兵庫医科大学 看護学部のレビュー|元教員が評判・学費・偏差値・入試・就職・国試を解説

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兵庫医科大学看護学部は、神戸市のポートアイランドにキャンパスを置く4年制の私立大学です。医学部・薬学部・リハビリテーション学部を持つ医系総合大学の一員として、看護の専門知識と技術を学びます。将来、医師や薬剤師などと協力しながら患者を支える看護師を目指せる教育環境が特徴です。

看護学部では、人体の仕組みや病気の成り立ちといった基礎から、患者の状態に応じた看護の方法まで段階的に学びます。演習では、知識を覚えるだけでなく、安全な援助の手順や患者への声かけも練習します。医療現場で求められる正確さや責任感を、学生のうちから身につけていくことが大切にされています。

また、看護師には、患者の小さな変化に気づき、その情報をほかの医療職へ正確に伝える力が求められます。兵庫医科大学では、異なる専門分野を学ぶ学生と意見を交わす機会があり、自分とは違う視点に触れられます。看護師として何を観察し、どのように判断するかを考える経験は、将来のチーム医療にもつながります。

一方、進学を考える際には、実技指導の厳しさや課題の多さが自分に合うかも気になるところです。また、保健師や助産師を目指す場合は、希望する課程を履修できるか確認が必要です。4年間の学費や入試の偏差値・倍率、学生の評判、国家試験の合格率、就職先なども含めて、教育の魅力と注意点を見極めたい大学です。

元教員がこの学校の入試・評判・学費・倍率・偏差値や国試対策・就職・授業・実習そして注意点・向き不向きなどを分かりやすく解説します。

読み進めることで、この学校の良い点や注意点を5分で理解できるようになります。

目次

セクション1|兵庫医科大学 看護学部の特徴|4学部IPEと附属病院を活かした看護教育

兵庫医科大学 看護学部 看護学科の最大の特徴は、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の4学部が一緒に学ぶIPE(多職種連携教育)を、低学年から臨床段階まで継続していることです。

項目内容
学部・学科兵庫医科大学 看護学部 看護学科
学校種別私立大学
修業年限4年
入学定員100名
学位学士(看護学)
キャンパス神戸キャンパス(兵庫県神戸市中央区港島1丁目3番地6)
主な資格看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格、助産師国家試験受験資格など
主なアクセスポートライナー「みなとじま(キャンパス前)」駅から徒歩約10分

医・薬・看護・リハ4学部で多職種連携を学ぶ

IPEはInterprofessional Educationの略で、異なる医療専門職を目指す学生が一緒に学ぶ多職種連携教育です。兵庫医科大学では、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の4学部が参加します。

特徴は、単発の合同授業だけで終わらないことです。低学年では他職種の役割や考え方を理解し、学年が上がるにつれて症例をもとにした検討などへ進み、最終的には臨床場面での多職種連携へつながります。

医師や薬剤師、リハビリ職が患者をどのような視点から支えるのかを、学生の段階から直接学べることは、医系総合大学ならではの強みです。将来、病院などでチームの一員として働くことを意識し、他職種との役割分担や情報共有まで学びたい人には相性のよい環境です。

兵庫医科大学病院とつながった臨床教育

同じ学校法人には兵庫医科大学病院があり、看護教育でも医療専門職による教育や臨床での学びなどに活用されています。

附属病院があること自体よりも、大学で学ぶ知識と実際の高度医療の現場を結び付けて考えられることがポイントです。4学部IPEとも組み合わせながら、看護師が医療チームの中で担う役割を具体的に理解したい人にとってメリットがあります。

なお、看護学部の普段の学びの拠点は、医学部や兵庫医科大学病院がある西宮キャンパスではなく、神戸・ポートアイランドの神戸キャンパスです。

学部4年間で保健師・助産師まで目指せる

看護師国家試験受験資格に加えて、選択によって保健師国家試験受験資格や助産師国家試験受験資格も目指せます。

特に助産師教育課程を学部内に設けているため、卒業後に別の養成課程へ進学することを前提とせず、4年間の大学教育の中で助産師への進路を目指せる可能性があることは、助産師志望者にとって大きな比較材料です。

ただし、保健師・助産師はいずれも選択制で、履修できる人数に制限があります。入学すれば希望者全員が履修できる資格ではないため、看護師に加えて保健師や助産師を強く志望する場合は、この点を踏まえて学校を比較する必要があります。

兵庫医科大学 看護学部は、医・薬・看護・リハ4学部による多職種連携教育を軸に、附属病院などの臨床環境へ学びをつなげられることが大きな特徴です。さらに学部内で保健師・助産師を目指せる選択肢もあり、看護技術だけでなく、多職種との協働や将来の専門資格まで視野に入れて学びたい人には注目したい看護学部です。

セクション2|兵庫医科大学看護学部の口コミ

講師・授業

兵庫医科大学の講師・授業については、まず臨床経験を持つ教員や、大学病院で働く医師・看護師から実践に近い内容を学べることを評価する声が見られます。

口コミでは、教員自身に看護師として働いた経験があり、その経験を交えながら授業を進めていることや、兵庫医科大学病院の医師・看護師が外部講師として授業を担当する機会があることが挙げられています。また、講師の経歴や配布される資料を高く評価する学生もいました。

この専門性や実践性は、実際の医療現場では知識がどのように使われているのかまでイメージしながら学びやすいという点でメリットがあります。

看護では、疾患や治療について知っているだけでなく、その知識を患者の観察や援助につなげる必要があります。臨床経験のある教員から実際の患者や現場での経験を聞けることで、「この知識をなぜ学ぶのか」が見えやすくなります。

さらに、兵庫医科大学らしい特徴として注目したいのが、医学・薬学・看護・リハビリテーションの4学部で学ぶ多職種連携教育(IPE)です。

「授業で全ての学部合同の授業があり、そこでは多職種連携についてとても学べると思います。」

この口コミで評価されているのは、看護学部の学生だけで授業を受けるのではなく、将来一緒に医療を担う他職種の学生と、学生のうちから一緒に考え行動する機会があり、それが実際に深い学びにつながっていることです。

兵庫医科大学では、4学部の学生が少人数のグループで課題に取り組むIPEを実施しています。さらに、学年が進むと、実際の患者を対象に多職種で検討する臨床実習へとつながります。つまり、単発の交流イベントではなく、学内でのグループ学習から臨床現場での連携まで、段階的に学ぶ仕組みが用意されています。

看護師は、患者のそばで得た情報を医師や薬剤師、リハビリテーション職などへ伝え、他職種の意見も取り入れながら看護を考える役割があります。

そのため、学生のうちから他職種が何を重視して患者を見ているのかを知っておくことは、就職後にチームの中で看護師としてどのように発言し、情報をつなげればよいのかを考え行動する練習になります。

実際に、ほかの口コミでも多職種連携について学べることや、医療現場で働く教員から患者の具体的な話を聞けることが評価されています。兵庫医科大学の授業は、看護師として必要な知識だけを学ぶのではなく、臨床経験を持つ教員から現場感のある学びを得ながら、他職種と協働する力まで身につけていくことを重視している点が特徴といえるでしょう。

授業の分かりやすさについては、意見が分かれています。 講義で使うレジュメが見やすく助かったという声や、分かりやすい説明が多く理解しやすいと感じた学生がいます。

他方で、教員によって分かりやすさに差があると感じた学生や、レジュメに書かれている内容を淡々と説明する授業もあると受け止めた学生もいました。

このように分かりやすさについては意見が分かれていますが、分からない部分をそのままにしないための相談・練習環境は公式にも用意されています。 たとえば、看護学部では1~4年次に学年担任が配置されており、学習面について相談できます。

そのため、すべての授業が同じように分かりやすいとは限らないものの、分からなかった内容を相談できます。

また、看護学部ならではの課題や指導の厳しさについても口コミがあります。看護学生なので課題は多いと感じた学生がおり、手書きで取り組む課題もあったという声が見られました。一方、その学生は、課題量について「終わらなくて寝られない」というほどではなかったとも感じています。

この点からは、課題が少ない学部ではないものの、ただ量をこなすだけではなく、授業内容を振り返ったり、実習に必要な知識を準備したりする時間が求められることがうかがえます。

指導の厳しさについては、1年次に清潔・不潔の考え方を厳しく指導されたと振り返る卒業生もいます。清潔・不潔の区別は、感染を防ぐための看護技術の基本です。学生の段階では細かく感じるルールでも、臨床では患者の安全に直接関わります。

そのため、こうした基礎を厳しく確認されることは負担になり得る一方、医療現場で当然に求められる行動を、学生のうちから身につけるための指導とも捉えられます。

実際、その点を強く評価している卒業生の口コミがあります。

「基礎からガッチリ学べるので、臨床に出てから【常識】といわれる点に困らない。」

この口コミで重要なのは、単に「基礎を学べる」という評価ではなく、「ガッチリ学べる」と感じるほど基礎教育が徹底しており、その学びが実習・就職後にも役立ったと実感していることです。

看護師として働き始めると、感染対策や患者への声かけ、安全確認、報告の仕方など、学生時代には細かく感じたことも「できて当然」として求められます。基礎段階から厳しく確認される経験があるため、就職後に学ぶ直す必要がなく、より専門的な看護を学ぶことに集中しやすくなります。

演習・実習

兵庫医科大学の演習については、実技系の授業や試験を厳しいと感じる学生がいる一方、その厳しさ自体が医療従事者になるための訓練として受け止められています。

「医療従事者になるために特に実技系の授業は厳しくなっています。講義内容が録画されているものもありテスト前に確認できるのは良いと思います。」

「実技が厳しい」ですが、そのサポートの仕組みがしっかり用意されていることが助けとなっています。別の学生からも、実技試験は少し難しく厳しいという声があり、実技については一定の水準まで身につけることを求められている様子がうかがえます。

看護技術は、できたつもりで終わることができません。患者の安全に直結するため、手順だけでなく、清潔操作や安全確認、患者への声かけまで正確に行う必要があります。

そのため、学生の段階で実技試験を厳しく感じることは負担ではありますが、臨地実習に出る前に「安全にできるか」を確認する機会になるという意味があります。

また、講義内容を録画で見返せたことを評価する声もあります。実技は一度説明を聞いただけでは細かな手順を覚えきれないこともあるため、テスト前に確認できることは、自分の苦手な部分を繰り返し見直すうえで役立ちます。

設備については、複数の口コミでかなり高く評価されています。

「実習室が特に充実していると感じます。看護以外の実習室や研究室も多くあり授業外に使用することもできます。」

ほかの学生からも、演習室そのものが充実していること、技術演習で使う物品が十分にそろっていて実習室を使いやすいことが高く評価されています。

また、ベッドの数が多いことや、解剖学で多くの模型を使えること、リアルな模擬人形を用いて援助の練習ができることなど、単に施設がきれいというだけでなく、実際に手を動かして学ぶための設備がそろっているという声が多いです。

実際に、基礎看護学実習室や成人看護学実習室には、病院を想定したベッド周辺設備、高性能な医療モデル、医療機器、視聴覚システムなどが整備されています。また、授業で使用していない時間帯には、実習室を看護技術の自主練習に利用できます。

この環境のメリットは、授業で一度練習して終わりではなく、自分が不安な技術を繰り返し様々なパターンで練習できることです。看護技術は、見るだけではなく実際に身体を動かすことで身についていきます。ベッド上での患者への援助や医療器具の扱いを何度も練習できれば、実習先で初めて行動するときの戸惑いを減らしやすくなります。

模擬人形や医療モデルを使って患者への援助を想定できることには、失敗できる環境で経験を積めるという利点があります。実際の患者を前にしてから初めて手順を確認するのではなく、学内でうまくできなかった部分を修正してから臨床へ進めるためです。

実際に、教員が実習室にいる担当時間には、指導を受けながら自主練習することもできます。そのため、口コミで評価されている「設備の充実」は、単に物品が多いという話ではなく、設備を使って繰り返し練習し、必要に応じて教員の指導も受けながら技術を固められる環境まで含めて見ると、兵庫医科大学の強みが分かりやすくなります。

臨地実習については、負担の大きさとサポートの両方が伝わる口コミがあります。

「看護師になるまでの道のりで実習は大きな山場だと思います。その実習がいちばん大変でしたが、先生方の手厚いサポートを受けられ、一番思い出深いものとなっています。」

この口コミでは、実習を単に「大変だった」と振り返っているのではありません。看護師になるまでの大きな山場であり、学生生活の中で最も大変だったと感じるほど負担が大きかった一方、その期間を教員の手厚いサポートによって乗り越えられたことが強く評価されています。

兵庫医科大学では、1年次から基礎的な臨地実習が始まり、2年次には患者を受け持つ病棟実習、3年次には急性・慢性・精神・小児・母性・老年・在宅の7領域を約半年かけて経験します。つまり、口コミで語られている「大きな山場」という感覚は、3年次を中心に長期間・複数領域の実習へ取り組むカリキュラムともつながっています。

実習では、患者の状態を把握し、必要な看護を考え、実際に援助し、その内容を記録・振り返るところまで求められます。講義のように知識を理解するだけではなく、それまで学んできた知識と技術を、実際の患者に合わせて使えるかを問われるため、大変さを感じやすい部分です。

そのため、実習は負担の少ないものではありませんが、学内演習で身につけた技術を実際の患者に合わせて使い、さらに教員や臨地指導者の支援をしっかり受けながら看護師としての考え方を身につける中心的な学びになっているといえます。

就職支援

兵庫医科大学の就職支援については、相談のしやすさと、学生一人ひとりの希望に合わせた具体的な支援を評価する口コミが複数見られます。

「就職のサポートをして下さいます。親身になって聞いてくださるので色々悩みながらも就職活動も支えてくださって良かったです。」

他にも、キャリアデザインセンターで就職相談や病院探し、面接対策を受けられたこと、希望する条件をもとに就職先を提案してもらえたこと、キャリア担当者へ相談しやすかったこと、実際に面接練習をしてもらえたことなどを高く評価する声が見られます。

これらを合わせて見ると、兵庫医科大学の就職支援は、求人情報を紹介するだけではなく、「どの病院を選ぶか」という段階から、応募・面接まで個別に支えてもらえる仕組みが機能していることが分かります。

実際に、キャリアデザインセンターでは個別の進路相談、履歴書添削、模擬面接、仕事研究セミナー、合同病院説明会などが実施しています。

看護師の就職活動では、「病院に就職できればよい」というわけではなく、急性期・慢性期などどのような医療に関わりたいのか、勤務地や勤務条件をどう考えるのか、将来どの分野を専門にしたいのかなど、自分に合う職場を選ぶ必要があります。

そのため、希望条件を聞いたうえで候補を一緒に考えてもらえることは、病院名や知名度だけで就職先を決めるのではなく、自分がどのような看護師になりたいのかまで整理しながら進路を選びやすいというメリットがあります。

さらに、履歴書や面接について具体的な練習を受けられることも重要です。実習で経験したことや自分の看護観を持っていても、それを志望理由として分かりやすく伝えられるとは限りません。第三者に確認してもらいながら準備することで、自分の経験や強みを、採用側に伝わる形に整理しやすくなります。

卒業後については、兵庫医科大学で学んだことが、就職後の医療現場でどのように受け止められているかが分かる口コミもあります。

「就職後も、卒業校を伝えると、「すごい」と言われることが多い。兵庫医大への就職が多いが、その他いろんな場所に就職している。」

少なくともこの卒業生は、就職後の医療現場で兵庫医科大学の名前が好意的に受け止められていると感じる機会が多かったことが分かります。

もっとも、一人の経験だけから「兵庫医科大学ならどこでも高く評価される」とまでは言えません。それでも、実際の卒業生から、この看護学部が地域の病院で高く評価されている事実を確認できます。就職のしやすさに影響してくるでしょう。

学生生活

兵庫医科大学の学生生活については、看護学部内で友人関係を築きやすいという声が複数見られます。看護学部は1学年100人前後で、授業内のグループワークも多いため、同じ学生と繰り返し関わる機会があります。その中で、自然と仲が深まったと感じる学生がいるようです。

看護学部では、講義だけでなく演習やグループワーク、実習など、学生同士で協力する場面が多くあります。そのため、単に一緒に授業を受けるだけでなく、課題について相談したり、考えを共有したりしながら関係を深めやすいことが特徴です。

一方で、授業では学籍番号などによってグループが分かれることもあり、普段関わる学生がある程度固定されやすいと感じた学生もいます。ただし、自分から話しかければさまざまな学生と仲良くなれたという声もあるため、友人関係が狭くなるかどうかは本人の動き方にも左右されると考えられます。

また、兵庫医科大学ならではの特徴として、看護学部以外の学生と関わる機会があることも挙げられます。口コミでは、他学部との合同授業を通して仲良くなりやすいという声や、サークル活動を通して先輩・後輩や他学部の学生とのつながりができ、大学生活をとても楽しめたという声が見られます。

兵庫医科大学では、看護・薬・リハビリテーション学部が神戸キャンパスで学び、さらに4学部合同の多職種連携教育も行われています。そのため、看護学部だけで人間関係が完結するのではなく、授業や課外活動をきっかけに、将来一緒に医療を担う他職種の学生と関係を築けることはメリットです。

特に医療職を目指す学生にとっては、他学部の友人ができること自体にも意味があります。普段から薬学やリハビリテーションを学ぶ学生と接することで、看護とは違う視点や考え方に触れやすくなり、IPEの授業以外でも他職種への理解を深めるきっかけになります。

ただし、サークル・部活動については評価が分かれています。サークルに参加し、先輩・後輩や他学部の学生とのつながりを楽しんでいる学生がいる一方で、部活やサークルはあまり活発ではない、充実度は低いと感じる声もあります。中には、学内ではなく他大学のインカレサークルに参加している学生もいるようです。

つまり、サークルに入れば交流を広げるきっかけにはなるものの、課外活動の充実度そのものを重視する学生には物足りなく感じる可能性があります。大学生活でサークルやイベントを大きく楽しみたい人は、活動頻度や参加人数をオープンキャンパスなどで確認しておくとよいでしょう。

通学については、ポートアイランドという立地ならではの負担を挙げる口コミがあります。特に、16~17時ごろのポートライナーは常に混雑していると感じた学生がおり、帰宅時間帯の通学を負担に感じるケースがあるようです。

神戸キャンパスは、ポートライナー「みなとじま(キャンパス前)」駅から徒歩約10分で、三宮方面から直通バスも利用できます。三宮に出やすい点はメリットですが、ポートライナーを利用する時間帯によっては、混雑そのものが毎日の負担になりやすいことは注意しておきたいポイントです。

セクション3|兵庫医科大学 看護学部の偏差値・倍率・入試|一般前期Bは2026年度8.3倍

兵庫医科大学 看護学部 看護学科の2027年度入試は、総合型・学校推薦型・一般選抜・共通テスト利用まで複数の受験ルートがあり、入学定員100名を方式ごとに細かく分けて募集するのが特徴です。

一般選抜では3科目型の前期Aと2科目型の前期Bがありますが、科目数が少ない前期Bのほうが入りやすいとは限りません。2026年度の公式倍率は前期Aが5.4倍、前期Bが8.3倍でした。苦手科目を減らすことだけで方式を選ばず、自分がどの科目で高得点を取れるかと過年度の競争状況を合わせて考えたい入試です。

2027年度は推薦・一般ともに複数の受験ルートがある

2027年度入試方式募集人員
総合型・一般枠7名
総合型・探究評価枠2名
総合型・卒業生子女枠2名
学校推薦型・専願前期20名 ※特別選抜2名含む
学校推薦型・併願A5名
学校推薦型・併願B15名
一般前期A24名
一般前期B15名
一般後期4名
共通テスト前期4名
共通テスト後期2名

一般前期Aの24名が最も大きな募集枠ですが、学校推薦型も専願前期20名、併願A・Bを合わせて20名あります。そのため、一般選抜だけに絞るのではなく、高校での成績や志望度、得意科目に応じて推薦から受験機会を確保する選択肢も取りやすい構成です。

一方、共通テスト利用は前期4名、後期2名と募集人数が小さいため、共通テストを活かしたい人には受験機会の一つになりますが、募集枠の大きい推薦や一般前期と組み合わせて考えるほうが受験計画を立てやすいでしょう。

専願前期は英語・小論文・高校での取り組みを総合評価

学校推薦型選抜の専願前期は20名募集で、英語100点、小論文100点、調査書等50点で選考されます。調査書では「全体の学習成績の状況×6」に加えて、活動や推薦書なども評価対象になります。

英語だけでなく、小論文と高校での取り組みも得点に関わるため、教科学力だけで勝負するより、高校生活で積み重ねてきた成績や活動、文章で考えをまとめる力まで活かしたい人に向く方式です。

2026年度の公式倍率は2.7倍でした。専願なので、合格した場合に兵庫医科大学へ進学する意思が固まっていることを前提に、英語と小論文の両方を準備したい入試です。

併願Aは英語1科目、併願Bは英語+数学

学校推薦型の併願Aは英語100点と調査書等50点、併願Bは英語100点・数学100点・調査書等50点で選考されます。

併願Aは学力試験が英語1科目なので、英語を明確な得点源にできる人には強みを活かしやすい方式です。2026年度の公式倍率は3.3倍でした。

併願Bは英語と数学の2科目で、2026年度倍率は2.8倍です。英語だけに得意科目が偏っている人より、英語と数学をともに安定して取れる人に相性がよい方式といえます。

一般前期Aは3科目型|理科まで含めて得点できる人向け

一般前期Aは24名募集の3科目型で、英語100点に加えて、国語または数学100点、化学または生物100点で受験します。

英語に加え、国語・数学と理科まで準備する必要がありますが、複数科目をバランスよく得点できる人は、3科目の総合力を活かせる方式です。特に看護系受験で生物や化学まで継続して勉強している人は、その準備を直接使えます。

2026年度は受験者141名に対して合格者26名、公式倍率5.4倍でした。募集人数は前期Bより9名多い24名ですが、5倍を超える競争があったため、河合塾の偏差値だけで合格可能性を判断せず、3科目すべてで失点を抑える準備が必要です。

一般前期Bは2科目型でも2026年度8.3倍

一般前期Bは15名募集で、英語100点と、国語または数学100点の2科目型です。理科がないため、英語と国語または数学に勉強を集中できます。

ただし、2026年度は受験者200名、合格者24名で、公式倍率は8.3倍でした。一般前期Aの5.4倍より高く、「2科目だから前期Aより受かりやすい」と考えるのは避けたい方式です。

理科を外せること自体は、英語+国語、または英語+数学を得意とする人にはメリットです。一方、その2科目で高い得点力を発揮できない場合は、科目数が少ないことがそのまま有利になるわけではありません。3科目を安定して得点できる人なら、前期Aも含めて比較したほうが自分の強みを活かしやすくなります。

2026年度倍率は方式によって2倍台から8倍台

2026年度入試受験者合格者公式倍率
総合型・一般枠50名12名4.2倍
総合型・探究評価枠10名3名3.3倍
推薦・専願前期77名29名2.7倍
推薦・併願A111名34名3.3倍
推薦・併願B180名65名2.8倍
一般前期A141名26名5.4倍
一般前期B200名24名8.3倍
一般後期44名11名4.0倍
共通テスト前期63名14名4.5倍
共通テスト後期11名2名5.5倍

2026年度は推薦が2.7~3.3倍だったのに対し、一般前期Aは5.4倍、前期Bは8.3倍でした。兵庫医科大学 看護学部は、入試方式によって競争状況の差が大きいため、「看護学部の倍率は○倍」と一括りにしないことが重要です。

総合型や推薦から受験できる人は早期の入試も含めて検討し、一般選抜を中心に考える人は前期A・Bの科目構成と自分の得点力を比較するなど、方式ごとに戦略を変える必要があります。

河合塾の2027年度ボーダー偏差値は50.0

河合塾Kei-Netによる2027年度予想では、看護学科の学科ランクは50.0です。一般前期A・前期Bもそれぞれ偏差値50.0で、共通テスト利用前期のボーダー得点率は68%となっています。

一般前期AとBは河合塾のボーダー偏差値が同じ50.0でも、2026年度の公式倍率は5.4倍と8.3倍に分かれています。したがって、偏差値だけでは方式ごとの競争状況までは分からないため、科目構成と倍率を合わせて判断することが大切です。

兵庫医科大学 看護学部の入試は、推薦では英語・小論文・調査書、一般では2科目または3科目と、方式によって評価される力が大きく異なります。高校での成績や活動を活かしたい人、英語を軸に受験したい人、理科まで含めた3科目で勝負したい人など、自分の強みに合わせて方式を選べる一方、一般前期は直近で5~8倍台の競争があったため、科目数の少なさだけで方式を決めないことが重要です。

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セクション4|兵庫医科大学 看護学部のカリキュラム|4学部IPE・臨床教育・助産師課程

兵庫医科大学 看護学部のカリキュラムで最も特徴的なのは、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部によるIPE(多職種連携教育)を、低学年の合同学習から4年次の臨床実習まで段階的に発展させていることです。

単に他学部の学生と授業を受けるだけではありません。学年が上がるにつれて症例検討などへ進み、最終的には実際の患者を対象に4学部の学生が連携します。将来、医師・薬剤師・リハビリ職などと協働する看護師を目指す人にとって、多職種連携を臨床場面まで経験できることは兵庫医科大学の大きな強みです。

低学年から4年次まで続く4学部IPE

兵庫医科大学では、医・薬・看護・リハの4学部が合同で学ぶIPEを複数学年にわたって取り入れています。低学年では、それぞれの専門職が患者をどのような視点で支えるのかを理解し、中~高学年では学部混成グループによる症例検討など、より実践的な学びへ進みます。

看護師には、自分の専門領域だけでなく、医師による治療、薬剤師による薬物療法、リハビリ職による機能回復などを踏まえて患者を支える力が求められます。学生のうちから他職種の考え方に触れ、役割分担や情報共有を練習できるため、チーム医療を具体的に学びたい人には相性のよい教育です。

4年次は実際の患者を対象に多職種連携を実践

IPEの集大成となるのが、4年次の「多職種連携総合臨床実習」です。ささやま医療センターで4学部の学生が実際の患者を担当し、面談・問診、症例検討、ミニカンファレンス、入院治療計画、退院支援、プレゼンテーションなどに取り組みます。

ここまで進むと、教室内で「チーム医療について学ぶ」だけではなく、実際の患者について各専門職を目指す学生が意見を出し合い、治療や退院後の支援まで考える経験になります。多職種連携を知識として理解するだけでなく、自分が看護職として何を伝え、どのようにチームへ関わるかまで経験できる点は、兵庫医科大学のカリキュラムを特徴づける部分です。

3年次は約半年かけて7領域の看護を学ぶ

看護の専門教育では、3年次に約半年をかけて、急性・慢性・精神・小児・母性・老年・在宅の7領域を学びます。

複数の領域を経験することで、急性期の治療を受ける人から、慢性疾患と付き合う人、子ども、高齢者、在宅で生活する人まで、異なる状況に応じた看護を考えます。3年次に看護の主要領域を経験したうえで、4年次の多職種連携や統合的な学びへ進むため、専門看護とチーム医療を段階的につなげられる構成です。

兵庫医科大学病院など医療現場とのつながりもあり、大学で身につけた知識を臨床場面と結び付けながら学べることも特徴です。

学部4年間で助産師を目指せる選択課程

看護師に加えて、選択によって助産師国家試験受験資格を目指せます。助産師教育課程では、周産期医学や母性看護、助産専門科目に加え、シミュレーション演習などを通して専門性を高めます。

さらに、病院や助産所での学びを通じて、分娩介助や妊娠期からの継続的なケアについても学びます。大学卒業後に別の助産師養成課程へ進むことを前提とせず、学部4年間の中で助産師まで目指したい人には大きな比較材料です。

ただし、助産師課程は選択制で、履修人数に制限があります。入学時点で助産師課程への進級が保証される制度ではないため、助産師を第一志望とする人は、選択課程であることを踏まえて学校を比較する必要があります。

保健師も学部内の選択課程で目指せる

保健師国家試験受験資格も、選択課程を履修することで目指せます。病院で患者を支える看護だけでなく、地域住民の健康づくりや疾病予防にも関心がある人は、進路の幅を広げられます。

こちらも履修人数に制限があるため、希望者全員が無条件で履修できる課程ではありません。看護師を基本にしながら、助産師または保健師という専門的な進路も学部内で検討できることが、資格面での特徴です。

兵庫医科大学 看護学部のカリキュラムは、4学部IPEを低学年から積み重ね、専門領域の看護を学んだうえで、4年次には実際の患者を対象とした多職種連携へ進むことに大きな特色があります。医療チームの中で他職種と協力できる看護師を目指したい人や、学部在学中に助産師・保健師まで進路を広げたい人には、学校選びで注目したい教育内容です。

セクション5|兵庫医科大学 看護学部の学費・奨学金|4年間680万円・初年度学費免除制度

兵庫医科大学 看護学部の基本学納金は、初年度185万円、2~4年次は各165万円です。入学金・授業料・施設設備費を合計すると、大学が示す内訳をもとに計算した4年間の基本学納金は680万円となります。

一方、一般選抜前期Aの成績上位者には、初年度の授業料と施設設備費にあたる165万円を全額免除する新入生支援奨学金があります。さらに、兵庫医科大学病院への就職を考える学生には、一定期間の勤務で返済が免除される病院奨学金もあり、入試成績や将来の進路によって学費負担を軽減できる制度が複数あることが特徴です。

4年間の基本学納金は680万円

年次基本学納金
1年次1,850,000円
2年次1,650,000円
3年次1,650,000円
4年次1,650,000円
4年間6,800,000円

初年度185万円の内訳は、入学金20万円、授業料130万円、施設設備費35万円です。2年次以降は入学金がなくなり、授業料と施設設備費を合わせて年間165万円となります。

4年間680万円を単純平均すると年間170万円、月額換算では約14万2,000円相当です。ただし、実際には毎月均等に支払うわけではないため、入学時や各納付時期にまとまった費用を準備する必要があります。

実習費や資格課程費は680万円とは別

680万円は、入学金・授業料・施設設備費を合計した基本学納金です。これとは別に、3年次には実習費5万円、4年次には国家試験対策費5万円が必要になります。

また、保健師科目を選択する場合は10万円、助産師科目を選択する場合は30万円が別途必要です。学外実習の交通費や宿泊費なども個人負担となるため、特に助産師や保健師を目指す人は、基本学納金680万円だけでなく資格課程に伴う追加負担も含めて資金計画を立てることが重要です。

一般前期Aの成績上位5名以内は初年度学費165万円免除

「新入生支援奨学金」では、一般選抜前期Aの看護学部合格者のうち成績上位5名以内を対象に、初年度学費165万円が全額免除されます。

165万円は、授業料130万円と施設設備費35万円の合計です。入学金20万円は免除対象ではないため、「初年度納入金185万円がすべて無料」になる制度ではありません。

それでも、基本学納金680万円のうち165万円が免除されるため、一般前期Aで高得点を狙える人にとって負担軽減効果はかなり大きい制度です。前期Aは3科目型なので、英語・国語または数学・理科をバランスよく得点できる人は、合格だけでなく奨学金まで視野に入れて受験する意味があります。

2年次以降も成績上位者に年20万円を給付

2~4年次には「在学生支援奨学金」があり、看護学部では各学年4名以内に年20万円が給付されます。

対象には、世帯収入910万円未満、前年度のF-strict GPAが上位15%以内、HMUアクティブポイント5ポイント以上などの条件があります。毎年度選考されるため、一度採用されれば卒業まで自動的に受給できる制度ではありません。

対象人数は限られますが、入学後も高い学業成績を維持し、大学での活動にも継続して取り組む学生には、学修成果を学費支援につなげられる制度です。

兵庫医科大学病院を希望する人は年50万円の貸与制度もある

兵庫医科大学病院奨学金は、看護学部3・4年次の学生を対象に、各学年50名以内へ年50万円を無利息で貸与する制度です。

対象となるのは、卒業後に兵庫医科大学病院で看護師または助産師として働く意思のある学生です。卒業後、兵庫医科大学病院で4年間勤務すると貸与額の全額が返済免除となります。

新入生支援奨学金や在学生支援奨学金とは違い、これは最初から返済不要の給付制度ではありません。ただし、兵庫医科大学病院で働くことを具体的な進路として考えている人には、3・4年次の学費負担を抑えながら卒業後のキャリアにつなげられる制度です。

一方、系列病院以外も幅広く就職先として検討したい人は、勤務条件を前提とする制度であることを踏まえて利用を判断する必要があります。

兵庫医科大学 看護学部は、4年間の基本学納金が680万円で、実習費や資格課程費などは別途必要です。その一方、一般前期Aの成績上位者には初年度学費165万円の免除、在学生には年20万円の給付、附属病院への就職を考える学生には年50万円の貸与制度があり、学力や将来の進路に応じて負担を軽減できる選択肢があります。

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セクション6|兵庫医科大学看護学部の実習|3年次は約半年・7領域、4年次は4学部合同の臨床実習

兵庫医科大学看護学部では、1年次から臨床実習が始まり、3年次には約半年かけて7領域を経験します。さらに4年次には、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の学生が、実際の患者を担当する多職種連携総合臨床実習を行います。兵庫医科大学病院などの臨床現場で段階的に経験を積み、最終学年には他職種と患者支援を考える実習まで進むことが大きな特徴です。

1年次から実習が始まり、3年次は約半年かけて7領域を経験

1年次には基礎看護学実習Ⅰ(生活援助)があり、早い段階から臨床現場で看護を学びます。2年次には兵庫医科大学病院の病棟で患者を受け持つ基礎看護学実習へ進み、学内で身につけた知識・技術を実際の患者との関わりにつなげていきます。

実習が本格化するのは3年次です。約半年間にわたり、急性・慢性・精神・小児・母性・老年・在宅の7領域で臨地実習を行います。

一つの領域だけに重点を置くのではなく、患者の年代や病気の経過、療養する場所が異なる7領域をまとまった期間で経験できます。入学時点では将来働きたい分野を決めていない人にとっても、複数の現場で患者と関わりながら、自分が関心を持つ看護領域を考えやすい実習構成です。

兵庫医科大学病院だけでなく、地域で生活する人への看護も学ぶ

主な実習先には、兵庫医科大学病院、兵庫医科大学ささやま医療センターなど同一法人の医療施設があります。さらに、訪問看護ステーションや保健所、老人保健施設など、病院以外の地域施設でも実習します。

附属病院で臨床経験を積める一方、実習先が大学病院だけで完結しない点も重要です。在宅や地域で暮らす人と関わることで、入院中の看護だけでなく、退院後の生活や地域での支援まで考える経験につながります。

そのため、大学病院での看護と、在宅・地域での看護の両方を実習で経験したい人には比較しやすい環境です。

4年次は4学部で実際の患者を担当する臨床実習

4年次には、ささやま医療センターで多職種連携総合臨床実習を行います。医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の学生が混成グループとなり、実際の患者を担当して臨床現場で実習するのが特徴です。

実習では、担当患者への面談・問診を行い、患者の状態や課題についてグループで検討します。さらに、4学部合同のミニカンファレンスを行い、入院治療計画や退院支援について考え、最後にプレゼンテーションまで行います。

実習として評価したいのは、看護学生だけで患者を考えるのではなく、他職種を目指す学生と実際の患者情報を共有しながら、入院中から退院後までの支援を検討できることです。就職後の医療現場では多職種との連携が必要になるため、学生のうちに臨床の場でその関わり方を経験できる点は、兵庫医科大学ならではの実習上の強みといえます。

実習室は7:30~20:00まで自主練習に利用できる

臨地実習だけでなく、実習へ入る前後の練習環境も整えられています。基礎看護学実習室・成人看護学実習室は、授業で使用していない時間帯の7:30~20:00に課外開放され、学生同士での看護技術練習やグループ学習に利用できます。

実習室には教員が滞在する担当時間も設けられており、その時間には教員から指導を受けながら練習できます。

看護技術は、授業で一度経験するだけでなく繰り返し練習することが必要です。臨地実習で必要になる技術を、自分の課題に合わせて練習できる時間と場所が確保されていることは、実習準備を重視する人には評価しやすいポイントです。

実習費や学外実習の費用は事前に確認したい

実習環境を比較するときは、内容だけでなく費用も確認しておきたいところです。看護学部では3年次に実習費50,000円が別途必要で、学外実習にかかる交通費・宿泊費も個人負担となります。

ささやま方面の実習では大学から大型バスで移動する場合もありますが、すべての実習先が同じ条件になるわけではありません。実習施設の範囲と合わせて、必要となる費用は公式資料で確認しておくと比較しやすくなります。

附属病院から地域、多職種との臨床実習まで段階的に経験できる

兵庫医科大学看護学部の実習で評価できるのは、1年次から臨床現場に入り、3年次には約半年・7領域を経験し、4年次には実際の患者を対象に4学部で臨床実習を行うことです。

兵庫医科大学病院などの附属医療施設に加えて、訪問看護ステーションや保健所など地域の施設でも学ぶため、病院内だけに限定されない看護を経験できます。附属病院は卒業後の就職先の一つでもありますが、実習したことが採用を保証するわけではありません。

さまざまな看護領域を臨地で経験し、最終的には他職種と実際の患者を支えるところまで実習で学びたい人には、兵庫医科大学は特に比較価値の高い大学といえるでしょう。

セクション7|兵庫医科大学看護学部の国家試験合格率|看護師98.1%、直近5年は98%以上

兵庫医科大学看護学部の2026年国家試験結果は、看護師が107名中105名合格で98.1%、保健師が24名中21名合格で87.5%、助産師が4名中4名合格で100%でした。特に看護師は2022年から5年連続で98%以上の合格率を維持しており、単年度だけでなく近年の実績を重視する人にも比較しやすい結果です。

看護師国家試験は107名中105名が合格

第115回看護師国家試験では、107名が受験し、105名が合格しました。合格率は98.1%で、全国全体の88.3%を9.8ポイント上回っています。

100名を超える受験者がいるなかで98%台となっているため、少人数の受験によって合格率が大きく動いた結果ではありません。受験者数まで含めて看護師国家試験の実績を比較したい人にとって、107名中105名という結果は評価しやすい数字です。

さらに、看護師国家試験の合格率は2022年100%、2023年99.0%、2024年98.0%、2025年100%、2026年98.1%で、直近5年間はいずれも98%以上です。毎年100%ではありませんが、単年度だけではなく高い水準が続いていることは兵庫医科大学の国家試験実績を見るうえで重要なポイントです。

保健師は24名中21名、助産師は4名全員が合格

第112回保健師国家試験は、24名中21名が合格し、合格率は87.5%でした。全国全体は87.1%で、ほぼ同水準です。

保健師は選択課程のため、看護学科の学生全員が受験する資格ではありません。看護師98.1%と同じ感覚で評価するのではなく、24名が受験した選択課程の実績として見ることが大切です。

第109回助産師国家試験は4名が受験し、4名全員が合格して100%でした。学部在学中に助産師国家試験受験資格を目指せること自体は、助産師志望者にとって大きな特徴です。

ただし、100%という数字だけを見るのではなく、4名中4名という少人数での結果であることも合わせて判断する必要があります。保健師・助産師はいずれも人数制限のある選択課程なので、資格を第一志望にする人は国家試験結果と履修条件を分けて比較するとよいでしょう。

学生自身も参加する「国家試験研究会」で対策

兵庫医科大学の国家試験対策で特徴的なのが、学生と教員で構成する国家試験研究会です。

学生部会では、学生自身が全員合格に向けた対策を考え、国家試験対策を進めます。一方、教員部会は学生部会の活動を支えるほか、国家試験に対する不安や悩みへの対応、個別相談を行います。

評価したいのは、教員が用意した対策を学生が受けるだけではなく、学生自身が国家試験対策に関わりながら、必要な場面では教員から個別支援を受けられる仕組みになっていることです。自分たちで学習を進める力も身につけながら国家試験へ備えたい人には、兵庫医科大学らしい支援といえます。

なお、4年次には国家試験対策費として50,000円が必要です。学校を比較するときは、国家試験対策の内容と合わせて確認しておきたい費用です。

看護師は「単年度98.1%」だけでなく5年間の継続性を評価したい

兵庫医科大学の国家試験実績で特に評価できるのは、第115回看護師国家試験で107名中105名・98.1%という結果に加え、直近5年間すべてで98%以上を維持していることです。

一方、資格別に見ると、保健師は24名中21名、助産師は4名中4名と受験者数や結果が異なります。そのため、「すべての資格で同じように高い実績」と一括りにするのではなく、それぞれの人数と合格率を見ることが重要です。

看護師国家試験の継続的な実績を重視しながら、保健師・助産師も選択肢に入れたい人、さらに学生主体の対策と教員の個別支援を組み合わせた国家試験対策を重視する人には、比較価値の高い看護学部といえるでしょう。

セクション8|兵庫医科大学看護学部の就職率・就職先|就職率100%、附属病院以外の大学病院にも実績

兵庫医科大学看護学部は、看護学科の就職率として100%を公表しています。2025年度卒業生の進路実績では就職者106名で、兵庫医科大学病院だけでなく、神戸大学医学部附属病院や大阪大学医学部附属病院などへの就職例もあります。附属病院を持つ医系大学でありながら、進路が附属病院だけに限定されていないことが就職面の特徴です。

看護学科の就職率は100%

兵庫医科大学が公表する看護学科の就職率は100%です。就職率は「就職者÷就職希望者」で算出されているため、卒業者全員を分母とした数字ではありません。

2025年度卒業生の進路実績では、就職106名、進学0名、その他3名となっています。学校を比較するときは100%という数字だけを見るのではなく、実際にどのような病院へ就職しているか、どのような就職支援を受けられるかまで合わせて見ることが大切です。

兵庫医科大学病院に加え、他大学病院への就職実績もある

主な就職先には、兵庫医科大学病院、神戸大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院などがあります。このほかにも、公立・公的病院などへの就職実績があります。

兵庫医科大学病院は実習先でもあるため、学生時代に実際の臨床環境を経験したうえで、卒業後の勤務先候補として考えられることは附属病院を持つ大学ならではの利点です。

一方で、就職先が兵庫医科大学病院だけに集中しているわけではなく、他大学の附属病院にも実績があります。附属病院という身近な進路を持ちながら、系列外の大学病院や公的病院も比較したい人には、進路を考えやすい環境といえるでしょう。

兵庫医科大学病院について学生向けの専用説明会を実施

兵庫医科大学病院については、学生を対象とした専用説明会も行われています。病院の概要や採用情報だけでなく、先輩の就業体験を聞いたり、個別相談をしたりする機会があります。

附属病院があるだけでなく、働いている先輩の経験や採用情報を在学中から具体的に確認できることは、実習先を将来の勤務先として検討したい人にとってメリットです。実習で見た職場環境と、説明会で得た採用・勤務情報を組み合わせて進路を考えられます。

ただし、附属病院への就職が自動的に決まるわけではありません。兵庫医科大学病院へ就職する場合も採用選考があり、看護師として採用されるには看護師国家試験への合格が必要です。

附属病院・連携病院のネットワークもキャリア支援に活用

大学のキャリアデザインセンターでは、低学年から仕事研究セミナーやインターンシップ支援を行い、就職活動期には個別相談、履歴書添削、模擬面接、合同病院説明会、公務員採用試験対策などを実施しています。

さらに、兵庫医科大学病院の説明会だけでなく、ささやま医療センターの説明会・見学会や、兵庫医科大学連携病院の会による合同病院説明会などもあります。

ここで評価したいのは、一般的な履歴書・面接対策だけではなく、附属病院や連携病院とのネットワークを、学生が実際の就職先を知る機会として活用していることです。病院名だけを見て応募先を選ぶのではなく、在学中から複数の医療機関について情報を集めて比較したい人には使いやすい支援といえます。

実習と就職をつなげつつ、附属病院以外も比較できる

兵庫医科大学看護学部の就職面で特に評価できるのは、附属の兵庫医科大学病院を実習・キャリア支援の両方で身近に知る機会がありながら、神戸大学医学部附属病院や大阪大学医学部附属病院など系列外への就職実績もあることです。

就職率100%という結果に加え、低学年からのキャリア支援、附属・連携病院の説明会、インターンシップ支援など、病院選びを具体化する仕組みも用意されています。

そのため、附属病院を有力な進路候補にしつつ、それだけに絞らず他の大学病院や公的病院も比較して就職先を決めたい人には、特に比較価値の高い進路環境といえるでしょう。

セクション9|兵庫医科大学看護学部が向いている人・向いていない人|実習・資格・国試・就職から評価

兵庫医科大学看護学部は、附属病院などで段階的に臨床経験を積み、3年次には約半年・7領域、4年次には実際の患者を対象とした4学部合同の臨床実習まで経験できることが大きな特徴です。看護師国家試験の継続的な実績や、保健師・助産師の選択課程、附属・連携病院を活用した就職支援まで含めて、自分が重視する学び方と合うかを判断するとよいでしょう。

兵庫医科大学看護学部が向いている人

  • 医師・薬剤師・リハビリ職を目指す学生と、臨床現場で患者支援を経験したい人
  • 兵庫医科大学病院など附属医療施設で実習したい人
  • 3年次に約半年かけて7つの看護領域を経験したい人
  • 授業外にも実習室を使って看護技術を自主練習したい人
  • 学部4年間で助産師を目指す選択肢を持ちたい人
  • 保健師も資格候補に入れたい人
  • 看護師国家試験の複数年の実績を重視する人
  • 附属病院と系列外の病院を比較しながら就職先を考えたい人
  • 学校独自の奨学金を使いたい人

特に相性がよいのは、看護技術だけでなく、実際の臨床現場で他職種と患者を支える経験まで重視したい人です。

3年次には約半年かけて急性・慢性・精神・小児・母性・老年・在宅の7領域を経験し、4年次には医学・薬学・看護・リハビリテーションの4学部で実際の患者を担当する臨床実習へ進みます。附属病院があることだけでなく、そこで積んだ臨床経験を多職種との協働まで発展させている点に、兵庫医科大学らしさがあります。

実習前後に自分で技術を練習したい人にも向いています。基礎看護学実習室・成人看護学実習室は、授業で使われていない時間帯の7:30~20:00に自主練習へ利用できます。臨地実習で見つかった自分の課題を、学内へ戻って繰り返し練習したい人には活用しやすい環境です。

資格や国家試験を重視する人にも比較材料があります。保健師・助産師は人数制限のある選択課程ですが、学部在学中に国家試験受験資格を目指せます。

看護師国家試験の新卒合格率も2022~2026年の5年間で98~100%を維持しており、単年度の100%だけではなく、複数年の実績を重視する人には評価しやすい結果です。

兵庫医科大学看護学部が向いていない人

  • 入学すれば必ず助産師課程へ進める大学を希望する人
  • 入学すれば必ず保健師課程へ進める大学を希望する人
  • 学外実習の交通費・宿泊費を大学負担にしたい人
  • サークルやイベント中心の学生生活を望む人

助産師・保健師はいずれも人数制限のある選択課程です。そのため、特に助産師資格を進学先選びの絶対条件にしている人は、「助産師課程があること」だけで判断せず、最新の履修人数や選考条件まで確認する必要があります。

まとめ

兵庫医科大学看護学部の最大の強みは、附属医療施設での臨床教育、3年次約半年・7領域の実習、4年次の4学部合同臨床実習まで、実際の患者に関わる経験を段階的に深められることです。

さらに、実習室の自主開放、学生と教員で取り組む国家試験研究会、直近5年間98%以上の看護師国家試験合格率、附属・連携病院を活用したキャリア支援など、実習後の国家試験・就職までつながる仕組みがあります。

医系総合大学という名称だけでなく、その環境を臨床実習と卒業後の進路に具体的に活用している点を他校との比較材料にするとよいでしょう。

進学候補にする場合は、まず公式資料を請求し、学費・最新入試に加えて、保健師・助産師課程の最新の履修人数と選考条件、3年次実習の詳細、実習費や交通・宿泊費、附属病院を含む最新の就職実績を確認するのがおすすめです。

そのうえで他大学の資格課程、実習環境、国家試験実績、就職先と比較し、兵庫医科大学が候補に残った場合にオープンキャンパスへ参加して、実習設備や臨床教育の環境を確認すると判断しやすくなります。

志望校を絞る段階で、必ず公式資料で最新情報を確認してください。

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兵庫医科大学|看護学部 カリキュラム:https://www.hyo-med.ac.jp/faculty/undergraduate/nursing/curriculum/

兵庫医科大学|多職種連携教育(IPE):https://www.hyo-med.ac.jp/about/activity/ipe/

兵庫医科大学|多職種連携総合臨床実習:https://www.hyo-med.ac.jp/faculty/education/class/ipe-jissyu/

兵庫医科大学|看護学部 学生教育支援:https://www.hyo-med.ac.jp/faculty/undergraduate/nursing/support/

兵庫医科大学|看護学部 国家試験対策:https://www.hyo-med.ac.jp/faculty/undergraduate/nursing/support/countermeasure/

兵庫医科大学|看護学部 よくある質問:https://www.hyo-med.ac.jp/admission/question/nursing/

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