帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科のレビュー|元教員が評判・学費・偏差値を解説

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帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科は、中野キャンパスで4年間学ぶ看護学科です。この記事では、薬学部との合同授業や臨床を想定した演習で何を学ぶのか、具体例を交えて紹介します。実習の流れに加え、保健師・助産師課程の選考や履修条件も取り上げます。

たとえば入試については、偏差値・倍率と、総合型・学校推薦型・一般・共通テスト利用などの選考内容を整理します。一般選抜や総合型での科目の組み合わせも、準備に関わる点です。過去の入試結果や年度ごとの募集区分も紹介し、受験方式を考えるポイントを解説します。

学費は、初年度と2年次以降の納入額を分け、4年間の費用を紹介します。入試時の奨学特待生選抜と、入学後の冲永特待生制度も、進学前に知っておきたい制度です。対象となる費用や継続条件に加え、卒業後の勤務と関わる看護学生向け奨学金も取り上げます。

国家試験と就職については、合格率・就職率とともに、模擬試験や個別指導、進路相談の内容を紹介します。担任と研究指導教員が連携する学習支援も、勉強に不安がある方に向けて取り上げます。系列大学病院だけでなく、都立病院や専門病院などへの就職実績も整理します。

一方で、授業・実習とサークル活動の両立には、気になる口コミもあります。その他の点も含めて、分かりやすく解説していきます。

目次

セクション1|帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の特徴

帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科は、東京都中野区の中野キャンパスで学ぶ4年制の看護学科です。大きな特徴は、看護師を基本に、選考を経て保健師または助産師を大学4年間の中で目指せること。さらに、病院に近い環境を想定した学内演習や薬学部との合同講義があり、看護技術だけでなく他職種との連携も学べます。

なお、帝京平成大学にはヒューマンケア学部と健康医療スポーツ学部の両方に看護学科があります。今回紹介するのは中野キャンパスのヒューマンケア学部 看護学科で、2025年度の入学定員は129名です。

項目内容
大学名帝京平成大学
学部・学科ヒューマンケア学部 看護学科
キャンパス中野キャンパス
修業年限4年
2025年度入学定員129名
目指せる主な資格看護師、保健師、助産師
保健師課程20名・1年次末に選考
助産師課程10名・1年次末に選考

看護師に加えて保健師・助産師まで進路を広げられる

ヒューマンケア学部 看護学科では、看護師国家試験受験資格に加えて、選択課程として保健師課程20名、助産師課程10名を設けています。どちらも大学卒業後に別の学校へ進学するのではなく、4年間の看護教育の中で必要な科目を履修して、それぞれの国家試験受験資格を目指せるのが特徴です。

ただし、保健師・助産師課程は希望すれば全員が履修できるわけではなく、1年次末に選考があり、選ばれた学生が2年次から履修します。また、保健師課程と助産師課程を同時に履修することはできません。看護師以外の資格も進路候補にしたい人には魅力がありますが、特に助産師課程は10名と枠が限られるため、「入学すれば助産師まで必ず目指せる」と考えないことが重要です。

中野キャンパスで臨床を想定した看護演習ができる

中野キャンパスには、看護技術を学ぶための看護実習室や各種シミュレーターが整備されています。病院に近い環境を想定した学内演習を行い、実際に患者へ対応する場面を意識しながら看護技術を身につけていきます。

看護教育では、知識を覚えるだけでなく、患者の状態を観察しながら適切な援助につなげる力が必要です。学内でシミュレーターなどを使って練習できる環境があるため、授業で学んだ知識と看護技術を結び付けながら実践へ進めることが、ヒューマンケア学部 看護学科の学習環境の一つです。

薬学部との合同講義で多職種連携を学べる

中野キャンパスでは看護学科だけで学ぶのではなく、薬学部との合同講義も行われています。看護師と薬剤師それぞれの役割について学び、多職種が協力して患者を支える「多職種連携」を学生の段階から考える機会があります。

単に同じキャンパスに医療系学部があるというだけでなく、合同講義という形で他職種の専門性に触れられる点がポイントです。看護師として自分が担う役割だけでなく、薬の専門家である薬剤師の視点や役割を理解したうえで連携を考えられることは、将来チームの一員として医療に関わるための学びにつながります。

帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科は、看護師を基本に保健師・助産師という資格の選択肢を持てることと、臨床を想定した学内演習、多職種連携を学べる環境が主な特徴です。特に保健師だけでなく助産師課程まで4年制大学の中に設けているため、入学時点では看護師を第一に考えつつ、保健師や助産師も将来の選択肢として検討したい人は比較しておきたい看護学科です。

セクション2|帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の口コミ

講師・授業

講師・授業については、まず看護の知識だけでなく、実際の患者や医療現場を意識しながら学べる授業があることを評価する口コミが見られます。

「学内での講義も充実しているが、外部講師や障害をもちながらも充実した生活を送っている方が外部講師になって講義してくださったりと、なかなか聞けない貴重な話しをきけたりするため、たくさんの刺激を受けられ視野が広がる。」

この口コミで評価されているのは、教科書の知識だけを学ぶのではなく、外部講師や当事者の話を通して、患者側の生活や考え方まで含めて看護を学べることです。

病気や障がいについて医学的な知識を覚えるだけでなく、実際にその状態で生活している人の経験を聞くことで、看護師としての考えを深められたことがうかがえます。

ほかにも、各科目の教員や学外から来る講師の説明が分かりやすく、授業内容が実になると感じた学生がいます。また、看護師資格を持つ教員だけでなく、医師資格を持つ教員から医学や身体について学べたことで、専門的な知識が身についたと評価する声もあります。

実際に看護学科では、1年次から看護の専門科目を学び、基礎的な知識から各領域の看護へ段階的に進んでいきます。さらに、薬学部との合同講義も設けられており、看護師だけでなく薬剤師など他職種の役割について学ぶ機会があります。

こうした授業は、看護を一つの職種だけで完結させず、患者を支える複数の専門職や、患者本人の生活まで視野に入れて考える力を養いやすいことがメリットです。実習に出たときにも、病気だけを見るのではなく、その人がどのような生活を送り、どのような支援を必要としているのかを考える土台につながります。

授業の分かりやすさについても、好意的な口コミがあります。

「授業は比較的わかりやすい方だと思います。丁寧に教えてくれる先生が多いです。」

ほかにも、講義が分かりやすいと感じた学生の声があり、授業の分かりやすさについて一定の評価が見られます。看護学科では、解剖生理や病態、各領域の看護など専門的な内容を次々に学ぶため、授業そのものの理解しやすさは学習を続けるうえで重要です。

ただし、すべての授業について評価が同じなわけではありません。

授業の進むスピードが速く、自分でも勉強を進められれば対応できるという口コミがあります。また、教員によって教え方にむらがある、授業の理解しやすさに差を感じるという声も見られます。授業アンケートが行われていたものの、改善が難しいと感じた学生もいました。

看護学科は必修科目が多く、学年全体で同じ授業を受ける機会も多いため、分かりやすい授業が多いと感じる学生がいる一方、進度や教員との相性によって理解しやすさに差が出る可能性はあります。

そこで気になるのが、教員のサポートです。これについて、好意的な口コミが多く見られます。

「先生方がとても協力的で、分からないことなどがあった場合とても丁寧に教えてくださる。」

この口コミで評価されているのは、学生が理解できていない部分をそのままにせず、質問したときに教員から丁寧に対応してもらえたことです。専門科目が積み重なっていく看護学科では、授業でつまずいたときに質問できるかどうかは、その後の学習を進めるうえでも重要になります。

ほかにも、各生徒の成績を見ながらそれぞれの学生に合わせて指導してもらえた、厳しいときもあるものの分からないことは丁寧に教えてもらえた、相談すると親身に対応してもらえたという口コミがあります。また、少人数で行われる講義では、教員へ質問しやすかったと感じた学生もいます。

実際に看護学科では、教員と継続的に関わりながら学習を進めるための支援体制が設けられています。セミナー科目には担任がおり、卒業研究では少人数のゼミ形式で研究指導教員から継続的な指導を受ける仕組みになっています。研究指導教員とセミナー科目の担任が連携して学修を支援する体制です。

また、中野キャンパスでは、授業や定期試験については教務チーム、学生生活や学生相談については学生支援チームに相談できる仕組みです。学習面だけでなく、大学生活で困ったことがあった場合にも相談先が用意されており、必要に応じて学生相談室も利用できます。

学生にとってのメリットは、専門科目で理解できない部分が出てきたときや、学習の進め方に迷ったときに、一人で抱え込まず相談できることです。

看護学科では必修科目が多く、学んだ内容が次の授業や演習、実習へとつながっていくため、分からない部分を早い段階で克服できることは重要です。後回しになると、より専門的な講義や実習でつまずきやすくなります。

教員によって指導の仕方に違いはあるものの、口コミでは質問や相談への対応を評価する声が多くあります。普段の授業で疑問を解消しながら学び、その後の演習や実習につなげやすいことが、このサポート体制のメリットといえるでしょう。

演習・実習

演習については、実際の医療現場を意識しながら看護を学べることを評価する口コミがあります。

「実際の医療現場をイメージしながら学べるところがいいと思います!」

この口コミで評価されているのは、看護技術を手順として覚えるだけではなく、実際に患者へ看護を行う場面を想定しながら学べることです。

ほかの口コミでも、人体の仕組みや病気について基礎から学び、成人・小児・精神など幅広い分野の看護を勉強することで、演習では医療現場をイメージしながら学べたという声があります。また、実技に力を入れている点を評価し、実践的に学びたい人に向いていると感じた学生もいます。

実際に看護学科では、講義で知識を学ぶだけでなく、グループ学習による演習と臨地実習を組み合わせ、学んだ知識を看護の実践へつなげる授業構成になっています。

1年次には「ヘルスアセスメントⅠ」「基礎看護学実践Ⅰ」、2年次には「ヘルスアセスメントⅡ」「基礎看護学実践Ⅱ~Ⅳ」に取り組み、身体の状態を捉える力や基本的な看護技術を段階的に学びます。

さらに特徴的なのが、臨地実習へ進む前に、学生が知識を覚えているかだけでなく、実際に判断して看護を行えるかまで確認する仕組みです。

2年次の「基礎看護学実習Ⅱ」の前と、4年次の「統合実習」の前にはOSCE(臨床能力試験)が行われ、知識・判断力・看護実践力を確認します。その結果から自分に不足している部分を明確にし、実習へ向かう仕組みになっています。

つまり、学内演習では、講義で得た知識を使って患者の状態を考え、必要な看護を判断し、実際に行動できるところまで段階的に身につけてから臨床へ進むことが重視されています。

学生にとっては、実習先で初めて「自分で考えて看護する」のではなく、学内で知識・判断・技術を結びつけ、自分の課題を確認して対策し、そのうえで実習に臨めることがメリットです。

こうした演習を支えている設備についても、評価する口コミが多くあります。

「臨床で実際に必要になる技術はすべて学内にある設備で演習が可能です。より実践に近い学びができます。」

この口コミでは、臨床で使う看護技術を大学内で練習でき、実際の現場を想定した学習を可能にするような設備について高く評価されています。

ほかにも、実習で使用するベッドなどが病棟に近いと感じた学生や、模型・設備が充実していて実習や就職後につながる技術を学べたという声があります。学内に充実した実習室があることを評価する口コミも見られます。

さらに、演習室が放課後にも開放され、授業で習った技術を自分で練習できたという口コミがあります。その際、教員がしばしば練習を見に来てくれることもあり、技術を確認しながら練習を進めやすかったそうです。

実際に中野キャンパスには、病院の環境を想定した基礎看護実習室と、患者の状態を再現して練習するための各種シミュレーターが用意されています。

たとえば、シミュレーターを使った腹部の聴診、血圧測定、新生児を想定した看護の学習などが行われています。つまり、ベッドの上で看護技術の手順だけを練習するのではなく、患者の身体から得られる情報を確認し、その状態を判断しながら看護につなげる練習ができます。

血圧測定の場合、測定器具を正しく扱えるだけでなく、得られた数値から患者の状態をどう捉えるかまで考える必要があります。聴診でも、音を聞く技術そのものに加えて、患者の身体で何が起きているのかを考えることが看護につながります。新生児看護では、成人とは異なる身体的特徴を踏まえて観察や援助を行う必要があります。

このように、基礎的な看護技術、患者の観察、身体状態の把握、対象に応じた援助を、実際の医療現場に近い形で練習できることが設備面の特徴です。

学生にとって、授業で学んだ技術を実際に身体を動かして繰り返し、観察・判断・援助まで一連の流れとして練習してから実習へ進めるのは安心材料です。その際の設備が充実しており、教員がしばしば技術の自習に付き合ってくれるのはメリットです。

実習については、早い段階から臨床を経験し、学年が上がるにつれて実践的な看護へ進めることを評価する口コミがあります。

「実習なども充実しており、いいところだと思います。」

ほかにも、実習内容そのものが充実していたと評価する口コミがあります。こうした声からは、講義や学内演習だけでなく、実際の看護現場で学ぶ機会まで含めて、この学科の看護教育を高く評価している学生がいることが分かります。

実際に看護学科では、1年次後期の「基礎看護学実習Ⅰ」から臨地実習が始まり、2年次の「基礎看護学実習Ⅱ」、3年次の領域別看護学実習、4年次の「統合実習」へと段階的に進む構成になっています。

最初から高度な看護を求められるのではなく、低学年では患者との関わり方や基礎的な看護を学び、その後、成人・老年・小児・母性・精神など、それぞれの領域で必要となる看護へと学習を広げていきます。4年次には、それまでに学んだ知識や技術を組み合わせ、より実践に近い形で看護を考える統合実習へ進みます。

実習先も病院だけではありません。帝京大学医学部附属病院をはじめ、公立病院や専門病院、民間病院のほか、保健所、助産所、介護老人施設、訪問看護ステーション、保育所、高齢者・障がい者支援施設など、医療・地域・在宅・福祉にまたがるさまざまな現場で学ぶ機会があります。

学生にとってのメリットは、学内で身につけた知識や技術を、実際の患者や利用者との関わりの中で確かめられることです。1年次から実習を経験することで、講義で学んでいる内容が実際の看護でどのように使われるのかを早い段階から具体的にイメージしやすくなります。

さらに、学年が上がるにつれて異なる領域や施設で実習するため、病院で働く看護師だけでなく、在宅療養者や高齢者、子どもなど、さまざまな対象への看護を経験できます。早い段階の基礎実習から4年次の統合実習まで段階を踏むことで、その時点の知識や技術に応じて臨床経験を積み重ねられることが大きなメリットです。

ただし、実習に関連する学びについては、すべての学生が同じように評価しているわけではありません。講義については、実習とのつながりがやや弱いと感じた学生もいます。

また、1年次の途中から実習が始まるため、学ぶスピードが速いと感じたという口コミもあります。

これは、早くから臨床経験を積めることの裏返しでもあります。1年次から看護の専門科目を学びながら実習の準備も進めるため、基礎知識の復習、演習、実習前の準備を並行して進める必要があります。そのため、一般的な大学生活をイメージしていると、学習ペースを速く感じる可能性があります。

一方で、学内演習やOSCEで知識・判断・技術を確認してから実習へ進む仕組みも設けられています。早い段階から実習があるぶん、自分の弱点を学内で確認し、必要な練習を重ねながら臨床へ備えることが重要になるでしょう。

国家試験対策

国家試験対策については、試験直前だけではなく、日頃から勉強を続けるための指導や学習環境が整っていることを評価する口コミがあります。

「最終目標は国家試験合格であるため日々の勉強が大切になってくる看護学生にとって、指導が手厚く勉強しなければならない環境が整っているためとてもいい環境だとおもいます。」

この口コミでは、普段から国家試験を意識して勉強を続け、その学習を教員から支えてもらえる環境を良いと感じていることが分かります。

ほかにも、基礎から応用まで学べることと国家試験の実績を評価する声や、教員から熱心に指導してもらえたことを国家試験対策の良さとして挙げる口コミがあります。また、担任によるサポートが充実していると感じた学生や、国家資格取得を目指す学生に向いた大学だと評価する声も見られます。

これらを合わせて見ると、学生からは単に模試や補講の回数だけではなく、日常的に勉強する環境、教員による指導、個別に見てもらえることまで含めて国試対策として高く評価されていることがうかがえます。

実際に看護学科では、国家試験対策を4年次から始めるのではなく、1年次から国家試験問題に触れながら、学年に応じて段階的に対策を進める仕組みが設けられています。

学年が進むと全国規模の模擬試験を受け、自分の得意分野や苦手分野を確認します。さらに、チューター制度を取り入れ、定期的な振り返りや面談を通して国試の学習状況を確認しながら、必要に応じて個別指導を受けられる体制になっています。

4年次には、国家試験に向けた学習がより本格化します。成績に不安がある学生には、教員がマンツーマンで相談や学習指導を行うほか、教員や外部講師による科目別の国家試験対策補講も実施されます。

つまり、全員に同じ問題を解かせて終わるのではなく、模試などで現在の理解度を確認し、振り返りや面談を行い、必要な学生には個別指導や補講につなげる仕組みです。

「指導が手厚い」「熱心に指導してもらえる」といった口コミにより、これらの仕組みが機能していることが見て取れます。近年の国試合格率は98%以上です。

学生にとってのメリットは、国家試験直前になってから広い範囲を一気に復習するのではなく、低学年から試験を意識して知識を積み重ねられることです。模試で点数が伸びなかった場合も、自分だけで原因を考えるのではなく、教員との面談や個別指導を通して弱点を整理し、勉強方法を修正しやすくなります。

また、看護師国家試験は学ぶ範囲が広いため、日々の授業と国試対策を別々に考えず、普段の学習から国家試験につなげていけることは大きなメリットです。自分で勉強を続ける必要はありますが、その過程で模試・面談・個別指導・補講といった複数の支援を利用できる環境といえるでしょう。

就職・進学支援

就職支援については、一人ひとりの就職活動の状況を見ながら、教員が声をかけて支援してくれたことを評価する口コミがあります。

「就職活動に対して先生方はとても協力的であった。ひとりひとりきちんとチェックしており、不安な生徒には声をかけていた。」

この口コミで評価されているのは、就職に関する情報を一律に案内するだけではなく、学生それぞれの状況を確認し、必要そうな学生には教員側から声をかけてくれたことです。

初めて病院の採用試験を受ける学生にとって、自分の準備が十分なのか判断しにくい時期に教員から気にかけてもらえることは、就職活動を進めるうえで心強い支援といえます。

ほかにも、2年次頃から就職について聞いてもらえたことを評価する学生や、系列病院以外への就職を考えた場合にも教員や事務職員が資料の取り寄せなどに協力してくれたという声もあります。

さらに、就職・進学のサポートはある程度充実している、教員から手厚く支援してもらえたため進学についての不安が少なかったと感じた学生もいます。

これらを合わせて見ると、口コミでは、特定の就職先を紹介してもらえることだけではなく、進路を考える段階から教員や職員に相談し、必要な情報や支援を得られることが高く評価されています。

実際に中野キャンパスには就職支援室があり、就職や進路を支援する専任職員が常駐しています。就職活動を何から始めればよいかという相談から、履歴書・エントリーシートの添削、面接練習まで、キャリアカウンセラーへ個別に相談できる体制です。相談は対面だけでなく、Webや電話でも受けられます。

大学では就職活動の段階に応じた支援行事も行っています。全学年が参加できる就職ガイダンスや業界研究セミナーがあり、3年次には自己分析、履歴書・エントリーシート対策、面接対策、オンライン模擬面接などを実施しています。4年次には医療系学生を対象とした病院就職説明会も行われています。

つまり、口コミにあるような教員からの声かけに加えて、就職支援室による情報収集、応募書類の作成、面接対策、病院との接点づくりまで、就職活動の各段階を支える仕組みが用意されています。

学生にとってのメリットは、希望する病院を探すところから採用試験の準備までを、すべて一人で進めなくてよいことです。

特に看護学生は、学年が上がると実習や国家試験対策と並行して就職活動を進める必要があります。そのため、履歴書の添削や模擬面接を大学内で受けられたり、求人情報をまとめて確認できたりすることは、限られた時間で準備を進めるうえで役立ちます。

就職先についても、系列病院だけに限られているわけではありません。2024年度のヒューマンケア学部 看護学科では、就職希望者126人のうち125人が就職しており、就職率は99.2%でした。2023~2025年度の実績には、帝京大学医学部附属病院のほか、東京都立多摩総合医療センター、がん研究会 有明病院なども含まれています。

そのため、系列病院という進路候補を持ちながら、それ以外の病院を希望する場合にも情報収集や採用試験の準備を進められる点はメリットです。

口コミで「他の病院に就職を考えていても先生や事務の人が協力してくれる」と評価されていることからも、系列病院への就職だけを前提にするのではなく、それぞれの希望に合わせて進路を考えられた学生がいることが分かります。

ただし、系列病院への就職実績が多いことと、系列だから採用で優遇されることは別です。希望する病院への就職には、学生自身が情報を集め、実習や国家試験対策と並行しながら採用試験の準備を進める必要があります。そのうえで、教員と就職支援室の両方を活用できることが、この学科の就職支援のメリットといえるでしょう。

学生生活

学生生活については、同じ看護師を目指す学生と関わる機会が多く、友人関係を築きやすいという口コミが見られます。

看護学科では受ける授業が共通していることが多く、同じ教室で過ごす時間が長いため、友達をつくりやすかったと感じた学生がいます。また、グループワークを通して普段あまり話さない学生とも関わり、友人の輪が広がったという声もあります。

さらに、同じ看護師を目指す学生が周囲にいることで、一緒に頑張れることを評価する口コミも見られます。

看護学科では必修科目が多く、学年全体で同じ授業を受ける機会があります。加えて、授業ではグループで考えたり意見を交換したりする学習も行われるため、学生同士の関係をつくる機会が普段の授業の中にもあると考えられます。

学生にとっては、単に友達をつくりやすいというだけでなく、課題や試験、演習、実習などで忙しくなったときに、同じ内容を学んでいる学生同士で相談しやすいこともメリットです。看護の勉強は4年間を通して積み重なっていくため、同じ目標を持つ学生と励まし合いながら学べることは、学生生活を続けるうえで支えになりやすいでしょう。

通学のしやすさについても、好意的な口コミがあります。中野駅から大学まで徒歩10分弱で、周辺にもさまざまな店があり便利だったと感じた学生がいます。

現在の中野キャンパスは、JR・各線「中野駅」北口から徒歩9分です。4年間同じ中野キャンパスで学ぶため、実習などを除けば、学年が上がることで普段通うキャンパスが変わることもありません。

看護学科では1限から授業がある日や、演習・試験などで大学にいる時間が長くなることも考えられます。そのため、駅から徒歩圏内で通えることは、4年間の毎日の通学を考えるうえでメリットです。口コミにあるように、大学周辺で食事や買い物をしやすいと感じる学生がいることも、授業の合間や放課後を過ごすうえでは便利でしょう。

一方、サークル活動については、大学全体の選択肢の多さと、看護学生の実際の参加状況は分けて考える必要があります。

口コミでは、サークル自体は多いものの、看護学科や薬学部では参加している学生が少ないと感じたという声が複数あります。放課後は課題やアルバイトに使うことが多く、看護学科は忙しいためサークルに入っている学生が少ないという意見も見られます。

実際に中野キャンパスには、ハンドボール部、吹奏楽部、バドミントン部、JAZZ研究部、eスポーツ部などの部活動に加え、スポーツ、音楽、ダンス、ボランティアなどさまざまなサークルがあります。毎年4月には各キャンパスで勧誘会も行われています。

また、中野キャンパスでは毎年、学園祭の「四季祭」が開催されており、学生が企画や運営に関わる機会もあります。

つまり、サークルやイベントそのものが少ないわけではありません。一方で、口コミを見る限り、看護学生の場合は授業・課題・演習・実習との兼ね合いから、実際にどこまで参加するかは学生によって差が大きいことがうかがえます。

これは看護学科の学生生活を考えるうえで重要なポイントです。一般的な大学のようにサークル活動を中心に生活したい場合は、活動頻度や自分の時間割との両立を確認したほうがよいでしょう。

一方で、看護の勉強を中心にしながら、自分に余裕のある時期にサークルや学園祭へ参加したい人であれば、選択肢そのものは用意されています。同じ目標を持つ学科内の友人関係をつくりやすい一方、課外活動は自分の学習状況に合わせて取り入れていく学生生活になりやすいと考えられます。

セクション3|帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の偏差値・倍率は?入試難易度を解説

帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の2027年度入試における河合塾のボーダー偏差値は、一般選抜45.0、奨学特待生選抜42.5です。大学入学共通テスト利用選抜のボーダー得点率は62%となっています。

2025年度入試結果では、総合型5.9倍、学校推薦型3.6倍、一般4.6倍、共通テスト利用2.8倍でした。特に総合型でも861人が受験して146人が合格しており、2025年度については「総合型なら入りやすい」と単純には考えにくい結果です。

2025年度倍率は総合型5.9倍、一般4.6倍

2025年度入試では、ヒューマンケア学部 看護学科について、募集人数だけでなく志願者数・受験者数・合格者数・倍率・合格最低点まで公表されています。

2025年度入試募集人数受験者合格者公式倍率合格最低点
総合型53名861人146人5.9倍136/200点
学校推薦型5名80人22人3.6倍148/200点
一般58名313人68人4.6倍129/200点
共通テスト利用13名64人23人2.8倍135/200点

なかでも総合型は885人が志願し、861人が受験しています。合格者146人に対して倍率は5.9倍で、一般選抜の4.6倍を上回りました。少なくとも2025年度については、総合型を一般選抜より競争が緩やかな方式とは評価できません。

ただし、これは2025年度の1年間の結果です。倍率は志願者数や合格者数によって年度ごとに変動するため、「総合型は毎年5倍以上」「一般は毎年4倍以上」と考えるのは適切ではありません。さらに、2026年度入試から奨学特待生選抜が導入されるなど入試区分にも変更があるため、過去の倍率はその年度の競争状況を知る材料として見る必要があります。

河合塾の2027年度ボーダー偏差値は一般45.0

河合塾が公表している2027年度入試の方式別ボーダーでは、ヒューマンケア学部 看護学科の一般選抜が偏差値45.0、奨学特待生選抜が42.5です。大学入学共通テスト利用選抜は得点率62%となっています。

2027年度入試方式河合塾ボーダー
一般選抜偏差値45.0
奨学特待生選抜偏差値42.5
共通テスト利用選抜得点率62%

これらは大学が設定した合格最低ラインではなく、河合塾が予想する合否可能性50%のボーダーラインです。

なお、河合塾の「学部学科ランク」では看護学科は40.0ですが、これは入試方式別の45.0とは算出方法と用途が異なります。実際に受験方式を検討する場合は、方式別ボーダーを見るほうが具体的です。

また、2025年度の合格最低点は総合型136/200点、学校推薦型148/200点、一般129/200点、共通テスト利用135/200点でした。ただし、選考方法が異なる試験の最低点を横並びにして、「148点の学校推薦型が最も難しい」と判断することはできません。

2027年度は総合型・推薦・一般・奨学特待生・共通テスト利用から選べる

2027年度は、総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)、一般選抜に加え、奨学特待生選抜、大学入学共通テスト利用選抜が設けられています。

主な入試方式募集人数主な選考
総合型選抜53名基礎能力検査・個別面接・書類審査
学校推薦型選抜(公募制)5名基礎能力検査・個別面接・書類審査
一般選抜54名学力試験・個別面接・書類審査
奨学特待生選抜10名学力試験・書類審査
共通テスト利用選抜Ⅰ期3名共通テスト成績・書類審査

2025年度入試では一般選抜58名、共通テスト利用13名でしたが、2027年度は募集区分が変わっています。特に奨学特待生選抜は2026年度入試から導入された方式なので、2025年度の倍率表には存在しません。2025年度の倍率と2027年度の募集人数を比較するときには、この制度変更を踏まえる必要があります。

一般選抜は2科目+個別面接まで準備する

2027年度の一般選抜では、国語・英語・数学・生物・化学から2科目を選択し、学力試験に加えて個別面接と書類審査を行います。看護学科では国語と英語だけの組み合わせは認められていないため、数学・生物・化学の少なくとも1科目を含める必要があります。

つまり、国語と英語を得意としていても、その2科目だけで一般選抜を受けることはできません。一方、数学・生物・化学の中に得意科目がある人なら、自分の強みを活かせる2科目の組み合わせを考えられることはメリットです。

さらに一般選抜でも個別面接が行われます。学力試験だけで合否を決める入試ではないため、筆記対策と並行して面接の準備も必要です。過去の入学者選抜問題も公開されているので、出題内容を確認しながら学力対策を進められます。

総合型も基礎学力と個別面接の両方が重要

総合型選抜も、面接や書類だけで選考する方式ではありません。ヒューマンケア学部 看護学科では、国語・英語・数学・生物・化学から2科目を選ぶ基礎能力検査に加え、個別面接と書類審査を行います。一般選抜と同じく、国語と英語だけを組み合わせることはできません。

そのため、総合型を第一志望にする場合でも、志望理由や面接だけに対策を集中するのではなく、早い時期から2科目の基礎学力を固める必要があります。2025年度には総合型で861人が受験し、倍率5.9倍だったことを考えても、「総合型=学力対策を軽くできる入試」と考えないことが重要です。

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セクション4|帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の学費・奨学金

帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科の初年度納入金は194万3,300円です。内訳は入学金30万円、授業料96万円、施設設備整備費68万円、学生傷害保険料3,300円となっています。

2年次以降は入学金がなくなり、授業料と施設設備整備費を合わせて年間164万円。4年間の学校納入金は、これらの金額をもとに計算すると686万3,300円となります。教科書などの費用は別途必要なので、進学費用を考えるときは学校納入金だけで予算を組まないことが大切です。

4年間の学校納入金は約686万円

ヒューマンケア学部 看護学科の学費を整理すると、次のようになります。

項目金額
入学金30万円
授業料年額96万円
施設設備整備費年額68万円
学生傷害保険料3,300円
初年度納入金194万3,300円
2年次以降年額164万円
4年間の学校納入金686万3,300円

4年間の686万3,300円は、大学が「4年間総額」として示している金額ではなく、初年度194万3,300円+2~4年次164万円×3年間として、公式に示された学費内訳から計算した金額です。

単純平均すると、4年間の学校納入金は年間約171万6,000円になります。ただし、初年度は入学金が加わるため、実際の支払い額は毎年同じではありません。

また、学校納入金とは別に教科書などの費用が必要です。こうした付随費用まで含めた4年間の総額は上の686万3,300円には含めていないため、実際の進学費用には余裕を持たせておく必要があります。

2年次以降は冲永特待生制度で授業料の減免を目指せる

帝京平成大学には、入学後の成績を活かして学費負担を軽減できる「冲永特待生制度」があります。対象となるのは2年次以降で、学業成績が優れ、他の学生の模範となると認められた学生を学業成績や面接によって選考します。

減免額は、第1種が授業料から45万円、第2種が35万円です。看護学科の年間授業料は96万円なので、第1種に選ばれれば授業料の約47%、第2種なら約36%にあたる金額が免除されます。

返済が必要な貸与型奨学金ではなく、授業料そのものを減免する制度であることがメリットです。一方、全員が利用できる制度ではなく、入学後の成績と選考が関係します。高校時代の成績だけで決まるのではなく、大学入学後の学習成果によって2年次以降の負担軽減を目指せる制度として考えるとよいでしょう。

月3万円を借りられる看護学生向けの奨学金もある

ヒューマンケア学部 看護学科は、帝京大学ちば総合医療センター看護学生奨学金貸付制度の対象です。貸与額は月額3万円で、1年次から4年次まで利用した場合は最大144万円となります。

この制度は給付型ではなく、基本的には返済が必要な貸与型です。ただし、卒業後に看護師または助産師の免許を取得し、帝京大学ちば総合医療センターで奨学金の貸付期間と同じ年数勤務すると、返還免除を受けられます。4年間借りた場合なら、4年間の勤務が返還免除の条件になります。

毎月3万円を4年間借りれば、学校納入金686万3,300円に対して144万円分の資金を確保できるため、在学中の負担を支える制度としては利用価値があります。

ただし、奨学金を利用したからといって同センターへの就職が保証されるわけではありません。同センターへ就職しない場合などは、貸付金を原則として全額返済する必要があります。

そのため、単に「返さなくてよい奨学金」と考えるのではなく、卒業後の勤務先まで含めて検討したい制度です。同センターへの就職を進路候補として考えている人ほど、条件とメリットが合いやすいでしょう。

奨学特待生選抜なら最大4年間の学費が全額免除

2026年度入試からは、入学前の段階で大きな学費減免を目指せる奨学特待生選抜も導入されています。奨学特待生として合格すると、入学金・授業料・施設設備整備費が最大4年間全額免除となります。

ヒューマンケア学部 看護学科の場合、通常の学校納入金では入学金30万円、4年間の授業料384万円、施設設備整備費272万円がかかります。これらを合計すると686万円となるため、奨学特待生として4年間の免除を受けられた場合の経済的効果はかなり大きくなります。

また、奨学特待生に選ばれなかった場合でも一般選抜の合格者となる可能性があります。学力に自信があり、学費負担をできるだけ抑えたい人にとっては検討価値の高い入試制度です。

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セクション5|帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科のカリキュラム・学内演習

帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科では、1年次から看護の専門科目を学び始め、2年次に各領域の知識・技術を深め、3~4年次により実践的な学びへ進むカリキュラムが組まれています。

特徴的なのは、1年次から基礎看護学の講義・演習・実習を組み合わせて学ぶことと、4年次に薬学科の学生と実際の臨床事例を検討する多職種連携教育があることです。

1年次から看護の専門科目と実践的な学びが始まる

1年次は、人体構造学、人体生理学、生化学など看護を学ぶ土台となる科目と並行して、看護学概論、ヘルスアセスメントⅠ、基礎看護学実践Ⅰを履修します。さらに成人・老年・小児・母性・精神看護学の概論も1年次から配置されています。

つまり、最初の1年間を教養や基礎医学だけで終えるのではなく、入学後から看護の各分野に触れながら、看護技術を学ぶ構成です。1年次後期には基礎看護学実習Ⅰも配置されており、学内で学んだ内容を早い段階から実践につなげていきます。

2年次になると、ヘルスアセスメントⅡ、基礎看護学実践Ⅱ~Ⅳに加えて、成人・老年・小児・母性・精神看護学などの「実践」科目が増えます。地域・在宅看護もこの段階から本格的に学ぶため、1年次で広く基礎を学び、2年次から対象や生活の場に応じた看護へ広げていく流れが分かりやすいカリキュラムです。

3~4年次は看護を統合して考える力を伸ばす

3年次には、各看護領域の学びをさらに深めるとともに、看護倫理と医療安全、看護研究、災害看護学、国際看護学なども学びます。患者への直接的な看護だけでなく、安全、研究、災害、国際的な視点まで扱うことで、看護職に必要な視野を広げていきます。

4年次には、応用看護論、看護管理学、特別総合演習などが配置され、それまで別々に学んできた知識や技術を統合する段階に進みます。卒業研究は希望する看護学領域で少人数のゼミ形式で行い、研究計画から発表まで一貫した指導を受けます。

また、1~4年次にはセミナー科目があり、少人数クラスの担任制で学ぶ仕組みも設けられています。専門科目だけを積み上げるのではなく、大学での学習への適応から将来のキャリアまで継続して支援を受けながら進める点も、4年制大学ならではの学び方です。

看護実習室とシミュレーターで実践に備える

中野キャンパスには、病院に近い環境を想定した看護実習室と各種シミュレーターが設けられています。看護学科では、講義だけでなくグループ学習による演習などを組み合わせ、看護の基礎的な知識と技術を1~2年次から身につけていきます。

看護では、手順だけを覚えるのではなく、患者の状態を観察し、その情報から必要な援助を考えて実施する力が求められます。そのため、実際の患者に接する前に、病院を想定した環境で繰り返し看護技術を練習できることには意味があります。

帝京平成大学の場合、カリキュラム上でも「基礎看護学実践Ⅰ」から「基礎看護学実践Ⅱ~Ⅳ」へと演習科目が段階的に配置されています。設備があるだけでなく、基礎看護学の講義・演習・実習を組み合わせながら実践力を高めていく構成になっている点を評価できます。

4年次は薬学科の学生と臨床事例を検討する

帝京平成大学のカリキュラムで特に特徴的なのが、4年次の「応用看護論」で行う薬学科とのIPE(多職種連携教育)です。

薬学部薬学科の4年生とヒューマンケア学部看護学科の4年生が2日間にわたって合同で学びます。まず薬学・看護の学生が交流し、現場で働く看護師や薬剤師などからテーマに沿った講義を受けます。

その後、両学科の学生による混成グループを作り、臨床現場を想定した事例についてスモールグループディスカッションを行い、最後に考えた内容を発表します。

たとえば2025年度は、地域での終末期ケアにおける服薬・生活支援をテーマに、訪問看護師などの講義を踏まえて学びました。2026年度には、心不全患者の退院支援から在宅での看取りまでを題材に、看護師と薬剤師の連携を考えています。

単に看護学生と薬学生が同じ講義を聞くだけではなく、異なる専門職を目指す学生同士で一つの事例を検討し、協力して課題解決を考えるところまで授業に組み込まれているのがポイントです。看護師の立場だけで患者を見るのではなく、薬剤師が薬物療法や服薬支援をどう考えるのかを知り、情報共有や役割分担を考える経験につながります。

保健師・助産師課程は2年次から専門科目が始まる

保健師課程と助産師課程は1年次末に選考があり、選ばれた学生は2年次からそれぞれの専門科目を履修します。

保健師課程では2年次から公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護活動論などを学び、助産師課程では基礎助産学概論から始まり、3年次には助産診断・技術学などへ進みます。資格取得に必要な科目を4年次だけに集中させるのではなく、2年次から順序立てて専門教育を積み上げる構成です。

保健師は20名、助産師は10名の選抜制で、両課程を同時に履修することはできません。ただし、看護師としての学びを基本にしながら、大学4年間の中で保健師または助産師の専門教育まで進めることは、将来の資格を広げたい人にとって大きな選択肢になります。

セクション6|帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の国家試験の合格率と対策は?|1年次から始まるサポートを解説

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科では、1年次から国家試験問題や模擬試験に取り組み、4年次には個別指導や科目別の国家試験対策補講まで行うなど、4年間を通して国家試験に備える体制があります。

第115回看護師国家試験の合格率は98.1%|2年連続で全国全体を大きく上回る

2026年に実施された第115回看護師国家試験では、帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の合格率は98.1%でした。受験者108人のうち106人が合格しています。

試験受験者数合格者数合格率全国全体
第115回(2026年)108人106人98.1%88.3%
第114回(2025年)133人132人99.2%90.1%

注目したいのは、最新年度だけ合格率が高いわけではないことです。第114回も99.2%で全国全体の90.1%を9.1ポイント上回り、第115回も98.1%で全国全体の88.3%を9.8ポイント上回っています。

さらに、2025年は133人、2026年は108人と、いずれも100人を超える学生が受験しています。100人を超える受験規模で2年連続98%以上を記録し、どちらの年も全国全体を約9~10ポイント上回っていることは、帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の国家試験実績を特徴づけるポイントです。

100人規模の受験者数と2年分の推移を含めても高い水準の結果が続いていることは、国家試験実績を重視して大学を比較する人にとって明確な強みといえます。

1年次から国家試験問題・模擬試験に取り組む

1年次から国家試験対策の問題に取り組み、模擬試験も受けながら受験準備を進めます。

看護師国家試験では、4年間で学ぶ幅広い知識が問われます。低学年から国家試験形式の問題に触れることで、授業で学んでいる内容が国家試験でどのように問われるのかを意識しながら学習を進めやすいことがメリットです。

また、模擬試験は問題を解くだけでなく、自分が理解できている分野と復習が必要な分野を把握する材料にもなります。早い段階から弱点を確認し、その後の学習につなげられる仕組みがあることは、4年次に向けて計画的に準備したい人に向いています。

担任とチューターが連携して国家試験まで学習を支援

帝京平成大学では、国家試験対策だけを独立して行うのではなく、普段の学修支援ともつなげています。

卒業研究は希望する看護学領域で少人数ゼミ形式で行われ、研究指導教員が進路や国家試験に向けたチューターとなり、セミナー科目の担任と連携して継続的に学習を支援する体制です。

国家試験は長期間の学習が必要になるため、模擬試験や補講が用意されているだけでなく、普段から学生の学習状況を把握する教員と国家試験対策を進められることはメリットです。自分だけで受験計画を立てることに不安がある人にとっては、安心材料です。

4年次はマンツーマンの相談・学習指導にも対応

4年次になると、学生の状況に合わせた支援がさらに具体的になります。

成績に不安がある学生には、教員がマンツーマンで相談に乗り、学習指導を行うとしています。さらに4年次後期には、教員や外部講師による科目別の国家試験対策補講も実施されます。

学生によって苦手な科目や理解度は異なります。そのため、一律の講義や模擬試験だけではなく、必要に応じて個別に学習を支援し、さらに科目別補講で知識を整理できることは、試験直前まで弱点を補いながら合格を目指せる点でメリットがあります。

セクション7|帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の就職率は99.2%|主な就職先・進路を解説

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科では、2024年度の就職希望者126人のうち125人が就職し、就職率は99.2%でした。

就職先は帝京大学の系列病院だけに限らず、東京都立病院や専門病院などにも広がっています。系列大学病院を進路候補にしながら、東京都内を中心としたさまざまな医療機関も比較できることが、就職面の特徴です。

2024年度の就職率は99.2%

就職希望者126人のうち125人が就職しており、就職を希望した学生のほぼ全員が就職につながった実績です。

帝京大学医学部附属病院だけでなく都立病院・専門病院にも就職

2023~2025年度の主な就職先には、次のような医療機関があります。

主な就職先特徴
帝京大学医学部附属病院系列の大学病院
東京都立多摩総合医療センター東京都立の医療機関
がん研究会 有明病院がん医療を担う専門病院

特徴は、系列の帝京大学医学部附属病院だけに就職先が集中しているわけではないことです。東京都立病院や専門病院、国立系医療機関などにも就職実績があります。

そのため、系列大学病院を候補にできる一方で、系列外の医療機関も視野に入れられます。大学病院、公的な医療機関、専門性の高い病院など、自分が経験したい看護や働きたい医療環境に合わせて就職先を検討しやすいことが強みです。

実習経験を就職先選びにもつなげられる

帝京大学医学部附属病院は、ヒューマンケア学部看護学科の実習先であると同時に、卒業後の就職先としても実績があります。

実習先だから採用で有利になるわけではありませんが、学生のうちに実際の医療現場で看護を経験し、その施設の役割や看護の特徴を知ったうえで、就職先候補として検討できます。

また、実習は系列大学病院だけでなく、公立病院や専門病院、地域の民間病院などでも行われます。学生のうちから異なる医療現場に触れ、その経験を自分が働きたい施設を考える材料にできることは、複数の就職先から進路を選びたい人にとってメリットがあります。

保健師・助産師という進路も選択できる

ヒューマンケア学部看護学科では、看護師に加えて、保健師または助産師の国家試験受験資格を目指せる課程も設けられています。

保健師課程は20名、助産師課程は10名で、1年次末に選考が行われ、選抜された学生は2年次前期から各課程を履修します。ただし、保健師課程と助産師課程を同時に履修することはできません。

全員が希望する課程へ進める制度ではありませんが、病院で働く看護師だけでなく、地域で健康支援を行う保健師や、妊娠・出産を支える助産師まで進路候補にできる点は特徴です。

入学後に看護を学びながら、自分が目指したい資格や働き方を考えたい人にとって、進路の選択肢を持てることはメリットになります。

セクション8|帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の実習は?|1年次後期から病院で臨地実習

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科では、1年次後期から病院で臨地実習が始まり、4年次の統合実習まで段階的に実践経験を積みます。

実習先も病院だけではなく、訪問看護ステーションや保健所、福祉施設などに広がっており、入院中の患者だけでなく、地域で暮らす人を支える看護まで経験できることが特徴です。

1年次後期から臨地実習が始まる

実習は、1年次後期の「基礎看護学実習Ⅰ」から始まります。その後、2年次の「基礎看護学実習Ⅱ」を経て、3年次には各看護領域の実習へ進み、4年次にはそれまでの学びを統合する「統合実習」に取り組みます。

特徴は、高学年になってから実習経験を集中して積むのではなく、1年次後期から実際の医療現場に触れ、学年が上がるにつれて実習内容を発展させていくことです。

早い段階で患者や看護師と接する経験を持つことで、大学で学ぶ知識や看護技術が実際の現場でどのように使われるのかを考えながら、その後の学習を進められます。座学と実践を結びつけながら4年間かけて経験を積みたい人にとって、相性のよい実習体制です。

大学病院だけでなく地域・在宅の現場まで経験できる

実習先は系列の医療機関だけに限定されていません。主な実習先・施設の種類としては、次のような環境があります。

実習先・施設の例経験できる主な分野
帝京大学医学部附属病院大学病院での看護
公立病院・専門病院さまざまな診療領域での看護
訪問看護ステーション・保健所など在宅・地域で暮らす人への支援

このほか、助産所、介護施設、保育所、高齢者・障害者支援施設なども実習の場となります。

つまり、病院で治療を受ける患者への看護だけでなく、在宅療養、地域保健、母子支援、福祉などにも実習の場が広がっているということです。

看護師の活躍場所は病院だけではありません。大学在学中に複数の種類の現場を経験できるため、病院看護だけに絞らず、地域・在宅を含めた看護の役割を学びたい人にとって強みがあります。

学内では病院に近い環境で看護技術を練習できる

中野キャンパスには看護実習室があり、病院を想定した環境やシミュレーターを活用して看護技術を学べます。

臨地実習では実際の患者を対象とするため、知識を覚えるだけでなく、安全に看護を行うための技術も必要です。学内で看護技術を練習し、そのうえで実際の医療・地域の現場へ進める環境が用意されていることは、実践力を段階的に身につけるうえでメリットがあります。

薬学部との合同授業で多職種連携も学ぶ

中野キャンパスでは、薬学部との合同授業も行われています。看護師と薬剤師それぞれの役割を学び、医療現場でどのように連携するのかを考える機会があります。

実際の医療では、看護師だけで患者を支えるわけではなく、医師や薬剤師など複数の専門職が協力します。そのため、学生の段階から他職種の役割を理解し、連携について学べることは、病院などでチーム医療に関わるための準備になります。

セクション9|帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科が向いている人・向いていない人とまとめ

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科は、1年次後期からの臨地実習、病院から地域・在宅まで広がる実習環境、1年次からの国家試験対策など、4年間を通して実践と資格取得の準備を進めたい人に向いています。

さらに、保健師・助産師課程や大学独自の特待生制度があるため、資格の選択肢や学費負担を抑える制度を重視する人にも検討しやすい大学です。

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科が向いている人

  • 1年次から医療現場を経験し、段階的に実践力を身につけたい人
  • 大学病院だけでなく、地域・在宅・福祉まで幅広い現場で実習したい人
  • シミュレーターを使った学内演習を経て臨地実習に進みたい人
  • 薬学部との合同授業を通して多職種連携を学びたい人
  • 1年次から国家試験対策を進め、個別指導も受けながら合格を目指したい人
  • 看護師国家試験合格実績を学校選びで重視する人
  • 看護師だけでなく、保健師や助産師も進路候補にしたい人
  • 系列大学病院だけに限定せず、都立病院や専門病院なども就職先として検討したい人
  • 奨学特待生選抜や大学独自の特待生制度を活用して学費負担を抑えたい人

特に相性がよいのは、早い時期から現場を経験したい人です。1年次後期の基礎看護学実習Ⅰから始まり、2年次、3年次の領域別実習、4年次の統合実習へと段階的に進みます。

病院だけでなく訪問看護ステーションや保健所、福祉施設なども実習の場となるため、病院看護と地域・在宅看護の両方に関心がある人にも適しています。

国試実績を重視する人にも特徴があります。看護師国家試験は第114回が99.2%、第115回が98.1%と、2年連続で98%を超えています。1年次から国家試験問題や模擬試験に取り組み、4年次には個別指導や科目別補講も行われるため、低学年から国家試験を意識して学びたい人に合った環境です。

また、学費面では2027年度入試でヒューマンケア学部も「奨学特待生選抜」の対象です。奨学特待生として合格すると、入学金・授業料・施設設備整備費が最大4年間全額免除となります。2年次以降は学業成績による継続審査がありますが、私立大学の看護学科を検討するうえで、学費負担を大きく抑えられる可能性がある制度です。

入学後にも、成績優秀者を対象とした「帝京平成大学 冲永特待生制度」があり、2年次以降、第1種は授業料から45万円、第2種は35万円の免除を受けられます。入試時だけでなく、入学後の学業成績によって授業料減免を目指せることも特徴です。

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科が向いていない人

  • 入学時点から保健師課程への進学を確約してほしい人
  • 助産師課程に必ず進みたい人
  • 薬学部だけでなく、幅広い多職種とチーム医療を学びたい人

保健師・助産師を目指す場合です。保健師課程は20名、助産師課程は10名で、いずれも1年次末に選考があります。希望すれば必ず履修できるわけではありません。

また、チーム医療を学べますが、医師や福祉職などとの広範囲なチーム医療ではありません。その点は知っておくべきでしょう。

まとめ

帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科の大きな強みは、1年次後期から始まる臨地実習と、国家試験対策、資格・進路の選択肢を4年間の中で組み合わせられることです。

看護師国家試験では直近2年間とも98%を超える合格率を記録し、就職率も2024年度は99.2%でした。実習も大学病院だけでなく地域・在宅まで広がっているため、資格取得だけでなく、実際の看護現場を経験しながら将来の方向性を考えたい人に向いています。

さらに、2027年度入試では最大4年間の入学金・授業料・施設設備整備費が全額免除となる奨学特待生選抜があります。特待生を狙う場合は、対象となる入試方式、選考方法、免除される費用、2年次以降の継続条件まで確認して他校の特待生制度と比較することが重要です。

まずは帝京平成大学の公式資料を請求し、最新の学費・特待生制度、保健師・助産師課程の選考条件、実習内容、就職実績を確認してみましょう。そのうえで他の看護大学と条件を比較し、候補に残った場合にオープンキャンパスへ参加すると、自分に合う大学かを判断しやすくなります。

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