録への指導では、患者の観察内容や看護計画について、実習先で求められる視点と学校で学んだ考え方を結びつけて振り返れることがメリットです。

実習中に受けた指導を、その後の観察や看護計画の改善につなげやすいことが、この連携体制の強みといえるでしょう。

国家試験対策

わからないところは個別でやったりします。サポートは結構充実してます。

この口コミでは、理解できていない部分を個別に教えてもらえるなど、サポート全体が好意的に評価されています。国家試験では幅広い分野から出題されるため、学生によって苦手な科目や理解が不十分な内容は異なります。自分の弱点に合わせて指導を受けられることは、試験対策を進めるうえで重要です。

別の口コミでも、国家試験に向けて本番に近い形式の卒業試験を繰り返し実施し、点数が足りない学生には放課後や年末年始にも教員が指導してくれたと評価されています。試験時間も本番に合わせていたため、国家試験当日は過度に緊張せずに臨めたという経験が語られています。

この口コミからは、知識を身につけるための指導だけでなく、試験形式に慣れるための対策も評価されていることがうかがえます。

実際に看護科では、国家試験対策課が過去の出題データを分析し、独自の問題を作成しています。作成した問題は授業や模擬試験で活用し、教員が学生一人ひとりの理解度に合わせて解説・指導を行います。

また、最終学年では本番と同じ形式の模擬試験を繰り返し実施します。入学後の早い段階から基礎知識を身につけ、最終学年で実践的な問題演習を重ねる構成です。

定期試験や模擬試験の前後には、必要に応じて補習も行います。模擬試験で弱点を把握し、個別指導や補習で理解を補い、次の試験で確かめるという学習の流れが整えられています。

この体制のメリットは、学生が自分の苦手分野を把握したうえで、必要な対策に取り組みやすいことです。学校独自の問題を繰り返し解くことで、知識が足りない分野だけでなく、問題文の読み取り方や解答に時間がかかる部分にも気づきやすくなります。

さらに、本番形式の模擬試験を重ねることで、限られた時間の中で問題を解く感覚も身につけられます。個別指導による知識面の補強と、本番を想定した反復練習の両方ができることが、この国家試験対策の強みです。

一方で、試験や実習で一定の成績を収められなければ進級・卒業が難しくなり、結果として国家試験の合格実績が良く見えているのではないか、と疑問を持つ学生もいます。

進級や卒業には所定の学習成果が求められますが、この口コミだけで、成績不振の学生がすぐに留年・退学になることや、合格率を高く見せるために学生を選別しているとまでは判断できません。

それでも、ほかの口コミでは、成績が振るわない学生にも補習が行われ、その支援を評価しているという声があります。先に挙げた個別指導や、放課後・年末年始まで教員が対応してくれたという経験も、学力面でつまずいた学生への支援の実例を示しています。

こうした声を踏まえると、看護科の国家試験対策は、試験や学習の負担が軽いというよりも、繰り返し学力を確認し、それぞれに必要な指導を受けながら合格を目指す体制と捉えられます。

そのため、模擬試験の結果や教員からの助言を受け止め、わからない部分を積極的に質問することが大切です。用意された個別指導や補習を自分から活用し、苦手分野を一つずつ克服していく姿勢が、国家試験対策を充実させるポイントになるでしょう。

就職支援

看護科では、就職実績の高さと就職に向けたサポートが口コミで評価されています。

就職実績もたかくなお且つサポートも充実しているので個人的にも満足

この口コミでは、就職できたという結果だけでなく、学校から受けた支援にも満足していることがわかります。

別の口コミでも、卒業生のほとんどが就職でき、希望する就職先に進めた学生も多かったという声があります。また、学生一人ひとりの学力に合わせた指導や補習があり、就職後に学力の高さを褒められたこともあると述べた学生もいます。

これらの口コミからは、就職先を見つけるための支援と、就職後に必要な力を身につけるための学習指導の両方が評価されていることがうかがえます。ただし、希望どおりの就職ができるかどうかは、学生の成績や志望先の採用状況によっても異なります。

実際に看護科では、就職支援室による個別相談や求人情報の提供に加え、就職説明会、履歴書の添削、模擬面接、面接マナー講座などの支援を受けられます。希望する病院を探す段階から、採用試験に向けた準備まで対応する体制です。

また、1年次から始まる臨地実習を通じて、実際の医療現場に触れながら自分に合った就職先を考えられます。実習先への就職を選ぶ学生もおり、学校は学生の希望や適性に合わせた進路相談を行っています。

求人先も福岡県内に限らず、全国の医療機関に広がっています。看護科の就職実績には、福岡県内の病院だけでなく、関東や九州各県の病院も含まれています。

この支援体制のメリットは、病院の名前や求人条件だけで就職先を選ぶのではなく、実習で経験した仕事内容や職場環境も判断材料にできることです。実際に看護師が働く様子を見たうえで、希望する診療分野や職場の雰囲気を考えられるため、就職後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

さらに、志望先が決まった後は、履歴書の添削や模擬面接を利用して採用試験に備えられます。就職先を考える段階と、希望する病院の採用試験に挑戦する段階の両方で支援を受けられることが強みです。

一方で、就職活動の進め方については注意を促す口コミもあります。

ある学生は、試験で十分な点数を取れないと希望する就職先を選びにくくなり、実習先の病院を勧められることがあると感じています。また、卒業試験の結果によって就職活動を始められる時期が異なるため、就職支援が十分ではないと評価した学生もいます。

実習先への就職は、実際の職場を知ったうえで本人が希望する場合もあるため、必ずしも望まない進路を勧められたことを意味するわけではありません。

また、就職支援が充実していても、学生全員が希望どおりの時期に就職活動でき、希望先に採用されるとは限りません。国家試験に向けた学習と就職活動が重なる最終学年では、両方の準備を進める必要があります。

そのため、早い段階から実習や就職説明会を通じて志望先を考え、学習面のサポートも活用しながら準備を進めることが大切です。就職支援室への相談を後回しにせず、希望する病院の応募時期や必要な準備を確認しておくことで、進路の選択肢を広げやすくなるでしょう。

学生生活

看護科では、クラスメートとの仲の良さや、学生同士で助け合う雰囲気が口コミで評価されています。

クラス制のため学生同士がコミュニケーションを取りやすく、友人関係を築きやすいという声があります。また、実習中もお互いに支え合い、クラス全体で乗り越えようとする雰囲気があると感じた学生もいます。

看護科は3年制で、授業だけでなく学内演習や病院実習にも取り組みます。実習では患者への対応や記録の作成など、普段の授業とは異なる課題もあるため、同じ経験をしているクラスメートの存在は学生生活の大きな支えになります。

一緒に学ぶ仲間と疑問点を相談したり、実習で経験したことを振り返ったりできることは、クラス制のメリットです。勉強でつまずいたときも、一人で抱え込まずに周囲と励まし合いながら取り組みやすくなるでしょう。

また、担任制度が設けられており、入学時から卒業までクラス単位で学生生活を支える体制があります。入学時にはクラスごとのオリエンテーションを行い、担任が学習面の相談だけでなく、学生生活の悩みにも対応します。

同じクラスで学ぶ仲間との関係に加え、困ったときには担任にも相談できることは、実習や試験が続く看護科の学生にとって心強い点です。クラスメート同士の助け合いと、教員による個別の支援を組み合わせて学生生活を送れる環境といえます。

学生同士の交流の機会として、スポーツ大会も行われています。2025年度の看護科授業要綱では、全学年の4月の予定にスポーツ大会が組み込まれています。過去の大会では、クラスごとにチームを組み、ビーチバレーボールやビーチサッカーなどを楽しみました。

口コミでも、スポーツ大会で看護科の仲の良さを特に感じたという声があります。学校行事を通じて普段の授業とは違う形で交流できることは、まだ話す機会の少なかったクラスメートとの距離を縮めるきっかけになるでしょう。

また、在学中にできた友人と卒業後も交流が続き、仕事について意見を交換しているという口コミもあります。これは個人の経験ですが、同じ看護師を目指して学んだ仲間とのつながりが、卒業後にも役立つ場合があることを示しています。

一方で、学校生活への不満が共通していたからこそ、学生同士の団結力が生まれたと感じた人もいます。仲の良さを評価する口コミであっても、学校生活のすべてに満足していたわけではない点は押さえておきたいところです。

また、女子学生が多いため、男子学生はなじみにくさを感じるかもしれないという意見もあります。ただし、同じ投稿者は周囲の学生について好意的にも評価しており、男女比だけで人間関係の良し悪しを判断することはできません。

全体として、クラスメートと協力しながら勉強や実習に取り組める雰囲気を評価する声が目立ちます。友人関係には個人差がありますが、クラス単位の学習やスポーツ大会などを通じて交流する機会があり、仲間と支え合いながら看護師を目指したい学生にとって、注目したい学生生活の特徴です。

セクション4|福岡医療専門学校 看護科の入試・偏差値

福岡医療専門学校の看護科は、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、オンライン総合型選抜で受験できます。2027年度の入学定員は80人で、高校生だけでなく社会人にも受験機会があります。

入試の大きな特徴は、すべての選抜方式で面接が重視され、一般選抜でも学科試験ではなく作文が課されることです。国語や数学などの筆記試験対策だけでなく、看護師を目指す理由や学習への意欲を、自分の言葉で説明できるよう準備することが重要になります。

2027年度の入試方式と選考内容

看護科の主な入試方式は次のとおりです。

入試方式主な対象・条件選考方法実施時期
総合型選抜高校生・社会人、専願面接・模擬講義7~9月
学校推薦型選抜(公募)2027年3月高校卒業見込み、評定平均3.2以上、学校長の推薦、専願面接10~12月
学校推薦型選抜(指定校)指定校の推薦条件を満たす高校生、専願面接10月
一般選抜高校生・社会人面接・作文7月~翌年3月
オンライン総合型選抜高校生・社会人、専願オンライン面接7月~翌年3月

総合型選抜の募集枠は、高校生と社会人を合わせて入学定員の50%程度です。80人の半数に当たる約40人が目安ですが、確定した募集人数ではありません。また、オンライン総合型選抜もこの枠に含まれるため、別枠で40人程度を募集するわけではありません。

学校推薦型選抜は公募推薦と指定校推薦に分かれています。公募推薦では高校の成績条件を満たす必要がある一方、総合型選抜や一般選抜には同じ評定条件は設けられていません。

複数の方式があるため、高校での成績、受験時期、面接への準備状況に応じて出願方法を選びやすいことが特徴です。

総合型選抜|面接と模擬講義で学ぶ意欲を評価

総合型選抜は、看護科の入学定員の約半数を募集する中心的な入試方式です。高校生だけでなく、既卒者や社会人も対象となります。

選考では、教員との面接に加え、模擬講義を受けた後に内容の理解度を確認する形式が採用されています。

模擬講義は、受験生が専門学校での授業を体験できると同時に、講義の内容を聞き取り、理解しようとする姿勢を示す機会でもあります。

そのため、暗記中心の試験対策よりも、話を集中して聞き、内容を整理する練習が役立ちます。面接では、看護師を志望する理由に加え、3年間の学習にどう取り組みたいかを具体的に伝えることが大切です。

総合型選抜は専願制で、最初に無料のエントリー選考を受け、出願許可を得てから正式に出願します。エントリー選考は無料ですが、正式出願時には2万円の入学検定料が必要です。

学校推薦型選抜|公募推薦は評定平均3.2以上が条件

学校推薦型選抜には、公募推薦と指定校推薦があります。

公募推薦の主な出願条件は、2027年3月に高校を卒業する見込みで、評定平均3.2以上、学校長の推薦を受けられることです。また、福岡医療専門学校を第一志望とする専願での出願となります。

選考方法は面接です。国語や数学などの学科試験は課されないため、高校での成績条件を満たしている人にとっては、面接対策に集中しやすい方式です。

指定校推薦も面接で選考されますが、対象となる高校や推薦条件は個別に設定されています。高校の進路指導室で推薦枠の有無を確認する必要があります。

公募推薦は評定平均3.2以上という基準が明確なので、高校での成績を活かして受験したい人に向いています。一方、成績条件を満たさない場合でも、総合型選抜や一般選抜という別の受験方法があります。

一般選抜|学科試験ではなく面接・作文で選考

一般選抜は、高校生と社会人の両方が対象です。選考方法は面接と作文で、看護科では数学や英語などの学科試験は課されません。

作文では、テーマに沿って自分の考えを整理し、読み手に伝わる文章を書く力が必要です。看護に関する専門知識を無理に暗記するよりも、文章の構成を考え、限られた時間で意見をまとめる練習が重要になります。

面接についても、志望理由だけでなく、看護の学習に取り組む覚悟や、これまでの経験をどのように活かしたいかを整理しておくとよいでしょう。

学科試験がないことは、社会人や高校卒業後に時間がたった人にとっても受験準備を進めやすい点です。ただし、面接と作文で評価されるため、試験科目が少ないことだけで合格しやすいとは判断できません。

オンライン総合型選抜|自宅から面接を受けられる

福岡医療専門学校では、オンライン総合型選抜も実施しています。高校生・社会人のどちらも対象で、Zoomを使用したオンライン面接によって選考されます。

通常の総合型選抜と異なり、選考科目に模擬講義はありません。自宅などから受験できるため、福岡県外に住んでいる人や、仕事の都合で学校まで移動しにくい社会人にとって利用しやすい方式です。

ただし、専願での出願が条件となり、募集枠は通常の総合型選抜と共通です。オンライン面接に対応できる通信環境やカメラ・マイク付きの端末も必要になります。

福岡医療専門学校 看護科の偏差値と難易度

福岡医療専門学校の看護科について、比較可能な基準に基づく偏差値はありません。

看護専門学校は、大学入試のように共通した模試データで偏差値が示されるとは限りません。そのため、根拠が不明確な偏差値を使って合格難易度を判断することは適切ではありません。

一方、入試科目と募集枠から、受験対策の重点は整理できます。

  • 総合型選抜:面接と模擬講義への対応が中心。募集枠は定員の50%程度。
  • 公募推薦:評定平均3.2以上が条件。選考は面接。
  • 一般選抜:面接と作文が中心。募集枠は定員の10%程度。
  • オンライン総合型選抜:オンライン面接が中心。総合型選抜と募集枠を共有。

以上を踏まえて、他の看護学校と比較してみましょう

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セクション5|福岡医療専門学校 看護科のカリキュラム・学内演習

福岡医療専門学校の看護科では、3年間で看護の基礎知識から患者の状態を判断する力、実践的な看護技術まで段階的に学びます。

カリキュラムの特徴は、理学療法科などとの多職種連携授業、ICT・IoTを活用したシミュレーション教育、リンパ浮腫治療の専門的な学習を組み合わせていることです。

単に看護技術の手順を覚えるだけでなく、患者の状態を観察し、必要な援助を考え、他の医療職と協力する力を重視した教育内容となっています。

3年間のカリキュラム|基礎知識から看護の実践へ

看護科では、卒業までに103単位を修得します。人体の構造や病気の仕組みを学ぶ専門基礎科目と、患者への援助方法を学ぶ看護専門科目を組み合わせたカリキュラムです。

学年主な学習内容学びのポイント
1年次解剖生理学、病態生理学、基礎看護学、フィジカルアセスメントなど人体の仕組みを理解し、観察や基本的な看護技術を身につける
2年次成人・老年・小児・母性・精神看護学、地域・在宅看護論など年齢や健康状態、生活環境に応じた看護を考える
3年次看護の統合と実践、領域別の専門学習、実践的な演習などこれまでの知識と技術を結び付け、状況に応じた判断力を高める

1年次には、解剖生理学や病態生理学などを通して、人体の構造・機能や病気の仕組みを学びます。同時に、基礎看護学では、患者の状態を把握する方法や日常生活を支える基本的な技術を身につけます。

2年次以降は、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、地域・在宅看護論など、看護の対象や場面に応じた専門的な学習が中心になります。

さらに、3年次には「看護の統合と実践」などを通して、複数の知識を結び付けながら看護を考える力を養います。

基礎知識を学んでから、患者の状態に応じた看護へ進む構成なので、専門知識と看護技術を段階的に身につけられる点が特徴です。

多職種連携授業|他学科と協力して患者への対応を考える

福岡医療専門学校では、看護科と他の医療系学科が協力して学ぶ授業を実施しています。

具体的には、理学療法科の学生との症例検討、柔道整復科から学ぶ包帯法、鍼灸科から学ぶ経絡アロマトリートメントなどがあります。

特に注目したいのが、理学療法科との症例検討(カンファレンス)です。症例検討とは、患者の状態や必要な支援について、複数の専門職の視点から話し合う学習です。

看護師は、患者の全身状態や日常生活を支える立場から考え、理学療法士は身体機能や動作の回復などを専門的に捉えます。こうした視点の違いを学ぶことで、一つの職種だけでは気づきにくい患者の課題を理解しやすくなります。

また、柔道整復科から包帯法を学ぶ授業では、患部の固定に関する知識を深めます。鍼灸科との学習では、ツボや経絡といった東洋医学の考え方にも触れます。

看護科だけで完結しない授業が具体的に組み込まれていることは、チーム医療を学ぶうえで評価できる点です。

シミュレーション教育|患者の状態を判断する力を養う

看護科では、ICT・IoTを活用した多職種連携ハイブリッドシミュレーターを講義や技術演習に取り入れています。

シミュレーション教育とは、実際の患者への対応を想定した状況で、観察・判断・援助の方法を練習する学習です。

同校では、さまざまな状況を設定し、学生が患者の健康状態を判断して、その場面に適した看護を考える授業を行っています。

例えば、1年次の「基礎看護学Ⅴ(フィジカルアセスメント技術)」では、問診、視診、触診、打診、聴診、バイタルサイン測定などを学びます。さらに、急変時や集中治療室の患者を想定したシミュレーション事例にも取り組みます。

フィジカルアセスメントとは、患者の身体を観察・測定し、健康状態を判断することです。

基本的な観察技術と、患者の状態を判断する演習を結び付けて学べることが、この教育の強みです。看護技術を手順として覚えるだけでなく、なぜその援助が必要なのかを考える力につながります。

リンパ浮腫治療の教育|3年間で専門的な知識と技術を学ぶ

福岡医療専門学校の看護科では、リンパ浮腫治療に関する教育を段階的に行っています。

リンパ浮腫とは、リンパ液の流れが滞り、腕や脚などにむくみが生じる状態です。がんの手術や治療後に起こることもあり、適切なケアや日常生活の支援が重要になります。

学習内容は、次のように進みます。

学年リンパ浮腫治療の学習内容
1年次解剖生理学の学習に合わせて、リンパ浮腫の基礎知識を身につける
2年次リンパ浮腫の特徴や治療の実際について学ぶ
3年次用手的リンパドレナージや多層性弾性包帯法などの実技研修を行う

3年次には、手を使ってリンパ液の流れを促す「用手的リンパドレナージ(MLD)」や、弾性包帯を重ねて巻く「多層性弾性包帯法(MLLB)」などを集中的に学びます。

実技試験と筆記試験に合格した学生には、学校独自の修了証が授与されます。

この教育の魅力は、一般的な看護科目に加えて、がん治療後の患者を支える専門的なケアを学べることです。1年次から基礎を積み上げ、最終学年で実技に取り組むため、人体の仕組みと具体的なケアを関連付けて理解できます。

なお、修了証は学校が授与するものであり、看護師免許とは別の国家資格を取得する制度ではありません。

看護技術の学内演習|観察から患者への説明まで学ぶ

福岡医療専門学校では、患者の身体状態を観察する技術に加え、患者本人が健康を維持するための支援方法も学びます。

例えば、「基礎看護学Ⅷ(看護における学習支援)」では、幼児や高齢者などを想定した事例を使い、学生が健康教育を行う演習に取り組みます。

学生自身が対象者に合った教材や説明方法を考え、練習を重ねる内容です。

看護師には、患者の状態を観察して援助するだけでなく、病気の予防や生活習慣の改善について、相手に分かりやすく説明する役割もあります。

患者の年齢や理解度に合わせて説明する練習ができることは、看護技術だけでなく、コミュニケーション力を養ううえでも評価できます。

美容コース|看護の学習と並行して美容技術を学べる

美容コースを選択した学生は、看護科の通常カリキュラムに加え、1年次に週1回午後の美容関連授業を受けます。

スキンケア、メイク、ヘアケアなど、美容分野の専門家による知識・技術を学べる内容です。

看護の専門教育と美容分野の学習を並行できることは、美容医療に関心がある学生にとって特色のある選択肢です。

ただし、美容コースは看護科80人のうち10人が対象で、初年度に15万円の追加費用が必要です。通常の看護科に在籍すれば全員が美容コースの授業を受けられるわけではありません。

福岡医療専門学校 看護科のカリキュラムをどう評価する?

福岡医療専門学校の看護科は、3年間の基礎から実践への学習に、多職種連携、シミュレーション教育、リンパ浮腫治療の専門教育を組み合わせていることが強みです。

特に、理学療法科との症例検討や、患者の急変を想定したシミュレーション演習など、学んだ知識を実際の判断につなげる授業が具体的に用意されています。

また、リンパ浮腫治療は1年次から段階的に学び、3年次には実技研修と修了試験まで進みます。がん看護に関心がある人にとって、専門的な学習を深められる点は魅力です。

患者の状態を観察する力、適切な援助を考える力、他の医療職と協力する力をバランスよく身につけたい人にとって、充実した教育内容といえます。

セクション6|福岡医療専門学校 看護科の看護師国家試験合格率と対策

福岡医療専門学校の看護科は、第115回(2026年)看護師国家試験で合格率96.4%を達成しました。国家試験対策では、基礎医学の理解を重視し、学校独自の問題を使った模擬試験や、学生の習熟度に応じた解説・指導を行っています。

第115回看護師国家試験の合格率は96.4%

2026年に実施された第115回看護師国家試験では、福岡医療専門学校の看護科が96.4%の合格率を記録しました。同じ試験の全国全体の合格率は88.3%で、学校の合格率は全国全体を8.1ポイント上回る数値です。

また、第113回(2024年)でも、看護科は46人が受験して44人が合格し、合格率95.7%を記録しました。第112回(2023年)は66人中65人が合格し、98.5%でした。

試験回看護科合格率全国全体合格率
第115回(2026年)96.4%88.3%
第113回(2024年)95.7%87.8%
第112回(2023年)98.5%90.8%

これらの実績から、複数の年度で高い合格率を残していることが分かります。一度の試験結果だけでなく、過去の合格実績も学校選びの判断材料になる点が評価できます。

基礎医学の理解を重視した国家試験対策

福岡医療専門学校では、国家試験の問題を解くための知識だけでなく、看護の学習に必要な基礎医学をしっかり理解することを重視しています。

特に、人体の仕組みや働きを学ぶ解剖学・生理学については、その土台となる生物学の学習にも力を入れています。細胞や人体の発生なども学び、病気や治療を理解するための基礎を養います。

さらに、入学前の学習サポートや、1年次からのフォローアップセミナーも設けています。

早い段階から基礎知識を積み重ねられることは、専門科目が増える学年に進んだときにも役立ちます。暗記だけに頼らず、人体の仕組みを理解して問題を考えたい人に合った学習方針です。

独自問題を使った模擬試験と習熟度別の指導

国家試験対策では、過去の試験データや出題傾向を分析し、学校独自の問題を作成しています。作成した問題は模擬試験や授業で活用し、知識の定着を図ります。

さらに、講師が学生一人ひとりの習熟度に合わせて解説や指導を行っている点も特徴です。苦手な分野や理解が不十分な内容を整理しながら、学習を進められます。

最終学年になると、本番と同じ形式の模擬試験を繰り返し実施します。出題形式や試験の進め方に慣れるとともに、学習の成果を確かめられる仕組みです。

特に評価できるのは、独自問題による演習、習熟度に応じた指導、本番形式の模擬試験を組み合わせていることです。問題を解くだけで終わらず、自分の理解度を確かめながら対策を進めたい人にとって、心強い学習環境といえます。

入学前から最終学年まで継続して学べることが強み

福岡医療専門学校の国家試験対策は、最終学年だけに集中するのではなく、入学前から基礎医学の学習を支え、1年次からフォローアップを行う方針です。

基礎医学の理解を深めたうえで、独自問題や模擬試験を活用し、最終学年には本番形式の演習を重ねます。基礎知識の習得から試験本番への対応まで、段階的に準備できることが強みです。

第115回の看護科合格率96.4%という実績に加え、具体的な学習支援が用意されている点は評価できます。特に、基礎から着実に学びたい人や、自分の苦手分野を把握しながら国家試験に備えたい人に適した学校といえるでしょう。

セクション7|福岡医療専門学校 看護科の就職率・主な就職先と就職支援

福岡医療専門学校の看護科は、2025年度の就職率100%(就職希望者51人全員が就職)です。福岡県内の病院を中心に、千葉県や沖縄県など県外にも就職先があります。就職説明会や模擬面接、履歴書添削などの支援も用意されており、希望する進路に向けて準備を進められる環境です。

主な就職先は福岡県内の病院から県外まで幅広い

福岡医療専門学校の看護科には、福岡市内や県内の病院に加え、県外の医療機関への就職実績もあります。

地域主な就職先
福岡県福岡記念病院、西福岡病院、聖マリア病院
千葉県千葉西総合病院
沖縄県浦添総合病院

2025年度は就職者51人のうち30人が地元に就職しています。福岡県内で働くことを考えている人にとって、地元の医療機関への就職実績は参考になります。

一方、千葉県や沖縄県にも就職先があるため、福岡県内での就職だけでなく、県外で看護師として働く進路も検討できることが特徴です。

主な就職先には総合病院や専門的な医療を担う病院が含まれています。将来働きたい地域だけでなく、関心のある診療分野や病院の特徴も比較しながら進路を考えられます。

就職説明会・模擬面接・履歴書添削などの就職支援

福岡医療専門学校では、就職活動に向けて、就職説明会や模擬面接、履歴書添削、マナー講座などの支援を行っています。

支援内容学生にとってのメリット
就職説明会病院や医療機関の情報を集め、就職先を比較できる
模擬面接志望動機や自己PRを伝える練習ができる
履歴書添削自分の経験や強みを応募書類に整理できる
マナー講座面接や就職活動に必要な基本的なマナーを学べる

看護師の就職活動では、病院の特徴を理解するだけでなく、志望理由や自分が目指す看護師像を伝えることも大切です。

病院選びから応募書類の準備、面接対策まで支援が用意されていることは、初めて就職活動を行う学生にとって魅力です。

特に、模擬面接と履歴書添削を組み合わせることで、自分の考えを整理し、採用選考に向けた準備を進めやすくなります。

医療現場とのつながりを活かした進路選択

福岡医療専門学校の看護科は、福岡記念病院や福西会病院、牟田病院など、複数の医療機関と実習で連携しています。

2025年度の卒業生の就職先にも、福岡記念病院、福西会病院、牟田病院などが含まれています。学生は実習で病院の看護や医療現場を経験し、その経験を将来の就職先選びに活かすことができます。

セクション8|福岡医療専門学校 看護科の臨地実習・実習先と指導体制

福岡医療専門学校の看護科では、1年次から病院で臨地実習を行い、3年間かけて看護の実践力を身につけます。近隣の総合病院で看護師の仕事を学ぶことから始まり、2年次には患者の状態に合わせた援助、3年次には多職種と協力した看護へと進みます。

福岡記念病院や福西会病院などの医療機関に加え、訪問看護ステーションとも連携しており、病院内だけでなく地域で暮らす人を支える看護も経験できることが特徴です。

1年次から3年次まで段階的に看護実習を経験

看護科の臨地実習は、最初から高度な看護技術を求めるのではなく、看護師の役割を知るところから始まります。

学年主な実習内容学べること
1年次近隣の総合病院で約1週間の実習看護活動を見学し、看護師の役割や患者との関わり方を理解する
2年次基礎・小児・成人・老年看護の実習患者の状態を把握し、看護計画に沿って必要な援助を行う
3年次成人・老年・母性・小児・精神・地域在宅・統合実習など健康状態や生活環境に応じた看護、多職種との協働を実践する

1年次には、近隣の総合病院で約1週間の実習を行います。実際の看護活動に触れることで、授業で学ぶ知識が医療現場でどのように使われるのかを理解できます。

2年次になると、入院患者の状態を観察・分析し、看護計画に沿った援助を経験します。患者の年齢や病状に合わせて、必要な看護を考える段階です。

3年次には、専門領域の実習に加えて統合実習にも取り組みます。1年次の見学から、2年次の患者への援助、3年次の総合的な看護実践へと進む構成は、医療現場に慣れながら段階的に力を伸ばしたい人に適しています。

福岡記念病院・福西会病院など複数の医療機関で実習

福岡医療専門学校の看護科は、複数の病院と協力して臨地実習を行っています。実習分野によって施設が異なるため、一つの病院だけでは経験しにくい患者の状態や看護の役割にも触れられます。

主な実習先には、次のような施設があります。

実習先主な実習分野
福岡記念病院基礎看護学実習
福西会病院基礎看護学実習
牟田病院成人看護学実習

このほか、諸岡整形外科病院などでも実習を行っています。

複数の医療機関で看護を学べることは、病院ごとの患者層や看護の進め方に触れ、将来どのような医療現場で働きたいかを考える材料になります。

実習で経験した病院の特徴を、卒業後の就職先選びにもつなげられる点が魅力です。

訪問看護ステーションで地域・在宅看護も学べる

看護科では、病院での実習に加えて、訪問看護ステーションなどで地域・在宅看護を学ぶ機会があります。

実習先には、アップルハート福岡西や誠心訪問看護リハビリステーションなどがあります。

訪問看護は、看護師が利用者の自宅を訪問し、健康状態の確認や療養生活の支援を行う仕事です。病院とは異なり、利用者の住まいや家族との関わりも考えながら看護を行う必要があります。

病院での看護と、自宅で生活する人を支える看護の両方を学べることは、将来の働き方を考えるうえでも役立ちます。病院勤務だけでなく、訪問看護や地域医療に関心がある人にも適した実習環境です。

実習指導者と学校が連携して学習を支援

臨地実習では、医療機関の看護師と学校の教員が連携し、学生の学習を支えています。

実習先の指導者には、臨床経験が豊富で、実習指導者講習会を修了した看護師を主に選定しています。実習指導者講習会とは、学生への教え方や実習評価などを学ぶ研修です。

学校と実習施設は、実習前の打ち合わせに加え、実習中の学習状況の確認や実習終了時の評価でも連携しています。

現場での看護経験を持つ指導者から学び、学校と実習施設の両方で学習状況を確認する体制は、実習を通して自分の課題を把握し、次の学習につなげるうえで評価できる点です。

セクション9|福岡医療専門学校 看護科が向いている人・向いていない人とまとめ

福岡医療専門学校の看護科は、1年次から始まる臨地実習や他学科との多職種連携教育が特徴です。国家試験・就職に向けた準備を重視しながら、幅広い看護技術を身につけたい人に適した学校といえます。

福岡医療専門学校 看護科が向いている人

次のような希望を持つ人には、特に向いています。

  • 国家試験対策を重視して学校を選びたい人 第115回看護師国家試験の合格率は96.4%です。学校独自の問題を使った模擬試験や習熟度に応じた指導があり、苦手分野を克服しながら合格を目指したい人に向いています。
  • 基礎から段階的に看護の知識を身につけたい人 入学前には生物学・国語の学習課題が用意され、入学後も基礎医学の理解を重視します。専門的な学習に備えて、基礎知識を着実に積み重ねたい人に適しています。
  • 1年次から病院で実習を経験したい人 1年次に近隣の総合病院で約1週間の実習を行い、2年次には患者への援助、3年次には専門領域や統合実習へと進みます。早くから医療現場を知り、段階的に実践力を高めたい人に向いています。
  • 複数の病院や地域医療の現場で学びたい人 福岡記念病院、福西会病院、牟田病院などで実習を行うほか、訪問看護ステーションでも地域・在宅看護を学びます。病院ごとの特徴や、入院中と在宅での看護の違いを経験したい人に適しています。
  • チーム医療や多職種連携を学びたい人 理学療法科との症例検討や、柔道整復科から包帯法を学ぶ授業、鍼灸科による東洋療法の学習などがあります。他学科の学生や教員から専門的な知識を学び、患者を多面的に理解する力を養いたい人に向いています。
  • シミュレーション演習で看護技術を磨きたい人 ICT・IoTを活用し、多職種連携ハイブリッドシミュレーターを使った講義や技術演習を実施しています。さまざまな患者の状態を想定し、判断力や対応力を身につけたい人に適しています。
  • がん看護やリンパ浮腫治療に関心がある人 看護科では、がん治療後などに起こるリンパ浮腫の予防・ケアを学ぶ講座を設けています。1年次の基礎学習から段階的に進み、3年次には用手的リンパドレナージや弾性包帯法などの実技研修も行います。一般的な看護技術に加え、専門的なケアにも触れたい人に向いています。
  • 福岡県内での就職を考えている人 2025年度は就職希望者51人全員が就職し、そのうち30人が地元に就職しています。福岡記念病院や西福岡病院、聖マリア病院などへの就職実績があり、地元の医療機関で働きたい人にとって参考になる環境です。
  • 県外への就職も視野に入れている人 千葉西総合病院や浦添総合病院など、福岡県外にも就職実績があります。福岡県内だけに進路を限定せず、勤務地や病院の特徴を比較して就職先を選びたい人にも適しています。

福岡医療専門学校 看護科が向いていない人・注意したい人

学校の学習環境や進路の希望によっては、次の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 実習先までの移動をできるだけ少なくしたい人 実習先は一つの病院に限らず、複数の医療機関や訪問看護ステーションに分かれています。実習期間によって通う施設が変わるため、移動時間や交通費を重視する人は、実習先の所在地と通学方法を確認しておきましょう。
  • 就職先を特定の病院に決めている人 2025年度の就職率は100%ですが、希望する病院への採用が保証されるわけではありません。就職したい病院が決まっている場合は、その病院への就職実績や採用条件を確認することが大切です。
  • 看護以外の専門的な学習をあまり必要としない人 看護科では、多職種連携授業やリンパ浮腫治療など、通常の看護学習に加えて幅広い知識・技術を学びます。こうした教育を魅力に感じるかどうかは、学校選びの判断ポイントになります。

まとめ|福岡医療専門学校 看護科を選ぶポイント

福岡医療専門学校の看護科の強みは、第115回看護師国家試験の合格率96.4%、2025年度の就職率100%という実績と、他学科との多職種連携教育を組み合わせていることです。

1年次から病院実習を経験し、複数の病院や訪問看護ステーションで看護を学べます。さらに、理学療法科などとの連携授業やリンパ浮腫治療の講座もあり、一般的な看護技術に加えて専門的な知識を広げられる点も魅力です。

特に、国家試験対策と就職実績を重視しながら、幅広い医療専門職との連携や専門的な看護技術も学びたい人には、検討する価値のある学校です。

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参考ページ

福岡医療専門学校 看護科|参考ページリスト

1. 学校概要・基本情報

2. 口コミ・評判

5. 福岡医療専門学校の口コミ|みんなの学校情報(みん専):https://www.minkou.jp/vcollege/school/review/23529/

3. 学費・奨学金

4. 入試・偏差値・倍率

5. カリキュラム・特色ある教育

6. 国家試験合格率・対策

7. 就職・進路

8. 臨地実習

9. オープンキャンパス・資料請求

元教員がこの看護専門学校の入試・評判・学費・授業や国試対策・就職・実習そして注意点・向き不向きなどを分かりやすく解説します。

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