聖マリア学院大学は、福岡県久留米市にある看護系の私立大学です。カトリックの精神を基盤とし、人間の尊厳を大切にする看護教育を行っています。医療の専門知識や技術を身につけるだけでなく、患者一人ひとりの思いや価値観に向き合う姿勢を重視しており、看護師としての人間性を育むことも教育の柱となっています。
大学は聖マリア病院と深いつながりがあり、医療現場を身近に感じながら学べる環境が特徴です。看護学部では、講義で身につけた知識を演習や臨地実習につなげ、患者の状態を観察する力や適切な援助を考える力を養います。病院で働く看護師の姿に触れる機会もあり、将来の仕事を具体的にイメージしながら学習を進められます。
また、聖マリア学院大学では、病気や障害だけに目を向けるのではなく、患者の生活や家族との関係、心の支えにも関心を向ける教育を大切にしています。看護師には、治療を支える専門性とともに、不安を抱える人に寄り添う姿勢が求められます。こうした看護観を学びながら、医療現場で必要となるコミュニケーション能力や倫理観を育てていきます。
一方、進学先として検討する際には、大学の教育理念が自分の考え方に合っているかも確認したいところです。宗教的な背景が学生生活や授業にどのように関わるのか、気になる人もいるでしょう。また、私立大学としての学費負担や入試の難易度、国家試験の合格状況、卒業後の就職先なども、志望校を決める前に確かめておきたいポイントです。
元教員がこの学校の入試・評判・学費・倍率・偏差値や国試対策・就職・授業・実習そして注意点・向き不向きなどを分かりやすく解説します。
読み進めることで、この学校の良い点や注意点を5分で理解できるようになります。
セクション1|聖マリア学院大学 看護学部 看護学科の基本的な特徴
聖マリア学院大学 看護学部 看護学科の大きな特徴は、ロイ適応看護モデルを軸に、看護の理論と実践を4年間通して結びつけていることです。さらに、隣接する聖マリア病院との教育連携や、生命倫理・国際看護を重視した教育も特徴となっています。
日本看護学教育評価機構による看護学分野別評価でも、ロイ適応看護モデルに基づく一貫した教育と、聖マリア病院との協働・連携が評価されています。大学独自の教育方針が、実際の教育体制までつながっている点は、学校を比較するうえで注目したいところです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 聖マリア学院大学 |
| 学部・学科 | 看護学部 看護学科 |
| 学校種別 | 私立大学 |
| 修業年限 | 4年 |
| 2027年度入学定員 | 100名 |
| 所在地 | 福岡県久留米市津福本町422番地 |
| 主なアクセス | 西鉄天神大牟田線「聖マリア病院前駅」が最寄り |
| 取得を目指せる主な資格 | 看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格(選択制・最大18名) |
| 学位 | 看護学士号 |
ロイ適応看護モデルを4年間の教育の軸にしている
聖マリア学院大学では、看護を考えるための理論である「ロイ適応看護モデル」を長年教育に取り入れています。特定の授業だけで扱うのではなく、4年間を通して講義から実践的な学びへつなげているのが特徴です。
2023年3月には、日本看護学教育評価機構の看護学分野別評価で評価基準すべてに「適合」と認定され、認定期間は2030年3月31日までとなっています。その評価でも、ロイ適応看護モデルを核とした教育の一貫性が取り上げられており、看護理論を学ぶだけで終わらず、その考え方を実際の看護へつなげて学びたい人には比較材料になる特徴です。
隣接する聖マリア病院と教育面で連携している
大学に隣接している聖マリア病院は、学生の学びと関わりの深い実習施設の一つです。単に病院が近くにあるだけでなく、大学と病院が協働・連携して看護教育を行っていることも、日本看護学教育評価機構から教育上の特徴として評価されています。
看護を学ぶ大学では、大学内での教育と医療現場とのつながりも学校選びの重要なポイントです。身近に医療現場があり、病院との連携を取り入れた教育体制が明確であることは、看護の理論と臨床を結びつけながら学びたい人にとって強みといえます。
生命倫理や国際看護まで学びを広げられる
教育の基盤には「カトリックの愛の精神」があり、人間の尊厳や生命倫理、ケアリングを重視しています。専門的な看護技術だけでなく、患者をどのように尊重し、支えるかという考え方も教育の柱になっています。
また、国際看護コースやグローバル・スタディーズコースが設けられており、国際的な視点へ学びを広げる選択肢もあります。看護師国家試験受験資格に加えて、保健師国家試験受験資格も目指せますが、保健師課程は選択制で最大18名のため、希望者全員が履修できる制度ではありません。保健師免許取得後、所定の科目履修などの条件を満たすことで、養護教諭二種免許や第一種衛生管理者免許の申請につなげることもできます。
聖マリア学院大学は、看護師になるための教育に加えて、ロイ適応看護モデルによる一貫した看護教育、隣接する聖マリア病院との教育連携、生命倫理や国際看護まで含めた学びの広がりが特徴です。特に、看護技術だけでなく、看護の考え方や人との向き合い方まで体系的に学びたい場合は、他校と比較するときに確認しておきたい大学です。
セクション2|聖マリア学院大学看護学部の口コミ
講師・授業
聖マリア学院大学の授業については、内容そのものに興味を持ちながら学べたという口コミがあります。
「授業もとても興味を引くような授業の仕方をしてくれて楽しみながら医療の勉強ができる」
ほかにも、カトリックの大学らしいキリスト教に関する講義を面白いと感じたという声がありました。看護の専門知識だけを学ぶのではなく、大学ならではの幅のある授業を印象に残る学びとして受け止めた学生がいることが分かります。
実際に聖マリア学院大学では、カトリックの愛の精神を教育の基盤とし、人間の尊厳や倫理について考える教育を行っています。専門科目では、成人・老年看護、母性、小児、精神、地域・在宅看護など、実務経験のある教員等が担当する授業も多く配置されています。また、ロイ適応看護モデルを4年間の学びに取り入れていることも、この大学の特徴です。
そのため、病気や看護技術だけを個別に覚えるのではなく、患者をどのように捉え、どのような考え方で看護につなげるのかまで学びやすいことがメリットといえます。看護について幅広く興味を持ちながら学びたい人や、看護師としての考え方まで深めたい人には相性のよい学習環境でしょう。
授業の分かりやすさについても、複数の口コミで評価されています。
「教授や先生方の熱心な授業と授業のたびの復習が 知識を身につける上でとても効果的で、 この学校の強みです。」
ほかにも、講義を分かりやすくするための工夫を感じたという声や、先生が親身になって授業をしてくれたという意見がありました。授業内容を理解しやすくするための教員側の働きかけが高く評価されています。
看護学は、1年次から学ぶ基礎的な知識が、その後の専門科目や実習につながっていきます。そのため、授業ごとに内容を理解し、復習しながら積み重ねていけるかは重要です。
口コミにあるように、授業と復習を組み合わせて知識を定着させやすいのであれば、学年が上がって専門的な内容が増えたときにも基礎を振り返りやすくなります。
分からない場合のサポートについては、授業以外の場面でも教員へ質問しやすかったという口コミがあります。座学は自分で勉強する必要があるものの質問には快く対応してもらえた、時間外でも親身に話を聞いてもらえた、分からないことがあれば教員の部屋まで気軽に質問に行けた、といった声です。
実際に大学は、チューター教員やアカデミックアドバイザー教員を置き、学修面について相談できる体制を整えています。口コミで語られている個々の教員の対応がすべての学生に共通するとは限りませんが、この仕組みは好評といえます。
分からない内容をそのままにせず、授業後に質問しながら理解を深めたい学生にとってはメリットがあります。一方で、「座学系は自分で頑張るしかない」という声もあるため、教員がすべてを引っ張ってくれるというより、自分で復習し、必要なときに教員のサポートを活用する学び方が合いやすいでしょう。
演習・実習
聖マリア学院大学の演習については、授業時間内だけでなく、必要に応じて実技練習をサポートしてもらえたという口コミがあります。
「実技も時間外まで面倒見てくれる」
ほかにも、実技の練習をかなり手厚く見てもらえたという声がありました。
看護技術は、説明を聞くだけでは身につきにくく、実際に手を動かしながら繰り返し練習することが重要です。そのため、授業外も含めて練習をしっかり支えてもらえることは、看護技術の習得で安心材料です。
実際に、学内の「スキルラボ基礎」「スキルラボ臨床」などで看護技術を学び、その後の臨地実習へ進む構成になっています。学内には基礎看護学実習室があり、実際の医療機関で使用される器具を使いながら、基礎的な看護技術を練習できる環境も整えられています。
こうした環境のメリットは、実習に出る前に学内で技術を繰り返し確認できることです。手順に不安がある部分を練習し、教員に確認しながら修正できれば、臨床現場に出たときも一つひとつの技術を落ち着いて実践しやすくなります。
実習
実習については、大学と主な実習施設の距離が近いことを高く評価する声が多いです。
「聖マリアは、大学のすぐ隣に病院があるので、在宅医療や特別な場所での実習以外の実習は聖マリア病院です。やることがたくさんある看護学生にとって時間は本当に大切です。付属の病院があるのはかなり強みだと思います。」
ほかにも、実習施設が隣接していて徒歩数分で移動できることや、実習先が大学のすぐそばにある点を高く評価する口コミがありました。
実際に、隣接する聖マリア病院をはじめ、聖マリアヘルスケアセンターや在宅・介護系施設などを実習先として活用しています。学内演習から基礎実習、領域別実習、統合実習へと段階的に進む構成になっており、大学周辺に複数の臨床教育施設が集まっていることは、この大学ならではの特徴です。
実習先が近いことのメリットは、単に移動時間が短いことだけではありません。口コミには、実習後に大学へ戻って振り返りがしやすいことや、分からないことや困ったことを教員に相談しやすかったことを利点として挙げる声もあります。
看護実習では、実習そのものに加えて記録や振り返り、翌日の準備なども必要になります。そのため、実習先への長い移動時間が発生しにくければ、その分を記録や復習、休息に充てやすくなります。
また、実習後に学内へ戻りやすい環境であれば、経験した内容をその日のうちに整理したり、疑問点をすぐに教員へ相談したりしやすいこともメリットです。
もちろん、実習の負担そのものが軽くなるわけではありません。記録や事前学習、実習中の緊張などは看護学生にとって大きな負担になりやすく、実習施設や担当者によって感じ方が異なることもあります。
だからこそ、大学と実習施設が近く、実習後の振り返りや相談につなげやすく、休息時間を確保しやすい環境は、忙しい実習期間を過ごすうえで実用的な強みといえるでしょう。
国家試験対策
聖マリア学院大学の国家試験対策については、教員によるサポートを感じている一方で、合格率については厳しめに見ている学生の口コミもあります。
「国試の合格率が他の大学に比べて高くは無い。1人ずつ先生が着いてくれるのでサポートはあると思う。」
聖マリア学院大学では、国家試験対策・学修支援委員会が全学生を対象に段階的な学修支援を行っており、成績不振の学生についてはチューター教員などと連携して支援する体制があります。
ほかの口コミでも、国家試験に向けたサポートが充実していたという声があります。また、1年生の段階から実力テストがあり、早い時期から国家試験を意識できたという意見や、研究・卒論だけでなく、ゼミでも国家試験への取り組みを見てもらえたという経験が挙げられています。
こうした仕組みのメリットは、4年次になってから急に国家試験対策を始めるのではなく、普段の授業や学年ごとの学習と国試対策をつなげやすいことです。
特に、自分の苦手分野を早めに把握できれば、その後の授業や自主学習で補強する時間を取りやすくなります。また、チューターやゼミなど複数の場面で教員に相談できることも、勉強方法に迷ったときには助けになりそうです。
ただし、サポート体制があるからといって、国家試験合格が自動的に保証されるわけではありません。近年の国試合格率は80%代後半から90%代後半で推移しており、安定していません。
他の口コミでは、国家試験対策はしっかり行われていたものの、自分で頑張る必要があると感じたという声があります。これは、大学側の支援が少ないという意味ではなく、国家試験では最終的に自分で知識を整理し、繰り返し問題演習を続ける姿勢が重要になることも表していると考えられます。
就職支援
就職支援については、教員が学生の希望を聞きながら、進路選びを支えてくれたという口コミが複数あります。
「学生に寄り添い、的確なアドバイスをして下さるのでとてもいいと思います。」
実際に、就職・進学に関する個別相談に加え、履歴書添削や面接練習、自己分析、履歴書・小論文・面接対策などの支援が行われています。さらに、学生にはチューター教員がつき、学習面だけでなく学生生活や進路について相談できる体制も整えられています。
他の口コミでも、チューターが学習や進路について丁寧に相談に乗ってくれたという声がありました。就職活動だけを担当する窓口ではなく、普段から学生の状況を見ている教員にも進路を相談できるため、自分の学習状況や希望を踏まえたうえで進路を考えやすいことがメリットといえます。
また、卒業した先輩の進路情報を参考にできたという口コミや、過去に就職試験を受けた先輩の情報を得られた、教員から病院について教えてもらえたという声も見られます。
看護師の就職活動では、病院によって選考内容や働き方が異なるため、実際に受験した先輩の情報があることは、就職先を比較するときの材料になりやすいでしょう。
また、3年次に聖マリア病院などと連携した講話や病棟説明会も行っています。実習先として関わる病院の情報に加え、就職活動の場でも現場の話を聞けるため、実習で感じたことと就職先選びを結びつけて考えやすい環境があります。
一方で、口コミには、就職支援の機会はあるものの、最終的には学生自身が主体的に動く必要があると感じたという意見もあります。教員のサポートを手厚いと感じた学生が多い一方で、就職活動は自分で情報を集め、応募先を決めて進める部分が大きかったと感じた学生もいたようです。
聖マリア学院大学の就職支援は、大学側が就職先を決めてくれるというより、手厚い相談や情報提供、選考対策を活用しながら、自分で進路を決めていくタイプの支援と考えるのがよさそうです。早めに希望する働き方や病院を考え、自分から相談できる学生ほど支援を活かしやすいでしょう。
学生生活
聖マリア学院大学の学生生活に関する口コミでは、友人関係について前向きな声が目立ちます。テスト期間には友人同士で励まし合ったり、分からないところを確認しながら勉強したりと、看護師を目指す仲間同士で支え合う雰囲気を感じている学生がいるようです。
看護学科では、講義だけでなくグループワークや演習、実習など、学生同士で関わる機会が多くあります。口コミでも、グループワークを通してさまざまな学生と話す機会があり、友人を作りやすかったという意見が見られました。
こうした環境のメリットは、単に友人を作りやすいことだけではありません。看護では、相手の話を聞くことや、自分の考えを伝えること、周囲と協力して動くことが求められます。学生同士で意見を出し合う機会が多ければ、授業を通してコミュニケーションの経験を積みやすいという点もメリットになります。
また、学生の多くが看護師という共通の目標を持っているため、試験や実習の大変さを共有しやすい点も特徴です。口コミには、厳しい実習を一緒に乗り越えることで友人とのつながりが強くなったと感じた学生もいました。忙しい時期に同じ状況を理解している仲間がいることは、4年間学び続けるうえで支えになりやすいでしょう。
一方、男女比については女性が多く、男性は少人数という口コミが複数見られます。男性同士は学年を越えて交流しやすかったという声もありますが、一般的な総合大学のように男女比が比較的均等な環境をイメージしている場合は、入学前に知っておきたい点です。
サークルやイベントについては、評価がやや分かれています。大学では現在も、手話、BLS、ボランティア、ハンドベル、野球、テニス、バスケットボールなどのクラブ・サークルが案内されているほか、学生向けのイベントもあります。
ただし口コミでは、看護系の単科大学ということもあり、サークル数や活動規模はそれほど大きくないと感じた学生もいます。サークルには所属せず、アルバイトを学生生活の楽しみにしていたという声もありました。
そのため、大規模な大学祭や多数のサークルから選びたい人には物足りなく感じる可能性があります。一方で、授業や実習を中心に生活しながら、友人関係やアルバイト、興味のある活動を自分のペースで楽しみたい人には合わせやすい環境といえそうです。
セクション3|聖マリア学院大学の偏差値・倍率は?2027年度入試の難易度と対策
聖マリア学院大学 看護学部 看護学科は、2027年度入試で総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用、社会人などを対象とした特別選抜を実施します。
2027年度入試は選択肢が多く、得意分野に合わせやすい
主な入試方式を比較すると、次のようになります。
| 入試方式 | 主な条件・選考方法 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 前期 | 基礎学力テスト、個人面接、調査書、志願理由書。合格した場合は入学を確約 | 15名 |
| 総合型選抜 後期 | 基礎学力テスト、個人面接、調査書、志願理由書。合格した場合は入学を確約 | 5名 |
| 学校推薦型選抜 公募 | 全体の学習成績の状況3.3以上。小論文、面接、調査書、推薦書、志願理由書 | 公募前期+指定校45名、公募後期5名 |
| 一般選抜Ⅰ期 | 国語、英語、理科1科目、面接、調査書 | 25名 |
| 一般選抜Ⅱ・Ⅲ期 | 小論文、面接、調査書 | 若干名 |
| 共通テスト利用Ⅰ期 | 共通テスト指定科目、志願理由書、調査書 | 5名 |
| 共通テスト利用Ⅱ・Ⅲ期 | 共通テスト指定科目、志願理由書、調査書 | 若干名 |
| 特別選抜 | 学士・短期大学士、社会人を対象とした選抜 | 若干名 |
この大学の入試で評価できるのは、「推薦に向く人」「学科試験に向く人」「小論文や面接を活かしたい人」が、それぞれ別の方式を選べることです。
たとえば、公募推薦は全体の学習成績の状況3.3以上が必要ですが、他大学との併願ができます。評定条件を満たしていて推薦を利用したい一方、受験校を聖マリア学院大学だけに絞りたくない人には使いやすい方式です。
総合型選抜は「評定より面接を活かしたい人」に選択肢がある
総合型選抜には評定平均の数値条件がありません。基礎学力テスト50点、志願理由書50点に対し、個人面接は100点と配点が大きくなっています。
基礎学力テストも、300字程度の小論文を含む文章読解と、割合・濃度・比などの基本的な計算が中心です。そのため、総合型は単純に高校の成績だけで決まる方式ではなく、基礎学力を押さえたうえで、看護を志望する理由や大学で学びたいことを面接で伝えられる人に力を発揮しやすい入試といえます。
一方で、合格した場合は入学を確約することが条件です。公募推薦のような併願型とは性格が違うため、早い時期から第一志望として決めているかどうかが方式選びの分かれ目になります。
一般選抜Ⅰ期は3科目だが、出題範囲は絞りやすい
一般選抜Ⅰ期は、国語・英語・理科の3科目に面接と調査書を加えて選考します。国語は古文・漢文を除き、英語はリスニングなし、理科は「生物基礎」「化学基礎」から1科目を選択します。
3科目対策は必要ですが、理科を得意な1科目に絞れるうえ、国語・英語にも出題範囲の指定があります。複数科目を幅広く仕上げるというより、基礎レベルの主要科目を固めて受験したい人には対策範囲を整理しやすい入試です。
また、一般選抜Ⅰ期は募集人員25名と明示されており、新入生向け特待奨学金の対象にもなります。成績優秀者は約10名が候補となり、年20万円を4年間受けられるため、合格だけでなく入学後の学費負担まで考えるなら、一般Ⅰ期を選ぶメリットは大きくなります。
一般Ⅱ・Ⅲ期は3科目試験ではなく、小論文と面接が中心
一般選抜Ⅱ期・Ⅲ期は、Ⅰ期とは試験内容が大きく変わります。選考は小論文100点、面接50点、調査書10点で、国語・英語・理科の3科目試験はありません。
そのため、Ⅰ期の学科試験だけで一般選抜全体の難しさを判断する必要はありません。学科試験型のⅠ期、小論文・面接型のⅡ・Ⅲ期と受験方法が分かれていることは、聖マリア学院大学の入試の特徴です。
ただし、Ⅱ・Ⅲ期の募集人員は若干名です。後期まで受験機会が残されていることはメリットですが、募集枠の大きさを考えると、最初からⅡ・Ⅲ期だけを前提にするより、早い入試区分から受験計画を立てるほうが選択肢を確保しやすいでしょう。
2026年度倍率は1.0倍。ただし「倍率=対策不要」ではない
2026年度の公式入試結果では、倍率は次のようになっています。
| 入試区分 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 公式倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型前期 | 10人 | 10人 | 10人 | 1.0倍 |
| 推薦・指定校 | 38人 | 38人 | 38人 | 1.0倍 |
| 一般Ⅰ期 | 55人 | 55人 | 20人 | 1.0倍 |
| 共通テスト利用Ⅰ期 | 27人 | 27人 | 5人 | 1.0倍 |
| 看護学部合計 | 156人 | 156人 | 92人 | 1.0倍 |
看護学部全体では156人が受験し、156人が合格しているため、2026年度の受験者数÷合格者数による倍率は1.0倍です。
ここで注目したいのは、一般Ⅰ期では55人が合格して入学者は20人、共通テスト利用Ⅰ期では27人が合格して入学者は5人だったことです。倍率1.0倍という数字だけでは、実際に何人が入学したのかまでは分からないため、倍率だけを見て入試全体を評価するのは適切ではありません。
また、2027年度は募集人数や受験者数が変われば倍率も変動します。前年が1.0倍だったことは受験校を検討する材料にはなりますが、学科試験や面接、小論文の準備を省いてよい理由にはなりません。
偏差値BFでも、入試方式ごとの対策は明確
河合塾では、2027年度の一般選抜Ⅰ期をBFとしています。これは前年度データで不合格者が少なく、合否50%の境目となる偏差値帯を設定できなかったことを意味します。共通テスト利用ではボーダー得点率47%が目安として示されています。
聖マリア学院大学の場合、偏差値だけで合否を考えるよりも、総合型なら面接、推薦なら評定3.3以上+小論文・面接、一般Ⅰ期なら国語・英語・理科、Ⅱ・Ⅲ期なら小論文・面接というように、入試方式ごとの対策を分けることが重要です。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
何から勉強すればよいか分からない方や、基礎学力に不安がある方は、看護学校受験専門の完全個別指導も選択肢です。
さくら看護予備校なら、現在の学力確認から学習計画の作成・調整、志望校別の教科・小論文・面接対策まで一体的に進められます。
ぜひとも合格したい看護学校がある/今年こそ合格したいという方々に向いています。
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セクション4|聖マリア学院大学の学費は4年間でいくら?2027年度の学納金・奨学金
聖マリア学院大学 看護学部 看護学科の2027年度学納金は、初年度178万円、2年次以降は年152万円の予定です。現在示されている金額が4年間続くとして計算すると、学校へ納める学納金は4年間で約634万円になります。
看護系の私立大学を比較するときは、初年度の金額だけでなく、2年次以降の負担や学納金以外の費用も見ることが重要です。聖マリア学院大学では返還不要の特待奨学金に加え、聖マリア病院などによる無利息の貸与奨学金もあり、入試成績や入学後の成績を活かして負担を抑えられる仕組みが複数あることが特徴です。
2027年度の初年度学納金は178万円
2027年度入学生の主な学納金は次のとおりです。
| 費目 | 入学時 | 後期 | 初年度合計 |
|---|---|---|---|
| 入学金 | 260,000円 | ― | 260,000円 |
| 授業料 | 490,000円 | 490,000円 | 980,000円 |
| 教育充実費 | 120,000円 | 120,000円 | 240,000円 |
| 施設設備費 | 150,000円 | 150,000円 | 300,000円 |
| 合計 | 1,020,000円 | 760,000円 | 1,780,000円 |
2年次以降の納入予定額は年152万円です。そのため、2027年度の内訳をもとにすると、
178万円+152万円×3年間=634万円
となります。
4年間で単純平均すると年約158万5,000円、月額では約13万2,000円相当です。ただし、実際には毎月均等に払うわけではなく、入学時には102万円の納入が必要になるため、総額だけでなく入学前にまとまった資金を準備できるかも確認しておきたいポイントです。
なお、634万円は2027年度の初年度額と、2年次以降の「納入予定額」を使った計算です。将来の学納金が確定しているという意味ではありません。
4年間634万円とは別に、看護学生特有の費用もかかる
4年間約634万円に含まれるのは、入学金・授業料・教育充実費・施設設備費です。これとは別に、教科書や実習用品、パソコン、保険、感染症の検査・予防接種、学外で学ぶ際の交通費などが必要になります。
特に保健師課程を選択した場合は、3年次4万円、4年次4万円の計8万円が別途必要です。また、国際看護やグローバル・スタディーズで海外研修に参加する場合も、研修費用は学納金とは別になります。
つまり、学校選びで必要なのは「634万円だけ用意すれば卒業できる」と考えるのではなく、学納金に加えて看護教育特有の付随費用を見込んで資金計画を立てることです。特に保健師課程や海外での学びを希望する場合は、選択する学びによって負担が増える点まで含めて比較するとよいでしょう。
一般選抜Ⅰ期なら、4年間で最大80万円相当の新入生特待を狙える
学費負担を考えるうえで注目したいのが、新入生向けの特待奨学金です。
一般選抜Ⅰ期の合格者のうち成績優秀者約10名が候補となり、年額20万円を4年間、合計80万円相当の支援を受けられます。返還義務はなく、後期の授業料・教育充実費から減免される仕組みです。
4年間の学納金634万円に対して80万円は約13%に相当するため、採用された場合の負担軽減効果は小さくありません。学科試験を得意としていて、合格だけでなく学費負担も抑えたい受験生には、一般選抜Ⅰ期を受ける明確なメリットがあります。
一方、この新入生特待は学校推薦型選抜、共通テスト利用、特別選抜などで入学する場合は対象外です。前の入試セクションで触れたように、受験方式を決める際は合格しやすさだけでなく、利用できる特待制度まで合わせて考える価値があります。
入学後も成績次第で授業料負担を抑えられる
新入生だけでなく、在学生を対象とした特待奨学金もあります。当該年度の学内成績などが優秀な学生から若干名が採用され、2027年度の案内では、主席の場合は授業料と教育充実費の半期相当61万円、次席はその半額の30万5,000円が例示されています。
支給は1年間ですが、新入生向け特待との重複受給も可能です。そのため、入試時の成績だけでなく、入学後の学習成果も学費支援につながる仕組みになっています。継続して学業に力を入れたい学生にとっては、目標を持ちやすい制度といえるでしょう。
聖マリア奨学金は無利息だが「返還免除」ではない
まとまった学費の準備が難しい場合には、雪の聖母会・聖マリア病院による「聖マリア奨学金」もあります。年間授業料相当額を上限として、修業年限を上限に無利息で借りることができる制度です。
返還不要の特待制度とは異なり、聖マリア奨学金は貸与型で、原則として卒業時に一括返還が必要です。卒業後に聖マリア病院または同病院グループへ就職した場合は、所定の条件で月賦返還ができますが、病院へ勤務すれば返還が免除される制度ではありません。また、原則としてほかの奨学金制度との併用はできません。
そのため、無利息で学費を準備できることは大きな利点ですが、卒業後の返済まで含めて利用を判断する必要がある奨学金です。
聖マリア学院大学の学納金は、2027年度の金額をもとにすると4年間で約634万円です。一方で、一般選抜Ⅰ期から利用できる4年間最大80万円相当の新入生特待や、入学後の成績を対象とした特待制度、無利息の聖マリア奨学金があります。特に学業成績を活かして返還不要の支援を受けたい人には特待制度が魅力ですが、学納金以外の費用もあるため、奨学金の対象条件まで含めて他校と比較することが重要です。
なお、当サイトでは、当サイト限定の看護系奨学金リストを公開しています
当サイトでは、小・中・高・大学・短大・専門・大学院の学齢ごとに、最新の奨学金リストを公開しています。また、ひとり親家庭や看護系など、特定のテーマについて特化した奨学金リストも公開しています。
さらに、全国の塾代助成金や給付金などもまとめて紹介しています。
セクション5|聖マリア学院大学のカリキュラムは?ロイ適応看護モデル・国際看護・保健師課程
聖マリア学院大学 看護学部 看護学科のカリキュラムで最も特徴的なのは、ロイ適応看護モデルを4年間の学びの軸としていることです。看護理論を一つの科目として学ぶだけではなく、基礎的な学習から領域別看護、より実践的な学びへとつなげています。
さらに、生命倫理、データヘルスサイエンス、国際看護なども組み込まれています。看護技術の習得だけに重点を置くのではなく、「患者をどう理解し、どのような根拠で看護するか」まで考える力を育てる方向性がはっきりしたカリキュラムです。
基礎から専門・統合へ段階的に学ぶ
1年次から「看護の基礎」「看護理論学」「ロイ適応看護モデル入門」「臨床基礎技術論」「スキルラボ基礎」などを学びます。その後、成人・老年、母性、小児、精神、地域・在宅などの領域へ進み、後半では看護研究、看護管理、リーダーシップ、統合的な学びへつながります。
最初から専門領域を細かく学ぶのではなく、看護の考え方と基本技術を身につけてから各領域へ進む構成です。基礎から実践へ段階を追って学びたい人には、学習の流れをつかみやすいカリキュラムといえます。
ロイ適応看護モデルを4年間の看護教育に活かしている
ロイ適応看護モデルとは、患者が病気や環境の変化にどのように適応しているかを捉え、その人に必要な看護を考えるための看護理論です。患者の症状だけでなく、生活や心理面なども含めてその人全体を捉える視点を身につけやすくなります。また、「なぜこの患者にこの看護が必要なのか」を根拠をもって考える力を養えることもメリットです。
聖マリア学院大学では、1年次の「ロイ適応看護モデル入門」から始まり、その考え方をその後の臨床的な学びへつなげています。特色として名前を掲げるだけではなく、4年間を通して患者の状態を考える共通の視点として使っていることがポイントです。
看護では、手順どおりに技術を行えることだけでなく、「なぜこの患者にこの援助が必要なのか」を判断する力も必要です。看護技術と同時に、患者を捉えるための思考方法まで体系的に身につけたい人には、聖マリア学院大学の特徴が生きる部分です。
「スキルラボ基礎」から「スキルラボ臨床」へ実践力を高める
学内での実践的な学びとして、「スキルラボ基礎」と「スキルラボ臨床」が配置されています。基礎段階から、より臨床を意識した段階へ進む構成になっており、講義で知識を得るだけではなく、看護技術や判断を実践につなげていく流れが作られています。
ロイ適応看護モデルによる「患者をどう捉えるか」という考え方と、スキルラボなどを通した実践的な学びが並行している点も特徴です。理論と技術を別々に覚えるのではなく、考える力と実践する力を結びつけながら学べることは評価できるポイントです。
データ活用や国際看護まで学びを広げられる
看護以外の基礎力として、コンピュータリテラシー、データヘルスサイエンス入門、データリテラシー、データ分析に関する科目も設けられています。
看護では患者の状態や検査値など、さまざまな情報を読み取って判断する必要があります。看護学と並行してデータを扱う力を学べることは、情報を根拠に考える力を身につけたい人にとってメリットです。
また、国際看護コースとグローバル・スタディーズコースがあり、国際看護ではフィールドスタディ、グローバル・スタディーズでは「English Practice Abroad」などが用意されています。海外や異文化に関心がある学生が、通常の看護教育からさらに学びを広げられる仕組みです。
一方、海外での研修などには学納金とは別に費用が必要です。全員が海外研修へ参加するカリキュラムではないため、国際看護を重視して学校を選ぶ場合は、希望するコースの内容や費用まで比較しておくとよいでしょう。
保健師課程は最大18名。進路を広げられるが人数枠がある
看護師に加えて保健師を目指す学生向けに、保健師課程も用意されています。保健師国家試験受験資格につながる科目を履修できますが、選択制で最大18名です。
そのため、保健師を第一志望として大学を選ぶ場合は、「看護師と保健師の両方を目指せる」という点だけでなく、人数制限があることも含めて検討する必要があります。
一方で、看護師を基本にしながら、保健師、国際看護、データ活用などへ学びを広げる選択肢があることは魅力です。聖マリア学院大学のカリキュラムは、ロイ適応看護モデルという明確な軸を持ちながら、生命倫理・実践的な学び・データ・国際看護へ発展していく点に特徴があります。
セクション6|聖マリア学院大学の看護師国家試験合格率と国試対策
聖マリア学院大学の看護師国家試験合格率は、直近3年間で86.9%→97.1%→87.9%と推移しており、年度による変動が見られます。最新の2026年実施・第115回看護師国家試験では、新卒99人が受験し、87人が合格しました。合格率は87.9%で、同じ第115回の全国全体88.3%と比べると0.4ポイント低い結果です。
直近3年間の看護師国家試験合格率
| 試験 | 聖マリア学院大学 | 全国全体 |
|---|---|---|
| 第113回(2024年) | 86.9% | 87.8% |
| 第114回(2025年) | 97.1% | 90.1% |
| 第115回(2026年) | 87.9% | 88.3% |
2024年は全国全体を0.9ポイント下回りましたが、2025年は97.1%まで上昇し、全国全体の90.1%を7.0ポイント上回りました。その後、2026年は87.9%となり、全国全体の88.3%とほぼ同水準です。大学自身も2024年度までの取り組みを振り返る資料で、年度によって全国との位置関係に差があったことを示しています。
最新年度だけを見ると、99人中87人が合格し、12人が合格に届かなかった計算です。ただし、前年には97.1%を記録しているため、最新の87.9%だけを根拠に「国家試験に弱い大学」と判断するのも適切ではありません。合格率が安定して全国を上回っている学校というより、年度ごとの実績を確認しながら比較したい大学といえます。
模擬試験の結果を使った個別支援など、具体的な国試対策も行われている
聖マリア学院大学では、チューター教員、アカデミックアドバイザー教員、国家試験対策・学修支援委員会を中心に学修を支える体制を整えています。国家試験対策・学修支援委員会は全学生に段階的な支援を行い、成績が伸び悩んでいる学生などには、チューター教員と連携しながら継続して対応する仕組みです。
さらに、2024年度の実施内容を見ると、模擬試験の結果を教職員で共有し、基準に届かなかった学生には振り返り学習会への参加を求めています。成績が低迷している学生にはチューターや学修支援担当者が面談を行い、8月と12月には成績下位20人を対象とした学内での強化学習会も実施しました。11月には外部講師による5日間の補講も取り入れています。
このように、単に「国試対策の委員会がある」だけでなく、模擬試験の成績確認→振り返り学習→面談・個別支援→必要に応じた強化学習や外部補講まで行った実績が確認できます。国試対策を自分だけで進めることに不安があり、学習状況を確認してもらいながら勉強したい人にとっては、比較材料になる支援体制です。
支援制度の具体性は評価できますが、制度があることだけで安定した高合格率が保証されているわけではありません。国家試験を学校選びで重視する人は、最新の合格率だけでなく、資料請求で現在の模擬試験・補講・個別指導の内容や、今後の実績の推移も確認しておくとよいでしょう。
保健師国家試験は選択制コースの学生が対象
保健師国家試験は、最新実績で新卒18人が受験し、12人が合格しており、合格率は66.7%です。ただし、保健師国家試験受験資格を取得する課程は選択制のため、この数字は看護学部の学生全員を対象とした実績ではありません。
聖マリア学院大学の国家試験については、直近3年間で合格率の変動がある一方、模擬試験後の振り返りや個別面談、強化学習、外部補講など、具体的な学修支援を行ってきた点が特徴です。合格率と支援制度の両方を見たうえで、自分に合う学習環境かを判断するのがよいでしょう。
セクション7|聖マリア学院大学の就職率・就職先・進路
聖マリア学院大学 看護学部の2025年度(2026年3月卒業)は、卒業者99人のうち就職希望者77人全員が就職しており、就職希望者を基準とした就職率は100%です。聖マリア病院・聖マリアヘルスケアセンターのほか、福岡大学病院、九州中央病院などが主な就職先として挙げられており、実習で関わる医療機関から系列外の病院まで進路の選択肢があります。
就職希望者77人中77人が就職
2026年3月卒業者の進路は、卒業者99人、就職希望者77人、就職者77人、進学者12人です。
| 区分 | 2026年3月卒業実績 |
|---|---|
| 卒業者 | 99人 |
| 就職希望者 | 77人 |
| 就職者 | 77人 |
| 就職希望者を基準とした就職率 | 100.0% |
| 進学者 | 12人 |
就職を希望した77人が全員就職している点は、進路実績を見るうえで評価できます。ただし、聖マリア学院大学では別の公表方法として、卒業者99人から大学院などへの進学者12人を除いた87人を分母にした就職率88.51%(77人÷87人)も示しています。
そのため、「就職率100%」という数字だけを見るのではなく、100%は就職希望者77人を分母にした数字であることまで確認して比較することが大切です。算出方法が異なる2つの数字がありますが、就職希望者全員が就職したという実績自体は変わりません。
聖マリア病院から大学病院・公的病院まで就職実績がある
主な就職先としては、次のような医療機関が挙げられています。
- 聖マリア病院・聖マリアヘルスケアセンター
- 福岡大学病院
- 九州中央病院
聖マリア病院や聖マリアヘルスケアセンターは、学生が実習で関わる施設でもあります。実習先と就職先が重なっているため、学生のうちに医療現場や看護の環境を経験し、そのうえで就職先の候補として検討しやすい点は聖マリア学院大学の特徴です。
一方で、系列施設だけに進路が限られているわけではなく、福岡大学病院や九州中央病院などへの就職実績もあります。系列の医療機関とのつながりを活かしながら、系列外も含めて進路を考えたい人にとっては比較しやすい環境です。
ただし、施設ごとの就職人数までは公表されていないため、聖マリア病院などへ卒業生の何割が就職しているかまでは判断できません。
3年次から病院説明や就職活動対策を受けられる
就職支援は、大学全体の学生委員会、学生支援センターのキャリア支援部門、チューター教員などが連携して行っています。学年に応じたキャリア形成支援講座が用意され、就職活動が本格化する前から進路を考える機会があります。
3年次には、聖マリア病院・聖マリアヘルスケアセンターと連携し、先輩看護師や専門看護師などによる講話、病棟説明会を実施しています。実習だけでなくキャリア支援でも系列施設と接点があるため、そこで働く看護師の仕事や病棟の特徴を知り、進路選択につなげやすい点は特徴的です。
さらに、学外講師による「就活スタート講座」「マナー講座」「自己分析講座」のほか、履歴書、小論文、面接の対策も行われています。病院について知る機会と、実際の採用試験に向けた準備の両方が用意されているため、就職活動を段階的に進めたい人には活用しやすい支援体制です。
助産師を目指して専攻科へ進む選択肢もある
聖マリア学院大学は、就職だけでなく卒業後の進学実績もあります。2026年3月卒業者99人のうち12人が進学し、内訳は専攻科11人、大学院1人でした。
主な進学先には、聖マリア学院大学の専攻科助産学専攻や、九州大学保健学専攻の助産コースがあります。特に、大学内に助産師を目指す専攻科があるため、看護学部卒業後も同じ大学で助産師国家試験受験資格の取得を目指す進路を検討できます。
2025年度には11人が専攻科へ進学していることから、看護師として就職するだけでなく、卒業後に助産師を目指すルートが実際の進路として利用されていることが分かります。助産師まで視野に入れて学校を選ぶ人にとっては、就職実績とあわせて確認しておきたい特徴です。
聖マリア学院大学の就職・進路では、就職希望者77人全員が就職した実績に加え、実習先でもある聖マリア病院グループとキャリア支援がつながっている点、系列外の病院への就職や助産師を目指す進学実績がある点が評価できます。就職率を見る際は100%という数字だけでなく算出基準を確認し、具体的な就職先や進学先まで含めて他校と比較するとよいでしょう。
セクション8|聖マリア学院大学の実習先・実習内容と聖マリア病院での臨床教育
聖マリア学院大学の実習で特徴的なのは、大学に隣接する聖マリア病院を中心に、病院から介護・在宅まで異なる役割を持つ施設で実践的に学べることです。学内のスキルラボで看護技術を身につけてから、2年次の基礎実習、3年次の領域別実習、4年次の統合実習へ進むため、演習と臨床現場での学びを段階的につなげる構成になっています。
2年次の基礎実習から3年次の領域別実習、4年次の統合実習へ
2022年度改定カリキュラムでは、学内で「スキルラボ基礎」「スキルラボ臨床」を履修し、看護技術を学んだうえで臨地実習へ進みます。
2年次には、前期に適応促進基礎実習Ⅰを45時間、後期に適応促進基礎実習Ⅱを90時間実施します。その後、3年次には急性期・慢性期・母性・小児・精神・地域/在宅など、それぞれの領域に応じた実習が本格化します。
4年次には、これまで学んだ知識や技術を統合する「適応促進統合実習」が4単位・180時間配置されています。いきなり長期間の臨床実習へ進むのではなく、学内演習から基礎実習、領域別実習、統合実習へと経験を積み上げていく点は、実践力を段階的に身につけたい人にとって分かりやすいカリキュラムです。
主な実習先は聖マリア病院を中心とした「マリアタウン」
| 主な実習先 | 実習・施設の特徴 |
|---|---|
| 聖マリア病院 | 急性期・慢性期、母性、小児看護学実習などを行う主要な実習施設 |
| 聖マリアヘルスケアセンター | 慢性期看護学実習などを行う施設 |
| 聖母の家・メゾンマリア | 介護施設、認知症対応型グループホーム、デイサービスなどを活用し、慢性期・在宅看護を学ぶ |
聖マリア病院だけで実習が完結するのではなく、慢性期医療を担う施設や介護施設、グループホーム、デイサービスなどにも学びの場があります。病院で治療を受けている患者だけでなく、退院後や地域で生活する人への看護までつなげて経験できる点は、聖マリア学院大学の実習環境を評価できるポイントです。
特に、急性期医療だけに関心がある人ではなく、将来の進路を決める前に慢性期や在宅・介護分野まで経験しておきたい人にとっては、異なる役割を持つ施設を実習で知れることがメリットになります。
シミュレーション教育と臨床実習をつなげて学べる
聖マリア教育・研修センターには、実際の医療現場を想定して演習を行うクリニカル・シミュレーションラボがあります。精神看護学実習などにも使用されており、聖マリア病院内のシミュレーション施設を活用した臨床演習も行われています。
シミュレーション教育では、患者に対応する前に、実際の場面を想定して判断や看護技術を練習できます。聖マリア学院大学では、大学内で学ぶスキルラボに加えて、病院側のシミュレーション環境も臨床教育に取り入れているため、授業で覚えた知識を実際の看護場面でどう使うかを考えながら実習へ進みやすい環境といえます。
大学教員と病院の看護師が関わる「教育モデル病棟」も特徴
聖マリア学院大学では、教育モデル病棟という仕組みも設けられています。ここでは大学教員と、大学院修士課程を修了した看護師が一緒に学生教育に関わります。
大学で学んだ内容と実際の臨床現場を別々に考えるのではなく、大学と病院が連携しながら学生を育てる仕組みが用意されている点は、聖マリア病院が大学に隣接する環境を活かした特徴です。学校と実習先の距離だけでなく、教育面でも大学と臨床現場の連携が具体的に示されています。
実習経験を就職先選びにも活かしやすい
聖マリア病院と聖マリアヘルスケアセンターは主要な実習施設であると同時に、卒業生の主な就職先としても掲載されています。さらに、3年次のキャリア支援でも両施設と連携した病棟説明会などが行われています。
そのため、実習で実際の医療現場を経験し、その施設を就職先の候補として検討できることも聖マリア学院大学の強みです。実習先と就職先が重なるからといって採用が保証されるわけではありませんが、働く環境を学生のうちに知ったうえで進路を考えられることには意味があります。
聖マリア学院大学の実習は、学内のスキルラボから始まり、聖マリア病院を中心とした基礎・領域別実習、4年次の統合実習へ段階的につながることが大きな特徴です。
さらに、病院だけでなく慢性期・介護・在宅まで異なる現場を経験できるため、実習を通して自分が関心を持つ看護分野や将来の働き方を考えたい人には、比較する価値のある実習環境といえるでしょう。
セクション9|聖マリア学院大学が向いている人・向いていない人とまとめ
聖マリア学院大学は、大学に隣接する聖マリア病院を中心に、学内演習から実習、就職まで臨床現場とのつながりを持ちながら学べる大学です。
聖マリア学院大学が向いている人
- 聖マリア病院に近い環境で実践的に看護を学びたい人
- 学内演習から臨床実習へ段階的に進みたい人
- 急性期だけでなく、慢性期・在宅・介護まで経験したい人
- シミュレーション教育を活用して実習に備えたい人
- 大学教員と臨床現場が連携した教育環境を重視する人
- 実習経験を就職先選びにも活かしたい人
- 聖マリア病院グループへの就職も選択肢に入れている人
- 4年間で保健師課程に進みたい人
- 系列病院だけでなく、大学病院や公的病院への就職も検討したい人
- チューターや個別の学修・進路支援を活用したい人
- 国際看護に興味がある人
- 特待生制度を利用したい人
特に相性がよいのは、実習と就職を切り離さず、臨床現場とのつながりを重視したい人です。
聖マリア病院や聖マリアヘルスケアセンターは実習先であると同時に主な就職先にも含まれ、3年次のキャリア支援でも両施設と連携しています。学生のうちに実際の医療現場を経験したうえで、就職先として検討できる点は大きな特徴です。
また、病院だけでなく、介護施設、認知症対応型グループホーム、デイサービスなども実習環境に含まれています。急性期医療だけではなく、慢性期や在宅、介護まで経験したうえで自分の関心分野を考えたい人にも向いています。
資格や専門分野の選択肢を広げたい人にも相性があります。看護学部には各学年18名の保健師コースがあり、国際看護に関心がある学生向けには各学年10名程度の国際看護コースも設けられています。
また、条件を満たせば返還不要の特待奨学金を利用できるため、保健師資格や国際看護への学び、特待生制度まで含めて大学を選びたい人にも検討しやすいでしょう。
聖マリア学院大学が向いていない可能性がある人
- 必ず保健師課程に進みたい人
- 看護学部の4年間だけで助産師国家試験受験資格まで取得したい人
- 成績や入試区分などの条件に左右されず、大学独自の給付型奨学金を利用したい人
保健師国家試験受験資格を目指せる保健師コースは用意されていますが、各学年18名の人数制限があります。そのため、入学すれば必ず保健師課程へ進めるわけではありません。
看護師だけでなく保健師資格の取得を必須条件として大学を選ぶ人は、コース選択の条件や選考方法を資料で確認しておきたいところです。
また、助産師養成は看護学部の4年間には含まれていません。聖マリア学院大学で助産師を目指す場合は、看護学部卒業後に専攻科助産学専攻へ進学するルートとなるため、4年間で看護師と助産師の両方の国家試験受験資格を取得したい人は、他大学の助産師課程との違いを比較する必要があります。
奨学金については、返還不要の特待奨学金がある一方、誰でも利用できる制度ではありません。新入生向け特待奨学金は一般選抜Ⅰ期の成績優秀者が対象で、在学生向けの特待奨学金も学内成績などをもとに選ばれます。
そのため、成績や入試区分などにかかわらず利用できる大学独自の給付型奨学金を重視する人は、対象条件や採用人数を他校と比較しておくとよいでしょう。
まとめ
聖マリア学院大学の大きな強みは、大学に隣接する聖マリア病院を中心に、学内演習から臨地実習、キャリア支援、就職まで臨床現場とのつながりを持って学べることです。
急性期だけでなく、慢性期・在宅・介護まで学べる実習環境があり、実習先の一部は主な就職先にもなっています。現場を経験しながら、自分に合う看護分野や働き方を考えたい人には魅力のある環境です。
また、保健師コースや国際看護コース、卒業後に助産師を目指せる専攻科など、看護師資格を軸に進路を広げられる点も特徴です。
一方で、保健師コースには人数制限があり、助産師国家試験受験資格は看護学部4年間だけでは取得できません。国家試験合格率も年度による変動があるため、資格取得を重視する人は最新の実績や各コースの条件まで確認して比較するとよいでしょう。
学校選びを進める際は、まず聖マリア学院大学の公式資料を請求し、学費・入試・実習先・国家試験対策・就職実績・資格課程の条件を他校と並べて比較してみましょう。
そのうえで候補に残った場合は、オープンキャンパスに参加し、大学と病院の距離感や実習環境、学習サポートなどを実際に確認すると、自分に合う学校か判断しやすくなります。
志望校を絞る段階で、必ず公式資料で最新情報を確認してください。
学費の準備、できていますか?
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当サイトでは、ほかにも多数の看護学校レビューを読むことができます。また、志望校選びでは学校の比較が欠かせませんが、元教員が比較方法を分かりやすく説明しています。
【受験対策、しっかり進んでいますか?】
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▶高校生・既卒生向けのさくら看護予備校レビューはこちら
▶社会人向けのさくら看護予備校レビューはこちら
参考ページ
参考ページ
聖マリア学院大学|入試情報:https://www.st-mary.ac.jp/admission/
2027(令和9)年度 聖マリア学院大学 看護学部看護学科 学生募集要項:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/NursingFacultyExaminationGuide_r9.pdf
聖マリア学院大学|令和8年度 入試結果:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/nyusi.pdf
河合塾Kei-Net|聖マリア学院大学 偏差値(ボーダーライン):https://search.keinet.ne.jp/2724/general/border_rate
Benesse マナビジョン|聖マリア学院大学 看護学部の偏差値・共通テスト得点率(入試難易度):https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3895/hensachi/kango/index.html
Benesse マナビジョン|聖マリア学院大学 偏差値・共通テスト得点率(入試難易度):https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3895/hensachi/index.html
聖マリア学院大学|特待生・奨学金:https://www.st-mary.ac.jp/admission/scholarships/
聖マリア学院大学|授業料、入学料その他諸経費(令和8年度):https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/gakunoukin_02.pdf
聖マリア学院大学 看護学部|概要・カリキュラム:https://www.st-mary.ac.jp/nurse/outline/
聖マリア学院大学|教育の特色:https://www.st-mary.ac.jp/education/
聖マリア学院大学|2022年度以降入学生 授業科目開設表:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/gakubu_curriculum2022.pdf
聖マリア学院大学|日本看護学教育評価機構による看護学教育評価:https://www.st-mary.ac.jp/jabne/
聖マリア学院大学|マリアタウンについて:https://www.st-mary.ac.jp/about/mariatown/
聖マリア学院大学|施設設備:https://www.st-mary.ac.jp/about/facilities/
聖マリア学院大学|国家試験の合格状況:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/successfulExaminee.pdf
厚生労働省|第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表:https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2026/siken03_04_05/about.html
聖マリア学院大学|看護学部 2026年度 定員・入学者数・在学生数・卒業生データ:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/gakubu_daigakuin_senkouka_data_1.pdf
聖マリア学院大学|就職率・進学率:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/employmentRate.pdf
聖マリア学院大学|2026年度 修学支援制度確認申請資料:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/application2026.pdf
聖マリア学院大学|学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/gakuseishien.pdf
聖マリア学院大学|実務経験のある教員による授業科目一覧:https://www.st-mary.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/work_experience.pdf
聖マリア学院大学|学生生活:https://www.st-mary.ac.jp/campus/
聖マリア学院大学|学生寮・アパート・マンション:https://www.st-mary.ac.jp/campus/dormitory/
聖マリア学院大学|交通アクセス:https://www.st-mary.ac.jp/access/
聖マリア学院大学|情報公開・認証評価:https://www.st-mary.ac.jp/disclosure/
聖マリア学院大学|資料請求:https://www.st-mary.ac.jp/request/
聖マリア学院大学|オープンキャンパス:https://www.st-mary.ac.jp/admission/open-campus/
みんなの大学情報|聖マリア学院大学 看護学部の口コミ:https://www.minkou.jp/university/school/review/20710/2108/
