東京女子医科大学 看護学部を検討する際は、医学部と学ぶ「医看協働教育」と、附属医療施設での実習が注目点です。河田町キャンパスでの4年間を、授業や演習、実習の流れから紹介します。保健師・養護教諭も視野に入れている方に向け、資格課程の条件も取り上げます。
たとえば入試では、一般選抜の学科試験と面接、総合型・推薦で求められる準備の違いを紹介します。偏差値や倍率は、選抜方式や対象年度を分けて整理します。入試制度の変更や出願条件にも触れ、自分の得意分野や志望理由に合った受験方法を考えるポイントを解説します。
学費については、2027年度からの学納金の減額と、新設される特待生制度を取り上げます。初年度と2年次以降の納入額を分け、4年間の費用を考える際の要点を紹介します。附属医療施設への就職希望者向けの貸与制度も、返還免除の条件とあわせて解説します。
国家試験・就職については、合格率の推移や模試・補講の取り組み、卒業生の進路を紹介します。実習先となる附属病院と、卒業後の就職とのつながりも注目点です。進路相談や応募書類・面接の支援も取り上げ、希望する働き方を考える手がかりをお伝えします。
一方で、附属病院以外への就職支援には気になる口コミもあります。その他の点も含めて、分かりやすく解説していきます。
セクション1|東京女子医科大学看護学部の特徴
東京女子医科大学看護学部は、東京都新宿区の河田町キャンパスで4年間学ぶ私立大学の看護学部です。医学部と看護学部を持つ医療系大学で、看護学部では医学部との協働教育が実際のカリキュラムに組み込まれています。
看護師を目指す教育に加えて、選考制の保健師課程や養護教諭一種免許状を取得できる教職課程も設置されています。さらに、早稲田大学との単位互換制度があり、医療・看護の専門教育だけに学びを限定しない点も特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 東京女子医科大学 |
| 学部 | 看護学部 |
| 学校種別 | 私立大学 |
| 修業年限 | 4年 |
| 入学者数 | 90名 |
| 収容定員 | 360名 |
| キャンパス | 河田町キャンパス |
| 所在地 | 東京都新宿区河田町8-1 |
| 取得を目指せる資格 | 看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格、養護教諭一種免許状など |
医学部と一緒に学ぶ「医看協働教育」が組み込まれている
東京女子医科大学の特徴としてまず注目したいのが、医学部と看護学部が同じ大学にあるだけでなく、両学部が一緒に学ぶ機会を教育に組み込んでいることです。
たとえば「地域包括ケア連携論」では、チーム医療や医療・患者安全について医学部との協働教育を行います。薬害問題を題材として医学部・薬学部の学生と考える合同ワークショップも実施されており、看護学生だけで完結する授業ではありません。
将来の医療現場では、看護師が医師などほかの専門職と情報を共有しながら患者を支える必要があります。学生の段階から異なる職種を目指す学生と一緒に課題を考えられるため、チーム医療での看護師の役割や他職種との考え方の違いを、授業を通して理解したい人には明確な強みです。
保健師20名の選択課程と、養護教諭一種の教職課程がある
看護師以外の資格を検討できることも、東京女子医科大学看護学部の特徴です。
保健師国家試験受験資格を目指す場合は、3・4年次に必要な選択科目を履修します。ただし全員が履修できるわけではなく、20名を上限とする選考制です。入学者数90名に対して最大20名のため、保健師を希望する人は選考があることを前提に考える必要があります。
一方、学校で児童・生徒の健康管理や保健指導を担う養護教諭を目指すための教職課程も設けられています。卒業に必要な科目に加えて教職関連科目や教育実習などを履修し、所定の単位を修得することで養護教諭一種免許状の取得を目指せます。
保健師免許取得後の申請によって取得できる養護教諭二種免許状とは異なるルートです。看護師を基本にしながら、地域保健か学校保健かという異なる進路まで大学在学中に検討できる点は、資格の選択肢を重視する人にとって比較材料になります。
看護学部2~4年生は早稲田大学の対象科目も履修できる
医療系大学でありながら、早稲田大学との単位互換制度を利用できることも特徴的です。
看護学部では2~4年生などを対象に、早稲田大学グローバルエデュケーションセンターが開講する対象科目を履修できる制度があります。履修期間中には特別聴講学生証が発行され、早稲田大学図書館も閲覧に限って利用できます。
すべての早稲田大学の授業を自由に選べる制度ではありませんが、看護・医療以外の分野にも関心を広げたい学生が、総合大学の授業に触れられるのは東京女子医科大学ならではの学習環境の一つです。専門性を身につけるだけでなく、大学で幅広く学びたい人には魅力があります。
1~4年次を河田町キャンパスで学ぶ
看護学部は1998年度に開設され、現在は1~4年次を東京都新宿区の河田町キャンパスで学びます。2020年から全学年が河田町キャンパスで学ぶ体制となっており、医学部も同じ河田町を教育拠点としています。
東京女子医科大学看護学部は、医学部との具体的な協働教育、保健師・養護教諭という資格選択、早稲田大学との単位互換という異なる特徴を持っています。特に、看護の専門教育だけで4年間を完結させるのではなく、他職種との協働や他大学での学びまで経験したい人にとって、比較する価値のある教育環境です。
セクション2|東京女子医科大学 看護学部の口コミ・評判
講師・授業の口コミ
専門性の高い教員から、看護と医学の両面を学べる
東京女子医科大学 看護学部の授業についてまず注目したいのが、教員の専門性と、医学部・大学病院を持つ大学ならではの学びです。
先生に関しては、教科書の執筆もしているようなエキスパートな先生が揃ってます。
この口コミからは、それぞれの分野を専門とする教員から学べることを評価していた学生がいることが分かります。
さらに、別の口コミでは、医学部の教員による授業があり、看護だけでなく医学的な視点からも学べるという声が見られました。大学病院から多くの医師が講義に来るという口コミもあり、看護学だけに閉じない授業が特徴としてうかがえます。
実際に、看護学部には基礎看護学、成人看護学、小児看護学などの看護系領域だけでなく、基礎教育学系・臨床医学系が設けられています。
また、医学部と看護学部が一緒に学ぶ「医看協働教育」も現在の教育の特色です。たとえば「地域包括ケア連携論」では、チーム医療や医療・患者安全について学び、医学部や薬学部の学生と考える合同ワークショップも実施されています。
つまり、口コミにある「医学的な学びもできる」という評価は、単に医師の授業を受けられるというだけではありません。看護師とは異なる専門性を持つ医療者の考え方をしっかり学びながら、患者を多角的に捉える土台をつくれる環境につながっていると考えられます。
看護師は実際の医療現場で、医師をはじめさまざまな職種と情報を共有しながら患者を支えます。学生のうちから看護の専門知識と医学的な視点の両方に触れられることは、病態や治療を踏まえて「看護師として何を観察し、どう支援するか」を考えるうえでメリットになるでしょう。
一方、医学部の教員による授業については「内容が難しく感じることもある」という口コミもあります。専門性の高い内容を学べることは強みですが、その分、授業についていくために自分で復習することも必要になりそうです。
医療系だけに偏らない、幅広い学びがある
専門科目だけでなく、医療とは直接関係しない分野にも触れられることを評価する口コミもあります。
音楽や美術、2年生ではバレエなどもあるので看護の勉強をする中で息抜きもできるとても良いカリキュラムだと思います。
この学生は、看護の専門科目が続くなかで、音楽や美術など異なる分野を学べることを「息抜き」として評価しています。看護学部というと専門科目だけの4年間を想像しがちですが、専門分野以外に視野を広げられる授業があることも、大学で看護を学ぶ意味の一つといえます。
実際に「幅広い学び」を具体的に体現しているのが、早稲田大学との単位互換制度です。看護学部の2~4年生が早稲田大学グローバルエデュケーションセンターの対象科目を履修でき、特別聴講学生として早稲田大学の図書館も閲覧利用できます。総合大学である早稲田大学の科目を履修することで、看護学部内だけでは得にくい分野にも学びを広げられる仕組みです。
さらに、AI・データサイエンス教育も行われています。1・2年次にAIやビッグデータ、情報倫理、電子カルテなどの病院情報システム、データ解析の基礎まで学ぶ構成となっており、専門的な看護科目だけを学ぶカリキュラムではありません。
こうした幅広い学びは、単なる「息抜き」にとどまらず、看護とは異なる分野の考え方に触れ、自分の視点を広げる機会になることがメリットです。患者の生活背景や価値観まで理解することが求められる看護では、医療・看護の知識だけでなく、さまざまな角度から人や社会を考える力も必要になります。
授業の分かりやすさだけでなく、質問・相談しやすさも評価されている
授業の専門性が高くても、分からないところをそのままにしてしまっては学びを深めにくくなります。その点、東京女子医科大学 看護学部では、教員に質問したり相談したりしやすかったという口コミが複数見られます。
面倒見のいい先生ばかりで分からないところある時は授業止めてもいいよと言ったり、休み時間にわざわざ時間を作って教えてくれたりします。
授業中だけでなく、休み時間にも教員が対応してくれたという具体的な経験が語られています。単に「先生が親切」という評価ではなく、分からない部分をその場で質問し、理解につなげやすいと感じた学生がいることがポイントです。
ほかにも、授業内容について「レポートは多いものの分かりやすい」という声や、講師の説明を分かりやすいと評価する口コミがあります。また、教員との距離が近く質問しやすい、困ったときに連絡して相談しやすいという声も複数ありました。サポートが手厚いことが見て取れます。
実際に看護学部は、教育そのものを「学生が自ら学び成長しようとする姿勢を教員が側面から支援すること」と位置づけています。4年間を通じてポートフォリオを活用し、学生が自分の学びを振り返って課題を明確にしながら、学生と教員がともに学び続ける体制です。
つまり、教員は授業内容を一方的に教えるだけではなく、学生自身が「どこまで理解できているか」「次に何を学ぶ必要があるか」を自主的に判断し行動できるよう支える役割も担っています。
こうしたサポートのメリットは、分からないことを解決しやすいだけでなく、学生自身が自分の課題に気づき、必要な学びを考えて行動する力を身につけやすいことです。
これは、看護師になってからも重要な力です。臨床では、患者の状態は一人ひとり異なるため、習った知識をそのまま当てはめるだけではなく、自分で問題に気づき、必要な情報を集め、周囲に相談しながら適切な看護を考えることが求められます。
学生のうちから「教えてもらう学習」だけに頼らず、自分で課題を見つけて解決していく姿勢を身につけられることが、こうした教員のサポートの重要なメリットといえます。
その反面、「自分から学ぶ姿勢」も大切
他の口コミでは、自分から学ぼうとすれば教員がしっかり教えてくれると評価しており、別の口コミでは、グループワークが多く「自分から学ぶ姿勢」が重要だと指摘されています。
また、課題やレポートが多いため、結果的に日常的な勉強習慣が身についたという声もあります。サポートがある一方で、一定の学習量をこなし、自分から授業に参加することも求められる環境がうかがえます。
そのため、質問や相談のしやすさを評価する口コミが多い一方、課題やグループワークなどに主体的に取り組む姿勢も大切です。もっとも、自主性とそのスキルは授業で伸ばしていくため、最初から備わっている必要はありません。
演習・実習の口コミ
演習を重ね、実習で使える看護技術を身につける
看護学部の演習については、実際の臨地実習につながる知識や技術を身につけられることを評価する口コミがあります。
看護演習が多く、実際に臨地実習する際に役立つ知識をつけることができる。
看護学では、講義で知識を覚えるだけでなく、それを患者への援助にどう使うのかを身につける必要があります。この学生は、演習で学んだことが、その後の臨地実習で役立ったと感じています。
実際に、講義で学んだ知識を演習で具体的な看護技術へ落とし込み、臨地実習へつなげていく流れが組まれています。
たとえば基礎看護学では、患者の健康状態について情報を集めて判断する「ヘルスアセスメント」や、患者の問題を整理して必要な看護を考える「看護過程」の技術を学んだうえで、基礎看護学実習へ進みます。
成人看護学でも、急性期看護では講義と演習を組み合わせ、慢性期看護では自己血糖測定や自己インスリン注射などを演習で具体的に学びます。さらに、演習には附属病院の現役看護師が参加する科目もあり、実際の臨床現場をイメージしながら学べるようになっています。
つまり、口コミにある「実習に役立つ」という評価は、演習と実習が別々に行われているというより、授業で理解する→演習で実際に考えたり動いたりする→臨地実習で患者への看護に活かす、という仕組みによるものといえます。
実習では、患者の状態に合わせてその場で考え、行動することが必要です。事前にこのように演習を重ねておけば、技術の手順だけに意識を取られにくくなり、「なぜこの援助が必要なのか」「患者の状態に合わせて何を変えるべきか」といった、より実践的な部分まで考えやすくなります。
また、実習・演習については、教員が親身に接してくれたという口コミもあります。
実際に、たとえば成人看護学では、演習・実習を少人数で行い、学生が積極的に学べる環境を整えています。
こうした環境で教員から助言を受けながら繰り返し実践できることは、単に技術を覚えるだけでなく、自分のできている部分と不足している部分を確認し、実習までに修正していくためにも役立つでしょう。
演習設備
看護実習室の備品がとても充実していて、より実践に近い形で演習に臨むことができます。
実践で役立つ設備が整っていることも、学生から高く評価されています。
実際に、医療技能を実践的に学ぶための臨床技能研修室「スキルスラボ」があり、看護学部生のシミュレーション教育にも活用されています。
スキルスラボでは、シミュレーターを使って、実際の患者に対応する前に医療技能を繰り返し練習できます。心臓病診察や呼吸音聴診に対応したシミュレーターのほか、成人・小児などさまざまな状況を想定したシミュレーター、人工呼吸器などが整備されています。採血や聴診、救急蘇生などを想定した実践的なトレーニングも行われています。
こうした設備のメリットは、教科書で看護技術の手順を覚えるだけでなく、患者の状態を再現した環境で「観察する・判断する・実際に動く」という一連の流れを経験できることです。たとえば呼吸音を聴く場合も、聴診器の使い方だけでなく、音の違いから患者の状態を考える練習につなげられます。
また、シミュレーターを相手にした演習なら、うまくできなかった技術を振り返り、繰り返し練習することができます。実際の患者を前にする臨地実習の前に、失敗と修正を重ねながら技術と判断力を身につけられるため、より準備を整えた状態で実習へ進みやすいことが大きなメリットです。
附属病院で、卒業生の先輩から学べる
臨床実習では、附属病院で実習できるため、卒業生の先輩方も多く安心できます。
附属病院に卒業生が多いため、その指導が安心できると評価されています。
ほかの口コミでも、実習では教員だけでなく現場の看護師から的確なアドバイスを受けられたという声があります。また、附属病院では卒業生による学生への指導が丁寧で親切だという評価もみられます。
実際に看護学部では、東京女子医科大学病院、附属足立医療センター、附属八千代医療センターの3つの附属医療施設が主な実習先となっています。
さらに、例年、卒業生の半数程度がこれらの附属病院に就職しています。そのため、実習先で先輩から学ぶ機会が多いことも特徴です。
口コミで「安心できる」「丁寧で親切」などと評価されていることを踏まえると、東京女子医科大学の附属病院には、卒業生が後輩である学生を育てようとする気風がうかがえます。
こうした環境で実習できるメリットは、看護技術や知識だけでなく、大学で同じ教育を受けた先輩から、実際の医療現場で求められる考え方や患者との関わり方を学べることです。学生の学習内容や実習でつまずきやすい点を経験してきた先輩だからこそ、学生の目線に立った助言も期待できます。
また、実習中に分からないことや不安なことが生じたときも、身近に卒業生がいることは相談のしやすさにつながります。安心して質問しながら実践を重ね、現場で必要な看護を一つずつ身につけていきやすいことが、附属病院で実習する大きなメリットといえるでしょう。
国家試験対策の口コミ
国家試験対策については、4年次に国家試験の勉強へ集中できるよう、実習や卒業論文の日程が組まれていたことを評価する口コミがあります。
カリキュラムに関しても、私たちが国試に集中できるように、前期には患者さんを受け持つような病棟実習を全て終え、卒論は7月末までに提出するようになってます。
この口コミからは、国家試験に向けた勉強時間を確保しやすいよう配慮されていたことがうかがえます。ただし、これは口コミです。
もちろん、現在も国家試験に向けた具体的な対策が行われています。看護学部では看護師・保健師国家試験の模擬試験を実施し、その結果を看護学部の教員が分析したうえで、学生への説明会などを行っています。
模擬試験は、単に本番形式の問題に慣れるためだけのものではありません。結果を分析することで、学生自身が苦手な領域や理解が不足している部分を把握し、その後の勉強で重点的に補うことができます。さらに教員側も学生の状況を把握して説明につなげているため、「何を勉強すればよいのか」を整理しながら国家試験対策を進めやすいことがメリットです。
一方で、卒業生からは、国試対策が専門学校ほどは強化されてないという声もみられます。
そのため、国家試験対策を学校側に全面的に依存するというより、大学の模擬試験や教員からのフィードバックを活用しながら、自分でも苦手分野を把握して計画的に勉強を進める姿勢は大切でしょう。
それでも、近年の国試合格率は95%を超えているため、過度に心配する必要はありません。
就職・進学支援の口コミ
附属病院への就職を中心に、手厚いサポートがある
就職支援については、教員から具体的な就職活動のサポートを受けられたことを評価する口コミがあります。
付属大学病院への就職説明会や就活ガイダンスがあります。先生方も面接の練習や履歴書の書き方など見てくださり、手厚くサポートしてくださいます。
ここでは、とくに附属病院への就職に関して、支援の手厚さが高く評価されています。
ほかの口コミでも、3年生の後期から附属病院への就職について説明を受け、病院の理念などを改めて確認しながら、自分に合った就職先を考える機会があったとされています。
実際に、キャリアサポートを担当する教員が常時相談に応じる体制を設けています。就職先を決める際には、学生の適性や現在の力を踏まえながら、将来まで見据えてアドバイスを行っています。
特に東京女子医科大学では、東京女子医科大学病院、附属足立医療センター、附属八千代医療センターという3つの附属医療施設があり、附属病院への就職が進路の大きな選択肢となっています。大学は附属病院へ優先的に就職できると案内しており、2024年度卒業生も51.9%が本学附属病院へ就職しています。
附属病院は学生時代の臨地実習でも訪れるため、実際の病棟や看護師の働き方を経験したうえで就職先として検討できることがメリットです。病院名や待遇だけで進路を決めるのではなく、「この環境で自分が看護師として働けそうか」を実習経験も踏まえて考えられます。
また、附属病院には同じ看護学部を卒業した先輩も多くいます。就職後に大学時代の先輩や同期が身近にいる環境を選びやすいことも、附属病院を持つ大学ならではの強みといえるでしょう。
外部の病院への就職支援は、口コミで評価が分かれる
一方で、附属病院以外への就職を希望する場合のサポートについては、口コミで評価が分かれています。
外部の病院へ就職する場合も手厚くサポートしてもらえると聞いたという口コミがある一方、自分から積極的に就職活動を進める必要があった、基本的には個人で就職活動を行ったという声もあります。
また、他大学の附属病院や公立病院への就職実績があり、希望すれば教員に面接練習やエントリーシートを見てもらえたものの、サポート自体はそれほど手厚く感じなかったという卒業生もいました。
実際に、キャリアサポート担当教員は附属病院への就職だけを対象としているわけではありません。一人ひとりが希望する進路を選択できるよう相談に応じ、就職について助言する制度となっています。実際の進路も附属病院だけではなく、他大学の附属病院、その他の病院、保健関係施設、大学院などに分かれています。
そのため、「外部就職は支援してもらえない」と考える必要はありません。ただし、口コミを見る限り、外部の病院を目指す場合は、附属病院への就職と比べて学生自身が情報収集や応募先選びを積極的に進める必要があるかもしれません。
附属病院を第一候補に考えている学生にとっては、実習から就職までつながった環境と大学の支援を活用しやすいことが大きなメリットです。一方、外部の病院を希望する場合は、キャリアサポート担当教員への相談も活用しながら、早めに自分から就職活動を進める意識を持っておくとよいでしょう。
学生生活の口コミ
約90人の学年で、学生同士の関係を築きやすい
学生生活については、1学年の人数が多すぎず、学生同士が仲良くなりやすいという口コミが複数みられます。
1学年1クラスなのでさまざまな学生と話す機会がある、グループが違っても関係なく交流しているという声があるほか、1学年90名ほどなので学年全体で関係を深めやすかったという評価もあります。
実際に、東京女子医科大学 看護学部の現在の入学者数は90名です。大規模な総合大学の学部と比べると、同じ学年の学生と授業や演習で顔を合わせる機会を持ちやすい規模といえます。
特に看護学部では、講義を受けるだけでなく、グループワークや看護技術の演習、臨地実習など、学生同士で協力する授業があります。口コミでも、グループワークや演習ではさまざまな学生と組む機会があり、試験や課題も周囲と協力しながら乗り越えていたという声がみられます。
そのため、友人をつくりやすいことだけでなく、看護師になるための勉強を一緒に進める仲間をつくりやすいこともメリットです。課題や試験、実習など忙しい時期に、同じ状況にいる学生同士で情報を共有したり励まし合ったりできることは、4年間学び続けるうえで支えになるでしょう。
また、先輩・後輩とのつながりが授業を通してできたという口コミもあります。学年内だけではなく、上級生から授業や実習について話を聞ける関係ができれば、これから経験する学習や実習をイメージするうえでも役立ちます。
サークル活動は、一般的な大学のイメージとは少し異なる
一方、サークル活動については、看護学部独自の活動は多くない、勉強との両立もあって活動する機会が少なかったという口コミがあります。
現在の公式情報を見ると、医学部と合同で参加する部活動と、看護学部独自の活動の両方があります。音楽部のほか、応急処置や一次救命処置などを学ぶ「NS戦隊☆救急レンジャー」、小児医療に関わるボランティア活動など、医療や社会貢献と結びついた活動があることも東京女子医科大学らしい特徴です。
そのため、課外活動でも医療や看護につながる経験をしたい学生には選択肢があります。一方で、口コミでは一般的にイメージする大学のサークル活動とは雰囲気が異なると感じた学生もいます。
現在は医学部と合同の部活動もあるため、「看護学部にはサークルがほとんどない」とまではいえませんが、大規模な総合大学のように豊富なサークルから選び、課外活動を大学生活の中心にしたい人は、事前に現在の活動内容を確認しておくとよいでしょう。
学生生活全体としては、華やかなサークル活動の多さよりも、約90人の学年で学生同士の関係をつくり、演習や実習、試験などを一緒に乗り越えていく環境に魅力を感じる人と相性がよさそうです。
セクション3|東京女子医科大学看護学部の入試・偏差値・倍率|総合型・推薦・一般を比較
東京女子医科大学看護学部の2027年度入試では、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜が実施されます。
方式によって選考内容は大きく異なり、総合型・推薦型は小論文や面接を中心とした選考、一般選抜は英語・国語・選択科目による学科試験と面接を組み合わせた選考です。
一般選抜では2026年度から面接が加わっているため、教科の得点だけでなく、看護職を志望する理由や人と関わる姿勢を面接で伝える準備も必要です。
2027年度の入試方式を比較
| 入試方式 | 主な選考 | 入試の特徴 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 書類、小論文、面接など | 教科試験だけではなく、看護への志望やこれまでの経験を含めて評価 |
| 学校推薦型・指定校推薦 | 小論文、面接など | 高校からの推薦を受けて受験する方式 |
| 学校推薦型・一般推薦 | 小論文、面接など | 学校推薦型の一つ。一般選抜より早い時期から受験機会を持てる |
| 学校推薦型・掛川市地域枠推薦 | 小論文、面接など | 地域医療を担う人材育成を目的とした地域枠 |
| 一般選抜 | 英語・国語・選択科目+面接 | 3科目の学力試験と面接の両方で選考 |
なお、大学入学共通テストを利用した選抜は2027年度にはありません。東京女子医科大学は2028年度入試から共通テストを導入する予定のため、2027年度受験では翌年度の制度と混同しないよう注意が必要です。
総合型選抜は小論文・面接まで含めた対策が必要
総合型選抜は2026年度から導入された比較的新しい入試方式です。
一般選抜のような3科目の学科試験を中心とする方式とは異なり、出願書類に加えて小論文や面接などを通して総合的に評価されます。
そのため、総合型選抜では教科の受験勉強だけでなく、文章を読んで自分の考えをまとめる力や、看護を志望する理由を面接で説明する力が重要になります。
特に面接では、「看護師になりたい」という結論だけでなく、これまでの経験と看護への関心がどうつながっているのか、東京女子医科大学で何を学びたいのかまで整理しておく必要があります。
学校推薦型は一般推薦・指定校推薦・掛川市地域枠推薦の3種類
学校推薦型選抜には、一般推薦、指定校推薦、掛川市地域枠推薦があります。
一般推薦では、小論文や面接などを通して選考されます。小論文と面接を中心とした対策で受験できます。
指定校推薦は大学が指定する高校から推薦を受けて出願する方式です。一般推薦とは出願できる対象が異なるため、高校で指定校推薦を利用できる場合には選択肢になります。
掛川市地域枠推薦は、通常の推薦とは異なり、地域医療を担う人材を育成する目的を持つ入試です。単に合格可能性だけで選ぶのではなく、地域枠の目的や卒業後の進路まで理解したうえで検討する必要があります。
総合型選抜と学校推薦型選抜はいずれも一般選抜より教科試験の比重が小さい一方、小論文と面接への準備が合否に関わる入試です。文章で考えをまとめる練習と、看護への志望を口頭で説明する練習を並行して進める必要があります。
一般選抜は英語・国語・選択科目の3科目+面接
一般選抜は、学科試験と面接を組み合わせて選考します。
学科試験は次の3科目です。
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ |
| 国語 | 現代の国語、言語文化 |
| 選択 | 数学または理科から選択 |
| 面接 | 2026年度入試から導入 |
英語と国語に加え、数学・理科系の選択科目を使って受験する構成です。文系科目だけでは受験できない点が特徴です。
2026年度からは面接も導入されています。筆記試験の得点だけを伸ばせばよいわけではなく、看護を志望した理由や大学で学びたいことについても準備しておく必要があります。
また、2026年度からは従来の「情報」科目による評価と志望理由書による評価が廃止されています。過去問や古い受験情報を見る場合は、現在の選考方法と混同しないことが重要です。
河合塾のボーダー偏差値は42.5
東京女子医科大学が看護学部の偏差値を設定しているわけではないため、他大学との難易度比較には予備校のボーダーラインが参考になります。
河合塾の2027年度入試向け難易度では、東京女子医科大学看護学部の一般選抜のボーダー偏差値は42.5です。
河合塾のボーダー偏差値は、合格可能性が50%となるラインを示しています。そのため、42.5を超えれば合格が保証されるという数字ではありません。
さらに東京女子医科大学では一般選抜にも面接があります。偏差値は筆記試験の難易度を比較する目安として利用し、実際の受験では3科目と面接の両方を準備する必要があります。
2026年度の一般選抜は1.3倍、総合型選抜は1.1~1.2倍
東京女子医科大学看護学部の直近2026年度入試では、一般選抜は95名が受験し、73名が合格しています。受験者数÷合格者数で見る実質倍率は1.3倍でした。
2026年度から導入された総合型選抜は、総合型選抜Ⅰが34名受験・28名合格で1.2倍、総合型選抜Ⅱが21名受験・19名合格で1.1倍です。学校推薦型では、一般推薦が4名受験・4名合格、指定校推薦が13名受験・13名合格でした。
| 選抜方式 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜Ⅰ | 34名 | 28名 | 1.2倍 |
| 総合型選抜Ⅱ | 21名 | 19名 | 1.1倍 |
| 学校推薦型・一般推薦 | 4名 | 4名 | 1.0倍 |
| 学校推薦型・指定校推薦 | 13名 | 13名 | 1.0倍 |
| 一般選抜 | 95名 | 73名 | 1.3倍 |
| 追加選抜Ⅰ | 8名 | 2名 | 4.0倍 |
通常の入試方式では、2026年度は一般選抜の1.3倍が総合型選抜Ⅰ・Ⅱや一般推薦より高くなっています。一方、追加選抜Ⅰは8名受験・2名合格で4.0倍でしたが、追加選抜は通常の一般選抜とは募集の性質が異なるため、同じ条件で比較しない方がよいでしょう。
倍率だけを見ると、2026年度の一般選抜や総合型選抜は極端な高倍率ではありません。ただし、一般選抜では受験者95名に対して22名が不合格となっているため、倍率が1倍台だからといって合格しやすいと判断するのは禁物です。
東京女子医科大学看護学部を目指す場合は、倍率の低さだけで入試方式を選ぶのではなく、一般選抜なら学科試験と面接、総合型・推薦型なら小論文や面接など、それぞれの選考内容と自分の得意分野を合わせて考えることが重要です。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
何から勉強すればよいか分からない方や、基礎学力に不安がある方は、看護学校受験専門の完全個別指導も選択肢です。
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セクション4|東京女子医科大学看護学部の学費・奨学金|2027年度は学費減額・特待生制度も開始
東京女子医科大学看護学部は、2027年度から入学金と授業料を引き下げます。初年度の学生納入金は203万1,000円、2年目以降は年間167万5,000円です。
さらに2027年度入学生から、一般選抜の成績上位5名を対象に1年次の授業料102万円を全額免除する特待生制度も始まります。
2027年度の初年度納入金は203万1,000円
2027年度入学生の学費・諸会費は次のとおりです。
| 項目 | 初年度 |
|---|---|
| 入学金 | 400,000円 |
| 授業料 | 1,020,000円 |
| 実習費 | 150,000円 |
| 施設設備資金 | 300,000円 |
| 学友会入会費 | 6,000円 |
| 学友会費 | 5,000円 |
| 父母会費(4年分) | 120,000円 |
| 看護系同窓会費(終身) | 30,000円 |
| 合計 | 2,031,000円 |
初年度は一括納入のほか、前期107万1,000円、後期96万円に分けて納入することもできます。
2年目以降の年間納入額は167万5,000円で、内訳は授業料102万円、実習費35万円、施設設備資金30万円、学友会費5,000円です。前期84万円、後期83万5,000円の分割納入もできます。
初年度だけを見ると200万円を超えますが、父母会費12万円は4年分、看護系同窓会費3万円は終身分を初年度に納めるため、2年目以降とは金額の構成が異なります。
2027年度から4年間で37万円の負担軽減
2027年度からは入学金が45万円から40万円へ5万円、年間授業料が110万円から102万円へ8万円引き下げられます。
2年目以降の年間納入額も175万5,000円から167万5,000円になります。大学が示している減額幅は、4年間で合計37万円です。
入学金だけでなく、4年間にわたって支払う授業料も減額されるため、2027年度以降の入学生には実質的な負担軽減になります。
また、一般選抜で合格して入学手続きをした後に入学を辞退する場合、2027年3月20日16時までに所定の手続きをすれば、40万円の入学金のうち半額にあたる20万円を含む学納金が返還対象となります。
一般選抜の成績上位5名は1年次の授業料102万円が全額免除
2027年度入学生からは、看護学部で新たに特待生制度が始まります。
対象となるのは、一般選抜の合格者のうち成績上位5名です。特待生になると、1年次の授業料102万円が全額免除されます。
入学金や実習費などすべての納入金が免除される制度ではありませんが、初年度の学生納入金203万1,000円のうち102万円が免除されるため、対象者にとっては大きな負担軽減になります。
また、対象が「一般選抜の成績上位5名」と明確に決められているため、特待生を狙う場合は一般選抜で上位の成績を取ることが条件になります。
附属医療施設への就職希望者向けに月5万円の無利子貸与制度がある
東京女子医科大学看護学部には、独自の「奨学のための貸与金」があります。
月額5万円を無利子で借りられる制度で、卒業後に東京女子医科大学の附属医療施設で勤務することを希望する学生が対象です。条件を満たした場合には、貸与金の一部または全額が返還免除となります。
月5万円を12か月利用した場合は年間60万円に相当するため、学費や学生生活にかかる費用を補う選択肢になります。
ただし、給付型奨学金ではなく貸与制度です。返還免除にも条件があるため、「附属医療施設に就職すれば必ず全額返さなくてよい」と考えず、利用時に返還免除の条件を確認する必要があります。
東京都の修学資金や月2万5,000円の給付型奨学金も利用できる
大学独自の制度以外にも、東京都看護師等修学資金や日本学生支援機構、小林育英会などの制度があります。
| 奨学金・制度 | 金額 | 種類・主な特徴 |
|---|---|---|
| 東京女子医科大学 看護学部 奨学のための貸与金 | 月50,000円 | 無利子貸与。附属医療施設への就職希望者が対象で、条件により一部・全額返還免除 |
| 東京都看護師等修学資金 | 月25,000~100,000円 | 無利子貸与。条件を満たせば一部・全額返還免除 |
| 日本学生支援機構 第一種 | 月20,000~64,000円 | 無利子貸与。自宅・自宅外で選択できる金額が異なる |
| 日本学生支援機構 第二種 | 月20,000~120,000円 | 有利子貸与。1万円単位で選択 |
| 小林育英会 | 月25,000円 | 給付型。学業・人物・経済状況などの条件あり |
小林育英会は月2万5,000円の給付型で、貸与型のような返済を前提としません。学費そのものが免除される特待生制度、条件付きで返還免除を受けられる貸与制度、返済不要の給付型と複数の支援方法があるため、自分の成績や卒業後の進路、家計状況に合わせて検討できます。
なお、当サイトでは、当サイト限定の看護系奨学金リストを公開しています
セクション5|東京女子医科大学看護学部のカリキュラム・学内演習|医学部との協働教育やAI・国際看護も学ぶ
東京女子医科大学看護学部のカリキュラムで特徴的なのは、看護の専門科目だけで4年間が構成されているのではなく、医学部との協働教育、AI・データサイエンス、国際看護、キャリア教育まで組み込まれている点です。
特に医学部との協働は単発の交流行事ではありません。1年次から医学部生と患者安全について学び、2年次には「地域包括ケア連携論」などを通して多職種連携へ発展させるため、医科大学にある看護学部という環境がカリキュラムに具体的に反映されています。
1~2年次で看護の基礎を固め、専門領域へ段階的に進む
東京女子医科大学看護学部では、1~2年次に看護学の基礎となる理論や方法を学び、その後、成人・老年・小児・母性・精神・地域などの専門的な看護へ学びを広げていきます。
学習する対象も、一人の患者だけを捉えるところから、家族、集団、地域へと広がっていく構成です。病気への対応だけではなく、その人が生活する環境や地域まで含めて看護を考える力を段階的に身につけていきます。
| 学年 | 学びのポイント |
|---|---|
| 1年次 | 人体や看護の基礎、アカデミックスキル、国際看護、キャリア形成などを学ぶ |
| 2年次 | 専門的な看護の学習を広げ、地域包括ケア、多職種連携、医療情報・データ活用などを学ぶ |
| 3年次 | 各看護領域の知識・技術を深め、より実践的な学びへ進む |
| 4年次 | これまでの学習を統合し、看護倫理や研究などを通して4年間の学びをまとめる |
単に1年次から専門科目を増やしていくのではなく、基礎から専門へ進みながら、地域、多職種連携、情報活用といった現在の看護に必要な視点も並行して学ぶのが特徴です。
1年次から医学部生と学び、2年次の多職種連携へつなげる
医学部との協働教育は、東京女子医科大学看護学部を比較するときに特に注目したい部分です。
1年次の「キャリア発達論Ⅰ」では、医学部との協働教育プログラムとして患者安全学を学びます。2年次の「キャリア発達論Ⅱ」では、医学部生と解剖慰霊祭やワークショップに参加し、解剖を通して人の生死や医療者としての姿勢について考えます。
さらに2年次の「地域包括ケア連携論」では、「チーム医療」「医療・患者安全学」をテーマに医学部との協働教育を行います。薬害問題を題材として医学部・薬学部の学生と考える合同ワークショップも行われています。
1年次から複数学年にわたって医学部との協働学習が実際の授業に組み込まれているのがポイントです。医師など他職種の考え方に触れながら、看護師として何を担うのかを考える経験を学生のうちから積めます。
1~2年次にはAI・データサイエンスと電子カルテも学ぶ
看護教育に加えて、AIや医療情報を扱う教育が必修科目に組み込まれている点も特徴です。
1年次の必修科目「アカデミックスキル演習Ⅰ」では、医学部との共通講義としてAI、ビッグデータ、臨床応用について学びます。
2年次の「アカデミックスキル演習Ⅱ」では、情報倫理を医学部との共通講義で学ぶほか、病院情報システムや電子カルテ、表計算を使ったデータ抽出・解析などへ内容が発展します。「保健医療統計学」では、実際のデータを用いて統計資料や調査結果を読み取る方法も学びます。
なぜデータ・サイエンス?と思うかもしれません。しかし、あのナイチンゲールは円グラフというものを発案した人物ともいわれており、医療状況の改善を国王に訴えるために統計情報を活用したことも知られています。看護学は当初からデータ・サイエンスと近しい関係にあります。
医療現場では電子カルテなどの情報システムを扱う機会が多いため、単なるパソコン操作ではなく、医療情報の扱い方やデータの読み方まで看護教育と結びつけて学べる点は実践的です。
1年次から国際看護を学び、希望者には海外で学ぶ機会もある
国際看護も1年次からカリキュラムに組み込まれています。
「国際看護コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」では、海外からの学生との交流などを通して、異なる文化や背景を持つ人と関わるための視点を学びます。単に英語科目を履修するだけではなく、看護と国際交流を結びつけている点が特徴です。
さらに希望者には海外で学ぶ機会も設けられています。たとえば梨花女子大学での研修は3年生などを対象とし、英語による授業や病院見学を通して韓国の看護について学びます。
海外研修への参加を前提としなくても、1年次から国際看護を学べるため、外国人患者への対応や文化的背景の違いに関心がある人にとって注目しやすいカリキュラムです。
2~4年生は早稲田大学の対象科目も履修できる
東京女子医科大学と早稲田大学には単位互換制度があり、看護学部の2~4年生は、早稲田大学グローバルエデュケーションセンターの対象科目を履修できます。
看護や医療だけに学びを限定せず、総合大学である早稲田大学が開講する対象科目から関心に合わせて学習範囲を広げられる制度です。履修期間中には特別聴講学生証も発行され、早稲田大学の図書館を閲覧利用できます。
履修できるのは早稲田大学の全授業ではなく対象科目ですが、医療系単科大学に在籍しながら、他大学の科目まで正式な履修制度を使って学べるのは東京女子医科大学看護学部ならではの選択肢です。
1年次から看護師としてのキャリアを考える独自領域がある
東京女子医科大学には「看護職生涯発達学」という大学独自の領域があります。
1年次の「キャリア発達論Ⅰ」から看護職として生涯学び続けることを考え、学年を越えた協働教育も行います。2年次、3年次へ進むにつれて、自分の学習を振り返りながら具体的なキャリア形成へつなげます。
4年間の学習ではポートフォリオも活用します。授業を受けて終わるのではなく、自分が何を学び、次に何が課題なのかを振り返りながら学習を積み重ねる仕組みです。
看護師資格の取得だけをゴールにせず、入学直後から「どのような看護職になりたいか」を考える教育が独立した領域として設けられている点は、この大学のカリキュラムを特徴づける部分です。
保健師は最大20名の選択制、養護教諭一種の教職課程もある
看護師国家試験受験資格に加えて、保健師を目指す選択コースと、養護教諭一種免許状を目指す教職課程があります。
保健師課程は希望者全員が履修できるわけではなく、最大20名の選択制です。入学者数90名に対して最大20名となるため、保健師を第一の目的として入学する場合は、学内選抜があることを踏まえておく必要があります。
一方、養護教諭一種免許状は教職課程で所定の科目を履修して取得を目指します。看護師に加えて保健師や学校保健という進路にも関心がある人は、4年間の履修計画まで含めて比較したいポイントです。
東京女子医科大学看護学部のカリキュラムは、医学部との協働教育が複数学年に組み込まれていることに加え、AI・データサイエンス、国際看護、早稲田大学との単位互換、独自の看護職生涯発達学まで学習範囲が広いのが特徴です。
特に、看護だけを切り離して学ぶのではなく、医学・情報・国際・キャリアと結びつけながら学びたい人には比較する価値があります。一方、保健師課程は最大20名の選択制なので、保健師資格を重視する場合は「看護学部へ入学すれば全員が履修できるわけではない」点まで含めて検討することが大切です。
セクション6|東京女子医科大学 看護学部の実習は?実習先や附属病院とのつながりを解説
東京女子医科大学 看護学部の実習は、東京女子医科大学病院、附属足立医療センター、附属八千代医療センターの3つの附属医療施設を活用できることが大きな特徴です。
実習先は附属病院だけではなく、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所・保健センター、地域包括支援センターなど数十の施設に広がっています。さらに、学内ではシミュレーション教育や演習を取り入れており、大学で身につけた知識・技術を臨床現場での実践につなげながら学べる環境です。
基礎看護から専門領域へ段階的に実習を進める
東京女子医科大学では、講義や演習で看護の知識・技術を学び、それを臨地実習で実践する流れを組んでいます。
基礎看護学では「基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ」があり、まず生活援助を必要とする人との関わりを通して、人の生活や看護について理解を深めます。その後は、入院している患者への援助や看護過程の展開へと学びを進めます。
2・3年次になると、病態学や基礎医学に加えて、看護専門科目の講義・演習・実習を通して実践力を高めていきます。成人看護では急性期と慢性期の患者を受け持つ実習があり、そのほかにも小児・母性・精神、地域・在宅など、対象や生活の場が異なる看護へ学びを広げていきます。
最初から高度な臨床実習に進むのではなく、基礎的な知識・技術を学ぶ→学内で演習する→患者との関わりを経験する→各専門領域の臨地実習で実践すると段階を踏んで学べることがポイントです。
シミュレーション教育で臨床を想定した看護を学べる
河田町キャンパスでは、シミュレーション教育を取り入れた看護実習が行われています。臨床実習に出て初めて看護技術を経験するのではなく、学内で実際の看護場面を想定しながら知識と技術を身につけられる環境です。
シミュレータを使った演習から臨床実習へつなげる
東京女子医科大学では、シミュレータを活用した実践的な演習を取り入れています。医学部・看護学部の学生が利用する「スキルスラボ」があり、シミュレータを使って医療技能を学べる環境が整っています。
看護学部では、母性看護学で具体的な活用例を確認できます。新生児モデルを使った抱き方・授乳・沐浴の演習や、妊婦シミュレータを使った腹部触診などを行い、妊産婦や新生児への援助に必要な技術を学びます。講義で知識を覚えるだけでなく、実際の看護場面を想定しながら手を動かして学べることが特徴です。
こうした演習を経験したうえで、東京女子医科大学病院などでの臨床実習へ進みます。学内でシミュレータを使って技術を練習し、その学びを実際の患者さんへの看護につなげられるため、臨床実習に向けて段階的に看護実践力を身につけられる点は、東京女子医科大学の実習教育の魅力です。
3つの附属医療施設が主要な実習先
代表的な実習先は、東京女子医科大学病院、東京女子医科大学附属足立医療センター、東京女子医科大学附属八千代医療センターです。
東京女子医科大学病院は、看護学部が学ぶ河田町キャンパスに隣接する大学病院です。大学で看護を学びながら、高度・専門的な医療と、それを支える看護に触れられる環境があります。
さらに、足立医療センター、八千代医療センターも実習に利用します。1つの大学病院だけではなく、複数の附属医療施設を臨床実習に活用できることが東京女子医科大学の強みです。
附属医療施設は、卒業後の主要な就職先にもなっています。2024年度卒業生79名のうち51.9%が本学附属病院へ進んでおり、附属病院とのつながりは実習だけにとどまりません。
実際の医療環境や看護を学生のうちに経験してから、附属病院を卒業後の勤務先として検討できるため、大学病院への就職を考えている人にとって進路選択の材料になります。ただし、附属病院で実習したことによって採用が保証されるわけではありません。
訪問看護や地域包括支援センターなど数十の施設でも実習
東京女子医科大学の実習は、附属病院だけで完結するわけではありません。
実習施設には一般病院のほか、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所・保健センター、地域包括支援センター、保育園などが含まれ、数十の施設を利用しています。
地域・在宅看護学では、訪問看護ステーションや高齢者在宅サービスセンターなどで実習します。病院で治療を受けている患者だけではなく、地域で生活している本人や家族への看護を経験し、在宅で活動する看護職の役割について学びます。
また、保健師課程を選択した学生は、東京23区の保健所・保健センターや都内の事業場などで公衆衛生看護学実習を行います。
そのため、大学病院で高度医療を支える看護から、在宅療養、地域住民の健康支援まで幅広い現場を経験できることが特徴です。将来働きたい領域をまだ病院に限定していない人にとっても、複数種類の現場を経験しながら進路を考えられます。
少人数の実習・演習と臨床指導者による支援もある
実習を支える体制も確認しておきたいポイントです。
成人看護学では、実習や演習を少人数で実施しています。また、初めて病院で実習する学生などに対しては、大学の教員と臨床指導者である看護師が学生を支援する体制が設けられています。
すべての実習が同じ人数や同じ指導体制で行われるわけではありませんが、少なくとも成人看護学では、少人数で学びながら教員と臨床現場の看護師から指導を受けられることが確認できます。
シミュレーション教育や学内演習に加えて、実際の臨地実習でも教員と臨床指導者の支援を受けられるため、学内で身につけた知識・技術を臨床現場で実践するまでのつながりを持った教育になっています。
セクション7|東京女子医科大学 看護学部の国家試験合格率は?国試対策や資格取得支援を解説
東京女子医科大学 看護学部の2025年度掲載値では、看護師国家試験は96名が受験し、92名が合格、合格率は95.8%でした。
第115回看護師国家試験は95.8%
最新の看護師国家試験実績を全国全体と比較すると、次のとおりです。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 東京女子医科大学 | 96名 | 92名 | 95.8% |
| 全国全体 | 59,614名 | 52,666名 | 88.3% |
全国全体との差は7.5ポイントです。ただし、95.8%は100%ではなく、96名の受験者のうち4名は合格に至っていません。単に合格率の高さだけを見るのではなく、受験者数と合格者数まで含めて比較しておくことが大切です。
過去3年間も96%前後以上の合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 86名 | 83名 | 96.5% |
| 2024年度 | 79名 | 78名 | 98.7% |
| 2025年度 | 96名 | 92名 | 95.8% |
3年間で合格率には変動があるものの、いずれも95%を超えています。最新年度だけが突出して高いわけではなく、複数年度の実績が高いことも、国家試験実績を重視して大学を選びたい人にとって判断材料になります。
低学年から国家試験模試を実施
東京女子医科大学では、4年次になってから初めて国家試験対策を始めるのではなく、低学年から国家試験模試を取り入れています。
看護に関するカリキュラム自体を国家試験合格につながるように構成し、国家試験対策に精通した教員を中心に学習を支援する体制も設けています。低学年のうちから模試を経験できるため、自分の理解度や課題を確認しながら国家試験に向けた学習を進められることが特徴です。
4年次になると、専門講師を招いた補講も行われます。普段の授業と国家試験対策を完全に切り離すのではなく、大学での学習を土台にしながら、学年に応じた対策へつなげています。
模試・補講だけでなく個別フォローの実績もある
具体的な実施内容を見ると、2024年度は4年次全員に問題集の課題を課したほか、補講11回、看護師国家試験模試3回、統合実習担当教員による国試対策の個別フォローを実施しました。
さらに2年次にも低学年向けの模試を行い、その結果を踏まえた学習支援を実施しています。4年次だけに対策を集中させるのではなく、早い段階から模試を経験し、最終学年では補講や個別フォローを組み合わせている点は、国試対策の具体性という面で評価できます。
保健師国家試験は13名全員が合格
保健師課程を選択した学生については、2025年度掲載値で13名が保健師国家試験を受験し、13名全員が合格して合格率100%でした。
ただし、東京女子医科大学の保健師課程は、希望すれば全員が履修できる制度ではありません。保健師国家試験受験資格を取得できる選択課程は20名を上限とする選考制です。
そのため、看護師資格に加えて保健師を目指せることは魅力ですが、保健師志望の場合は「国試合格率100%」だけではなく、課程に進むための選考があることも含めて学校を比較する必要があります。
セクション8|東京女子医科大学 看護学部の就職先は?附属病院への就職実績や就職支援を解説
東京女子医科大学 看護学部は、東京女子医科大学病院をはじめとする本学附属病院が卒業後の主要な進路になっていることが特徴です。
2024年度卒業生79名のうち、本学附属病院へ進んだ割合は51.9%でした。一方で、他大学附属病院やその他の病院、保健関係、大学院などへの進路もあり、附属病院以外を含めて進路を検討できます。
2024年度は卒業生の51.9%が本学附属病院へ就職
2024年度の卒業生79名のうち、89.9%が病院や保健関係などへ就職しています。
2024年度の看護学部卒業生79名の進路は、次のようになっています。
| 進路 | 割合 |
|---|---|
| 本学附属病院 | 51.9% |
| 他大学附属病院 | 17.7% |
| その他の病院 | 16.5% |
| 保健関係 | 3.8% |
| 本学大学院 | 3.8% |
| 他大学大学院 | 1.3% |
| 養護・助産学校等 | 3.8% |
| その他 | 1.3% |
最も割合が高いのは本学附属病院の51.9%です。他大学附属病院17.7%、その他の病院16.5%も合わせると、病院への就職が卒業後の中心的な進路になっていることが分かります。
3つの附属医療施設が実習先から就職先につながっている
主な就職先として注目したいのが、東京女子医科大学病院、東京女子医科大学附属足立医療センター、東京女子医科大学附属八千代医療センターです。
この3施設は就職先であるだけでなく、看護学部の主要な実習施設でもあります。学生のうちに附属医療施設で臨床実習を経験し、実際の医療環境や看護に触れたうえで、卒業後の勤務先の候補として検討できます。
本学附属病院への進路割合は、2022年度62.2%、2023年度46.5%、2024年度51.9%でした。年度によって割合は変動しているものの、複数年度にわたって附属病院が卒業後の主要な進路になっています。
附属病院との関係が「実習先」だけで終わらず、「卒業後の進路」にもつながっていることは、東京女子医科大学ならではの特徴です。大学病院への就職を考えている人にとっては、学生のうちに実際の現場を経験してから進路を検討できることがメリットになります。
ただし、附属病院で実習した学生に就職が保証されているわけではありません。51.9%という数字も「附属病院へ入りやすいこと」を示す採用率ではなく、2024年度卒業生の進路実績です。
附属病院以外の医療機関へ進む選択肢もある
2024年度は、17.7%が他大学附属病院、16.5%がその他の病院へ進んでいます。本学附属病院以外の病院を合わせると34.2%となり、他大学の大学病院やその他の医療機関を選択する卒業生もいます。
実習でも3つの附属医療施設だけではなく、一般病院、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所など複数種類の施設を利用しています。附属病院で高度・専門医療を経験しながら、地域・在宅を含む異なる看護現場にも触れられるため、働きたい領域を比較しながら進路を考えられる環境です。
個別相談から附属病院の見学・インターンシップまで支援
看護学部では、キャリアサポート担当教員が就職や進路について個別に相談できる体制を整えています。進路選択だけでなく、学習方法についても相談でき、学生が希望するキャリアを考えながら準備を進められます。
また、附属医療施設への就職を考える学生には、病院説明会や見学会、インターンシップなど、実際の職場を知る機会があります。インターンシップでは希望部署の看護師に同行して看護の現場を体験できるため、仕事内容や職場の雰囲気を確認したうえで就職先を検討できます。
東京女子医科大学は3つの附属医療施設が主要な実習先であり、卒業後の主要な就職先にもなっています。実習で臨床現場を経験し、就職活動では説明会やインターンシップでさらに職場への理解を深められることは、附属病院への就職を考えている人にとって大きなメリットです。
キャリアサポート担当教員に進路相談ができる
看護学部では、キャリアサポートの担当教員が学生からの相談に対応する体制を設けています。
保健師や養護教諭という進路も選択できる
卒業後の選択肢は、病院看護師だけではありません。
東京女子医科大学には、看護師国家試験受験資格に加えて、保健師国家試験受験資格を目指す選択課程があります。3・4年次に所定の科目を履修する課程で、20名を上限とする選考制です。
また、看護学部には養護教諭一種免許状を取得できる教職課程も設置されています。保健師免許取得後の申請によって取得できる養護教諭二種免許状とは異なり、学校教育の場で児童・生徒の健康を支える養護教諭を目指すための教職課程です。
2024年度の進路実績でも保健関係が3.8%、養護・助産学校等への進学が3.8%、本学大学院への進学が3.8%となっています。病院看護師を中心としながら、保健師、養護教諭、大学院進学なども視野に入れられることは、将来の働き方を広く考えたい人にとって魅力です。
セクション9|東京女子医科大学 看護学部に向いている人・向いていない人とまとめ
東京女子医科大学 看護学部は、附属病院での実習や就職だけでなく、医学部との協働教育、シミュレーション教育、国際交流など、大学ならではの学びを重視したい人に向いています。一方、保健師課程には選考があるため、希望する資格によっては入学前に制度をよく確認しておく必要があります。
東京女子医科大学 看護学部に向いている人
- 医学部との協働教育を通してチーム医療を学びたい人
- シミュレーション教育で看護技術を身につけてから実習に臨みたい人
- 東京女子医科大学病院などの附属医療施設で実習したい人
- 大学病院を卒業後の就職先として検討している人
- 高度医療だけでなく、地域・在宅看護まで幅広く経験したい人
- 海外研修や国際交流を通して国際的な視点を身につけたい人
- 看護師に加えて保健師を目指したい人
- 養護教諭一種免許状の取得も検討している人
- 国家試験対策を低学年から進めたい人
- 特待生制度も含めて進学時の経済的支援を検討したい人
なかでも特徴的なのが、医学部と看護学部が同じ河田町キャンパスで学び、協働教育を行っていることです。地域包括ケア連携論などでは医学部との協働教育が取り入れられ、チーム医療や多職種連携について学生のうちから学びます。将来、大学病院などで医師や他職種と連携して働きたい人には注目したい教育環境です。
シミュレーション教育を重視したい人にも向いています。東京女子医科大学には、シミュレータを使って医療技能を学べる「スキルスラボ」があり、看護学部生のシミュレーション教育にも活用されています。
実際の患者さんを前にする臨床実習だけでなく、シミュレータを使って実践的に学べる環境があるため、知識だけでなく、看護に必要な判断や技術を実践に近い形で学びたい人にとって魅力的な教育環境です。
また、国際看護に関心がある人にも選択肢があります。看護学部は海外3大学と国際交流を行っており、海外研修では現地学生との授業や病院実習・見学などを経験できます。国内の看護だけでなく、海外の医療や看護に触れて視野を広げたい人にも合う大学です。
東京女子医科大学 看護学部に向いていない人
- 保健師課程への進学を入学時から確約してほしい人
- 大学4年間で助産師国家試験受験資格まで取得したい人
- 附属病院中心ではなく、実習先の幅広さを最優先したい人
保健師国家試験受験資格を目指せることは魅力ですが、保健師課程は20名を上限とする選考制です。入学すれば必ず保健師課程へ進めるわけではないため、看護師と保健師の両方の受験資格を確実に取得したい人は注意が必要です。
また、東京女子医科大学 看護学部には、4年間で助産師国家試験受験資格を取得できる助産師課程はありません。助産師を目指す場合は、看護学部卒業後に助産師養成課程などへ進む必要があるため、大学4年間で看護師と助産師の両方を目指せる大学を希望する人には合いにくいでしょう。
実習では一般病院や訪問看護ステーション、保健所なども利用しますが、東京女子医科大学病院など3つの附属医療施設が主要な実習先です。附属病院とのつながりを活かした実習は大きな強みである一方、系列にとらわれず多様な病院・施設で実習することを最優先したい人は、他大学の実習先とも比較しておくとよいでしょう。
まとめ|東京女子医科大学 看護学部はチーム医療と附属病院とのつながりが大きな魅力
東京女子医科大学 看護学部の大きな強みは、医学部との協働教育とシミュレーション教育で実践力を養い、3つの附属医療施設での実習や卒業後の進路へつなげられることです。2024年度卒業生では51.9%が本学附属病院へ進んでおり、実習先と就職先のつながりも学校選びの重要な判断材料になります。
さらに、海外大学との国際交流、保健師課程、養護教諭一種免許状を目指す教職課程など、病院看護師以外を視野に入れた学びもあります。2027年度入試からは看護学部で特待生制度も始まるため、対象となる選抜や条件も確認しておきたいポイントです。
まずは公式資料を請求し、特待生制度の条件や学費、入試、保健師課程、実習、国家試験、就職実績を他大学と比較してみてください。そのうえで候補に残った場合は、オープンキャンパスに参加して、河田町キャンパスの実習環境や学生生活について確認するとよいでしょう。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
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▶高校生・既卒生向けのさくら看護予備校レビューはこちら
▶社会人向けのさくら看護予備校レビューはこちら
参考ページ
参考ページ
看護学部概要|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/outline.php
カリキュラムの特色|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/feature/curriculum-feature.php
養護教諭一種免許状の教職課程|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/feature/teacherlicense.php
成人看護学|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/subject/seijinkango.php
基礎看護学|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/subject/kisokango.php
看護管理学・看護職生涯発達学|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/subject/kangokanri.php
看護学部 一般選抜|東京女子医科大学:https://www.twmu-u.jp/nursing-ent-ippan/
看護学部 学校推薦型選抜|東京女子医科大学:https://www.twmu-u.jp/nursing-ent-suisen/
2028年度入試からの大学入学共通テスト導入について|東京女子医科大学:https://www.twmu-u.jp/20260331-2/
2027年度看護学部の学費改定について|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/news/detail.php?cd=1755&kbn=2&ym=202606
看護学部 奨学金制度|東京女子医科大学:https://www.twmu-u.jp/nursing-ent-shougaku/
看護学部案内2026|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/journal/kangoannai2026.pdf
学生生活サポート|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/campuslife/support.php
令和6年度事業報告書|東京女子医科大学:https://www.twmu.ac.jp/doc/about/biz/2024_hokoku.pdf
第115回看護師国家試験の合格発表について|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2026/siken03_04_05/about.html
東京女子医科大学 入試難易予想ランキング表|河合塾 Kei-Net:https://search.keinet.ne.jp/2263/general/border_rate
東京女子医科大学 看護学部 看護学科の口コミ|みんなの大学情報:https://www.minkou.jp/university/school/review/20257/703/gk%3D18098/
元教員がこの学校の入試・評判・学費・倍率・偏差値や国試対策・就職・授業・実習そして注意点・向き不向きなどを分かりやすく解説します。
