日本赤十字 広島看護大学のレビュー|元教員が評判・学費・偏差値・倍率・就職を解説

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日本赤十字広島看護大学の看護学部 看護学科は、広島県廿日市市にある4年制の看護大学です。赤十字の人道理念を基盤に、患者の尊厳や気持ちを大切にする看護を学びます。国内外の医療や地域社会で人を支える力を育てることが、教育の中心にあります。

実践教育では、大学教員・臨床看護師・地域住民が協力する「循環型教育システム」を取り入れています。学内演習から現場の看護師に学び、シミュレーションセンターで技術を練習します。授業と実習を結び付けながら、患者に必要な援助を考える力を養います。

将来の専門分野を考えるうえでは、学部4年間の選択課程で保健師や助産師も目指せることが注目点です。地域の健康づくりや母子を支える看護など、関心に応じて学びを広げられます。看護師になることと、その先でどのような役割を担いたいかを合わせて考えられる大学です。

赤十字ならではの学びが、国際救援・開発協力看護履修プログラムです。災害看護に加え、異文化理解や看護英語などを学び、国内外での演習にも取り組みます。災害や国際協力に関心がある人には、救援活動の経験を看護教育に生かしている点が魅力でしょう。

一方、専門課程や国際救援プログラムに関心があるなら、希望する学びをどの条件で選べるかが気になります。入試の難易度に加え、学内選抜や追加費用、学費を支える奨学金の条件はどうなのか。4年間の学びと卒業後の進路を結び付けて検討したいところです。

元教員が評判・倍率・偏差値・入試・学費・国試対策・就職率や対策・注意点・向いている人まで分かりやすく解説します。

読み進めることで、この学校の良い点や注意点を5分で理解できるようになります。

目次

セクション1|日本赤十字広島看護大学の特徴は?助産師・保健師・国際救援・災害看護を解説

日本赤十字広島看護大学 看護学部 看護学科は、赤十字の「人道」の理念を基盤に、国内外の保健・医療・福祉や災害救護に対応できる看護職を育成する4年制大学です。

特に、赤十字ならではの国際救援・災害看護、学部4年間で保健師・助産師を目指せる課程、看護シミュレーションセンターを使った実践教育が大きな特徴です。

一般的な看護師養成に加えて、災害や国際協力、保健師、助産師まで将来の方向を広げられます。看護師資格だけでなく、その先の専門性まで考えて学校を比較したい場合に注目したい大学です。

項目内容
学校名日本赤十字広島看護大学
学部・学科看護学部 看護学科
学校種別私立大学
修業年限4年
入学定員125名
所在地広島県廿日市市阿品台東1番2号
学位学士(看護学)

赤十字ならではの国際救援・災害看護を学べる

日本赤十字広島看護大学の大きな特徴は、赤十字が培ってきた救援活動の知見を看護教育につなげていることです。

国際救援、災害看護、異文化コミュニケーション、看護英語などを学ぶ「国際救援・開発協力看護履修プログラム」も設けられています。

プログラムは30名程度を対象とし、国内外での演習も取り入れています。災害時の看護や国際的な医療支援に関心があり、通常の看護教育より一歩踏み込んで学びたい人には、赤十字系大学ならではの強い比較材料です。

学部4年間で保健師・助産師を目指せる

看護師国家試験受験資格に加え、学内選抜を通れば、保健師は35名、助産師は10名まで学部在学中に国家試験受験資格を目指せます。

卒業後に別の学校や専攻科へ進学しなくても、4年間の中で専門資格への道を選べることが特徴です。

資格・課程主な条件
看護師国家試験受験資格基本課程
保健師国家試験受験資格学内選抜・35名
助産師国家試験受験資格学内選抜・10名
養護教諭二種免許状保健師免許取得後、所定要件を満たして申請
第一種衛生管理者保健師免許取得後に申請可能

保健師・助産師は希望者全員が履修できるわけではありません。また、助産師教育課程は保健師教育課程や国際救援・開発協力看護履修プログラムと同時履修できないため、複数の専門分野に興味がある場合は進路を選ぶ必要があります。

看護シミュレーションセンターで臨床に近い練習ができる

学内には看護シミュレーションセンターがあり、心電図、輸液ポンプ、電子カルテ、各種シミュレーションモデルなどを使った学習ができます。

実際の医療現場で使う機器や状況を想定しながら、看護技術や判断を練習できる環境です。

設備があるだけでなく、臨床に近い場面を再現して学べることに意味があります。患者を前にして初めて技術を試すのではなく、学内で繰り返し練習しながら実践力を高めたい人には評価しやすい教育環境です。

「赤十字だから学べる看護」が明確な大学

日本赤十字広島看護大学は、国際救援・災害看護と、学部内で保健師・助産師を目指せる資格課程が特に特徴的です。さらに、看護シミュレーションセンターを活用し、知識だけでなく実践を意識した学習環境も整えています。

看護師になることを基本としながら、災害救護や国際協力、保健師、助産師などへ専門性を広げられる点は、他大学と比較するときの大きな判断材料になります。

セクション2|日本赤十字広島看護大学の口コミ

講師・授業

講師・授業について口コミを見ると、まず特徴的なのが、看護の専門知識や技術だけに偏らず、一般教養も含めて、看護師として必要な力を幅広く身につけていく教育です。

口コミでは、さまざまな教員から看護技術やケアについて学べるだけでなく、一般教養も看護師として必要な知識と結びつけて学べたことを高く評価する声があります。

実際に日本赤十字広島看護大学では、看護の専門科目に加えて、赤十字の人道理念やヒューマンケアリングを教育の基盤に置いています。単に看護技術を身につけるだけではなく、患者を一人の人間としてどう理解し、どのように関わるかまで含めて看護師としての土台をつくることが、大学教育全体の軸になっています。

そのため、専門学校より4年間かけて学ぶ大学だからこそ、技術の習得だけでなく、看護師として人や社会をどう見るかまで学べる点に意義があります。

看護系の授業そのものについては、専門性や実践性の高さを評価する口コミが複数見られます。

災害時に活躍した先生など、様々な研究をされた先生方から学ぶことができる

実際の災害現場や専門分野で経験を積んだ教員から、その経験や研究を踏まえた看護を学べることが評価されています。これは、赤十字を基盤とする日本赤十字広島看護大学らしさが表れやすい部分でもあります。

実際に、国際救援や災害看護を学べる選択プログラムが用意されており、赤十字の人道理念を看護実践につなげる教育が行われています。口コミにある「災害時に活躍した先生から学べる」という経験は、こうした大学独自の教育方針ともつながっています。

災害時には、限られた人員や物資の中で患者の状態を判断し、優先順位を考えながら行動することが求められます。実際の現場を経験した教員から学ぶことで、教科書上の知識だけでは見えにくい判断や看護の考え方まで知る機会になることがメリットです。

また、ほかの口コミでも、疾患とそれに対する看護を詳しく教えてもらえるため理解が深まった、専門性のある教員の高度な講義が面白かった、手厚い授業が多く学びになったと評価する声があります。さらに、看護系の教育そのものを非常に高く評価する学生もいました。

これらの口コミをあわせて見ると、日本赤十字広島看護大学では、看護について広く浅く触れるというより、疾患・看護方法・実際の臨床や災害現場まで結びつけながら、専門的に理解を深めていく授業が評価されていることが分かります。

ただし、こうした専門的な学びには、相応の負担もあります。

口コミでは、必修科目が多く、単位を落とすことへのプレッシャーが大きいと感じた学生や、1~2年次から学ぶ量が多く、試験も大変だったと振り返る学生がいます。

看護師になるための教育では、基礎医学、看護専門科目、演習、実習へと学習内容が積み重なっていくため、前の学年で学んだ内容を十分に理解しないまま進むと、その後の学修にも影響しやすくなります。

実際に日本赤十字広島看護大学でも、低学年のうちから専門科目を含めて多くの内容を学ぶため、「大学に入ったら比較的ゆったり学べる」というイメージとは違い、早い段階から継続的に勉強する必要があることは注意点です。

その分、負担の大きさとあわせて見ておきたいのが、教員からのサポートの受けやすさです。

「一学年140人程度で同時に授業をする場合も複数の先生がいるため先生の目が全員に行き届いており、分からないところがあった場合準備中にでも質問をしやすくとても良いです。」

この口コミでは、学生数が多い授業でも複数の教員が関わることで、質問したいときに教員へ声をかけやすく、学生一人ひとりの理解状況にも目が届いていると感じたことが高く評価されています。

実際に、教員1名が15人程度の学生を担当するチューター制度があり、勉強や成績だけでなく、学生生活や進路についても相談できる仕組みがあります。

ほかの口コミでも、チューターの先生にいつでも相談できたという声があり、この制度が実際に学生の相談先として役立っていたことがうかがえます。

学習量が多く、試験や必修科目へのプレッシャーが大きい大学ほど、分からないことをそのまま抱え込まずに相談できる環境は重要です。特に看護は、理解が曖昧なまま進むと、その後の演習や実習でつまずきやすくなります。

そのため、授業中や授業前後に質問できること、さらに日常的にはチューターへ相談できることが、学習を継続するための支えになります。

演習・実習

演習について口コミから見えてくるのは、大学教員だけで完結するのではなく、実際の臨床現場で働く看護師からも技術指導を受けられることです。

実技演習では、実習の受け入れ病院のスタッフさんが来て技術指導もしてくださいます。そのため、より臨床に則した経験ができます。

この口コミで高く評価されているのは、たんに現役の看護師が授業に参加すること自体ではありません。これから実習に行く病院のスタッフから、実際の医療現場を踏まえた技術指導を受けられるため、学内にいながら臨床に近い形で練習できたことに価値を感じています。

ほかの口コミでも、県内外から現役看護師が演習に参加していたことや、少人数のグループごとに教員がついて指導を受けられたことが語られています。

演習そのものを充実していると評価する声もあり、技術を一度説明して終わるのではなく、実習先の臨床経験のある看護師や教員から近い距離で指導を受けながら身につけていく環境が整っていることを見て取れます。

これは、赤十字医療施設を含む実習先の看護師と大学教員が連携して学生を育てる教育体制の表れです。

日本赤十字広島看護大学では、教員・臨床看護師・地域住民が教育に関わる「循環型教育システム」を取り入れています。実習先の看護師が学内演習の段階から技術指導に関わることで、学生は実際の臨床で重視される観察点や安全への配慮、患者への声かけまで先取りして練習できます。

演習で身につけた技術を、実習先でどのように活かすのかをイメージしやすくなり、学内での練習がそのまま実践につながりやすくなります。

特に、広島赤十字・原爆病院をはじめとする赤十字医療施設は、実習先であると同時に主要な就職先でもあります。学生にとっては、演習の段階から赤十字医療の現場に近い考え方や技術に触れ、実習、さらに就職後の看護までを連続して考えやすいことが、この大学の連携教育の強みです。

設備については、臨床に近い環境で、納得できるまで看護技術を練習できることを高く評価する口コミがあります。

「1号館のシミュレーションセンターは、本当に病院のワンフロアみたいで感動します。採血や注射の練習用モデル、お産を再現できる人形など、最新設備が揃っていて、空きコマや放課後に友達と居残りして納得いくまで技術練習ができます。」

投稿者は、病院のような環境で最新のモデルや機器を使い、授業時間外にも納得できるまで繰り返し練習できる点を高く評価しています。「感動します」「納得いくまで」という表現からも、設備の充実度だけでなく、学生自身が十分に活用できる環境であることに満足していることが伝わります。

実際に、看護シミュレーションセンターがあり、モデル人形、心電図、輸液ポンプ、電子カルテなどを使って、臨床を想定した看護技術の練習ができます。授業や演習に加えて自己学習にも利用でき、アドバイザーへ技術について質問・相談することもできます。

ほかの口コミでも、人体モデルを使った演習や、パソコンを使った血圧測定の自主練習、演習設備を使った個人練習が挙げられています。学生が自分で練習量を増やせることは、この設備環境の大きな強みです。

採血や注射、バイタルサイン測定などの看護技術は、実際に手を動かして繰り返すほど、器具の扱い方や一連の動作が身につきやすくなります。空き時間や放課後にも練習できれば、授業中にうまくできなかった技術を自分のペースで復習し、実習前に不安を減らすことができます。

さらに、アドバイザーへ質問できるため、自主練習と専門的な助言を組み合わせながら技術を仕上げられるのもメリットです。

実習

実習については、知識や技術を実際の患者への看護につなげる、内容の濃い学びとして評価する口コミがあります。

本学の実習は、実際に日常生活の援助を行ったり、理論に基づいた看護展開をしたりと内容が濃いように思いました。知識だけでなく、学生時代から実践を学べるので、学ぶには理想の環境だと思います。

この口コミでは、実習中に患者の日常生活援助へ実際に関わり、学んだ理論を使って看護を組み立てるところまで経験できたことについて、「内容が濃い」「理想の環境」とかなり高く評価しています。

実際に、広島赤十字・原爆病院をはじめ、JA広島総合病院、中四国の赤十字病院、訪問看護ステーション、高齢者施設など、複数の施設で臨地実習を行っています。

また、大学教員と臨床看護師が連携して学生を育てる「循環型教育システム」があり、学内で学んだ内容を臨床の場で実践につなげる教育が組まれています。

この仕組みの意義は、授業で覚えた知識を、実際の患者に合わせて使う力まで育てることです。患者によって症状や生活背景、必要な援助は異なるため、教科書どおりの対応だけでは足りません。

実習で患者を受け持ち、情報を集め、看護の根拠を考えながら援助する経験を重ねることで、就職後に必要になる判断力や実践力を学生のうちから鍛えやすくなります。

実習指導については、赤十字ならではのつながりを感じた学生もいます。実習先の指導者に日本赤十字広島看護大学の卒業生が多く、厳しさはありながらも、後輩を育てようとする温かさを感じたという声があります。

これは、大学と赤十字医療施設とのつながりが、実習先の確保だけでなく、学生を育てる文化の共有にもつながっている可能性を示します。

同じ大学で学んだ先輩が臨床指導側にいることで、学生がどのような教育を受けてきたかを理解したうえで指導してもらいやすく、実習中の学びを深める支えになり得ます。

一方、実習については評価の違いもあります。看護技術を身につけるためのサポート体制を高く評価する声がある一方で、実習先によって経験できるケアや技術に差があると感じた学生もいました。

実際に、複数の病院・施設で実習を行うため、実習先によって患者層や診療機能、経験できる看護場面が異なります。これは多様な現場を知れる利点でもありますが、どの実習先でもまったく同じ技術やケアを経験できるわけではないという点は理解しておく必要があります。

また、実習先によっては移動の負担を感じたという声もあります。実習では学習内容だけでなく、通学時間や生活リズムも負担に影響するため、実習期間中は普段以上に自己管理が必要です。

国家試験対策

国家試験対策について口コミを見ると、日本赤十字広島看護大学では、普段の授業の段階から国家試験を意識して学べることが評価されています。

講義は座学と実技が半々くらいであり、テストに出るところ=国家試験に頻出問題はしつこく教えてくれる。

この口コミからは、国家試験で問われやすい重要事項を、普段の講義の中で繰り返し確認しながら身につけていく指導が行われていたことが分かります。

「しつこく教えてくれる」と感じるほど重点的に扱われているため、学生にとっては、定期試験のためだけに覚えるのではなく、普段から国家試験まで見据えて重要な知識を定着させやすい授業になっていたと考えられます。

ほかにも、授業そのものが丁寧で、配布される資料も多く、それが国家試験の勉強にも役立ったという声があります。授業で使った資料を後から国試対策に使えるということは、この点でも日々の学習と受験勉強がつながっているということです。

実際に、国家試験に特化した対策も早くから行われています。2年次後期から国家試験模試を実施し、3・4年次にも継続しています。4年次には国家試験対策ガイダンスが行われ、模試結果をチューターと共有しながら学習支援につなげる仕組みもあります。

つまり、現在の国家試験対策は、普段の授業で基礎を積み上げ、模試で理解度を確認し、必要に応じてチューターの支援を受けながら弱点を修正していく流れになっています。

国家試験の範囲は広いため、低学年から段階的に確認していけることは、4年次に学習負担が集中しすぎるのを防ぐうえでもメリットがあります。

一方で。古い口コミには、国家試験対策の講義や補講が少なく、個人で勉強する部分が大きいと感じた学生もいます。国家試験専用の講座を多く受けながら進めたい学生にとっては、サポートの量に物足りなさを感じることがあったようです。現在とはサポートの仕組みが異なっていました。

最新の2025年度看護師国家試験では、新卒130名中128名が合格し、合格率は98.5%でした。この数字だけで対策の満足度までは判断できませんが、現在の対策制度とあわせて見ると、日常の授業から模試・ガイダンス・個別支援へと段階的に学習を積み重ねる体制が整えられていることは確認できます。

就職支援

就職支援について口コミを見ると、日本赤十字広島看護大学では、目の前の就職先を決めるだけでなく、その先の働き方や将来まで含めて相談できる支援が評価されています。

実家の事、将来描いている人生を話したりし、次の次の就職先の事まで考えてくれます。とても親身になって相談にのってくれます。就職に必要な情報や傾向も調べて情報提供をしてくれます。

この口コミでは、「とても親身」と感じるほど丁寧に相談に乗ってもらえたことに加え、実家の事情や将来像まで踏まえて、最初の就職先だけでなく、その後のキャリアまで包括的に、一緒に考えてもらえたことが高く評価されています。

就職活動では、知名度の高い病院に入ることだけが正解ではありません。急性期で経験を積みたいのか、地域医療に関わりたいのか、将来的に専門分野へ進みたいのかによって、最初に選ぶ職場の意味も変わります。

本人の生活事情や将来像まで聞いたうえで助言してもらえることは、「とりあえず就職する」のではなく、自分の看護師としてのキャリアを考えて進路を選ぶことにつながります。

実際に、チューター面接、就職ガイダンス、卒業生によるパネルディスカッション、全国・近隣の赤十字病院説明会などが行われています。さらに、就職資料や過年度の採用試験報告を確認でき、作文・小論文や面接に向けた準備も支援しています。

特にこの大学では、看護職であるチューターへ進路相談できることも大きな特徴です。口コミでも、看護職の教員だからこそ進路について話しやすかったと感じた声があります。看護師としての働き方や病院ごとの特徴を理解している教員へ相談できるため、求人票の条件だけでは判断しにくい部分まで含めて進路を考えやすくなります。

また、別の口コミからも、就職活動について大学側が積極的に支えていたことがうかがえます。こうした声を公式の支援制度とあわせて見ると、学生から相談があったときに助言するだけではなく、情報収集や選考対策まで含めて進路決定を支える体制が機能していることが分かります。

日本赤十字広島看護大学ならではの強みとして、赤十字医療施設とのつながりもあります。2025年度の就職者124名のうち48.4%が赤十字医療施設へ就職しており、全国・中四国の赤十字病院から直接情報を得られる説明会も行われています。

学生にとっては、赤十字病院という一つの選択肢について具体的な情報を得やすい一方で、それ以外の病院も含めて、自分の将来像に合う進路を相談できることがメリットです。口コミでも、実家や将来の生活まで含めて進路を一緒に考えてもらえたという体験があるため、就職先を一人で決めることに不安がある人にとって心強い支援といえます。

学生生活

学生生活について口コミを見ると、日本赤十字広島看護大学では、看護の勉強を中心にしながら、アルバイトや友人関係も両立している学生がいることが分かります。

課題が多く、アルバイトとの両立は大変だったという声がある一方で、実際には周囲の学生もアルバイトを続けていたという口コミがあります。

看護学部では、授業だけでなく演習や実習、事前学習などもあるため、一般的な大学生活と比べると自由に使える時間は限られやすいです。

それでも、授業や実習の時期に合わせて働く時間を調整すれば、学業を優先しながらアルバイトも続けることは可能だと感じた学生がいることは、生活費や社会経験のために働きたい人にとって参考になります。

一方、通学については負担を感じる声があります。大学は高台にあり、公共交通機関を利用する場合はJR阿品駅などからバスへ乗り継ぐルートになります。口コミでは、バスの本数が少なく、乗り遅れた場合の移動に困ったという体験も語られています。

友人関係については、単科大学ならではの距離の近さを評価する声があります。学生数が比較的限られているためアットホームに感じた、同学年だけでなく他学年とも仲良くなれたという学生がいます。

全員が看護を学んでいる大学なので、授業、試験、演習、実習といった共通の経験を持ちやすいことも、人間関係を築くきっかけになります。上級生とつながることができれば、試験や実習、学生生活について経験者から情報を得られるというメリットもあります。

また、地元出身者だけでなく県外から進学した学生も多く、赤十字の看護学生同士の交流をきっかけに新しい活動へ踏み出したという体験もあります。投稿者は、全国の赤十字系大学の学生が集まる交流会で先輩の活動に刺激を受け、ボランティア活動を始めたと振り返っています。

この口コミからは、同じ大学の学生だけでなく、赤十字という共通基盤を持つ看護学生との交流が、自分の視野や行動を広げるきっかけになった学生もいたことが分かります。

サークルやイベントについては、高く評価する声ばかりではありません。特に目立ったものはなかったと感じた学生もおり、課外活動の充実度を大学生活の中心に求める人には、やや物足りなく感じられる可能性があります。

日本赤十字広島看護大学の学生生活は、華やかなイベントや大規模なサークル活動を中心にするというより、看護を学ぶ学生同士が近い距離で関わりながら、勉強・実習を軸に大学生活を組み立てていく環境という特徴が口コミから見えてきます。

セクション3|日本赤十字広島看護大学の偏差値・倍率は?2027年度の入試科目と難易度

日本赤十字広島看護大学の2027年度入試は、推薦で高校時代の積み重ねを評価するルートと、一般選抜で3科目の学力を見るルートがはっきり分かれていることが特徴です。さらに、赤十字活動の経験を活かせる独自選抜もあります。

特に注目したいのは、地域特別推薦40名、一般選抜45名という募集枠です。定員125名に対してこの2方式の割合が大きく、推薦と一般のどちらを軸にするかで受験戦略が大きく変わる大学といえます。

2027年度は地域特別推薦と一般選抜の比重が大きい

選抜区分募集人数
公募推薦20名
地域特別推薦40名
総合型選抜5名
一般選抜45名
共通テスト利用前期15名
合計125名

地域特別推薦40名は定員の約3割を占め、一般選抜45名と並ぶ主要ルートです。高校の評定や指定校条件を満たせる人は推薦、条件に当てはまらない人は一般選抜という受験戦略を立てやすい構成です。

一方、総合型選抜は5名と募集枠が小さく、方式ごとの募集人数まで見て出願先を選ぶ必要があります。

公募推薦は「評定3.8以上」が明確な分かれ目

公募推薦は専願で、評定平均3.8以上が必要です。高校で一定以上の成績を積み重ね、日本赤十字広島看護大学を第一志望にしている人向けの方式です。

出願できるかどうかが評定で明確に分かれるため、1~2年次から成績を維持してきた人ほど有利です。

地域特別推薦は「対象地域・指定校・評定」の3条件が重要

地域特別推薦は、中国・四国地方の大学指定高等学校等を対象とし、専願かつ評定平均4.0以上が条件です。

募集人数は40名と大きいですが、誰でも利用できる推薦ではありません。評定が高くても在籍高校が対象でなければ利用できないため、条件に合う人には強力な選抜、合わない人には最初から選択肢にならない方式です。

対象校に在籍している場合は、一般選抜だけを見るより早めに推薦条件を確認する価値があります。

赤十字特別選抜はこの大学らしさが最も出る入試

地域特別推薦40名のうち10名は赤十字特別選抜です。評定条件に加え、青少年赤十字(JRC)活動の実践経験などを評価します。

赤十字の理念と活動経験を入試評価に結び付ける独自性の高い方式で、JRC活動を継続してきた人には強い相性があります。

総合型選抜は「授業を理解して考える力」を見る

総合型選抜は専願で、評定3.0以上が条件です。模擬授業の聴講、小論文、個人面接などを通して評価されます。

授業内容を理解し、自分の考えを整理して表現する力が重視されるため、暗記型の試験とは異なる準備が必要です。

一般選抜は得意科目だけでは逃げ切れない3科目型

一般選抜では、国語・数学ⅠA・英語の3科目を受験します。各100点で評価され、調査書も含めて総合判定されます。

得意科目だけで受験できる方式ではないため、3科目をバランスよく準備できる人に向いています。

理科を使わない一般選抜という特徴

看護系大学では生物や化学を選択できる入試もありますが、日本赤十字広島看護大学の一般選抜は国語・数学・英語の3科目です。

理科が苦手でも受験できる一方、数学Ⅰ・Aは避けられないため、数学を含めた3科目の総合力が必要です。

共通テスト利用前期は4教科型で幅広い学力が必要

共通テスト利用前期では、国語・数学・理科・英語の4教科4科目を使用します。大学独自試験はありません。

幅広く共通テスト対策をしている人に向いています。

社会人学士選抜は「大学卒業者の学び直し」向け

社会人学士選抜は、学士相当の資格を持つ人が対象で、国語・数学・面接で選抜します。就業経験は必須ではありません。

最新実績では一般・共通テスト利用の倍率がやや高い

選抜受験者合格者実質倍率
公募推薦42名37名1.14倍
地域特別推薦A25名24名1.04倍
一般選抜206名140名1.47倍
共通テスト利用前期152名98名1.55倍
全選抜合計467名331名1.41倍

推薦より一般・共通テスト利用のほうが競争率が高い結果でした。ただし、2027年度は総合型選抜の導入など制度変更があるため、過年度倍率をそのまま当てはめることはできません。

河合塾の偏差値40.0だけで「入りやすい」とは判断できない

河合塾Kei-Netでは、

  • 一般選抜:偏差値40.0
  • 共通テスト利用前期:得点率51%

数値だけを見ると難易度が低く感じられますが、一般選抜は3科目型であり、2025年度の倍率も1.47倍です。偏差値だけで判断するのは適切ではありません。

推薦に強みがある人と3科目を安定して取れる人で戦略が分かれる

日本赤十字広島看護大学の入試は、

  • 評定や活動実績を活かす推薦ルート
  • 国語・数学・英語の総合力で受ける一般ルート

が明確に分かれていることが最大の特徴です。

評定やJRC活動に強みがある人は推薦を早くから検討する価値があります。一方、推薦条件に当てはまらない人でも一般選抜45名という大きな募集枠があり、3科目を安定して得点できれば十分に受験戦略を立てられます。

偏差値や倍率だけで学校の難易度を決めるより、自分が「評定・活動実績」で勝負するタイプか、「3科目の学力」で勝負するタイプかを見極めることが、この大学では特に重要です。

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セクション4|日本赤十字広島看護大学の学費はいくら?4年間690万円・特待生・奨学金を解説

日本赤十字広島看護大学では、2027年度入学生から学費体系が改定されます。基本的な学校納入金は1年次165万円、2~4年次は年間175万円で、4年間では合計690万円です。

一方、2027年度から特待生制度が拡充され、一般選抜や共通テスト利用前期で成績上位に入れば初年度授業料120万円が免除されます。学費だけでなく、入試成績や入学後の成績によって負担を抑えられる仕組みも比較したい大学です。

2027年度入学生の学費は4年間で690万円

費目1年次2~4年次/年
入学金10万円―
授業料120万円120万円
維持運営費30万円30万円
実験実習費5万円25万円
年額165万円175万円

4年間では165万円+175万円×3年=690万円です。授業料が4年間で480万円を占めるため、後述する授業料免除制度を利用できるかどうかで実際の負担は大きく変わります。

単純平均すると年間約172万5,000円、月額換算では約14万4,000円です。ただし、毎月均等に支払うわけではないため、入学時や各納付時期の金額を確認して準備する必要があります。

保健師・助産師を目指す場合は追加履修料が必要

基本の690万円には、保健師教育課程や助産師教育課程の追加履修料は含まれていません。

  • 保健師教育課程:20万円
  • 助産師教育課程:30万円

学内選抜を通って専門課程へ進む場合は、看護師課程だけの学生より学費負担が増えます。特に助産師まで4年間で目指したい人は、資格の魅力だけでなく追加30万円も含めて資金計画を考える必要があります。

また、国際救援・開発協力看護履修プログラムでは、国内外で行う演習の参加費などが別途必要です。赤十字ならではの学びを積極的に選ぶほど、基本学費以外の費用も発生する可能性があります。

新入生特待生は初年度授業料120万円を全額免除

2027年度からの新入生特待生は、一般選抜または共通テスト利用前期の成績優秀者で、上位10名以内が対象です。認定されると、初年度授業料120万円が全額免除されます。

1年次の学校納入金165万円のうち120万円が免除されるため、初年度の負担軽減効果は非常に大きい制度です。学力試験で高得点を狙える人にとって、受験方式の選択がそのまま学費にも影響します。

ただし、入学金・維持運営費・実験実習費などは免除されません。「特待生なら初年度無料」ではなく、授業料部分が免除される制度として理解する必要があります。

2年次以降も成績上位なら授業料50万円免除

特待生制度は新入生だけではありません。2年次以降も、前年度の修得単位数が標準修得単位数を超え、学業成績が上位5名以内などの条件を満たす学生は、授業料50万円免除を受けられます。

入試時の成績だけでなく、入学後も学業成績を維持することで負担軽減の機会があります。ただし、上位5名という条件は狭いため、最初から減免を前提に家計を組むのは慎重に考える必要があります。

赤十字病院等の奨学金を利用できる選択肢もある

日本赤十字広島看護大学では、中四国の赤十字医療施設などによる奨学金も案内されています。

例:

  • 広島赤十字・原爆病院
  • 三原赤十字病院
  • 庄原赤十字病院

一部の制度では年額60万円貸与し、卒業後に貸与を受けた病院で所定期間勤務すると返還免除される仕組みがあります。将来働きたい赤十字病院が明確な人には有力な選択肢です。

ただし、金額・勤務期間・返還免除条件は病院ごとに異なります。また、奨学金を利用しても就職が自動的に保証されるわけではなく、卒業時には採用試験を受ける必要があります。

「就職先まで見据えて奨学金を選ぶ」ことが重要

赤十字病院等の奨学金は、一般的な貸与型奨学金とは性格が異なります。返還免除の可能性がある一方、卒業後の勤務先に条件が付く場合があります。

そのため、単に「返さなくてよい可能性があるから」と選ぶより、将来その病院で働きたいかまで含めて検討することが重要です。

学力と将来の進路の両方から学費を抑えられる大学

日本赤十字広島看護大学の学費は4年間で690万円ですが、

  • 入試成績による初年度120万円免除
  • 入学後の成績による50万円免除
  • 赤十字病院等の奨学金

と複数の負担軽減ルートがあります。

特に特徴的なのは、学力で特待生を狙う方法と、将来の勤務先まで見据えて奨学金を利用する方法があることです。成績や卒業後の進路に応じて、自分に合う支援制度を選びやすい大学と評価できます。

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セクション5|日本赤十字広島看護大学のカリキュラムは?助産師・保健師・国際救援・災害看護を解説

日本赤十字広島看護大学のカリキュラムで特に特徴的なのは、看護師教育を土台に、保健師・助産師・国際救援・災害看護へ学びを広げられることです。赤十字の活動と結び付いた専門教育があり、一般的な看護師養成だけでは終わらない学びがあります。

さらに、看護シミュレーションセンターでは医療機器や各種モデルを活用した演習ができます。資格の選択肢だけでなく、災害・国際救援と実践教育の両方を重視したい人には特徴の明確なカリキュラムです。

看護の基礎から専門分野へ段階的に学ぶ

現行の教育課程では、卒業に126単位の修得が必要です。看護師になるための基礎を身につけたうえで、専門的な看護へ学びを発展させていきます。

また、3年次へ進級するには、成人看護学実習Ⅰを除く1・2年次配当の必修科目を2年次末までにすべて修得する必要があります。最終的に126単位を取ればよいのではなく、低学年から必修科目を着実に修得することが重要です。

学部4年間で助産師を目指せるのは大きな特徴

日本赤十字広島看護大学では、学内選抜を通れば助産師国家試験受験資格を学部4年間の中で目指せます。助産師教育課程の定員は10名で、2年次後期に選抜が行われます。

卒業後に助産学専攻科などへ進学する大学もあるため、学部在学中に助産師まで目指せることは大きな比較材料です。入学時から助産師を具体的に考えている人には、進路を早く組み立てやすい大学といえます。

ただし、希望者全員が助産師課程へ進めるわけではありません。助産師課程では卒業までに151単位が必要となり、通常の看護師課程より履修量も増えるため、選抜と学習負担の両方を考えておく必要があります。

保健師は35名まで学部内で目指せる

保健師教育課程も2年次後期に学内選抜があり、35名まで履修できます。保健師課程を選択した場合は、卒業までに137単位を修得します。

病院で患者を支える看護だけでなく、地域住民の健康づくりや予防に関心がある人には進路を広げる選択肢です。35名という枠が明示されているため、保健師志望の人は入学後の成績も意識して学ぶ必要があります。

大学では履修希望者にGPA2.7以上を目指すよう案内しています。ただし、GPA2.7が正式な選抜最低ラインと明記されているわけではないため、「2.7未満では選抜を受けられない」と考えるのは適切ではありません。

助産師・保健師の両方を同時には選べない

資格の選択肢は広い一方で、助産師教育課程と保健師教育課程を同時に履修することはできません。両方に興味がある人は、2年次後期までにどちらを優先するか考える必要があります。

赤十字ならではの国際救援・災害看護を専門的に学べる

学校独自性が特に強いのが、国際救援・開発協力看護履修プログラムです。30名程度を対象に、国際救援、災害看護、異文化コミュニケーション、看護英語などを学びます。

災害看護を単独の授業として学ぶだけではなく、国際救援や異文化理解、英語まで組み合わせていることが特徴です。災害や海外の支援現場では、限られた環境への対応だけでなく、文化や言葉の違いを踏まえた支援も必要になるためです。

国内外での演習も組み込まれており、教室で知識を学ぶだけではありません。赤十字が持つ国際的な救援活動の考え方を、看護教育の中で体系的に学べることは、この大学を選ぶ明確な理由になり得ます。

災害医療や国際協力に将来必ず進む人だけの学びでもありません。異なる文化や生活背景を持つ人への対応、予測しにくい状況での判断などを学びたい人にも、通常の看護教育とは異なる視点を得られるプログラムです。

1年次から国際救援プログラムへの進路を考える

国際救援・開発協力看護履修プログラムは、1年次後期に申込みの案内があります。4年次になってから突然選ぶ専門分野ではなく、比較的早い段階から関心を持って学ぶ仕組みです。

国際救援や災害看護を大学選びの重要条件にしている人は、入学後早くから進路を考えられる点を評価できます。一方、国内外での演習参加費などは別途自己負担になるため、履修内容だけでなく費用も確認しておきたいところです。

助産師と国際救援プログラムは同時履修できない

注意したいのは、助産師教育課程と国際救援・開発協力看護履修プログラムも同時履修できないことです。

看護シミュレーションセンターで判断まで含めて練習できる

実践教育では、看護シミュレーションセンターを活用できます。心電図、輸液ポンプ、電子カルテ、各種モデルなどを使い、医療現場を想定した環境で看護技術を練習します。

シミュレーション教育のメリットは、手技だけを覚えることではありません。患者の状態を確認し、必要な対応を考えるという看護師としての判断まで含めて繰り返し練習できる点にあります。

赤十字の災害・国際救援教育が目立つ大学ですが、日常的な臨床看護の技術教育もしっかり用意されています。特殊な分野だけに偏らず、まず看護師としての実践力を身につけたうえで専門性を広げる構成と評価できます。

「看護師+専門分野」まで4年間で考えたい人に特徴的

日本赤十字広島看護大学のカリキュラムで特に評価できるのは、看護師教育を土台に、保健師・助産師・国際救援・災害看護という明確な専門分野へ進めることです。

特に、学部4年間で助産師を目指せることと、赤十字ならではの国際救援・開発協力看護履修プログラムは強い比較材料です。看護師資格の取得だけでなく、「将来どの分野の看護をしたいか」まで考えて大学を選びたい人には、特色のはっきりしたカリキュラムといえます。

セクション6|日本赤十字広島看護大学の国家試験合格率|看護師98.5%と継続的な対策が強み

日本赤十字広島看護大学 看護学部の2025年度国家試験では、看護師130名中128名が合格し、合格率98.5%でした。過去5年間も看護師合格率は96.9~100%で推移しており、単年度の数字だけでなく継続性まで評価しやすい大学です。

看護師国家試験は130名中128名が合格

資格受験者数合格者数合格率全国全体
看護師130名128名98.5%88.3%
保健師31名28名90.3%87.1%
助産師11名11名100%99.7%

看護師国家試験は130名中128名が合格しており、全国全体の88.3%を大きく上回っています。100名を超える受験者がいる中で98.5%という結果を残していることは、国家試験実績を重視する人にとって大きな判断材料です。

保健師も31名中28名が合格し、助産師は11名全員が合格しています。保健師・助産師は学内選抜のある選択課程なので、看護学科全体の実績とは分けて評価する必要があります。

看護師合格率は5年間すべて96%台後半以上

看護師国家試験合格率は、

  • 2021年度:100%
  • 2022年度:98.5%
  • 2023年度:96.9%
  • 2024年度:97.6%
  • 2025年度:98.5%

と推移しています。5年間を通じて96%台後半以上を維持しているため、最新年度だけ偶然高かったとは考えにくい実績です。

最新年度は100%ではありませんが、130名中128名が合格しています。「全員合格」を特徴とする大学ではない一方、一定規模の受験者数で高い合格率を継続している点は強く評価できます。

2年次後期から国家試験を意識した模試を開始

国家試験対策は、2年次後期から模試を開始し、3年次・4年次にも継続する流れです。最終学年になってから初めて国家試験対策に取り組むのではなく、早い段階から試験形式や自分の得意・不得意を把握する機会があります。

この仕組みは、4年次に短期間で一気に仕上げるのではなく、学年をまたいで準備したい人に向いています。国家試験対策を「直前対策」ではなく、数年間かけて学習状況を確認するプロセスとして組み込んでいることが特徴です。

模試結果をチューターと共有して学習支援につなげる

模試を実施するだけでなく、結果をチューターと共有し、その学生の学修状況に応じた支援につなげる仕組みがあります。点数だけを本人に返して終わるのではなく、結果を教員側も把握したうえで次の学習につなげる点が重要です。

国家試験勉強では、自分では苦手分野に気づいていても、何から優先して取り組むべきか判断しにくいことがあります。チューターと結果を共有する仕組みは、自分一人で学習計画を立てることに不安がある人にとって大きなメリットになります。

4年次は国家試験対策ガイダンスで受験準備を具体化

4年次には国家試験対策ガイダンスが行われ、国家試験本番に向けた準備をさらに具体化します。2年次後期から続けてきた模試と、最終学年での受験対策をつなげる位置付けです。

つまり、日本赤十字広島看護大学の支援は、模試を繰り返すだけではなく、低学年からの状況確認、チューターとの共有、4年次のガイダンスへと段階的につながっている点に特徴があります。国家試験に向けて何をすべきかを学年ごとに整理しながら進めたい人には相性のよい体制です。

学修が伸び悩む学生には集団学習支援も実施

国家試験対策では、学修状況に応じた支援に加えて、学修が伸び悩んでいる学生を対象とした集団学習支援も行われています。全学生に同じ内容を一律に提供するだけではなく、必要な学生には追加の学習機会を設けていることが分かります。

ここは支援体制を評価するうえで重要なポイントです。高い合格率だけを見るのではなく、成績が順調な学生だけでなく、国家試験に不安を抱える学生にも学習を続ける場が用意されていることまで確認できます。

セクション7|日本赤十字広島看護大学の就職先|48.4%が赤十字医療施設へ就職

日本赤十字広島看護大学では、2025年度に124名が就職し、そのうち48.4%が赤十字医療施設へ就職しています。赤十字病院への進路実績と、全国の赤十字ネットワークを活かした就職支援は、この大学ならではの強みです。

就職者の48.4%が赤十字医療施設へ

2025年度の就職先内訳は次のとおりです。

就職先区分割合
赤十字の医療施設48.4%
国の医療施設11.3%
公的医療施設30.6%
社会保険関係団体・その他医療施設9.7%
医療施設外0%

就職者の約半数が赤十字医療施設へ進んでいるため、赤十字病院を将来の勤務先として考えている人には特に注目したい実績です。一方で、国や公的医療施設などにも就職しており、進路が赤十字だけに限定されているわけではありません。

広島だけでなく全国の赤十字病院が進路候補になる

主な赤十字系の就職先として、広島赤十字・原爆病院、松山赤十字病院、日本赤十字社医療センターなどがあります。地元の赤十字病院だけでなく、全国各地の赤十字医療施設を進路候補として考えられる点が特徴です。

赤十字の理念や看護に関心があり、卒業後もそのネットワークの中で働きたい人には大きなメリットになります。「赤十字の大学で学び、全国の赤十字病院まで視野に入れて就職する」という進路を描きやすいことは、他大学との差が出やすい部分です。

赤十字以外の医療機関にも就職できる

赤十字以外では、広島大学病院、県立広島病院、JA広島厚生連などへの就職実績もあります。赤十字系への就職割合が高い一方で、大学病院や公的医療機関も選択肢に入ります。

そのため、入学時点で赤十字病院への就職を決め切っていない人でも進路を考えやすい環境です。赤十字ネットワークを強みに持ちながら、赤十字以外の医療機関も比較できることが就職面の魅力といえます。

全国の赤十字病院による説明会も実施

就職支援では、チューター面接、就職ガイダンス、履歴書・自己PRの書き方、面接対策、小論文・作文練習などを行っています。一般的な採用試験対策に加えて、全国の赤十字病院による病院説明会も用意されています。

中四国の赤十字病院から看護部長などが参加する説明機会もあり、仕事内容や病院ごとの特徴を直接知ることができます。赤十字病院を複数比較しながら、自分に合う勤務先を考えられることは、赤十字ネットワークを持つ大学ならではの支援です。

卒業生の経験を次の就職活動に活かせる

就職支援では、卒業生によるパネルディスカッションや、過去の就職試験報告書も活用されています。実際に採用試験を経験した卒業生の情報を、後輩の就職活動へつなげる仕組みです。

採用試験の内容や準備方法を具体的に知れるため、初めての就職活動に不安がある人にも役立ちます。大学・卒業生・赤十字病院のつながりを就職支援にも活かしていることが、日本赤十字広島看護大学の特徴です。

赤十字病院への就職を考える人には大きな強み

日本赤十字広島看護大学の就職面で最も特徴的なのは、2025年度就職者の48.4%が赤十字医療施設へ進んでいることです。さらに、全国の赤十字病院による説明会や卒業生の就職情報もあり、赤十字ネットワークを進路選択まで活用できます。

一方で、赤十字以外の大学病院や公的医療機関への実績もあるため、進路の選択肢は一つではありません。赤十字病院を有力候補にしながら、他の医療機関も比較して就職先を決めたい人に特に相性のよい大学と評価できます。

セクション8|日本赤十字広島看護大学の実習内容|赤十字病院と地域で学ぶ4年間の実習

日本赤十字広島看護大学の実習は、1年次の地域での学びから始まり、2年次の基礎実習、3年次の6領域、4年次の総合看護実習へ段階的に進む構成です。広島赤十字・原爆病院をはじめとする赤十字病院だけでなく、訪問看護ステーションや保育園、高齢者施設なども活用し、病院から地域まで看護を広く学べる点が特徴です。

1年次から地域で実習し、4年次まで段階的に学ぶ

1年次の「看護の基盤実習Ⅰ」では、医療機関だけでなく小学校や地域サロンなどで、地域に暮らす人との対話を通して健康や生活への理解を深めます。入院患者への看護から始めるのではなく、まず生活者として人を理解するところから実習を始める点は、日本赤十字広島看護大学の実習を特徴づけるポイントです。

2年次の「看護の基盤実習Ⅱ」では、入院患者の情報収集・分析から看護上の問題を考え、援助計画の作成・実施・評価まで経験します。1年次の「生活を見る視点」から、2年次には実際の患者への看護実践へ進むため、段階を踏んで臨床力を身につけたい人に向いています。

3年次は6領域で幅広い看護を経験

3年次には、母性・小児・成人・老年・精神・地域/在宅の6領域で実習を行います。病院だけでなく、保育園、訪問看護ステーション、高齢者施設、就労支援施設なども実習の場となるため、患者の年代や生活環境に応じた看護を経験できます。

一つの病院内だけで完結する実習ではなく、地域や在宅、福祉まで学びの場が広がっていることは大きな強みです。将来働きたい分野をまだ決めていない人にも、複数の看護領域を経験しながら自分の関心を見つけやすい実習体制と評価できます。

赤十字病院ネットワークを実習にも活用

主な実習先には、広島赤十字・原爆病院をはじめ、中四国の赤十字病院が含まれています。2年次には広島赤十字・原爆病院、山口赤十字病院、庄原赤十字病院などで実習する機会があり、赤十字の医療現場と大学教育が結び付いています。

日本赤十字広島看護大学では、赤十字病院とのつながりが就職だけでなく実習にも活かされていることが特徴です。赤十字の理念や看護を、大学の授業だけでなく実際の医療現場でも学びたい人には特に相性のよい環境といえます。

臨床看護師が学内演習にも参加

学内演習では、臨床で働く看護師が「赤十字看護教育サポーター(RECNES)」として参加し、教員とともに学生を指導する取り組みがあります。広島赤十字・原爆病院や三原赤十字病院の看護師が参加した演習も行われています。

これは、実習へ出てから初めて臨床の看護師と接するのではなく、学内にいる段階から現場の視点を学べる仕組みです。大学教員による基礎的な指導と、現役看護師による臨床的な視点を組み合わせて実習に備えられることは、実践教育を重視する人にとって魅力になります。

4年次はクリティカルケアやチームケアまで学ぶ

4年次には成人看護学実習Ⅱでクリティカルケアを学ぶほか、老年看護学実習Ⅱや総合看護実習へ進みます。総合看護実習では、多重課題への対応、リーダーシップ、看護マネジメント、チームケアなど、就職後の看護実践につながる内容を学びます。

1人の患者への基本的な看護から始まり、最終学年では複数の課題を調整したり、チームの中で役割を果たしたりする段階まで進みます。4年間の実習を、就職後の看護実践へつなげるところまで設計していることが評価できる点です。

「赤十字だけ」ではなく地域・在宅まで経験できるのが強み

日本赤十字広島看護大学の実習は、赤十字病院とのつながりが大きな特徴ですが、実習先は赤十字病院だけではありません。地域サロン、保育園、訪問看護ステーション、高齢者施設、就労支援施設などでも学ぶため、赤十字ネットワークを軸にしながら地域・在宅まで幅広い看護を経験できることが強みです。

特に、1年次から地域で人の生活を理解し、3年次に6領域、4年次にはクリティカルケアや総合看護へ進む流れは明確です。赤十字の医療現場に関心がありつつ、病院看護だけでなく地域で生活する人を支える看護まで段階的に学びたい人に向いています。

セクション9|日本赤十字広島看護大学が向いている人・向いていない人とまとめ

日本赤十字広島看護大学は、赤十字病院ネットワークを活かした実習・就職と、高い国家試験実績が大きな特徴です。赤十字の理念や医療に関心があり、国家試験対策から実習、就職までつながりのある環境で学びたい人に向いています。

日本赤十字広島看護大学が向いている人

  • 赤十字の理念や医療ネットワークに関心がある人
  • 全国の赤十字病院を就職先として検討したい人
  • 国家試験の合格実績を重視して大学を選びたい人
  • シミュレーション設備で演習したい人
  • 1年次から段階的に実習経験を積みたい人
  • 病院だけでなく地域・在宅看護も経験したい人
  • 現役看護師から実践的な指導を受けたい人
  • 保健師や助産師も学部内で検討したい人
  • 災害看護や国際看護に関心がある人
  • 大学独自の奨学金を利用したい人

特に大きな特徴は、赤十字とのつながりが実習と就職の両方に表れていることです。広島赤十字・原爆病院などで実習する機会があり、2025年度は就職者の48.4%が赤十字医療施設へ進んでいます。

就職先は赤十字病院だけに限定されず、国・公的医療施設などへの実績もあります。赤十字病院を有力な進路候補にしつつ、ほかの医療機関とも比較したい人には特に相性がよいでしょう。

国家試験を重視する人にも向いています。最新の看護師国家試験では130名中128名が合格して98.5%で、2年次後期から模試を始め、チューターとの結果共有や学修状況に応じた支援へつなげています。

実習は1年次の地域での学びから始まり、2年次の基礎実習、3年次の6領域、4年次の総合看護実習へ進みます。赤十字看護教育サポーターとして臨床の看護師が学内演習に参加するため、大学での学びと実際の医療現場を結び付けながら学びたい人にも魅力があります。

日本赤十字広島看護大学が向いていない可能性がある人

  • 保健師または助産師課程への進級を入学時点から確約してほしい人
  • 赤十字病院とのつながりを学校選びであまり重視しない人
  • 大学病院を中心とした実習・就職環境を最優先したい人

保健師課程は35名、助産師課程は10名を基本とする学内選抜制です。看護学部に入学すれば希望者全員が保健師・助産師課程へ進めるわけではないため、どちらかの資格取得を強く希望する人は、選抜時期や条件まで確認して他大学と比較する必要があります。

また、日本赤十字広島看護大学は、広島赤十字・原爆病院などでの実習や、全国の赤十字病院による就職説明会など、赤十字ネットワークを教育・就職の両方に活かしていることが大きな特徴です。赤十字病院への就職や赤十字の医療・看護に特に関心がない場合は、この学校ならではの強みを十分に活かしにくい可能性があります。

実習・就職先は赤十字病院だけではありませんが、赤十字医療施設とのつながりが学校の大きな特色です。大学病院を中心に実習し、そのまま大学病院への就職を軸に進路を考えたい人は、大学病院との連携を強く持つ看護大学もあわせて比較するとよいでしょう。

まとめ|赤十字ネットワークを実習・就職まで活かせることが最大の強み

日本赤十字広島看護大学の最大の強みは、赤十字病院とのつながりを大学での実習だけでなく、卒業後の就職まで活かせることです。そこに看護師国家試験98.5%の実績や、1年次から4年次まで続く段階的な実習教育が組み合わされています。

まずは公式資料を請求し、最新の実習先、保健師・助産師課程の選抜条件、国家試験対策、赤十字病院を含む就職先を確認するとよいでしょう。そのうえで学費・入試・実習・国家試験・就職を他校と比較し、候補に残った場合にオープンキャンパスへ参加すると、自分に合う大学か判断しやすくなります。

志望校を絞る段階で、必ず公式資料で最新情報を確認してください。

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参考ページ

参考ページ

  • 看護学部 概要|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/
  • 看護学部 入学者選抜情報-入学者選抜日程・方法|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/examination/35.html
  • 入試情報 概要|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/examination/
  • 奨学金・特待生制度について|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/examination/40.html
  • カリキュラム(看護学部)|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/14.html
  • 日本赤十字広島看護大学カリキュラム(2022年度入学生から適用)(PDF):https://www.jrchcn.ac.jp/uploaded/attachment/3878.pdf
  • 教育課程・プログラム|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/list7.html
  • 助産師教育課程|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/18.html
  • 国際救援・開発協力看護履修プログラム・各プログラムについて|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/10822.html
  • 国際教育・海外プログラム|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/10823.html
  • 理論と実践の統合を目指した教育・看護シミュレーションセンター|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/1764.html
  • 講義・実習の紹介|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/nursing/645.html
  • 国家試験の合格状況|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/course/54.html
  • 卒業生の就職状況|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/course/55.html
  • 就職サポート|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/course/56.html
  • 学習・生活・健康サポート体制|日本赤十字広島看護大学:https://www.jrchcn.ac.jp/site/lifestyle/52.html
  • 日本赤十字広島看護大学|偏差値(ボーダーライン)|河合塾 Kei-Net大学検索システム:https://search.keinet.ne.jp/2646/general/border_rate
  • 日本赤十字広島看護大学|入試科目|河合塾 Kei-Net大学検索システム:https://search.keinet.ne.jp/2646/general/exam_subject
  • 日本赤十字広島看護大学 看護学部の口コミ|みんなの大学情報:https://www.minkou.jp/university/school/review/20652/1923/

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