洛和会京都看護学校を検討する際は、新校舎の設備が授業や実習にどう活用されるのかも気になるところでしょう。この記事では、シミュレーションやICTを使った学習の例を紹介します。系列病院での実習とのつながりや、学生を支える仕組みも取り上げます。
たとえば入試については、高校生AO・推薦・一般・社会人などを、出願条件や試験内容から整理します。小論文の出題テーマが事前に示される仕組みも、準備に関わる特徴です。日程や専願・併願の違い、直近の志願者・受験者数から、受験方法を考えるポイントを紹介します。
学費は、3年間の学校納入金と、電子教科書やiPadなどの別途費用を分けて紹介します。洛和会奨学金と卒業後の勤務との関係も、進学前に知っておきたい点です。返還免除の条件に加え、社会人向けの生活費貸付金や特待生制度、公的な修学支援も取り上げます。
国家試験と卒業後の進路については、合格・就職実績と、それを支える対策や相談体制を紹介します。洛和会系列への就職と卒業後の教育も、将来の働き方を考えるうえで注目したい点です。同校の助産学科への進学や、京都橘大学の通信教育で学士を目指す道も取り上げます。
一方で、教員による授業や指導の違いについては、気になる口コミもあります。その他の点も含めて、分かりやすく解説していきます。
セクション1|洛和会京都看護学校の基本的な特徴
洛和会京都看護学校は、3年間で看護師を目指す全日制の看護専門学校です。入学定員は80名(男女)で、卒業時には看護師国家試験受験資格を取得できます。
大きな特徴は、洛和会ヘルスケアシステムの医療・介護ネットワークとつながった教育環境です。さらに、2025年4月に開設された新校舎、現役看護師も関わる学生支援など、系列グループの環境を活かした教育が行われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 洛和会京都看護学校 |
| 設置者 | 学校法人 洛和学園 |
| 修業年限 | 3年制・全日制 |
| 入学定員 | 80名(男女) |
| 取得資格 | 看護師国家試験受験資格 |
| 所在地 | 京都府京都市山科区小山北溝町2-2 |
| 校舎 | 2025年4月から新校舎を使用 |
洛和会の医療・介護ネットワークを活かして学べる
洛和会ヘルスケアシステムは、病院だけでなく介護・在宅など幅広い分野の施設を展開しています。学校でも系列の医療機関・施設と連携しており、医療から地域での生活支援までを担うグループを背景に看護を学べることが特徴です。
また、学校では多職種との連携・協働ができる力を育てることを教育目標の一つとしています。看護師だけで患者を支えるのではなく、さまざまな専門職と協力するチーム医療を意識して学べる環境です。
2025年開設の新校舎でシミュレーション教育に対応
2025年4月から使用されている新校舎には、ハイブリッドシミュレーターやシミュレーションルームなどが整備されています。患者の状態を想定し、観察した情報から必要な対応を考えるなど、実際の看護場面を意識した学習ができます。
ICTを活用した教育にも力を入れており、新しい設備とデジタル技術の両方を看護教育に取り入れている点は、現在の洛和会京都看護学校を比較するうえで注目したいポイントです。
現役看護師も関わる「タテ割りクラス制度」
学生への支援では、学年を越えて交流する「タテ割りクラス制度」があります。上級生・下級生だけでなく、洛和会の病院で働く先輩看護師や指導者、教員も学生を支援します。
学生同士で相談できるだけでなく、実際の医療現場を知る看護師と在学中から接点を持てることが、系列病院を持つ学校ならではのメリットです。
卒業後に学士(看護学)を目指す選択肢もある
卒業後は、京都橘大学の通信教育課程(看護学コース)を利用し、学士(看護学)の取得を目指す進路も用意されています。
3年間の専門学校で看護師を目指した後、さらに学びを続けたい場合の選択肢があるため、看護師資格の取得だけでなく、その後の学びまで考えて学校を選びたい人にも注目できる制度です。
洛和会京都看護学校は、洛和会の医療・介護ネットワーク、2025年開設の新校舎、現役看護師も関わる学生支援など、系列グループの環境を教育に活かしている点が特徴です。
セクション2|洛和会京都看護学校の口コミ・評判
講師・授業の口コミ
現場経験を踏まえた、実践につながる授業が評価されている
様々なプロの先生に指導していただけ、現場から来ていただいている先生も多かったので、現場の話や実際どうすればいいのかなど実務でのpointなど教えて頂けました。
この口コミで評価されているのは、専門職から知識を教わるだけでなく、「実際の現場ではどうするのか」というところまで踏み込んで学べたことです。
ほかの口コミでも、外部講師や現役医師による授業が充実しているという評価や、系列病院の看護師が授業を担当することが多いという声がありました。また、授業そのものについて「為になる」と高く評価した学生もいます。
実際に、洛和会京都看護学校では、洛和会ヘルスケアシステムの病院・施設と連携した教育環境を持ち、「看護実践力」を重視しています。知識を段階的に身につけるだけでなく、グループワークを中心としたアクティブ・ラーニングや、関連病院・施設と連携した臨地実習を取り入れる方針が示されています。
講師の専門性についても、看護学科に「実務経験のある教員等による授業科目」が多数配置されています。カリキュラムには、人体の構造や病態、薬理学といった専門基礎分野から、成人・小児・母性・精神・在宅など各領域の看護、医療安全や看護管理まで、臨床につながる科目が段階的に組まれています。
そのメリットは、教科書で覚えた知識を「実際の患者さんを前にしたらどう使うのか」まで考えやすいことです。たとえば病気や治療について学ぶ際も、現場で起こりやすい状況や看護師がどこを見るのかと結びつけて理解できれば、知識を実践につなげやすくなります。
「分かりやすい」という評価がある一方、教員による差を指摘する声も
分かりやすいプリント類で、理解しやすかったのと、不明な点は細かく指導してくださっていたので、良かったです。
単に教材が分かりやすかったというだけでなく、分からないところを細かく教えてもらえたことまで含めて評価されています。看護学科では、人体の構造や疾病、看護技術など多くの内容を3年間で学ぶため、理解できない部分をそのままにせず対処できることは重要です。
ほかにも「先生のレベルが高い」と評価する口コミがあり、授業や指導を肯定的に受け止めた学生がいることがうかがえます。
実際に、基礎から専門分野へ段階的に学ぶカリキュラムを採用しています。また、電子黒板の内容をタブレットで確認したり、グループ学習ではモニターを使って話し合った内容を共有したりするなど、ICTを使って分かりやすく教えてもらえる仕組みも取り入れられています。
一方で、授業の評価が一様というわけではありません。教員によって授業内容や指導の分かりやすさに差を感じたという口コミがあり、熱心な教員がいる一方で、授業方法に不満を持った学生もいました。
この点は学校選びで押さえておきたいところです。分かりやすい指導を評価する声はあるものの、すべての授業・教員について同じ評価が得られているわけではありません。
学習面では、一人ひとりに向き合うサポートを評価する声も
そこで気になるのは、分からない場合や困った場合のサポートでしょう。
かなり一生懸命に教えてもらった。勉強が苦手な自分でも分かりやすく教えてくれました。
この口コミからは、勉強に苦手意識がある学生にも理解できるように教えてもらえたことが評価されています。
ほかにも、個人のレベルに応じた細かなサポートを受けられるという口コミがありました。また、授業には少し不満を感じる部分があっても、先生は学生にしっかり向き合ってくれると評価する声もあります。
教員のサポートにたいする評価は高いといえます。
実際に、「チューター制度」を設けています。チューター制度は、担当する教員が学生と継続的に関わりながら、その学生の学習状況や悩みに応じた支援につなげる仕組みです。「一人ひとりに合わせた学習支援」の一つとして位置づけられています。
さらに特徴的なのが、学年を越えて学生をグループ分けする「タテ割りクラスサポーター制度」です。ここでは教員だけでなく、上級生や洛和会の病院で働く先輩看護師、実習指導者もそれぞれの学生を支えます。
授業で分からなかったことだけでなく、勉強の進め方や学校生活での悩みも相談できる仕組みになっています。教員による指導に加えて、実際に同じ学校で学んできた上級生や、現場に出た卒業生からもアドバイスを受けられる環境が整えられています。
また、2025年からはICTを活用した学習支援も強化されています。出席・成績・課題提出などの情報をクラウド上で一元管理し、日々の学習状況を記録・可視化して、振り返りや個別支援に活用する仕組みが導入されています。
つまり、学生が質問に来るのを待つだけではなく、教員が学習状況を把握しながら個々のフォローにつなげる方向へと、支援体制が広がっているといえます。
メリットは、つまずいたときの相談先や対応策が複数あることです。担当する教員だけでなく、上級生や先輩看護師などにも相談でき、現在はICTによって自分の学習状況も振り返りやすくなっています。
「分からない」で止まってしまうのではなく、自分に合った相手や方法で解決につなげやすい環境は、専門科目を3年間積み重ねていくうえで心強いでしょう。
演習・実習の口コミ
実習をイメージしながら学べる、実践的な演習
実習でよく出会うような事例など、実戦に活かせる授業をしてくれます。経験話なども、話してくれるのでより想像がふくらみます。
この口コミで評価されているのは、実習で遭遇しやすい事例や現場での経験を交えながら、実際の看護をイメージできる形で演習できたことです。
この「実際の状況を想定して学ぶ」教育が拡充されています。看護学科では、さまざまな課題を抱える患者さんのシナリオを使ったシミュレーション教育を実施。通常では学校内で再現しにくい患者さんの異常な状態も「見る」「聞く」形で体験し、グループで観察したうえで、その場で教員や講師から指導を受ける授業が行われています。
その際に、自分たちの演習の様子を録画して振り返る学習も取り入れられています。うまく対応できなかった場面について、録画を見ながら「なぜ困ったのか」「どうすればよかったのか」を学生同士で話し合い、次の対応を考える仕組みです。
このような授業でも、口コミにあるような現場の経験談を交えた説明を通して、より実践的な演習が期待できるでしょう。
この方法のメリットは、実習で初めて難しい状況に直面するリスクを減らせることです。学校内であれば、判断を間違えたり技術がうまくできなかったりしても、もう一度試して振り返ることができます。実習中にシミュレーションで経験した場面を思い出し、落ち着いて行動できるようになります。
2025年の新校舎で、シミュレーション設備も大幅に充実
演習内容とあわせて確認しておきたいのが、実際にどのような設備を使って練習できるのかです。設備については、次のような口コミがあります。
最新機器用意されてて 他の学校より設備いいと思います 助かってます
この口コミを投稿した学生は、演習に使用できる機器の充実度を高く評価しています。この口コミは新校舎移転前のものです。
さらに、新校舎についても、「最先端の施設・設備が整っている」「内装がきれい」と評価する新しい口コミがあり、現在の学生からも新しい学習環境が高く評価されています。
実際に現在の新校舎には、多機能シミュレーションルームやハイブリッドシミュレーターなど、臨床現場を再現するための設備が導入されています。シミュレーターでは心音や呼吸音を再現できるだけでなく、異常な状態を設定することも可能です。術後の排液量や創部の観察なども含め、実際の患者さんへの対応を想定した練習ができる環境になっています。
さらに、シミュレーション設備だけではありません。電子黒板やタブレット、グループごとに設置された連動モニターなどICT設備も導入され、演習で考えたことを共有したり、仲間と試行錯誤したりしながら学べる環境が整えられています。
2025年には、厚生労働省の「看護現場におけるDX効果検証事業」にも採択され、VRを使った実習前学習も進められています。臨床現場を再現したVR空間で実習前に疑似体験し、「見る・考える・行動する」力を育てることが目的です。
こうした設備のメリットは、学校内で経験できる患者さんの状態や看護場面の幅が広がることです。ハイブリッドシミュレーターでは、心音や呼吸音、術後の状態などを再現できるため、実習現場だけではなかなか遭遇できないケースも含めて、様々なケースで実践的に練習できます。
さらに、シミュレーターによる患者さんの再現だけでなく、VRを使って臨床現場そのものを疑似体験できる環境も整えられています。VRでは実習前に病院での場面を体験し、どこを見るべきか、どのように考えて行動するかを事前に確認できます。
この2つを組み合わせられることが大きなポイントです。シミュレーターでは患者さんの身体の変化を観察しながら対応を考え、VRでは実際の病室に近い状況の中で周囲を見ながら判断するなど、異なる角度から臨床場面を経験できます。
看護実習では、患者さんの状態だけを見ればよいわけではありません。ベッド周囲の環境や医療機器、必要な物品などにも目を配り、その場の状況を踏まえてムダなく動く必要があります。
シミュレーターとVRの両方を使えることで、「患者さんと周囲の状況を見て、要領よく対応する力」まで学校内で養いやすいことがメリットです。
実習
実習では、慣れない病院で患者さんと関わりながら、看護技術や記録、報告などにも取り組むことになります。そのため、実習先の指導者と学校の教員がどのように学生を支えてくれるのかは重要なポイントです。
実習の時に教員、指導者の連携が取れているため実習面ではサポートが充実しています。
この口コミで特に評価されているのは、教員と実習先の指導者がそれぞれ別々に学生を見るのではなく、連携しながら実習をサポートしていたことです。
また、「実習も基本的には優しい病棟が多く実習しやすいと思います」という口コミもあり、実習先の環境について好意的に評価はされています。
病棟や指導者によって雰囲気は異なるため、すべての実習先に共通する評価とはいえませんが、実習環境を評価する声があることは分かります。
洛和会京都看護学校の実習を考えるうえで大きなポイントになるのが、学校と実習先の多くが洛和会ヘルスケアシステムという同じグループでつながっていることです。1・2年次の基礎看護学実習では洛和会ヘルスケアシステムの実習施設病院を利用しています。
さらに、洛和会京都看護学校では卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職しています。そのため実習先は、単に在学中だけ訪れる場所ではなく、卒業後に実際に働く可能性が高い職場でもあります。
このように学校と実習先が継続的に学生を受け入れる関係にあるため、教員と実習指導者が連携しやすく、実習先には同校を卒業した先輩看護師が働いている可能性も高くなります。
学生にとっては、学校でどのようなことを学んできたのかを理解している指導者や、自分と同じ学校で学んだ先輩看護師から指導を受けやすいことがメリットです。
初めての実習では、患者さんとの接し方や報告の仕方、記録の進め方など、授業だけでは分からないことも多く出てきます。そのようなときに、学校での学習内容や学生がつまずきやすい点を理解した人から助言を受けられれば、「何が分からないのか」から説明する負担が少なく、実習中の疑問や不安を相談しやすくなります。
さらに、こうした学校と実習先の連携はICTでも強化されています。2025年からは臨地実習記録をクラウドで管理し、学生が入力した実習記録を、学生本人だけでなく教員と実習指導者もリアルタイムで確認できる仕組みが導入されています。
これにより、実習後にまとめて状況を確認するだけではなく、学生がどこまで理解できているのか、何につまずいているのかを教員と実習指導者が共有しやすくなります。さらに、ルーブリックを使って評価やフィードバックを見える化する仕組みも取り入れられており、実習中の指導機会を逃さないことが目指されています。
学生にとってのメリットは、教員と実習指導者の間で自分の学習状況が共有されることで、その時点で必要な指導を受けやすくなることです。たとえば、実習記録から理解が不十分な部分や悩んでいる点が分かれば、教員と実習指導者の双方が状況を把握したうえでフォローできます。
また、ルーブリックによって「何ができていて、次に何を改善すべきか」が見えやすくなるため、学生自身も課題を整理しやすくなります。系列病院との人的なつながりに、ICTによる情報共有が加わることで、学校と実習先の両方から継続的なフィードバックを受けながら実習を進めやすいことが、現在の実習環境の大きなメリットでしょう。
国家試験対策
過去問の分析で各担当の先生が前回はここが出てなかったから今年はここが出そうとかっていう感じで教えてくれます。授業の中に国試対策は入ってます。
この口コミで評価されているのは、国家試験対策が通常の授業と切り離されておらず、担当教員が過去問の出題傾向まで踏まえて教えていたことです。単に「ここを覚える」と指示するのではなく、過去の出題を分析してポイントを示してもらえたことがうかがえます。
ほかにも、教員が国家試験合格に向けて全力で支えてくれた、サポートが十分だった、かなり手厚かったと評価する口コミがあります。また、東京アカデミーからのサポートを評価する学生もいました。国試対策もまた好評が多いといえます。
実際に、国家試験を低学年から進める方針が確認できます。1年次から国家試験を意識して学習習慣を身につけられるよう、計画的に授業を行っています。
そのうえで、国家試験が近づくと対策がさらに強化されます。国家試験対策ソフトウェア、外部講師による講義、外部業者による定期的な模擬試験を実施。模試では一人ひとりの強みと弱みを数値化し、自分がどの分野を重点的に勉強すべきか確認できるようになっています。
さらに、直前の強化期間には学校を21時まで開放し、洛和会の病院で働く卒業生による個人指導も行われています。学習状況に応じた段階別の特別対策講義も実施されています。つまり、授業→模試で弱点を把握→レベルに応じた対策→直前期の個別支援と、段階を追って対策できる仕組みです。
学生にとってのメリットは、国家試験の膨大な範囲をすべて同じように勉強するのではなく、授業では出題を意識して重要なポイントを学び、模試では自分の弱点を見つけ、その結果に応じて勉強する内容を絞り込めることです。「何から勉強すればよいか分からない」という状態になりにくく、効率よく対策を進めやすくなります。
また、普段教わっている教員だけでなく、外部講師や卒業生からも指導を受けられるため、一つの教え方で理解できなかった内容を別の説明から理解したり、実際に国家試験を経験した先輩から勉強方法のアドバイスを受けたりできることもメリットです。
口コミから、こうした国試対策が機能していることがうかがえます。
就職支援
就職活動では、求人情報の多さだけでなく、希望する働き方や就職先について教員に相談できるかも重要です。洛和会京都看護学校では、教員への相談のしやすさについて次のような口コミがあります。
先生がしっかりしてくださっていたので相談もしやすくいい環境だった
この口コミからは、進路について一人で考えるのではなく、教員に相談しながら進められたことがうかがえます。
ほかにも、チューター制度によって先生に相談しやすく、手厚いサポートがあったと評価する口コミがあります。教員との距離が近く、必要なときに相談できることを評価する声が複数見られる点は、就職活動を考えるうえでも注目したいところです。
実際に、学生一人ひとりを支援するチューター制度があります。さらに、少人数のタテ割りクラスでは定期的なグループミーティングや個別面談が行われ、学習だけでなく、将来のキャリアについても相談できる仕組みが設けられています。
こうした仕組みのメリットは、「どこに就職するか」を決める段階になって初めて相談するのではなく、普段から関わっている教員に自分の希望や悩みを相談しやすいことです。
看護師の就職先は、病院によって診療科や役割、働き方などが異なります。自分がどのような看護をしたいのかがまだ明確でない場合にも、日頃の学習や実習での様子を知っている教員と話しながら、進路を整理していきやすくなります。
また、学校には洛和会の病院だけでなく、さまざまな病院やクリニックで活躍する卒業生がおり、洛和会の病院・介護施設では卒業生が師長や主任などを務めていることも公式に紹介されています。
タテ割りクラスでも洛和会の病院で働く先輩看護師と接する機会があるため、教員への相談に加えて、実際に現場で働く卒業生から仕事やキャリアについて情報を得られる環境があります。
ただし、就職支援については異なる受け止め方もあります。ある学生からは、学校側から積極的に就職先を探してくれるというより、自分から聞けば教えてもらえるものの、基本的には自分で動いて就職先を探すように感じたという意見もありました。
そのため、口コミ全体からは「学校が勝手にどんどん就職活動を進めてくれる」のではなく、相談できる教員や制度は用意されているものの、それを活用しながら学生自身も主体的に就職活動を進める必要があると考えておくのがよいでしょう。
洛和会グループへの就職も大きな選択肢
就職先を考えるうえでは、洛和会ヘルスケアシステムとのつながりも洛和会京都看護学校ならではの特徴です。系列病院への就職については、次のような口コミがあります。
同じ洛和会グループで就職が出来るのはとてもいいことだと思います。
この口コミで評価されているのは、学校とつながりの深い洛和会グループの病院を、そのまま卒業後の就職先として選べることです。ほかにも、系列病院が豊富にあり、多くの学生が希望に沿った病院を選んで就職できていたという口コミがあります。
一方で、系列以外の病院へ就職する学生もいたとされており、洛和会への就職が有力な選択肢ではあるものの、進路が系列だけに限定されているわけではないこともうかがえます。
実際に、洛和会京都看護学校では卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職しています。学校で学んだ学生の多くを系列病院が受け入れていることからも、学校での学びから就職までがつながりやすい環境であることが分かります。
学生にとってメリットになるのが、就職する前から系列病院について知る機会が多いことです。洛和会の関連病院・施設は実習先にもなっているため、実習を通して病棟の雰囲気や看護師の働き方、実際の看護を経験したうえで就職先を考えられます。実際に実習した経験をもとに「ここで働きたいか」を考えられます。
ただし、希望する病院へ必ず就職できるとは限りません。口コミでも、自分が希望するところへ就職するためには、勉強や実習を頑張る必要があると感じた学生がいました。
系列病院という身近な就職先が多いことはメリットですが、希望する病院や配属先などがある場合には、学生本人の学習や実習への取り組みも重要です。「系列だから自動的に希望どおりの就職が決まる」と考えるのではなく、実習などを通して職場を知り、自分の希望を固めたうえで就職を目指せる環境と捉えるのがよいでしょう。
学生生活
学生生活で気になるのは、年齢や経歴の異なる学生とも馴染めるか、また勉強や実習が忙しくなるなかで学生同士が支え合えるかという点です。
口コミでは、学生同士の関係について好意的な評価が多いです。分からないところを互いに教え合ったり、学校外で一緒に勉強したりするほど仲が良かったという学生がいるほか、意欲のある仲間と切磋琢磨できたという声もあります。
また、複数の口コミで触れられているのが年齢層の幅広さです。社会人を含めさまざまな年齢の学生が在籍していたものの、年齢に関係なく仲良く過ごせたという評価が見られます。
実際に、学校公式の2025年の紹介でも、新入生が「社会人の方がいたり、色々な年齢の人がいる」環境のなかで、同級生と早く打ち解けられたと話しています。
こうした学生同士のつながりを学校側も後押ししています。その代表がタテ割りクラス制度です。学年を越えた少人数のグループをつくり、上級生だけでなく、洛和会の病院で働く先輩看護師もグループをサポートします。
実際の口コミでも、タテ割りクラスによって上級生とのつながりが強かったと感じた学生がいます。看護学校では、学年が上がると実習や国家試験など初めて経験することが増えていきます。すでに同じ授業や実習を経験した上級生に、勉強方法や実習への備え方などを聞けることは、同級生だけの交流にはないメリットです。
さらに、学生同士で教え合える環境は、普段の学校生活だけでなく勉強面でも役立ちます。実際、学校は国家試験前に校舎を21時まで開放し、「学生同士が学びあう時間」として活用していました。口コミに見られる勉強会や教え合いは個々の学生の経験ですが、仲間と一緒に学ぶこと自体が学校の学習支援にも取り入れられています。
2025年に完成した新校舎も、こうした交流や自主学習をしやすい環境を意識して設計されています。学生が自由に使えるアトリウムが設けられているほか、カフェスペースや約8,000冊を備えた図書室もあります。学校はアトリウムを自主的に学べる空間、開放的な校庭を学生や職員とのコミュニケーションにつながる環境として紹介しています。
そのため、同級生と勉強する、上級生に経験を聞く、一人で図書室を使って勉強するといったように、そのときの状況に合わせて過ごし方を選びやすいことが現在の学生生活のメリットでしょう。年齢の違う学生とも交流しやすいという口コミと、学年を越えた交流を促すタテ割りクラス、新校舎の共有スペースがつながった環境になっています。
ただし、学生生活の雰囲気が良くても、看護学校そのものの学習負担が軽いわけではありません。口コミのなかには、クラスの雰囲気自体は良かった一方で、実習の大変さだったという意見があります。
それでも、負担の大きい時期があるからこそ、同級生と教え合える関係や、上級生・先輩看護師にも相談できるタテ割りクラスは、3年間学び続けるうえで助けになる環境といえるでしょう。
セクション3|洛和会京都看護学校の学費・奨学金|3年間の費用と返済免除制度
洛和会京都看護学校の2027年度の学校納入金は、1年次が99万円、2・3年次がそれぞれ70万円です。公式に示された内訳をもとに計算すると、3年間の学校納入金は239万円となります。
さらに注目したいのが、授業料3年間分にあたる180万円を貸与する「洛和会奨学金」です。卒業後の勤務条件を満たせば返還が免除されるため、洛和会ヘルスケアシステムへの就職を考えている人には、学費負担を大きく抑えられる制度です。
3年間の学校納入金は239万円
| 費目 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 3年間 |
|---|---|---|---|---|
| 入学料 | 290,000円 | ― | ― | 290,000円 |
| 授業料 | 600,000円 | 600,000円 | 600,000円 | 1,800,000円 |
| 実習料 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 300,000円 |
| 合計 | 990,000円 | 700,000円 | 700,000円 | 2,390,000円 |
3年間239万円は、入学料29万円、授業料3年間180万円、実習料3年間30万円を合計した金額です。
ただし、239万円が卒業までに必要な費用のすべてではありません。学校納入金とは別に、電子教科書代など約18万円、卒業前研修や保険などの預り金30万円が必要で、iPadも各自で用意します。
そのため、学校を比較するときは239万円だけを見るのではなく、これらの別途費用も含めて準備しておく必要があります。
洛和会奨学金は授業料3年間分の180万円を貸与
学校独自の支援で特に大きいのが、「洛和会奨学金」です。入学者のうち希望者を対象に、授業料3年間分の全額にあたる180万円が貸与されます。
さらに、洛和会ヘルスケアシステムの採用試験に合格し、卒業と同時に看護師として3年間勤務した場合は返還が免除されます。
つまり、最初から180万円がもらえる給付型奨学金ではなく、「180万円を借りる→所定の条件を満たして3年間勤務すると返還免除」という仕組みです。それでも学校納入金239万円のうち180万円を占める授業料が対象になるため、洛和会への就職を希望する人にとっては学費負担を抑える大きな選択肢になります。
一方、卒業後の勤務先を幅広く検討したい人は、返還免除の条件まで確認したうえで利用を判断することが大切です。
社会人向けの学費・生活費支援も多い
社会人から看護師を目指す人への支援も用意されています。「社会人生活応援貸付金」は現役高校生以外の入学者が対象で、生活費として上限100万円を借りられます。5年以内の返還に加え、返還満了まで洛和会ヘルスケアシステムに看護師として在籍することが条件です。
また、社会人入試の受験者のうち成績優秀者には、50万円を給付する社会人特待生制度があります。こちらは貸与ではなく給付のため、対象になれば直接的な負担軽減につながります。
さらに、洛和会京都看護学校は専門実践教育訓練給付金や高等教育の修学支援新制度の対象です。特に社会人は、これまでの雇用保険加入期間などによって専門実践教育訓練給付金を利用できる可能性があるため、入学前に自分が対象になるか確認しておきたいところです。
なお、当サイトでは、当サイト限定の看護系奨学金リストを公開しています
当サイトでは、小・中・高・大学・短大・専門・大学院の学齢ごとに、最新の奨学金リストを公開しています。また、ひとり親家庭や看護系など、特定のテーマについて特化した奨学金リストも公開しています。
さらに、全国の塾代助成金や給付金などもまとめて紹介しています。
セクション4|洛和会京都看護学校の入試・倍率・難易度
洛和会京都看護学校の入試で注目したいのは、直近で志願者が大きく増えていることです。2026年度入学者の募集では、定員80名に対して267名が志願し、259名が受験しました。前年の113名志願・109名受験から大幅に増えています。新しい校舎になったためでしょう。
入学者数は86名だったため、受験者数259名を入学者数86名で割ると参考倍率は約3.0倍です。ただし、これは合格者数ではなく実際の入学者数を使った概算であり、一般的な「受験者数÷合格者数」で算出する実質倍率とは異なります。
直近の入試状況は定員80名に259名が受験
| 年度 | 入学定員 | 志願者数 | 受験者数 | 入学者数 | 参考倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度入学 | 80名 | 267名 | 259名 | 86名 | 約3.0倍 |
| 2025年度入学 | 80名 | 113名 | 109名 | ― | ― |
※参考倍率は「受験者数÷入学者数」で計算しています。合格者数を用いた一般的な実質倍率とは異なるため、入試状況を見るための目安です。
2026年度入学者募集では、前年と比べて志願者が154名増えています。単年度の数字だけで今後の難易度まで断定はできませんが、直近では受験者が大きく増えたことは学校選びの際に押さえておきたいポイントです。
2027年度はAO・推薦・一般・社会人など受験方法が多い
2027年度入試では、高校生AO、指定校推薦、地域・指定施設推薦、特別推薦、公募推薦、一般、社会人、洛和会ファミリーなど複数の方式があります。
特徴的なのは、高校生AOと社会人入試が6月から始まり、複数回の受験機会が設けられていることです。一方、後半の日程は定員に達した場合に実施されないことがあるため、洛和会京都看護学校を第一志望に近い位置で考えている人ほど、早い段階から自分が利用できる入試方式を確認しておく意味があります。
AOは学科試験なし、小論文と面接が中心
高校生AOは、小論文50分・個人面接・書類審査で選考され、「現代の国語」の学科試験はありません。前期では、エントリー前にオープンキャンパスまたは個別相談会への参加が必要です。
学科試験の得点だけで競う方式ではないため、志望理由や看護師を目指す理由を面接で説明する力、小論文で自分の考えをまとめる力が重要になります。早くから洛和会京都看護学校への志望が固まっている高校生にとって、一般入試を待たずに挑戦できる選択肢です。
公募推薦は専願3.0以上・併願3.3以上
公募推薦は、2027年3月に高校を卒業する見込みで学校長の推薦を受けられることに加え、評定平均の条件があります。専願は3.0以上、併願は3.3以上が必要です。
選考は小論文50分・個人面接・書類審査です。併願も可能ですが専願より評定条件が高いため、他校と併願したい人は自分の評定が条件を満たしているか早めに確認しておく必要があります。
一般入試は「現代の国語」1科目+面接
一般入試は、現代の国語50分・個人面接・書類審査で選考されます。複数科目の学科試験ではなく、筆記は国語1科目に絞られているのが特徴です。理系科目が不要です。
推薦のような評定平均の基準がないため、高校時代の評定だけで受験機会が制限されません。一方で、直近では定員を上回る受験者が集まっているため、国語1科目だから簡単と考えるのではなく、読解力の対策と面接対策を並行して進めることが重要です。
社会人入試も6月から複数回受験の機会がある
社会人入試はⅠ~Ⅴまで設定され、6月から受験機会があります。高校卒業と同等以上の学力に加えて、就労経験がある人や大学・短大・専門学校などに在学している人などが対象です。
選考は小論文50分・個人面接・書類審査で、一般入試の「現代の国語」はありません。社会人の場合は、これまでの仕事や学習経験と「なぜ今、看護師を目指すのか」を結び付けて説明できるようにしておくことが、面接対策のポイントになります。
小論文は出題テーマが事前に分かる
高校生AO・公募推薦・社会人入試などで課される小論文は、出題テーマの候補があらかじめ示されています。「看護師にとってコミュニケーション能力が重要である理由」「看護の現場で観察力が重要とされる理由」など、看護職への理解と自分の考えを問う内容が中心です。
そのため、完全な初見問題だけを想定して勉強するより、公開されているテーマについて50分以内で文章を書く練習を重ねられることが対策上のポイントです。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
何から勉強すればよいか分からない方や、基礎学力に不安がある方は、看護学校受験専門の完全個別指導も選択肢です。
さくら看護予備校なら、現在の学力確認から学習計画の作成・調整、志望校別の教科・小論文・面接対策まで一体的に進められます。
ぜひとも合格したい看護学校がある/今年こそ合格したいという方々に向いています。
▶高校生・既卒生向けのさくら看護予備校レビューはこちら
▶社会人向けのさくら看護予備校レビューはこちら
セクション5|洛和会京都看護学校のカリキュラム・学内演習の特徴
洛和会京都看護学校のカリキュラムは、1年次に看護の基礎を固め、2年次から成人・老年・小児・母性・精神・地域・在宅など各分野へ広げ、3年次に実践的な学びを深める構成です。
特徴的なのは、2025年に完成した新校舎のシミュレーション設備とICTを組み合わせていることです。さらに、災害看護や多職種との連携を意識した学習も組み込まれており、知識や技術を覚えるだけでなく、患者の状態を考えて判断する力を段階的に養います。
1年次から3年次へ段階的に看護実践力を身につける
1年次は人体の構造・機能や疾病、基礎看護学などを学び、看護を行うための土台をつくります。基礎看護学実習Ⅰもあり、講義で得た知識を実際の看護につなげていきます。
2年次になると成人・老年・小児・母性・精神・地域・在宅など専門領域の学習が本格化し、3年次には各領域の学習を統合していきます。基礎から専門領域、さらに複数の知識を組み合わせた看護へと段階的に進む構成です。
新校舎のシミュレーション設備で「考える演習」ができる
2025年4月に開設された新校舎には、ハイブリッドシミュレーターを備えたシミュレーションルームがあります。患者の異常な状態を見たり聞いたりしながら観察し、学生同士で「患者に何が起きているのか」「どのような対応が必要か」を考える演習ができます。
単に手順を繰り返すだけではなく、患者の状態を観察して判断し、その後に教員や指導者からフィードバックを受けられるのがポイントです。実際の患者を前にする前に、失敗も含めて繰り返し考え、看護技術と判断力を結び付けられる環境が整っています。
VRやクラウドを取り入れた看護DX教育
洛和会京都看護学校は、2025年度に厚生労働省の「看護現場におけるDX効果検証事業」に採択されています。取り組みには、VRによる実習前の疑似体験、実習記録のクラウド化、ルーブリック評価、CBT形式の試験などがあります。
特にVRは、実際の実習に行く前に看護の場面を疑似体験できるのがメリットです。教科書だけではイメージしにくい患者への接し方や周囲の状況を事前に体験することで、「実習で何を見て、どう動けばよいのか」を考えてから現場に臨めます。
また、実習記録のクラウド化やルーブリック評価によって、自分ができていることや今後の課題を振り返りやすくなります。単にタブレットを授業で使うだけではなく、実習前の準備から実習中の記録、実習後の振り返りまでデジタル技術を活用している点が、洛和会京都看護学校のDX教育の特徴です。
チーム医療を意識して多職種との連携を学ぶ
カリキュラムでは、看護師単独で患者を支えるのではなく、さまざまな専門職と連携・協働する力も重視されています。
洛和会ヘルスケアシステムには病院だけでなく、介護・在宅など幅広い分野の施設があります。その医療・介護ネットワークを背景に、患者を病院の中だけで見るのではなく、退院後の生活や地域での支援まで視野に入れて看護師の役割を考えられることが、洛和会京都看護学校の学習環境の特徴です。
災害看護もカリキュラムに組み込まれている
専門分野の学習には「災害看護」も組み込まれています。災害時には通常の医療現場とは異なり、限られた人員や物資の中で状況を判断し、多職種と協力して対応する力が求められます。
洛和会では系列病院にDMAT(災害派遣医療チーム)があり、実際の災害医療活動にも取り組んでいます。学校の授業とDMAT活動を直接結び付けることはできませんが、災害医療にも取り組む医療グループを背景にしながら、看護師に必要な災害看護を学べる環境です。
洛和会京都看護学校のカリキュラムは、新校舎のシミュレーション設備、VR・クラウドなどを使ったDX教育、チーム医療、災害看護まで学習内容を広げている点が特徴です。特に、知識を覚えるだけでなく、患者の状態を観察して考え、判断する練習を学内で重ねられることは、カリキュラムを比較する際のポイントになります。
セクション6|洛和会京都看護学校の実習は?実習先や洛和会系列とのつながりを解説
洛和会京都看護学校の実習は、洛和会ヘルスケアシステムが持つ医療・介護などの現場を活かして学べることが大きな特徴です。1・2年次の基礎看護実習では洛和会の実習施設病院を利用し、その後はクリティカルケア、老年、小児、母性、精神、地域・在宅などの領域別実習へ進みます。
さらに2025年から使用している新校舎では、ICTやシミュレーション教育に加え、VRによる実習前学習や臨地実習記録のクラウド化も進められています。学内で臨床場面を想定して準備する→洛和会系列を含む現場で実習するというつながりは、実習を重視して学校を比較する人にとって注目したいポイントです。
1・2年次から洛和会の実習施設病院で基礎看護実習
看護学科では、1・2年次の基礎看護実習を洛和会ヘルスケアシステムの実習施設病院で行います。実際の医療現場で、看護師の役割や患者への基本的な看護を学び、学内で身につけた知識・技術を実践へつなげていきます。
基礎看護実習の後は、クリティカルケア、老年、母性、精神、小児、地域・在宅など、それぞれの対象や看護領域に応じた実習へ進み、最終的には統合実習へつなげます。基礎的な看護から各専門領域へ段階的に実践経験を広げていく3年間と考えると、実習の流れが分かりやすいでしょう。
洛和会音羽病院など系列の医療・介護施設を実習に活かせる
洛和会ヘルスケアシステムには、洛和会音羽病院や洛和会丸太町病院をはじめ、急性期から慢性期・回復期を担う病院があります。さらに、訪問看護や高齢者向けの介護サービスなども展開しているため、洛和会という一つのグループの中にさまざまな医療・介護の現場があります。
こうした系列施設を教育に活用できることが、洛和会京都看護学校ならではの強みです。特に1・2年次の基礎看護実習から洛和会の実習施設病院を経験できるため、将来、洛和会系列への就職を考えている人にとっては、学生のうちに実際の医療現場を知る機会になります。
ただし、すべての実習を洛和会音羽病院だけで行うわけではありません。また、実習先を洛和会系列だけに限定した学校として見るのではなく、各領域の実習を通して病院以外も含むさまざまな看護の場を経験していく学校として捉えるのが適切です。
2025年開設の新校舎でシミュレーション・ICT教育を強化
実際の医療現場へ出る前の学習環境も、洛和会京都看護学校の特徴です。2025年4月から新校舎を使用しており、ICTやシミュレーションを取り入れた看護教育を進めています。
さらに2025年から、臨地実習記録をクラウド上で管理し、学生・教員・実習指導者が確認できる仕組みや、評価基準を明確にする「ルーブリック」を使ったフィードバックなどが導入されています。
実習記録のデジタル化で指導・振り返りにも活用
臨地実習では、患者への看護だけでなく、実習で経験したことを記録し、振り返る学習も重要になります。洛和会京都看護学校では、こうした実習記録そのものをクラウド化しています。
そのメリットは、実習記録を学生・教員・実習指導者が確認できるため、記録を単に提出するだけではなく、実習中の指導やフィードバックにもスムーズに活用できることです。連絡の不備や行き違いを避けやすくなると同時に、実習の学びを次に活かしやすくなります。
VRによる事前学習と合わせて考えると、実習前に現場の状況を具体的にイメージして準備でき、実習後は記録や評価を使って次の課題を明確にできることがメリットです。実際の医療現場に出る前後の学習までICTでつなげられるため、実習での経験を次の実践に活かしやすい環境といえます。
このような最新設備の看護学校としては、学費は比較的安いといえます。
洛和会への就職を考えている人は実習とのつながりにも注目
洛和会京都看護学校では、卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職しています。そのため、系列施設での実習と卒業後の就職を別々に考えるのではなく、在学中の教育・実習から系列施設への就職、さらに卒業後の看護師教育までつながっていることが学校固有の特徴です。
もっとも、実習をしたから洛和会への就職が保証されるわけではなく、系列外への就職も可能です。それでも、洛和会系列を就職先の候補にしている人にとって、学生のうちから系列の医療現場で看護を学べることは、職場環境や看護の実際を知ったうえで進路を考える材料になります。
実習を重視して比較するなら、「洛和会系列の医療現場を活かした実習」「2025年開設の新校舎でのシミュレーション教育」「VRによる実習前学習」「実習記録のクラウド化」をセットで見ると、洛和会京都看護学校の特徴が分かりやすいでしょう。
セクション7|洛和会京都看護学校の就職率は?就職先や洛和会系列への就職を解説
洛和会京都看護学校は、洛和会系列の医療機関への就職につながりやすい環境が大きな特徴です。令和6年度の学校評価では就職率100%で、卒業生の約8割が関連病院へ就職しています。
令和6年度の就職率は100%
令和6年度の学校評価では、就職率100%となっています。就職率だけで学校を判断することはできませんが、進路実績を見るうえで参考になる数字です。
さらに注目したいのが、卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職していることです。就職率の高さだけでなく、系列医療機関とのつながりが実際の進路にも表れていることが、洛和会京都看護学校の特徴といえます。
卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職
洛和会ヘルスケアシステムには、洛和会音羽病院、洛和会丸太町病院、洛和会音羽記念病院など複数の病院があります。急性期から慢性期・回復期まで異なる機能を持つ医療機関があり、看護師として働く場も一つに限られません。
卒業生の約8割が関連病院へ就職しているため、洛和会系列への就職を考えている人には特に注目したい実績です。1・2年次から洛和会の実習施設病院で基礎看護実習を経験できるため、学生のうちに医療現場を経験し、その経験を就職先選びにつなげやすいことがメリットです。
一方で、洛和会への就職が必須というわけではありません。系列外の病院やクリニックなどへの就職も可能なので、「系列とのつながりが強い学校=就職先が洛和会だけ」と考える必要はありません。
実習から就職、卒業後教育までつながっている
洛和会京都看護学校を就職面から比較するときに特に注目したいのが、「学校教育→系列施設での実習→就職→卒業後教育」までつながる環境です。
洛和会ヘルスケアシステムへ就職した場合、新人看護師向けの教育だけでなく、その後のキャリアに応じた研修制度も用意されています。看護実践能力を段階的に高める教育のほか、他部署で1~3カ月学ぶスキルアップ研修や、普段の部署では経験しにくい分野を1~3日間見学する短期研修などがあります。
そのため、洛和会系列への就職を考えている人は、就職するところまでではなく、看護師として働き始めた後の成長まで見通して進路を考えやすいことがメリットです。系列の医療・教育環境を活かして、学生時代から卒業後まで継続して学べる点は、この学校ならではの強みといえます。
系列以外への就職も選択できる
卒業生の約8割が関連病院へ就職している一方で、系列外の医療機関などへ進む選択肢もあります。2025年3月卒業生では、京都岡本記念病院、京都きづ川病院、シミズ病院などへの就職例があります。
そのため、洛和会京都看護学校は「系列病院への就職が決められている学校」というより、洛和会系列を有力な就職先として検討しながら、系列外の進路も選べる学校として見るのが適切です。
助産師を目指すなら同校の助産学科への進学も検討できる
看護師として就職する以外の進路として、洛和会京都看護学校には別課程の助産学科があります。修業年限は1年、定員20名で、看護学科卒業予定者を対象とした学内推薦制度も設けられています。
2027年度の学内推薦は上限4名です。ただし、看護学科からそのまま自動的に進級する制度ではなく、助産学科は別課程・別選抜となります。
そのため、看護師資格だけでなく将来的に助産師も目指したい女性にとっては、同じ学校内に進学先の選択肢があることがメリットです。一方で、入学時点で助産学科への進学が保証されるわけではない点は理解しておきましょう。
卒業後1年間学び、学士取得を目指す進路もある
もう一つ特徴的なのが、専門学校卒業後に学士取得を目指す進路です。洛和会京都看護学校では、卒業後に京都橘大学通信教育課程の看護学コースで1年間学び、学士取得を目指す進路を案内しています。
3年間で看護師国家試験受験資格を取得できる専門学校の特徴を活かしながら、卒業後にさらに学びを続ける選択肢を持てる点は、進路を長期的に考える人にとって比較材料になります。
セクション8|洛和会京都看護学校の看護師国家試験合格率は?国試対策も解説
洛和会京都看護学校の第115回看護師国家試験の合格率は93.6%で、78人が受験し73人が合格しました。同回の全国全体の合格率88.3%を5.3ポイント上回っています。
国家試験対策では、外部講師による講義、模擬試験、国家試験対策ソフトウェア、卒業生の先輩看護師によるサポートなどを用意しています。最新の合格率だけでなく、国家試験までどのように学習を支えているかにも注目したい学校です。
第115回看護師国家試験の合格率は93.6%
第115回看護師国家試験では、78人が受験し、73人が合格。合格率は93.6%でした。洛和会京都看護学校は全国全体を5.3ポイント上回る結果となっています。
第114回は75人が受験し、75人全員が合格して合格率100%でした。第115回は93.6%へ下がったものの、優良な看護大学と同じくらい高い合格水準です。
外部講師・模擬試験・対策ソフトウェアで国試に備える
国家試験対策では、外部講師による国家試験対策講義を実施しています。普段の授業とは別に、国家試験を意識した講義を受けられるため、出題を意識しながら重要なポイントを整理し、試験本番に向けた学習を進められることがメリットです。
また、外部業者による模擬試験を定期的に実施し、一人ひとりの強みと弱みを数値化しています。模擬試験を繰り返すことで、「何ができていて、どの分野が不足しているのか」を把握し、苦手分野を重点的に勉強しやすくなります。本番までの学習計画を立てるうえでも役立つでしょう。
さらに、国家試験対策用のソフトウェアも導入されています。講義を受けるだけで終わらず、問題演習を重ねながら知識の定着を確認できるため、外部講師の講義で重要事項を整理する→模擬試験で弱点を見つける→対策ソフトウェアも使って学習を重ねるという形で国試対策を進められます。
一つの対策だけに頼るのではなく、複数の方法を組み合わせながら、自分の理解度や苦手分野に合わせて国家試験の準備を進めやすいことが、洛和会京都看護学校の国試対策のメリットです。
強化期間は21時まで学校を開放
国家試験対策の強化期間には、放課後21時まで学校が開放されます。自宅では勉強に集中しにくい人にとって、授業後も学校に残って国家試験対策に取り組めることはメリットです。
さらに、卒業生の先輩看護師が学校を訪れ、国家試験の勉強をサポートする機会も設けられています。教員や外部講師だけでなく、実際に国家試験を経験した卒業生からも支援を受けられる点は、洛和会京都看護学校ならではの特徴です。
セクション9|洛和会京都看護学校が向いている人・向いていない人
洛和会京都看護学校は、洛和会ヘルスケアシステムとのつながりを活かし、在学中の実習から就職、卒業後の看護師教育まで一貫した環境があることが大きな特徴です。
2025年からの新校舎やICTを活用した実習教育、国家試験対策、助産学科への進学なども含めて、自分が希望する学び方や将来像に合っているかを判断しましょう。
洛和会京都看護学校が向いている人
- 洛和会系列の病院への就職を考えている人
- 実習先と将来の就職先とのつながりを重視する人
- VRやシミュレーションを活用して実習前に準備したい人
- ICTを活用した実習記録や振り返りに魅力を感じる人
- 外部講師や模擬試験など学校の国試対策を活用したい人
- チーム医療を学びたい人
- 看護師として就職した後も継続して教育を受けたい人
- 将来、助産師へのステップアップも検討している女性
- 専門学校卒業後に学士(看護学)の取得も検討したい人
- 大学独自の奨学金を使いたい人
なかでも相性がよいのは、洛和会系列への就職を具体的に考えている人です。卒業生の約8割が洛和会の関連病院へ就職しており、1・2年次には洛和会の実習施設病院で基礎看護実習を経験します。学生のうちに系列の医療現場に触れ、その経験を就職先選びにつなげられるのは、この学校ならではの強みです。
また、実習前後の学習環境を重視する人にも向いています。2025年からの新校舎ではICTやシミュレーション教育を強化しており、VRによる実習前学習や実習記録のクラウド化も導入されています。実習前に準備する→医療現場で経験する→記録や評価を振り返って次の実習につなげるという学習を進めやすい環境です。
国家試験に向けて学校のサポートを積極的に利用したい人にも注目したい学校です。外部講師による講義、定期的な模擬試験、国家試験対策ソフトウェアに加え、強化期間には21時まで学校で勉強できます。自分だけで対策を進めるのではなく、模試で弱点を把握しながら学校の支援を使って準備したい人と相性がよいでしょう。
洛和会京都看護学校が向いていない人
- 洛和会系列とのつながりを避けたい人
- 助産学科への進学があらかじめ保証された学校を探している人
洛和会京都看護学校の大きな特徴は、実習から就職、卒業後教育まで洛和会ヘルスケアシステムとのつながりを活かせることです。そのため、洛和会とのつながりを避けたい場合などは、ほかの学校も検討したほうがよいでしょう。
また、助産師を目指す場合は注意が必要です。助産学科は看護師を目指す3年間の課程とは別の1年制課程で、学内推薦制度はありますが、別途選抜を受ける必要があります。入学すればそのまま助産学科へ進める制度ではないため、助産師まで目指している人は進学条件を確認しておくことが大切です。
まとめ|洛和会系列とのつながりを活かした実習・就職が大きな強み
洛和会京都看護学校の最大の強みは、洛和会ヘルスケアシステムを背景に、学校教育→実習→就職→卒業後教育までつながりを持って学べることです。卒業生の約8割が関連病院へ就職していることからも、洛和会系列で看護師として働きたい人には特に比較しておきたい学校です。
一方で、系列外への就職実績もあり、卒業後は助産学科への進学や京都橘大学通信教育課程で学士(看護学)の取得を目指す選択肢もあります。系列とのつながりだけでなく、2025年からの新校舎、VR・ICTを活用した実習教育、国家試験対策、卒業後の進路まで含めて検討できることも特徴です。
まずは公式資料を請求し、最新の実習先や就職先、学費、入試、助産学科への進学条件などを確認してみましょう。そのうえで他の看護学校と条件を比較し、洛和会京都看護学校が候補に残った場合は、オープンキャンパスで新校舎の学習環境や学校の雰囲気を自分の目で確認すると、より判断しやすくなります。
志望校を絞る段階で、必ず公式資料で最新情報を確認してください。
学費の準備、できていますか?
当サイトでは、様々な返済不要の奨学金リストを公開しています。高校・大学・短大・専門学校生向けの最新リスト(現在募集中の奨学金のみ)や、看護学生向け、ひとり親家庭向けなど、様々なジャンルの奨学金リストです。
返済不要な給付型奨学金や返済免除型がメインです。とくに、大学生向けだけでなく、高校生や小中学生向けにも給付型奨学金は多数あることを知らない方は、一読をおすすめします。これらのリストは当サイト限定です。
ちなみに、筆者はこれまで総計1900万円ほどの給付型奨学金を獲得しています。受かる書き方のコツも無料で全文公開しています。もちろん、当サイトでしか読めません。
当サイトでは、ほかにも多数の看護学校レビューを読むことができます。また、志望校選びでは学校の比較が欠かせませんが、元教員が比較方法を分かりやすく説明しています。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
何から勉強すればよいか分からない方や、基礎学力に不安がある方は、看護学校受験専門の完全個別指導も選択肢です。
さくら看護予備校なら、現在の学力確認から学習計画の作成・調整、志望校別の教科・小論文・面接対策まで一体的に進められます。
ぜひとも合格したい看護学校がある/今年こそ合格したいという方々に向いています。
▶高校生・既卒生向けのさくら看護予備校レビューはこちら
▶社会人向けのさくら看護予備校レビューはこちら
参考ページ
参考ページ
洛和会京都看護学校|公式サイト:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/
学校案内|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/about/
看護学科|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/gakka/nurse/
キャンパス紹介|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/gakka/campus/
学生サポート・進路|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/support/
学費・奨学金|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/examination/fee/
入試情報|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/examination/
学生募集要項・出願書類|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/examination/document/
入試日程|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/examination/calender/
保護者の方へ|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/information/parent/
資料請求|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/shiryo/
令和6年度 自己評価結果|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/wp-nsschool/wp-content/themes/rakuwakai_nsschool/assets/pdf/about/r6-self-assessment.pdf
令和6年度 学校関係者評価結果|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/wp-nsschool/wp-content/themes/rakuwakai_nsschool/assets/pdf/about/r6-assessment.pdf
洛和会京都看護学校が厚生労働省「看護現場におけるDX効果検証事業」に採択されました|洛和会京都看護学校:https://rakuwa-nursingschool.ac.jp/allpost/news/20250605-445/
第115回看護師国家試験合格発表|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2026/siken05/hp05.html
洛和会京都看護学校の口コミ|みんなの専門学校情報(みん専):https://www.minkou.jp/vcollege/school/review/22716/
元教員がこの看護専門学校の入試・評判・学費・授業や国試対策・就職・実習そして注意点・向き不向きなどを分かりやすく解説します。
